パピヨンの裁判は5月14日東京地裁815法廷で午後3時から!

このエントリーをはてなブックマークに追加
589√VдV株告人パピヨン ◆Iv51NPgOSk
「お化けだあああああ」
 男はクワを放り投げて腰を抜かしそうになりながら全速力で逃げ出した。
「あっ……」
 アルカは話しかけようとしたが、失敗した。
「ダメだ、やっぱり人間じゃダメなんだ」
 やっぱり自分と同じ妖怪仲間を見つけないといけない。彼はそう考えた。
だが、なかなか妖怪は見つからなかった。人間はちらほらと見かけたが、妖怪は一匹も見当たらなかった。
そうこうしているうちに空が暗くなってきた。
高い木にとまっているふくろうがホーホー鳴いている。
もうこの時間になれば普段は腹ペコになっているハズなのに、
自分のお腹がちっとも空いていないことにアルカは気がついた。
妖怪になるとあまりお腹が空かなくなるのだろうか?
 しかし、睡魔は確実に襲ってきた。気温は十度ぐらいしかないだろうが肌寒さは感じなかった。
アルカは道端の真ん中で眠りについた……。