肥満や心臓病との関連が指摘されるトランス脂肪酸の使用が禁止されます。
FDA=米食品医薬品局は、揚げ物用の油などに含まれるトランス脂肪酸について「食品に使うう
えで、安全とは認められない」として、食品への使用を全面的に禁止する方針を固めました。
FDAでは、この規制によってアメリカ国内で年間2万人の心臓発作を予防し、7000人の死者を減ら
せるとしています。アメリカでは、2006年から食品に含まれるトランス脂肪酸の表示を義務化し
ていて、ニューヨーク市では2007年から飲食店での使用を禁止しています。しかし、FDAにより
ますと、一般家庭でよく食べられる冷凍ピザやマーガリンなどにトランス脂肪酸が含まれている
ということです。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000015669.html トランス脂肪酸:日本で「重要情報で含有表示を」の要望も
毎日新聞 2013年11月08日 12時32分(最終更新 11月08日 12時43分)
米食品医薬品局(FDA)が7日、「食品に使う上で安全とは認められない」として使用を段階
的に禁じる方針を打ち出したトランス脂肪酸。トランス脂肪酸は主にマーガリンやショートニン
グなどに含まれ、それらを使った菓子パン、ケーキ、ドーナツ、シュークリームなどに多く含ま
れる。内閣府の食品安全委員会によると、日本人の摂取量は1日当たり約0・4〜1・7グラム
で、1日摂取エネルギーに占める平均的な割合は世界保健機関(WHO)の勧告基準の1%を下
回る。ただし、菓子類を多く食べる30〜40歳代の女性や大学生の中に1%を上回る層があり、
食品安全委員会は「日本人の平均的なリスクは低いが、菓子類の食べ過ぎは要注意」と呼びかける。
一方、消費者庁は、2015年春施行を目指して準備中の「食品表示法」で、加工食品でのトラ
ンス脂肪酸の含有量表示を義務付けるかを検討。栄養成分やアレルギー表示などに比べて優先順
位が低いとして当面は見送る姿勢だ。ただ、同庁は一部の消費者団体から「健康にとって重要な
情報」との声が上がっているため、食品表示法に盛り込むかは引き続き検討課題としている。
【小島正美】
http://mainichi.jp/select/news/20131108k0000e040217000c.html