1 :
肝尾田新人:
ある朝のこと。
洗面台の鏡の前に佇んだゆの。
酷い顔だ。最近、どんどん変になっていく。
そろそろあいつが来る時間だ。
早く支度しなきゃ。鏡を見ながらあのバッテンの髪留めをセットした。
ゆのは陰鬱な夢の続きを見ていたに違いなかった。
2 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 06:57:12 ID:WOQc5W9M0
鏡の中のゆのは言った。
その無神経で木偶のような図体、
その品位の欠片も無い無恥の明るさ、
くどいほどに貧乏と空腹を語る口煩い繰り返し、
繰り返すほどに見せる甘え上手の子犬のような笑顔、
その鼻に付く万能キャラ、
その飄々とした態度、
最たる高らかに輝く己の才能を自慢せずとも、
心の中では私を下に見ている手慣れたいやらしさ、
金色の髪、
男子を魅了する挑発的なプロポーション、
何を考えているか分からぬあの変人の素振り―――私は宮子のすべてが嫌い!!
ピンポーン
玄関のドアが開いた。宮子だ。
あいつが来た。
宮子「ゆのっちーおはよー☆」
宮子「あれーゆのっちー?」
洗面所からゆのは顔を出した。
ゆの「おはよーみやちゃん」
ゆの「今支度するね〜」
ゆの「……くそが」ボソ
3 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 06:57:52 ID:WOQc5W9M0
”私はこいつよりも上でなければならない”
”何で差を付けようか”
”無能の烙印なんて押されたくない”
”私は主人公”
”私は成功し、その才能を世の中に知らしめるのよ”
”そう誰よりも。宮子よりも”
ゆのは最近、こういった思いに取り憑かれていた。
それはいつからだろうか。
きっかけは些細なことだった。
元から宮子には少なからず嫉妬を抱いていた。
けれども、いつだかの精密デッサンの時間、講評された私の作品が下で、宮子の作品が上位に入った。
あれが引き金だったのかもしれない。
4 :
学生さんは名前がない:2010/01/08(金) 06:58:45 ID:mAr9uUvT0
なんだ?哲学堂のパクりか?
5 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:01:26 ID:WOQc5W9M0
ゆのはと言えば、焦って絵を描く練習をすればするほど、全く描けなくなっていった。
しかし宮子はあらゆる才を開花していた。
どんどん絵は上達し、周りの生徒や先生方からも高評価だ。
ノリやなずなにも慕われ、根暗なゆのとはまるで大違いだった。
2年も終わりに近付いたこの頃、宮子はやまぶきの特待生となり、多摩美、東京芸大等々などの推薦枠を確保した。
高校卒業と同時にフランスに留学するという話も聞いた。
しかも学費は全額免除という超VIP待遇。
こうなると、いよいよゆのは自分を保てなくなった。
6 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:02:58 ID:WOQc5W9M0
その狂気の片鱗は何気ない瞬間に垣間見せた。
ある日の午後、ひだまり荘の皆外出し、ゆのが自室で留守番をしていた時だ。
ゆのはいつものように直向に絵の練習をしていた。
ふと鉛筆の芯が折れた。
その瞬間、ゆのは突然立ち上がって、台所の包丁を手に取った。
そしてブンブンと振り回しがら、奇声を発した。
ゆの「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーっ!!!!」
ブンブン ブン ブン
パリン ガシャン パリン
ゆのは狂気の奇声を上げながら、カーテンや小物を滅茶苦茶にした。
着ていた服を自ら引き裂き、全裸になって、なおも包丁を振り回し続けた。
ハァハァ ハァハァ
ゆの「くそ…ちくしょう…」
上手く行かない日々に嫌気が差し、ついに緊張の糸が切れたゆの。
それから1時間後、宮子やヒロたちが帰宅したが、ゆのは何事もなかったかのように、笑顔で出迎えた。
7 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:04:21 ID:WOQc5W9M0
そんなゆのの狂気に逸早く気付いたのはなずなだった。
鈍感でトロそうな彼女がなぜ気付いたのか。
それはゆのが陰でなずなを虐げていたからである。
ゆの「おい草! 何で私の言った事やんねぇんだよ!!」
なず「…え…あの、すいません…グス…」
ゆの「あいつの上靴に画鋲4百個入れとけって言ったよな?!」
なず「…ひっ、そ、そんなこと出来ません…グス…」
ゆの「出来ません? 何だとゴラァッ!!」
ゆの「口答えすんのんか? あ?」
なず「…ゆ、ゆのさん…こわいです…グズズ…」
ゆの「あいつの部屋のドアノブに人糞塗っとけとも言ったよな?!」
ゆの「あれはどうなったんだよ!!?」
ゆの「答えろ!! 答えろよ!!」バシッ ドガッ
なず「痛い! やめてください! …ああっ」
ゆの「あああ!! 全部お前が悪いんじゃああ!!」ボコッ バシ
ゆのはなずなを殴り続けた。
8 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:05:51 ID:WOQc5W9M0
ゆのは人知れずパソコンの操作技術を習得していた。
元々は超アナログだったゆの。
ノリとなずながひだまり荘にやって来たとき、その歓迎パーティーの席で、自分の趣味はパソコンと答えたノリに、ゆのはアナログ派の自分を酷く馬鹿にされたのだと勘違いしていた。
ゆの「ひかり?…こだま…??」
ノリ「…え?」クスリ
ゆの「?!」
ノリは冗談のつもりで笑った。
が、ゆのには嘲け笑われたのだという認識があった。
ゆのはパソコン技術を習得し、あることに役立てようと予てから考えていた。
ノリのパソコンから宮子宛てに嫌がらせメールを送るためだ。
しかし宮子は携帯を持っていない。
それを沙英やヒロ、吉野家先生などに送りつけ、ノリと周囲の関係を悪化させ、更には宮子の精神を酷く甚振ってやろうと考えたのである。
ノリの部屋に忍び込み、企みを実行しようとしたが、パソコン自体にロックが掛っていたため未遂に終わった。
ゆのは鬱積した。
9 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:07:22 ID:WOQc5W9M0
ゆのは鬱積すると、学校の屋上へ行った。
ゆのは屋上が何よりも好きだった。
昼休み、そそくさと教室を出ると、屋上へと続く階段を急いで駆け上がる。
ドアを開ければ、そこ自分だけの空間。
開かれた世界。空。空と自分。
屋上に上がると、誰も入って来れないように、担任の邪魔臭い作品でドアを外側から封じた。
さらに校内で一番高い場所へ、梯子を伝って給水タンクの上までよじ登った。
そこへゆっくりと立ち上がり、両手を広げたゆの。
ゆの「私は誰よりも高い位置にいるわ!!」
ゆのは快活に笑った。
ゆの「あははははwwwwwww」
ゆのは屋上が何よりも好きだった。
10 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:08:49 ID:WOQc5W9M0
ゆのは絵が描けなくなのに反比例して、金銭に対する執着が強くなっていった。
宮子は貧乏。宮子は金を持っていない。
絵の才能があっても、宮子は常に金銭を失っている状態。
ならば私は金を得よう!!
ゆのは、こうやって考えたのである。
それはしかし歪んだ考えだった。
ゆの「私は現実というフィールドで成功する!!」
ゆの「絵なんかあんな夢幻想に現を抜かすなんて馬鹿らしいわ!!」
ゆの「金ww金www金ww金ww金www」
ゆのは無断で父親名義の株式口座を開設した。
来年度分の学費約150万を株式投資に継ぎ込んだ。
親にバレても構わないと思った。学校を退学しても構わないと思った。
ゆのは既に壊れかけていたのだ。
11 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:10:10 ID:WOQc5W9M0
午前九時から午後三時まで画面の前に張り付いたゆの。
特に取引が開始される午前九時からの10分間は値動きが激しい。
ゆのはデイトレーダーとなり、学校へも行かなくなった。
周囲の呼びかけにも答えず、ひたすら株取引にのめり込んだ。
不幸なことに、ゆのの試みは成功した。
偶然なのか、必然なのか。大儲けしたのである。
ゆのの投資した所には運良く強力な仕手株主が付き、一気に値上がりの波に乗れた。
300万。450万。670万…立て続けに資産を増やした。
最高では1000万の利益を上げた。
もうゆのは一ヶ月ほど学校へ行っていない。
しかしそんなことはどうでも良かった。
この金をどうしようか、とワクワクしてたからだ。
何を買おう。いや、更なる資金源にしようか。
違う、これを気に何かを始めれ見るのも良いかもしれない。
ゆのは我が世の春を謳歌していた。
12 :
学生さんは名前がない:2010/01/08(金) 07:12:37 ID:WOQc5W9M0
しかしゆのの春は短かった。
不況の不協和音に大金を掴めば、誰しもその扱いを踏み誤る。
ゆのは見る見るうちに資産を目張りさせ、素寒貧になってしまった。
学費の150万は元手だから、数に入れなかったにしろ、ゆのの手元には5万ほどしか残らなかったのだ。
ゆの「……くそがっ!! こんな戯れ銭で何が出来るんだよ!!」
なず「……ブルブル」チラ
ゆの「あ? 今こっち見て笑ったろ? なぁ?」
なず「…わ、笑ってなんてないです…ブルブル」
ゆの「ふん、まぁいい」
ゆの「問題はそんなことより…あいつが」
ゆの「あいつが全くビクともしねぇことだよ!!」ドガン
ゆのは思い切り椅子を蹴飛ばした。
なず「…ひっ」ビクッ
ゆの「札束をチラつかせて宮子の反応を伺ったが、全く反応なし!!」
ゆの「あいつ貧乏で意地汚い所があるから、情けない仔犬のようにクゥンクゥンって言うかと思ったけどよ…」
ゆの「ちっとも何ともねぇよ!! どういうことだよ!!」ガシャン パリン
ゆのは花瓶を床に叩き付けた。
するとなずなは急にスクっと立ち上がった。
力を最大限に振り絞っているようだ。膝が笑っている。
ゆの「…?」
ゆの「何だよ?」
なず「…―あ」
13 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:14:26 ID:WOQc5W9M0
なず「…ゆ、ゆのさん…もう、こ、こんなことやめましょう…!」
ゆの「…あ゛?!」
なず「…あの、わわ私もうこれ以上耐えられません!!」
なずなは緊張のあまり泣きそうだった。先程からずっと肩を震わしている。
ゆの「ははっ…、何? 口答えするの? なずなちゃん?」
ゆのはゆっくりと立ち上がって、なずなにいやらしく絡みついた。
ゆの「そんなこというと―」
ゆのがなずなの顎に手をかけたとき、
なず「今までのゆのさんの行いは全て記録済みです!!」
ゆの「!?」
なず「ほらっ! こ、これです! この中に今の会話が記録されています!」
なずなはポケットの中から小型のボイスレコダーらしきものを取り出した。
ゆの「…なずなあっ!!」ガッ
ゆのはなずなの腕を掴み、揉み合いながら押し倒した。
嫌がるなずな。焦り、感情を剥き出しに襲い掛かるゆの。
ゆの「ああああ! 渡せ! 渡しなさい!!」バタバタ
なず「…やっ嫌です!!」バタバタ
ゆの「このアマがぁっ!!」バタバタ
ゆのは床に落ちていたカッターナイフを拾い、瞬時に刃先をなずなに向けた。
なず「…ひっ…や、嫌…」ビクッ
ゆの「ハァハァ…渡せって言ってんだろ?」
じりじりとなずなに迫るゆの。
六畳一間の狭い部屋。なずなは壁へと押しやられた。
ゆの「ハァハァ…私、本気だよ? …刺すかもよ?」
なず「…ぁ…」ヘタリ
なずなは床へ崩れると、仕方なくボイスレコーダーをゆのに渡した。
14 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:17:11 ID:WOQc5W9M0
その夜、ゆのは怒りに震えていた。
その怒りは宮子に対する嫉妬のいつもの怒りではなく、どちらかと言うと今日のなずなの態度に対するものだった。
くそが。眠れやしない。あいつの所為だ。
・・・・・
「(はっ!!)」
ゆのはふとあることに気付いた。
今までなずなは誰にも自分とのことを話さなかった。
というか、臆病ななずなが私の仕返しを恐れて誰にも言える筈が無いと高を括っていた。
待てよ。今日の態度。あれは…。
このまま放置すれば誰かに相談するかもしれない。
いや。いいや、時間の問題かも。
そうしたらひだまり荘に居られなくなる?
バレたら面倒臭そうね。もうどうでもいいわ。
あはは。とにかく生意気ななずなの態度には腹が立つ。
少しお仕置きをしてやらなければ。
なずなをイジメる方法を思い浮かべながら、ゆのは眠りに付いた。
うふふ。いい夢が見れそう☆
15 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:19:29 ID:WOQc5W9M0
次の日。久しぶりに学校へ登校したゆの。
半日ほど授業に出席し、午後からは適当にサボった。
校舎裏を抜け、ひだまり荘へ帰るところだった。
吉野「ゆのさん♪ どうしたんですか、最近? 何か元気がないですよ〜」
吉野「困ったことがあったら、私に何でも相談してください☆」
ゆの「ふへっ…」
ゆのは馬鹿にしたように笑った。
吉野「ゆのさん?」
吉野屋。無能教師か。珍妙奇天烈な衣装で学校へ来、全く浮きまくっている変態教師。
こんなのでも簡単に教師になれるなんて世の中はお終いだわ。
ゆの「…教師になる人は他に特化した才能が無いから教師になるんですよね?」
吉野「え…?」
ゆの「何ですか? 美術教師って?」
ゆの「芸術ってそもそも人から教わるものじゃないんですよね」
ゆの「平均的な技術しか持ち合わせてないから”美術教師”なんですよね?」
吉野「…ゆのさん…」
ゆの「あはははwwww」
16 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:21:58 ID:WOQc5W9M0
部屋へ戻ろうと階段を上りかけたとき、自室の部屋の前に誰かが居るのに気付いた。
誰だ?
緑の髪。ツインテール。そのサバサバした感じは。
乃莉だった。
ゆの「…どうしたの? ノリちゃん」
乃莉「ゆの先輩。お話があります!」
ゆの「…何? 学校は行かなくて良いの?」
乃莉「早退しました」
ゆの「どこか具合でも悪いの?」
乃莉「何、惚けてるんですか?! 分かってるんでしょ?」
ゆのは俯きながら、目線を隠し、演技をした。
ゆの「え? 何のこと? ノリちゃん、どうしたの?」
乃莉「…な、なずなのことですよ!!」
ゆの「なずなちゃん? が、どうしたの?」
乃莉「もう! あなたのやったことは全部分かってるんですよ!!」
ゆの「私のやったこと?」
乃莉「どうしたんですか!? 変ですよ。ゆの先輩…」
乃莉「もういいです! 三年生の先輩方や宮子さんも呼んで話し合います!!」
乃莉はゆのを振り切り、行こうとした。乃莉が階段を駆け下りようとした、そのとき。
ゆの「待てよ!!」
ゆのは低い声で呼び止め、素早く乃莉の背中に両方の手の平を押し当てた。
ドンッ
乃莉「え…?」
乃莉「わ、うわあああっ!!」
乃莉は階段から転げ落ち、石で出来た床に頭を打って気絶した。
17 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:23:32 ID:WOQc5W9M0
ゆのは乃莉を彼女の部屋に連れて行き、目を覚ます前に身体を縄で縛り上げた。
手作りの猿轡もはめた。これで気が付いて、騒いでも何とか外へは気付かれないだろう。
宮子は最近、クラスの友達と遊ぶようになって、いつも帰りが夜の9時過ぎ。
ヒロさんと沙英さんも何だかんだでゆのを避けているのと、卒業制作で帰りが遅い。ひだまり荘には戻らず、校内で作業に徹しているそうだ。
だから深夜まで旧メンバーはここへ寄り付かない。
いつからかひだまり荘はバラバラ。
バラバラなのだ。
・・・
なずなへのお仕置きとも相成って、良いことを思い付いたゆの。
ゆのは乃莉の携帯を取り上げ、出会い系サイト(援助交際のサイト)に接続した。
今、昼の2時前だから、すぐにひだまり荘に来れる人を募集した。
お金は要らない。
気絶して半裸になった乃莉の写メと、乃莉になりすまして「私たちとエッチをしましょう(はぁと」とだけ書き込んだ。
流石に野獣たちの反応は早い。
「イマドコ?」「キミタチイクラ?」「スグイケルヨ」・・・
相手は数人で来るらしい。大学生のグループのようだ。
ひだまり荘の構造を丁寧に教え、裏から回って入ってもらうように指示した。
同じ頃、乃莉の携帯を使ってなずなを呼び出した。
なずなはこの頃、保健室ばかり閉じこもるようになった。何でだろ?
なずなは乃莉からだと知ると安心して応じた。
まあ、そんな訳で、これからパーティーが始まろうとしている。
気絶した乃莉、これから何が起こるとも知らずにひだまり荘へ向かうなずな、・・・。
ゆのはその様子をビデオカメラで隠し撮りするつもりであった。
18 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:24:54 ID:WOQc5W9M0
「…何か嫌な予感がするな」
沙英は移動教室の途中で、何気なく廊下の窓からひだまり荘の方を見ながら、そんなことを言った。
ヒロ「沙英? どうしたの?」
沙英「あ、いや…」
溜息を吐く沙英。
ヒロ「…ゆのさんのこと?」
沙英「…うん…」
沙英「どんどん変な風になってると思うんだ、ゆの…」
沙英「心配して…話し掛けても素っ気無いし…」
ヒロ「…どんなに私達が尽くしても、もう前みたいには戻らないのかな…」
ヒロは泣きそうな顔して言った。沙英はヒロの肩に手を当てた。
沙英「ヒロが悪いわけじゃないよ…」
ヒロ「…だって…うぅっ」
他の生徒が誰もいない廊下の真ん中で二人は静かに沈んでいた。
19 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:27:35 ID:WOQc5W9M0
第一美術室。
2年A組の生徒たちが課題に取り組んでいた。
女A「宮子ー、ちょっとそっち持ってー」
宮子「おk。よっと…」
女B「そう言えばさー」
宮子「んー?」
女B「ゆのさんってどうしたの? 今日も半日で帰ったみたいだし」
宮子「あーゆのっちねー…」
女A「そうそう、何か最近変だよね、何か」
女B「宮子、あんた一緒のひだまり荘なんでしょ?」
宮子「うーん。あたしもよく分からないんだよなー、ゆのっち」
宮子「二年の初めまでは仲が良かったけど、ほらコース分かれちゃったじゃん?」
女B「ゆのさん、平面コースだっけ」
宮子「そそ」
宮子はそつなく作業をこなしながら答えた。
女A「実はあんたに嫉妬してるとか?w」
宮子「えーwwゆのっちがー?」
女B「だって一年の時から宮子と仲が良かった分、凸凹というか、絶対比較対象だったと思うよw」
宮子「そうかなー? んー」
女A「宮子は、鈍感だからなーw」
宮子「おや☆ 失礼しちゃうなw」
宮子「あたしはね…」
女A・B「?」
宮子「嫉妬はバネになると思うけど、嫉妬という感情に呑み込まれたら、そこで終わりだと思うんだ」
宮子「嫉妬って、バネを力に変えられるかが最大のポイントなんだよ☆」
女A「おー」
女B「…いつもにない真面目なご意見…」
宮子「さっ、こんな湿っぽい話はやめやめ☆ 作業しようぜ♪」
20 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 07:29:45 ID:WOQc5W9M0
パタン。ドアの閉まる音。
完全な暗室。シャッターは下ろされ、出窓はカーテンと物で塞がれていた。
103号室(乃莉の部屋)になずなが来た。
なず「…こ、これはどういうことですか…フルフル」
なずなはゆのを玄関先で認めた瞬間、凍りついたように固まった。
ゆの「…ふふ♪ どういうこと? 分からない?」
ゆの「乃莉ちゃん、寝てるみたいよ」
ゆのは乃莉に被せてあったシーツを解き、なずなに見せ付けた。
なず「?!!」
なず「乃莉ちゃん!…」
ゆの「あー、何か気絶してるみたい。別に死んでないから♪」
なず「乃、乃莉ちゃん、乃…」
なずなは未だに気絶している乃莉に駆け寄った。
ゆのは玄関の鍵をサッと閉め、二人を閉じ込めた。
ゆの「うふふ♪」
乃莉「…っ、?!!…」
乃莉は気が付いたようだ。乃莉は縄によって身動きが取れず、ン″ーン″ー言っている。
なず「乃莉ちゃん…ブルブル」
ゆの「なずな、妙なまね、しないでね」
ゆの「大人しくしてないと、殺すわよ?」
ゆのはカッターナイフの刃をチキチキと露にした。
なず「…ぁ…」
へたり込んだなずな。
ダンダン、ダンダン。
そのとき、シャッターを外側からノックする音が聞こえた。
来たようだ。乱交パーティーの殿方たちが。
ゆのはほくそ笑んだ。
21 :
学生さんは名前がない:2010/01/08(金) 08:00:27 ID:8M9MCUSj0
こういうSSのまとめサイトってないの?
22 :
哲学堂 ◆DC.11rvkBhRL :2010/01/08(金) 19:25:19 ID:tuC+X1/T0
大作やで
23 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 23:39:49 ID:WOQc5W9M0
ゆのはシャッターを開け、「お待ちしていました」と小さく言って、男等を招き入れた。
大学生風の男が二人。こういう遊びには手慣れている感じだ。
乃莉「!!?」
なず「…ぃ…ぁ…!」
乃莉は気を取り戻してから僅かなので、何が起こっているか状況が把握出来ていない様子。
なずなは今から何が起きるのか悟ったようだが、恐怖のあまり声が出せないでいた。
男1「へぇー、二人とも可愛いじゃん」
男2「ねぇ? マジでいいの?」
男のうちの一人はもう既にイチモツをいきり立たせていた。
ゆの「では、約束通りお願いしますね」
ゆの「私は少しやることがあるので、私にはお構いなく」
ゆのはそう言うと、部屋の隅に行き、イーゼルを組み始めた。
男等はゆのの様子を怪訝に思ったようだが、目の前の少女たちとの淫行に夢を膨らましていたので、然程気にしなかった。
24 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 23:41:36 ID:WOQc5W9M0
男1「へへ♪ じゃあー、俺はこの娘にするから!」
なず「…やっ…は、離して、いやっ…」
震えながら拒むなずな。お漏らしをしていた。
男2「ちょっと話が違うじゃないの? 嫌がってんじゃん!」
一人の男がゆのに駆け寄った。
イーゼルの台の上に紙をセットし、絵の具と水差しを用意していたゆのは、
「ああ、その娘は、マゾだから嫌がって見せてるんですよ」
「嫌がる素振りを見せる今その瞬間もあなたを求めているですよ(はぁと」
「すごく苛めて欲しいって言ってますよ…ふふ」
男1「おおっ! そうなのか、ぐへへ」
なず「…あっ…やっ…―」
なずなは衣服を脱がされ、もつれ合いながら押し倒されて、半裸になっていった。
なずなの白くて柔な身体の上に男の雄々しい肉体が覆い被さった。
ゆの「男2さんももう一人の娘がお待ち兼ねですよ」
男2「えっ…ゴクッ…それじゃぁ」
乃莉「!!?」
乃莉「…っやぁっ!」
男2「……―」
男2は乃莉の陰部を強引に責め始めた。
乃莉「ん゛ーん゛ー!!」
25 :
肝尾田新人:2010/01/08(金) 23:43:36 ID:WOQc5W9M0
二人が犯されている姿をパースに取り、ゆのは筆を動かしていた。
手元にはビデオカメラを置き、その様子を写している。
いつにない俊敏な筆遣い、その昂奮がゆのに嘗て無いインスピレーションを与えた。
情欲を掻き立てるは、己が表現力。己の真価。才能。才能の発揮。
長く苦しいスランプを吹き飛ばした瞬間だった。
私は今、宮子よりも絵が描ける状態にある!!
私は無能なんかじゃない!! そう天才!!
私に出来ないことなんてない!!
ゆの「しゃあああああああ!! 描ける!! 描けるうううう!!」
ゆの「あああああああ!! これ!! これだわああああああ!!」
ゆの「ひゃあああああああああああああああああああ!!」
26 :
肝尾田新人:2010/01/09(土) 02:32:19 ID:TQygAl4T0
ゆのは利き手に絵筆を動かしながら、反対の手で秘所を弄った。
それは掻き回すように。壊れた機械のように、無作法に。
足を震わせ、太ももの筋から液を垂れた。
膣液と尿が混ざり合ったものがゆのの周囲の床を濡らした。
ゆのは快感の絶頂にあった。
ゆの「…っんぁあああっー! …ああああっー!!」
ゆの「…ハァハァ…」
27 :
肝尾田新人:2010/01/09(土) 02:52:27 ID:TQygAl4T0
ゆの「…描けた…ふふ、やった…」
ゆのは両手に掲げたを眺めて、更に悦に入った。
男1「ふぅー。良かったぜ…」
男2「…ハァハァ…てか、本当に大丈夫なんだろうな?」
ゆの「二人ともお疲れ様」
男2「なぁ、これマジで大丈夫なのか? バレたらやばいんじゃ…」
ゆの「…さいですね。私の言う通りにしていれば平気です」
男たちは半分まで開いたシャッターの隙間から外へ出、そそくさと帰っていった。
28 :
肝尾田新人:2010/01/09(土) 03:09:55 ID:TQygAl4T0
ゆの「さて…」
乃莉「…くっ…」
乃莉はゆのを睨む。泣いていたが、怒りに震えてもいた。
髪の毛に白濁液を掛けられ、衣服をボロボロに裂かれた乃莉。
縄で身動きが取れないが、かすかに緩んだ手で露になった陰部を隠していた。
ゆの「初めて…だった? ふふ♪」
乃莉「…こ、来ないで下さい…ブルブル」
ゆの「おや、やっぱり乃莉ちゃんはタフだね…ムカつくわ…」
ゆの「なずなちゃんなんて放心状態だよ? あはは」
乃莉「…ゆの…先輩…何でこんな酷いことを…」
ゆの「あなたたちがここ(ひだまり荘)へ来なかったら…」
ゆの「私達はずっと四人のままだったのに…」
乃莉「そんな…」
ゆの「居心地が良かった。四人の方が」
ゆの「無能と言われても、一番下でも生ぬるい雰囲気を楽しめた」
ゆの「けれど、あんたたちが来て、私は下から突き上げられる焦りを感じたの!!」
乃莉「……っ」
ゆの「それからどんどん宮子が憎らしくなったわ!!」
ゆの「今まで感じたことの無い感情が、嫉妬と憎しみが宮子へ向かったの!」
乃莉「そ、それと私達は関係ありません…!」
ゆの「黙れ!!」ドガッ
ゆのは乃利にパレットを投げ付けた。
パレットの角が頭部にあたり、額から血を流した乃莉。
乃莉「…っつぅ…」
ゆの「ここ(ひだまり荘)へ来たことが運の尽き」
乃莉「…でも…こ、こんなことして…良いと思ってるんですか?」
29 :
肝尾田新人:2010/01/09(土) 03:20:33 ID:TQygAl4T0
ゆの「まだ、自分がどんな状況に置かれているか、分かってないの? 乃莉ちゃん」
乃莉「…え!」
ゆのはビデオカメラを前に出し、再生画面を乃莉に見せた。
ゆの「うふふ。しっかりと撮れてるみたい♪」
乃莉「…っそんな!!」
ゆの「今日来た男たちにもこの動画を渡すことになってるの。欲しいって言うから、ね?」
ゆの「IT可愛い乃莉ちゃんなら、これがネット上に流れたら、…ふふ♪」
ゆの「どうなるか、分かるよね?」
乃莉「…くぅぅっ!!」
乃莉はうな垂れ、悔しそうな声を出した。
ゆの「なずなちゃんがさぁ、ブラックゆのっちの会話をボイレコで録ろうとするからさぁ♪」
乃莉「…あっ、あれは私が録る様になずなに言ったんです!!」
どうやらなずなは、ゆのとのことを乃莉に相談していたようで、乃莉から証拠音声を録るように言われていたらしい。
ゆの「へぇー。そんなんだー、乃莉ちゃんなんだー?」
乃莉「だから…その、なずなは…」
ゆの「じゃあ、今日こうなったのも、あんたの所為だ? 全部あんたの所為だ?」
ゆの「あははははははwwww」
乃莉「…っうう」
30 :
学生さんは名前がない:2010/01/09(土) 14:29:01 ID:TQygAl4T0
ゆのっちはかなり計算されたキャラクターだと思う。
大生のユーザーのみならず、多くのひだまりファンの心を掴んで離さないゆのっちの魅力は、知らぬうちに心に染み入ってくる浸透性なのだと思う。
ゆのという華奢でか弱い存在、そして見紛うことなく無能という設定は、受容側に多大な安堵感を与える。
隣に置いておいて気分の良いキャラは他にいないのだ。
31 :
学生さんは名前がない:2010/01/09(土) 17:49:08 ID:TQygAl4T0
俺は中学の頃、本気で美術科のある私立高校へ進学したかった。
県内にひとつあるその高校は、美術科という特殊な科があることから、全国から集まってくる生徒のために、学校の付近に寮があった。
そこへ行っていれば俺はリアルひだまりスケッチだった。
もう無駄に絵が描けても、たいして嬉しいとも思わない今日この頃。
32 :
学生さんは名前がない:2010/01/09(土) 17:53:48 ID:TQygAl4T0
途中、沢山の寄り道を経験したけれど、やっぱり絵を描くって良いよなって思う。
33 :
学生さんは名前がない:2010/01/09(土) 18:12:34 ID:lwF9ySPP0
ゆの「しゃあああああああ!! 描ける!! 描けるうううう!!」
ゆの「あああああああ!! これ!! これだわああああああ!!」
ゆの「ひゃあああああああああああああああああああ!!」
wwwwwwwwwwww
34 :
学生さんは名前がない:2010/01/09(土) 18:53:35 ID:bXm0Y5SaP
ふむ
35 :
学生さんは名前がない:2010/01/09(土) 18:54:46 ID:WbHDAsbJP
オチあるのかこれ
36 :
学生さんは名前がない:2010/01/09(土) 19:15:21 ID:qDjUyZ1m0
宮子ー!はやくきてくれー!
マダー?(・∀・)っ/凵⌒☆
38 :
学生さんは名前がない:2010/01/09(土) 22:17:04 ID:8v9HqL1f0
読んだけどつまんね
39 :
肝尾田新人:2010/01/10(日) 09:12:26 ID:gG7C7G250
まもなく乃莉となずなは学校を退学した。
沙英たちが理由を聞いても、乃莉は「他にやりたいことがあるので…」としか答えなかったし、なずなに至っては退学と同時に精神のバランスを壊して、県外の精神病院に入院したらしい。
レイプビデオの件で二人はゆのに弱みを握られている。そして学校やひだまり荘を後にしたのだ。
ゆのも表面上では二人の今後を心配したりもしたが、不思議なことにゆのに疑惑の目線が注がれることも無かった。
ひだまり荘も例によって二部屋の空きが出たが、それはゆのにとっては好都合だった。
ゆの「…そして元の位置に戻るぅ♪」
40 :
肝尾田新人:2010/01/10(日) 10:55:45 ID:gG7C7G250
沙英さんの実写を想像したら萎えたわ。
書き込んでくれた人、
>>33から
>>38、ありがとう。
益子を弄ってみようとも思うんだが。
41 :
学生さんは名前がない:2010/01/10(日) 22:55:13 ID:8oZiHZRe0
ゆのっちもレイプされるのかと思った
42 :
肝尾田新人:2010/01/11(月) 21:19:57 ID:c2ZLEb/y0
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ノイ: : : : : : : V: : V : : ヘ! ミ } ...| /!/
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レ'. |: : :,、: : :`ーミ =ゝ _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
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リ V::i×´!- ≧z-- rrュノ! : /V \|
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43 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 00:59:14 ID:p1o6rCIA0
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/: : : : : ヘ V /: :|: :lレァ:ニ l/、::/ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
. /: : : : : : : :〉 〈 : : V// fV/':::::/ ´`ヽ _ 三,:三ー二
/: : : : : : : :/∧ヘ: :ヘ:V {トi .ノヽ--/ ̄ ,
ノイ: : : : : : : V: : V : : ヘ! ミ } ...| /!/ ムカつくんだよ
!: : /!/!: : : : : : : 、: :\ 」_}`ー‐し'ゝL _
レ'. |: : :,、: : :`ーミ =ゝ _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
!/ i: ト; : :、:ト .、,_ 、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
リ V::i×´!- ≧z-- rrュノ! : /V \|
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44 :
学生さんは名前がない:2010/01/12(火) 01:09:02 ID:r7KhGO/t0
/ ` ャ=ァ三二 _________
/ \\三二= ̄ ̄ ̄
/ l \二\―____
. / / |、 | ト ', |ト= ̄  ̄ ̄ ̄ _,. -‐'" ̄
. j ∧ /〉 / / ,/ l!l | | | ll | |i二 ̄ =ニ´_,. -‐'" ̄
l ヘ.∨/ / / ィ 7 ナll | | | || / //ニ_  ̄>=´
. | 〉〈 / / //|ノ|ノノ|// / ̄ >‐'" ̄/ /
/ /∧ヘ |,/l /ィi:| |/ /三 _,.='" / ./
/ 〈/ V |/ l〃 |i::j| | | ll ̄ i i l
/ィ7 / \. ヒリ L 三 li \ \ _
/ ィ / ll \l \ 〉  ̄ ハ ヽ、__>、 ,. -‐'"_,. ̄´
 ̄ |ノ|l / ハ\ \く r - / 三/ヽ_〉 __/ァ-'"<_≦二_,. -──'"
| /|/i. /! ∧ ∧ \\Z ヽ /_ニ く_ソ_ノ
. V |/l/ ̄|/ー∨__∨l \\l__ /三二_
/\  ̄}l〉!\| 三二 ̄  ̄ ̄ それは残像です。
/. \ //ll| 三二ニ _____
/ \ // l!| 三ニ  ̄ ̄
45 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 01:10:43 ID:p1o6rCIA0
/: : : : : : : : : : : : : : : . : : : :<
, ' : : : : : : : : : : : : /: : :i: : : : : :、 : : :、: : : : : \
. /: : : : : : : : : : : : : /: : : ハ: ヽ: : i ヽ : :|: i : ヽ: ヽ
/: : : : : : : : : i: : :/斗--/、 }: :ハ: :ト,:⊥:,_:| : |: : : :Vハ
. /: : : :∧: : ∧ |: :/「/!: :/ |: !|:| iハ:「!: :|: : :i: :!: }
/: : : : : ヘ V /: :|: :lレァ:ニ l/、::/ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
. /: : : : : : : :〉 〈 : : V// fV/':::::/ ´`ヽ _ 三,:三ー二
/: : : : : : : :/∧ヘ: :ヘ:V {トi .ノヽ--/ ̄ ,
ノイ: : : : : : : V: : V : : ヘ! ミ } ...| /!/ ごめんよ、ゆのっち
!: : /!/!: : : : : : : 、: :\ 」_}`ー‐し'ゝL _ 君は悪くないんだ
レ'. |: : :,、: : :`ーミ =ゝ _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
!/ i: ト; : :、:ト .、,_ 、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
リ V::i×´!- ≧z-- rrュノ! : /V \|
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46 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 01:12:40 ID:p1o6rCIA0
これも…
残像だと、…言うのか…
ハァハァ…
今、何時だ?
今は夜か?
それとも朝?
ああ、光が失われていく…。
47 :
学生さんは名前がない:2010/01/12(火) 01:12:48 ID:TDAVl5Tr0 BE:1378710465-PLT(13001)
. /: : : : : : : : : : : : : : : . : : : :<
, ' : : : : : : : : : : : : /: : :i: : : : : :、 : : :、: : : : : \
. /: : : : : : : : : : : : : /: : : ハ: ヽ: : i ヽ : :|: i : ヽ: ヽ
/: : : : : : : : : i: : :/斗--/、 }: :ハ: :ト,:⊥:,_:| : |: : : :Vハ ガシッ! i .,
. /: : : :∧: : ∧ |: :/「/!: :/ |: !|:| iハ:「!: :|: : :i: :!: } / 人ノし(
/: : : : : ヘ V /: :|: :lレァ:ニ´ レ' !: i `ニヽ!: :|: : :|:|:i.| / / ,.<二v‐::v‐::v‐:、 (⌒
. /: : : : : : : :〉 〈 : : V// fV心 レ' .iテ心 V.} : /!: |. r――――――‐',ス)}、ス.lコ|lコト、ヲ――
/: : : : : : : :/∧ヘ: :ヘ:V {トi;;爿. トi;;爿 }}!: / レ' / ヽ r'゙,..ノ ゙ー^ー'゙
ノイ: : : : : : : V: : V : : ヘ! 込zり. 込zリ .ノィヘ / __>'Y |´...}
!: : /!/!: : : : : : : 、: :i .i: : \>'゙ ,,| .ノ‐- ,,_
レ'. |: : :,、: : :`ーミ =ゝ __ ,.イ : : : 、ヽ〔_'___,∠ソ\ .`゙"''‐- ,,_
!/ i: ト; : :、:ト .、,_ ´ _,. イ:i、: : :!ヽ! ヽ! \__ノ、_ノ`''‐ ,,_
リ V::i×´!- ≧z-- rrュノ! : /V \| \ . | |
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48 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 01:31:22 ID:p1o6rCIA0
ゆのと宮子、学食にて昼食。
ゆのは学食でもメジャーなランチ定食を食し、宮子は質よりも量などんぶり飯を平らげた。
ゆの「ふー、ごちそうさまでした」
宮子「ん! ゆのっち、まだお茶碗に御飯粒が付いてるよ!」
ゆの「え!?」
宮子「一粒のお米の中には七人の神様いるから残しちゃダメなんだよ! だから一粒でも残すと罰が当たるんだよ!」
宮子「そもそもお米というものはお百姓さんが丹精込めて作った―」
ゆの「……」
ゆの「…っあ、いけない、えへへ// ちゃんと食べなきゃね…」パクパク
103号室。乃莉の部屋。
ゆの「―ってことがあったの! ほんと宮ちゃんウザくてさぁー」
乃莉「でもお米を大切に食べることは大事だと思ますけど…」
ゆの「…え、でもさ…」
乃莉「ていうか、お米に畏敬の念を抱く宮子先輩、素的だなぁー」
なず「ふむっ。むふっ」
ゆの「……」
49 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 01:39:15 ID:p1o6rCIA0
「警視庁から入電中! 警視庁から入電中!」ビービー
刑事「どうした?」
刑事「何? みどり市のベリーマート前の精米販売所で、包丁を持った少女が暴れてるって?!」
刑事「よし分かった! すぐ行く!」
ウーウー ウー
50 :
学生さんは名前がない:2010/01/12(火) 01:56:52 ID:goHs0XfZ0
短絡的だなwwwww
51 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 02:59:40 ID:p1o6rCIA0
なず「そっかぁ、こうやって解けばいいんだぁ…」
乃莉「…普通科のコの方が勉強できると思ってたよ」
なず「絵も勉強もできて、乃莉ちゃんは本当にすごいね」
乃莉「……///」
乃莉「そんなことないけど…、まぁ、私に分かりそうな所ならいつでも教えるし…///」
照れ隠しのためになずなの目を見れずにいた乃莉が、ふとなずなを見ると…。
なず「すっげーってwwwマジですげーから乃莉ちゃんww」
乃莉「…え!?」
なず「絵も勉強もできてwwwマジパネェwwww神! 神!ww」
なず「うはー、ってかまじですげーよwwwwまじでww」
乃莉「…なずな…?」
なず「いやーwwwやべーwwまじですげーwwwすんげえええええwwうわーwww」
なず「絵も勉強もできてwwwwマジで本当にすげーからwwwほんとw」
なず「もう神の域wwwてか神でしょ?w乃莉ちゃんwwwねぇ乃莉ちゃんwwすげーよマジでww」
52 :
稲荷щ◎д屮明神-☆ ◆vxT7A/FOXY :2010/01/12(火) 03:05:13 ID:Zn/cOPez0
哲学堂といい、こいつといい、糞つまんねーな
とりあえず原作読んでるのは分かったけど
53 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 03:15:53 ID:p1o6rCIA0
宮子と乃莉の性格差が微妙に思える。
54 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 05:28:51 ID:p1o6rCIA0
ゆの「ねぇねぇ、乃莉ちゃん。パソコンの詳しい乃莉ちゃんに聞きたいことがあるんだけど…」
乃莉「んー♪ どうぞ。何でも聞いてください♪」
ゆの「この前ね、初めてにちゃんねるっいうのやってみたんだど…」
乃莉「うんうん…」
ゆの「色々と分からないことがあったから、素直に教えて下さいって書いたんだけど…」
乃莉「(てか、ゆの先輩も2chやるんだ…)」
ゆの「そしたら、ジージーアールケーエス?って板のみんなから言われたの」
ゆの「どういう意味なのかな?」
乃莉「(しまった、ちょっと言い難いな…)」
乃莉「あー、それはググってみてって意味ですよーw」
ゆの「ぐぐって…?」
乃莉「あー、グーグルで調べてみてねっていうことですよ」
ゆの「ぐーぐる…?」
乃莉「あー…、あの検索サイトの…」
ゆの「検索サイトならヤフーだよ?」
乃莉「あー……あのツールバーの所にグーグル簡易検索とか付いてませんか?」
ゆの「えっ? つーるば? えっ? ごめんなさい…// ちょっと分かんないかもです//」
乃莉「あちゃー、だからゆの先輩、ググレカスって言われちゃうんですよーw」
ゆの「カス…?」
乃莉「(わー、気まずぅ…)」
なず「むふっ」
55 :
学生さんは名前がない:2010/01/12(火) 08:12:00 ID:wKsGcYrcP
ゆのっち……
56 :
学生さんは名前がない:2010/01/12(火) 12:08:09 ID:goHs0XfZ0
情弱ゆのっち
57 :
肝尾田新人:2010/01/12(火) 19:34:29 ID:p1o6rCIA0
通年必修の単位落としたの確定したから、ゆのっちでも甚振ろうかな。
58 :
学生さんは名前がない:2010/01/13(水) 03:13:46 ID:J745WoYC0
/: : : : : __: :/: : ::/: : ://: : :/l::|: : :i: :l: : :ヽ: : :丶: : 丶ヾ
/;,, : : : //::/: : 7l,;:≠-::/: : / .l::|: : :l: :|;,,;!: : :!l: : :i: : : :|: : ::、 , ´ ̄ ̄ ヽ
/ヽヽ: ://: :!:,X ヽ l /: :/ リ!: ::/ヽ l /ヽl !: : |: : : :l: :l: リ | ┃ |
/: : ヽヾ/: : l/::l |/ ⌒ヽ / |: :/ /⌒ヽ l\:::|: : : :|i: | | ┃ |
. /: : : //ヾ ; :|!: イ | (‘l | ノノ |(‘l |、 |: ::|!: : イ: ::| /´ ̄ ヽ | ┃ |
/: : ://: : :ヽソ::ヽl l l ´ _ l l `|: /|: : /'!/l | ゴ | l : !
∠: : : ~: : : : : : : :丶 ` ー ´ (二) ー ´ |/ ハメ;, :: ::|. l ミ ! l : !
i|::ハ: : : : : : : : : : : 、ヘヘヘヘ ___ ヘヘヘヘヘ /: : : : : \,|. , ´ ̄ ̄ ̄ ヽl じ .| ヽ __ ノ
|!l |: : : : : : : : :、: ::\ ヽ/´ l / : : :丶;,,;,:ミヽ l で な ゃ |
丶: :ハ、lヽ: :ヽ: : :: ノ─-、 ノ __ /: : ト; lヽ) l す か : ノ
レ `| `、l`、>/____ノ_ / , _´ : :} ` | か っ トー ´
,,、r"^~´"''''"t-`r、 _ -、 ´ヽノ \ノ | : た |
,;'~ _r-- 、__ ~f、_>'、_ く .: ん |
f~ ,;" ~"t___ ミ、 ^'t | ? |
," ,~ ヾ~'-、__ ミ_ξ丶 ヽ ___ ノ
;' ,イ .. ヽ_ ヾ、0ヽ丶
( ;":: |: :: .. .`, ヾ 丶 !
;;;; :: 入:: :: :: l`ー-、 )l ヾ 丶
"~、ソ:: :い:: : \_ ノ , ヾ 丶
59 :
肝尾田新人:2010/01/13(水) 07:10:09 ID:3cHtkSIo0
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. /: : : : : : : : : : : : : /: : : ハ: ヽ: : i ヽ : :|: i : ヽ: ヽ
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/: : : : : ヘ V /: :|: :lレァ:ニ l/、::/ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
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/: : : : : : : :/∧ヘ: :ヘ:V {トi .ノヽ--/ ̄ , えい♪ えい♪
ノイ: : : : : : : V: : V : : ヘ! ミ } ...| /!/ 今度は腹パンだよ♪
!: : /!/!: : : : : : : 、: :\ 」_}`ー‐し'ゝL _
レ'. |: : :,、: : :`ーミ =ゝ _,:ヘr--‐‐'´} ;ー------
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リ V::i×´!- ≧z-- rrュノ! : /V \|
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/: : : : : : : : : i: : :/斗--/、 }: :ハ: :ト,:⊥:,_:| : |: : : :Vハ もうあなたのパンチは見切りました。
. /: : : :∧: : ∧ |: :/「/!: :/ |: !|:| iハ:「!: :|: : :i: :!: } / 人ノし(
/: : : : : ヘ V /: :|: :lレァ:ニ´ レ' !: i `ニヽ!: :|: : :|:|:i.| / / ,.<二v‐::v‐::v‐:、 (⌒
. /: : : : : : : :〉 〈 : : V// fV心 レ' .iテ心 V.} : /!: |. r――――――‐',ス)}、ス.lコ|lコト、ヲ――
/: : : : : : : :/∧ヘ: :ヘ:V {トi;;爿. トi;;爿 }}!: / レ' / ヽ r'゙,..ノ ゙ー^ー'゙
ノイ: : : : : : : V: : V : : ヘ! 込zり. 込zリ .ノィヘ / __>'Y |´...}
!: : /!/!: : : : : : : 、: :i .i: : \>'゙ ,,| .ノ‐- ,,_
レ'. |: : :,、: : :`ーミ =ゝ __ ,.イ : : : 、ヽ〔_'___,∠ソ\ .`゙"''‐- ,,_
!/ i: ト; : :、:ト .、,_ ´ _,. イ:i、: : :!ヽ! ヽ! \__ノ、_ノ`''‐ ,,_
リ V::i×´!- ≧z-- rrュノ! : /V \| \ . | |
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哲学堂といい肝尾田新人といい・・・
こいつらの目にゆのっちはどう映ってるんだ・・・
62 :
稲荷щ◎д屮明神-☆ ◆vxT7A/FOXY :2010/01/14(木) 03:38:20 ID:nvxJz6wK0
かわいくて人気者のゆのっちへの嫉妬
および、それを虐待して反感を買うことで目立とうとしてる
要は、かまってちゃん
63 :
学生さんは名前がない:2010/01/14(木) 03:50:07 ID:U9F8fJY1P
クズコテが言うと自虐みたいで面白いな^^;
64 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 08:50:32 ID:Xir2KP5w0
>>61 ははっ。
哲学堂という人の意図は分からないけれど、俺と彼のゆのっちに対する見方は恐らく違うと思うね。
哲学堂という人はひだまりスケッチの板を立てるにあたり、相当の愛があると窺える。
>>62 ちょっと違うな。
>>31から
>>32を読み返してみると、少なからず俺は自由に絵を学べるゆのっちたちに嫉妬をしているのかもしれない。
が、別に構ってちゃんというわけではないな^^;
まぁ、その他の人も書き込みありがとう。
65 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 09:24:45 ID:Xir2KP5w0
ゆの「…っんんー…///」グググ
ゆの「(今日のは硬くて出ないや…//)」ググ
ゆの「…っは…いぼ痔が…」ブビッ
ゆの「っん…(もう少し…)」ブビビッ
ゆの「っ…ハァハァ」ポチャン
ゆの「!(まだ出そうかも//)」グググ
ゆの「…っんしょーっ!!」ブッ ブホッ ブリブリ ミチミチ ボチャ
ゆの「…ふぅ//」フキフキ
ゆの「っと…!」
ゆの「わー、昨日食べたコーンさんが原型で出てきてる♪」
ジャーッ。ガチャ。パタン。
ゆの「ふぃー♪」
宮子「!!」
ゆの「!!」
宮子「あっ…ゆ、ゆのっちお、おはよー…」
ゆの「…あ、宮ちゃゴニョゴニョ///」
穏やかな時の流れる冬の朝。
ひだまり荘で待ってます。
66 :
学生さんは名前がない:2010/01/14(木) 09:26:36 ID:BiU2GDPM0
ゆのっちは小動物だから食べたらすぐに出したくなる
67 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 09:56:25 ID:Xir2KP5w0
ゆのと宮子、202号室(宮子の自室)にて。
迷い猫のニャン太を抱き抱える宮子に、
ゆの「えっ。学校行ってる間に?」
宮子「うん」
ゆの「可愛いね〜♪」
ゆの「ノラ猫さんかな? 飼い猫さんかな?」
宮子「どだろ? 首輪とかは無いけどねー」
ゆの「あ…。この子、男なんだ…//」
宮子「え…? あ…」
ゆの「…」
何だ今の間は。若干引いていた様子の宮子だが、
宮子「あんまりジロジロ見るニャよ」
ゆの「っご、ごめんなさい〜!!」
……
宮子「ちょっとヒロさんのとこ、行ってくるね〜」
ゆの「う、うん。じゃあニャン太とお留守番してるね…」
ガチャ。パタン。宮子が自室から出て行く。
ゆの「……」
ゆの「…おちんちん…//」
ニャン太はフゴーッという泣き声を上げながら、ゆののうっとりとした目線を嫌がった。
ゆの「……///」
ゆの「…ちょっとだけなら…良いよね…//」
ゆのはニャン太を抱き上げて膝の上に乗せると、恐るおそる股間へと手を伸ばした。
68 :
学生さんは名前がない:2010/01/14(木) 10:04:03 ID:BhwHH3k40
ニャン太ってゆのっちが実家で飼ってる猫の名前やん
69 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 10:27:09 ID:Xir2KP5w0
ゆの「…あったかいんだ…///」
ゆのは、嫌がって暴れようとするニャン太を腕と膝で固定しながら、彼の股間を弄った。
さわり…さわり……さわり…さわり…。
ゆの「……//」
ゆの「(いけないことだよね// …でも///)」
ゆの「(何か、大きくなって気が…///)」
ゆの「ハァハァ…///」
単に摩っていただけのゆのだったが、ニャン太のモノが硬い棒状に変化したことで、ゆのは毛に包まれた皮を剥ぎながら上下に動かした。
ニャン太は苦しそうな息を漏らしながらも、自らもゆのの手の動きに合わせて体を反らしたりした。
すると、
ゆの「っ!! きゃ!」ヌチョ
ゆのの手に何か液体のようなものが付いた。
するとニャン太のモノの先から透明な汁が浸していた。震えながら息づいたモノが天を突き上げていた。
ニャン太はくるりを向きを変え、少し離れてから、また少しずつゆのに近付いて来るではないか。
四つん這いになったところから見ても、雄々しく反り立ったものが目立つ。
ゆのは急に怖ろしくなり、ニャン太から離れた。
ゆの「…あ、あの、ごごめんなさい…私…」
ニャン太はフゴーッ、ニャゴーッと怒りと昂奮を交えているようで、今にもゆのに襲い掛かりそうだった。
ゆの「……あっ…」フルフル ガクガク
ゆのは猫相手に貞操の危機を感じた。
そのとき、宮子が帰ってきた。
ニャン太はドアの開く音に驚いたのか、ベランダの引き戸の隙間から素早く出て行った。
ゆの「……ハァ」
安堵の溜息とも言うのか、ゆのは胸を撫で下ろした。
宮子「ありゃ、ニャン太は逃げちゃったか」
ゆの「…う、うん…そうみたい」
70 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 10:28:17 ID:Xir2KP5w0
71 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 12:08:18 ID:Xir2KP5w0
ゆのと宮子、岩樺駅から徒歩数分の所にあるステキな神社にて。
二人は絵の練習をしに、つまり写生をしに来ていた。
二人は別行動の後に合流し、ゆのは、ある幼女に描いた絵をあげたことを話した。
宮子「へー、そんなことがあったんだー」
ゆの「うん…すごく嬉しそうにしてくれてね」
宮子「きっとその絵には心に訴え掛ける何かがあったんだよ〜」
ゆの「えっ! そんなただの風景がだし…」
宮子「んでも―」
宮子「多分その子、私んとこに来た子と同じ子だけど―」
宮子「私のは欲しいって言わなかったもん〜」
ゆの「え…!」
ゆの「……」
宮子「?」
ゆの「!!!!!」
ゆの「!!!!!!!!」
ゆの「!!!!!!!!!!!!」
72 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 12:18:08 ID:Xir2KP5w0
ゆのは大きく体を反らしながら両手を広げ、
ゆの「っはははwwwwマジで?wwマジですか?wwwww」
ゆの「ってことはwww株で言う所のストップ高?wwwねぇストップ高?wwww」
宮子「…え」
ゆのは宮子の前に手を突き出し、大袈裟な身振り手振りで、
ゆの「ってことはww株価がこう急上昇してぇwwってこうよwwこうww」
仰け反った形で手をバタつかせながら、
ゆの「ってかwもう上昇トレンドが形成された?wwジョウショウトレンドガアアアwwwwパァーッと、ほらこうっ! こうやってwww」
宮子「…う、うん」
ゆの「ほら宮ちゃん見てっか?www今まではジャスダックだったのが一気に東証一部に上場しちゃった的なwwwあああああああww」
ゆの「っはーwwってかwすげーっww時価総額2000億www2000億wwww」
ゆの「宮ちゃんが町工場だとしたらww私は大手ゼネコンwwwってすげっーwwひゃあああああw」
ゆの「ぶひゃあああああww上昇するーwww犯してww犯してええええwwww」
宮子「……」
73 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 12:24:50 ID:Xir2KP5w0
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
プシュー。
「次は〜○○〜○○〜」
ゆの「…んぁ…」
宮子「あ、ゆのっち起きたぁ? もうすぐ駅付くよ」
ゆの「ふぇぇ!? って、あれは夢? 株価は? 上昇トレンドは?」
宮子「おやや、夢でも見ていたのですかいゆの殿?」
ゆの「…いや、あはは、ちょっと…ね」
それはまさかの夢落ち。
ゆのは瞬く間に急落し、すぐさま整理ポストに入った。
もう紙屑でしかない株券に再起はあるのか?
一ケタ台にまで下がった株価で、投資家が短期的な値上がりを求めて買いに走るのか?
運命は如何に!!
74 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 14:27:54 ID:Xir2KP5w0
夕方のひだまり荘。
今日は冷える。カラスも鳴いている。
買い物帰りのヒロさん、庭の片隅にしゃがみ込んで何やら没頭しているゆのを見付ける。
ゆの「……」ぷちぷち…ぷち
ヒロ「?」
ゆの「……」ぷちぷち…プチ…プチ
ヒロ「ゆのさん〜、もう夕飯の時間よ〜」
ヒロ「何してるの?」
ゆの「蟻を楽にしているのです」
ヒロ「…え」
ゆの「蟻を生きることの苦しみから解放してあげているのです」
ヒロ「…で、でも蟻さんだって一生懸命生きているのよ…そんな可哀想なことは…」
ゆの「何故可哀想なのでしょうか?」
ゆの「安易なヒューマニズムで価値観を押し付けてはいけませんよ、ヒロさん」
ヒロ「え…いや…」
ゆの「この世に生きることが苦しみであるなら、死はこの上ない快楽と甘美な悦びなのです」
ヒロ「…そ、そう…夕飯出来たら呼ぶわね…」
ゆの「……」ぷちぷち…ぷち……プチプチ…プチ
75 :
学生さんは名前がない:2010/01/14(木) 17:12:46 ID:HWuxhJGHO
>>74 ゆのはそんなことしないよ
働いている蟻を見てそっと見守ったり、通り道を開けてあげたりするよ
76 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 17:45:34 ID:Xir2KP5w0
乃莉「(このままでは非常にまずい)」
乃莉「(このままでは私は「ひだまりスケッチ」の中で人気最下位になってしまう…)」
暗室の中に佇んでいた乃莉は、パソコンの画面の前に腰を下ろすと、すぐさま2chへ接続した。
乃莉「…何とかしなければ」
乃莉「…何とか」
77 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 17:48:40 ID:Xir2KP5w0
なずな板。
――
336:学生さんは@お腹いっぱい:2010/01/14(木)17:28:28 ID:AAA
なずなは可愛い。結婚したい。お嫁さんにしたい。
337:学生さんは@お腹いっぱい:2010/01/14(木)17:30:38 ID:BBB
なずなを食っちゃいたい。結婚したい。お嫁さんにしたい。
338:学生さんは@お腹いっぱい:2010/01/14(木)17:48:28 ID:NORI
でもなずなってトロ臭くてうざくない?
まじで食うのとか死ぬほど遅いし!
てか乃莉スケのほうがIT可愛いし!
乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!
乃莉最高!!乃莉最高!!………………
339:学生さんは@お腹いっぱい:2010/01/14(木)17:52:58 ID:AAA
>>338 うぜぇw 乃莉とかいらない子だしw
340:学生さんは@お腹いっぱい:2010/01/14(木)17:55:12 ID:NORI
>>339 いやいや、いらなくないから。ひだまりに唯一の常識人だから。
いやいや、いらなくないから。ひだまりに唯一の均整の取れたキャラだから。
ネット属性娘だよ!!おまいらの好きなネット属性娘だよ!!
341:学生さんは@お腹いっぱい:2010/01/14(木)17:57:09 ID:BBB
>>340 乃莉板行けだしw てかこいつ本人じゃね?w
342:学生さんは@お腹いっぱい:2010/01/14(木)18:02:18 ID:AAA
まwwwさwwかwwwのww自演wwww
343:学生さんは@お腹いっぱい:2010/01/14(木)18:05:58 ID:NORI
乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!
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78 :
学生さんは名前がない:2010/01/14(木) 17:52:00 ID:HuC+wl00P
なずな板かぁ……
79 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 17:58:41 ID:Xir2KP5w0
乃莉「ふぅ…」
乃莉「さて…お次は…」
ゆの板。
――
123:学生さんは名前が無い:2010/01/14(木)18:15:58 ID:EEE
ゆのーん
124:学生さんは名前が無い:2010/01/14(木)18:25:30 ID:DDD
ゆのゆの
125:学生さんは名前が無い:2010/01/14(木)18:29:00 ID:FFF
ゆのっちありがたや
126:学生さんは名前が無い:2010/01/14(木)18:34:23 ID:NORI
乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!乃莉最高!!
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80 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 18:05:50 ID:Xir2KP5w0
こうして乃莉はヒロ板や沙英板を見事に制圧し、めくるめく自演の限りを尽くした。
乃莉「…ど、どういうことなの!?」プルプル
☆みっつの二回目の放送以降、実況板などでは乃莉の話題が出るどころか、全く触れられず、ゆのやなずなのことで板は持ちきりだった。
乃莉「……」
乃莉「…そっか脱げばいいんだ…」
81 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 18:23:34 ID:Xir2KP5w0
なず「の、乃莉ちゃんっ! そ、そんなことたらダメっ…!」
乃莉「…なずな?!」
宮子「服を着て、乃莉スケ!」
沙英「自分のことは大切にしなきゃ!」
乃莉「…みんな…」
ヒロ「みんな乃莉ちゃんのことが大好きなのよ! だから自棄にならないで!」
沙英「そうだよ! 皆、心配して来てくれたんだから!」
ヒロ「一体、何があったの!? 乃莉ちゃん、言ってごらんなさい」
宮子「何でも聞くよ」
なず「…乃莉ちゃん…」
乃莉「…うぅ…」
乃莉「うわーん」
乃莉「みんなの人気が妬ましくて、羨ましかったんだよ〜わーん」
ヒロ「よしよし…辛かったのね」
沙英「うんうん」
乃莉「…えぐっ…ぐずっ…ひぐっ…」
なず「乃莉ちゃん…」
乃莉「みんな…ありがとう…ぐじゅ」
宮子「やっぱり、ひだまり荘はこうでなくちゃ!!」
ヒロ「さっ今日の夕飯はビーフシチューよ」
宮子「わーい☆」
ワイワイ、ッキャキャ、ガヤガヤ…
ドアの外。蚊帳の外。
ゆの「……」
82 :
学生さんは名前がない:2010/01/14(木) 18:47:15 ID:st8y/3r90
なんという大作
83 :
学生さんは名前がない:2010/01/14(木) 21:03:32 ID:HuC+wl00P
ハートフルなおはなしじゃないですか
エグい話になるかと思ってた
84 :
学生さんは名前がない:2010/01/14(木) 21:23:10 ID:HWuxhJGHO
いやいやゆのも乃莉を止めに入るよ
85 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 23:04:22 ID:Xir2KP5w0
このスレの向かうところが分からない…。
86 :
肝尾田新人:2010/01/14(木) 23:09:30 ID:Xir2KP5w0
今日はひだまり観れないな。
87 :
肝尾田新人:2010/01/15(金) 16:43:54 ID:aeAuhwQ00
今、帰ってきた。
本当にここには誰も寄り付かないんだな。
まぁ、つまらん自演スレなんてこんなもんだとおもうがね。
あはは。
88 :
肝尾田新人:
俺、結婚して子どもが生まれたら「ゆの」って名付けるんだ。