479 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:
さっき、「気に入らないから逃げ出した」と書いたが、
まあ、そのとおりなのだが、本当のことを言うとやりたいことが何もなかったわけでもなかった。
俺はバイト仲間とバンドを組んでいて、本気でメジャーデビューしようと
目論んでいたのだ。若い頃にありがちな話だ。音楽を始めた当初は、一日何時間も練習して
ライブハウスで演奏したり今どきの若者のように夢に向かって輝いていた(笑)
大金持ちになった自分を想像したり、芸能界と交友がある自分を想像したり、あの頃俺は若かった。
480 :
名無しさん@そうだドライブへ行こう:03/09/24 15:57 ID:i7yWGW0X
大部分のバンドマンが夢に敗れるわけだが、俺もまた例外ではなく
次第に熱意がなくなりどうでもよくなってしまった。
俺のもうひとつの悪いクセ「第三者の視点」が発動し
自分のバンドを冷静に見つめてしまったのだ。
自己満足で、音量もデカくて歌詞も何言ってるか聞き取れない。
メジャーデビューなんて絶対に無理だと勝手に悟った。
普通の奴なら「あきらめるな」とか「いつか芽が出る」とか考えるのだが
俺にはもうそんな気力はなかった。メンバーに脱退することも告げずに
俺はバンドから姿を消した。どうも俺は面倒なことは嫌いらしい。
要するに根性無しだな。
481 :
俺にしては上出来:03/09/24 16:05 ID:i7yWGW0X
この頃俺は彼女が出来た。ダメ人間の俺にしては上出来だ。
今思えばよく交際できたものだ。しかし悲しいことに
一度もセックスすることもなく破局した。だから今でも童貞。
いいわけみたいに聞こえるかもしれないけど、何もしてないわけではない。
一応キスやフェ●などは経験した。 26にして童貞の俺の唯一の救いだな。
ちなみにこの頃は確か21歳くらいだった。
482 :
リゾート地へ逃亡。そのまま住み着く:03/09/24 16:10 ID:i7yWGW0X
バンドメンバーに脱退の理由を責められるのが面倒に感じた俺は
そのまま住んでいる町を捨てて、リゾートバイトに行くことにした。
リゾート地にバイトに行ったのは、親元を離れたかったこともあるが
ここまでの人生をリセットしたいという気持ちが強かったから。
20代前半でこんなことを言うのはジジ臭いかもしれないが
本当のことだからしょうがない。これまでの面倒な人間関係をなくし
俺のことを誰も知らない地に行きたかった。
とにかく俺はこうして実家から遠く離れた地で生活することになった。
ホント何やってんだろうな俺…