666 :
過去の日記:
いつものように出勤。「おはようございます」を言ってみたが、誰も
返事しない。何とか言えよお前ら!出勤して約1時間は前日の
事務処理の残りをやるだけなので結構ヒマだ。…ヒマなくせに会話
がない。ものすごい殺伐としている。おっかない先生の授業を聞いて
いる時みたいに静まり返っている。おかげで胃が痛い!
殺伐とした雰囲気のまま昼突入。逃げるようにビルの外へ出て吉野家へ
突撃。サラリーマンで溢れ返っている。20分くらい待ってようやく
座れた。なんかエサの時間を待っている養豚場のブタの気分。
ホント詰め込むだけのメシだ。並と味噌汁を頼んだが、味噌汁だけが
なぜか出てこない。結局食い終わってから味噌汁が出てきた。
「味噌汁遅いよ」と店員に一言言うと「申し訳ございません」
だってさ。思えば今日他人と会話したのはこれが初めてだな。ははは…
胃が痛いくせに牛丼なんか食ったおかげで午後3時ごろ猛烈な吐き気に
襲われた。しかし、社内に話し相手がいない俺はもちろん誰にも
言わない。何事もなかったかのように便所へ行き全部嘔吐。
便器が牛丼臭くなった。おかげで腹減ってフラフラ。
終業時間になったので帰りたいのだが、いつまでもダラダラ
くっちゃべっている奴がいて、なかなか締めの作業に入れない。
結局終わるはずの時間を1時間以上過ぎた。今日はマシなほうだ。
この前は2時間オーバーした。バイトの俺は残業代なんぞ出ない。
睡眠時間がどんどん減っていく。明日もこうなるのかと思うと非常に
気が重くなる。
667 :
過去の日記:03/09/24 17:10 ID:i7yWGW0X
朝、駅のホームで電車を待っている間、線路の脇のプレハブ小屋の
事務所にいつも1人の中年の男が必ず出勤してくる。
毎朝6時50分、寸分たりとも違わずに必ず出勤してくる。
作業用のヘルメットをかぶって独り寂しそうに歩いてくる。
俺はこの中年男を勝手に「まさお」と名付けた。
白髪交じりで禿げていて、くたびれていて、おそらくあと
2〜3年で定年を迎えそうな感じだ。
まさおはホーム横の4畳半ほどのプレハブの事務所に入ると
机に座って何やら書類を書く。2分ほど書類を書いた後、またプレハブ
小屋から出て、線路脇を歩いてどこかに消えていく。
俺に毎朝見られているとも知らずに。
このオッサンは一体何を思って働いているのだろう。
そんなことを最近考えるようになった。
しかし俺がまさおの心配をしたところでまさおには
何の関係も無いことだな。
そんなわけで、いつものように電車に乗って会社に向かった。
今日はどういうわけか電車内がいつもより混雑している。
そうだ、もう8月後半だ。中高生や大学生が夏休みの終わる時期だ。
おかげでいつまでたってもイスに座れない。冗談じゃない。
ずっと休んでろと言いたくなった。もちろん面と向かって
言えるわけないが。
今日も会社では誰とも話さなかった。せいぜい「お疲れ様です」
くらい。昼飯もいつものように社外で独りでファーストフードを
食べた。虚しい。
例によってまた退勤時間が遅れた。頼むからお前ら俺を帰らせろ!