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SRシリーズ
鋼鈑モノコックボディーモデル。

初代SR
1989年デビュー、ヒット商品です。ショルダーの幅は実測値590ミリとなります。レカロではショルダー幅は最大です。座面高さもドイツ使用で現在のものより前高でした。最近はあまり見かけなくなりましたが、現行の車に装着の場合はショルダー幅が大きいため注意が必要です。
ジェミニJT190に純正装着された通称「イカシート」も姉妹モデルです。

SR2
初代SRの日本車対応への改良版です。
1990年SRエボリューションの限定モデルで登場、1991年より定番モデルとして販売されました。ショルダー幅の実測値560o、ヘッドレスト高さを30o下げ、座面の前高を20o下げられた設計となっています。

SR3
装着可能車種の拡大のためショルダー幅の実測値が545oとなりました。通称SR3ですが正規物はSR2後期型として1995年登場ののち何故か2001年10月にSR3として登場。純正装着のSRはこのSR3またはSR2です。

SR4
AM19シリーズ登場による小変更でSR3のベルトホールをAM19のSPのものへ、バックレストの裏側をAM19シリーズ風のパネルへ変更されています。

SR5
バックレストセンターのウレタン形状が丸みをもったものに変更、バックレストのパネルをカーボン調へ変更されています。

SRのシートレール取り付け面はLシリーズと同様、M6ボルト6本で止めます。構造的には初代からほとんど変わっていませんが、初代SRのみショルダー幅が大きいため注意が必要です。
SR3〜SR5まではほとんど変わっていません。デザイン変更程度に考えればいいでしょう。シートレールが有れば、ほとんどの車に装着可能です。
最近正規物で廉価なSR3が登場しているようですが、初代SR登場依頼13年、現行モデルの原型であるSR2登場依頼10年が経過していますので、開発費の償却も済んでいるでしょうから安くて当然でしょう。
今、手にはいるSRの中でシートを選ぶなら、正規物、平行物を問わず価格的にこなれているSR3が一番お得ではないでしょうか。

SP-G
プロフィの後継モデルとしてのSP-Gとして登場。補強リブが米の字型が初代SP-Gです。幅広く競技用として使用されていますがショルダー幅は実測値585oと大きくドアに干渉する車種があるので要注意。
2代目(現行モデル)SP-Gは補強リブが大の字型でトルソーラインを緩やかに変更されています。
3代目SP-Gは日本へは未入荷のようですが、変更箇所は座面ウレタンがSP−Aと同じものになっており、構造的な変更は無いようです。
次にSP-Gの姉妹モデルでSP-GNですが、日本仕様としてショルダー幅が実測値560oになり、座面幅を当時の車検対応対策としてシート前端から200oで400o以上を確保し、車検対応となっています。
またベルトホールの位置もSP-Gより30o程度下がっており日本人向けに開発されています。

ここでSP−Gと同様、競技用として幅広く使用されているのがSparcoシートです。Sparcoシートとの比較が気になるところです。
Sparcoのフルバケシートは素材的にはSP−Gと同様にFRPとカーボンファイバーですが、Sparcoの用途別、体格別、色別のバリエーションの豊富さには圧倒されます。
また、Sparcoシートはコンペティションユースがメインなだけあり、寸法的にもショルダー位置はSP-Gより低く、ベルトホールの位置もフィット感があります。また剛性感も高いように感じます。
ただし、剛性感の高い分シートの種類にもよりますが、Sparcoシートの方が少し重いようです。
フルバケシートを選ぶなら、価格からいっても半値以下で手に入るSparcoでしょう。SP−Gを選ぶとすればそれはRECARO?だからでしょうか。
どちらのシートも公認競技会にエントリーされる方はシート自体のFIA公認ラベルと共にスライドレールとサイドアダプターの接触面積が規定のあることも要注意です。