三遠南信道・青崩峠道路の予算削減 中部整備局が方針
http://www.shinmai.co.jp/news/20091118/KT091117ATI090010000022.htm 凍結じゃなくて良かった
国土交通省中部地方整備局が、飯田市と浜松市を結ぶ三遠南信道の一部として計画している長野、静岡県境の「青崩(あおくずれ)峠道路」について、
来年度の事業費を大幅削減する方向で検討していることが17日、分かった。整備局は既に、政令指定都市の浜松市に方針を説明。
長野県側区間の扱いについても近く、県に伝える。
青崩峠道路は、国道152号の通行不能区間である飯田市南信濃−浜松市水窪町の約6キロを、トンネルなどで結ぶ計画。
長野、静岡両県で6月に環境影響評価(アセスメント)手続きが終わり、橋やトンネルなどの予備設計に入っている。
本年度の事業費は計6億3千万円(うち浜松市側分3億円)だった。
整備局は16日、浜松市に対し、青崩峠道路の同市側分の来年度事業費を、本年度の3分の1以下の「1億円以下」とする考えを伝えた。
長野県側と一体の工事のため、県側の予算も同様の削減となる可能性が高い。
静岡側で三遠南信道関連の国直轄工事はほかに、佐久間道路(浜松市佐久間町−愛知県東栄町、6・9キロ)と
三遠道路(東栄町−浜松市引佐町、21キロ)があるが、同整備局は3カ所の合計事業費も約2〜3割減とする方針だ。
同省は来年度予算の概算要求で、道路整備費を本年度当初比で12%削減。全国で建設中の直轄国道約550カ所の2割に当たる
100カ所程度で整備事業の凍結を検討しているが、青崩峠道路を含む浜松市側の3カ所とも、現段階で凍結対象には含まれていないという。