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554フィッタ              
いま自動車業界の内部ではホンダ「フィット」がちょっとした話題になっている。
好調な販売台数に関してではない。かなりの台数についてエンジンに欠陥があった
ことが明らかになり、しかもホンダは、この欠陥をなるべく“静かに”処理しようと
している、との声が広がっているのだ。

 フィットはホンダのグローバルプラットフォームを使った“自信作”で人気車種
でもある。だが6月下旬に発売してからわずか2ヶ月半後の9月14日には、エン
ジンに不具合が見つかりサービスキャンペーンが始まった。サービスキャンペーンは、
安全を脅かす不具合の深刻さではリコール、改善対策に次ぐもの。

 不具合の対象は、6月6日から8月22日までに生産された2万9616台と広い。
内容も思ったより重症だ。エンジンのシリンダーヘッド内に鋳造時のス穴がある場合
があり、エンジンオイルが冷却水通路に浸透してラジエーターキャップのゴム製ガス
ケットを膨らませるというもの。そのため冷却水が漏れ、水量が減って水温が上昇し、
高水温警告灯が点滅あるいは点灯するおそれがある。

 ホンダは、この不具合についてサービスキャンペーンの開始を国土交通省に届け
出るとともに、ホームページに掲載して対策を実施している。しかし、なるべく広く
知られないように処理しているようだ。ホンダは「リコールや改善対策と違ってサー
ビスキャンペーンはもともと発表していない。それに発表するとしたら国土交通省が
するべきこと。不具合はユーザーに通知して対策を実施中」と説明する。

 だが、国内販売台数ではこのところ毎月2位のポジションにつけている人気車種だ
けに、不具合についてくわしい情報を公開するべきとの意見は根強い。「発売開始
早々の不具合発覚ではイメージに傷がつき、好調な販売に水をさすのを恐れたの
では」との声が自動車業界ではあがっている。 MAGX 2002/1 三栄書房より