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■■ 4.ケインズの理論 ■■
前回は、古典派の考えだと、経済は常にハッピーな状態、すなわち、好況であるということになり、不況の説明ができないという問題点がある、ということをお話ししました。
今回は、不況をうまく説明したケインズの理論を説明します。
好況で、買いたい量(需要量)が100個で、売りたい量(供給量)も100個であるときを考えましょう。需要量=供給量ですから、売れ残りもなく、ハッピーです。
いま、株価の暴落などで人々が損をし、需要量が100個から80個に減ったとしましょう。すると、供給量は100個のままですが、需要量は80個に減りますから、20個だけ売れ残ってしまいます。
古典派の理論では、この20個の売れ残りがなくなるまで価格は下落し、需要量と供給量は等しくなります。
しかし、ケインズは、現実経済はそうなっていないと考えました。現在の経済の大部分を占める工業やサービス業は、売れ残りが生じた場合に、売れ残りがなくなるまで価格を下げたりはせず、価格をそのままにしていると考えました。
価格を下げなければ、需要量は80個に減ったままですから、売れ残りはなくなりません。企業は売れ残るものを作っても仕方ないので、本当は100個売りたいのですが、80個しか買ってもらえないので、泣く泣く、生産量を80個に減らします。
もともと、100個売りたいと思ったのは、100個生産するだけの労働者や工場があったからです。それを、泣く泣く80個の生産量に減らすということは、労働者や工場は余ってしまうので、企業は人員削減や工場閉鎖などのリストラを行います。
このようにして、ケインズは、不況をうまく説明しました。
では、どうしたら、不況から脱出できるのでしょうか。ケインズの理論は単純明快です。もともと、需要が減ったから不況になったのだから、政府が需要を増やしてやれば景気は回復すると考えたのです。
先ほどの例では、需要量が100個から80個に減ったからリストラが起こったのだから、政府支出を増加し、需要量を20だけ増加させて需要量を100個に戻せれば、また、工場はフル稼働となり、労働者もたくさん必要となり、
景気は回復するという理屈です。もちろん、政府の支出以外にも、中央銀行が金利を下げて設備投資や住宅投資などの需要を増加させても景気は回復します。
このように、ケインズは、生産量や所得、一国でいえば国内総生産(GDP)は需要の大きさによって決まると考えました。これを、「ケインズの有効需要の原理」といいます。
では、古典派理論とケインズ理論は、どちらが正しいのでしょうか?
経済学とは、現実経済を分析し、説明する学問ですから、良い理論とは現実経済を説明できる理論です。
好況時には、古典派の理論が当てはまり、不況時にはケインズの理論が当てはまります。ですから、古典派理論とケインズ理論は、現実経済の状態に応じて使い分けていくという考え方がオーソドックスなスタンスです。