2004年にイラクで起きた日本人人質事件の人質となった高遠菜穂子さんが13日深夜、
新宿バルト9で上映された『ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして』公開記念
トークイベントに来場し、「自己責任」の名のもとに多くの人々からバッシングを受けた
事件当時を振り返った。この日はほかに、本作に深い感銘を受けたという原一男監督、
そして本作のメガホンをとった伊藤めぐみ監督も来場した。
本作は、イラク戦争時、自衛隊撤退を要求するファルージャの武装グループに、
人質として拘束された高遠菜穂子さんと今井紀明さんのその後を追ったドキュメンタリー。
事件後、日本に帰国した彼らは、結果的に国に迷惑を及ぼしたとして世間から糾弾され、
さらには事件とは関係のない誹謗(ひぼう)中傷の嵐にさらされることになる。
高遠さんへのバッシングは家族にまで及んだといい、「わたしが殺されていれば、
ここまで家族がしつこく攻撃されることもなかった」と落ち込む高遠さんに対して、
母親は頬を平手打ちしたそう。「二度とそういうこと言うんじゃないよ! 早くイラク人に
会ってこい! イラク支援をやめたらわたしが許さないよ!」との叱咤激励に背中を押され、
高遠さんが事件発生か4か月後に再びイラク支援に向かったことが、映画の中では明かされている。
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ソース:シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0058916 画像:当時を振り返った高遠菜穂子さん
http://s.cinematoday.jp/res/N0/05/89/v1387002453/N0058916_l.jpg