妹が教授だった・・・

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1学生さんは名前がない
帰ってきた妹教授スレ
2学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:17:54 ID:XXn3YXg10
                . . .―-‐ヶ≦ ̄ ̄ ミ:.、
              /. : : : :v :/ : : : r―<⌒`\
             /: :__,: :ミ/:./ : : : : : : : __:.\___.ノ}
       __,. -―ァ≦ ̄ : : :__/:. : : : : : : : : : : : ミ:.ヽ_:ノ
       >ーァ' : : : : ノ: :´:.:.:.`: : : : : :- 、: : : :ヽ: :.:.:\   ノ
        ム ―,. : : : :, : / : : : : : ̄`: : \ミ、: `二二彡'}
        /.:.:.:.:/. : :/ : :′ :. : : : : : : : : : :ヽ:.ヽ: :.:.:.ー:く
      {斗-ァ' : : : /: : : : :{ : : ::.、: : : : : : 廴__:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.\
       /: : / :∧ : : : : ∨: : : \ : : : : : : : : ̄:`ヽミ:.:.:.__:.:.}   ごめんなさいっ
       /....: ,.ムイヽヽ: / {: : : : : : \ : : : 、__ : ヽ―\:.:廴.ソ
     {:.:.:<:.:.:. | {: :.〉’   、: :ト : : : : :`ミ:ヽ\ト、:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ミ:.、
      >:.:.:>┴'イ   __,\{ `¨廴三z‐ミー\=ミ:.:.:.:.:.:、-- 、:.}
     /:.:.:.:.:.:. _; イヘ ´     ′`          ム ノ:ヽ \:.:.:ノ  }ノ
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3イサキ☆れもねーど ◆LyPmfh00yY :2009/04/10(金) 16:24:33 ID:PR0zLMJY0
ゲーム作ってる人いたね
4学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:26:55 ID:g0CqeH1L0
おもしろかったよ
5学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:31:07 ID:W7L6R7c4O
おら田中出てこいやー!!!!!!!
6学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:33:05 ID:f/geKLnZ0
姉が教授のほうがいい
7学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:34:30 ID:L9Qp0lobO
弟が教授がいい
8学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:34:53 ID:AS4AkrRpP
でお前らは
9学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:52:28 ID:m1uC+Vbw0
「んなっ!? 何でお前、こんなとこにいるんだよ!?」
「お兄ちゃんがのんびりしてるのが悪いんでしょ!」
「ちゃんと質問に答えてもらおうか……」
 正直、何が何だかわからなかった。しかもこうして直接彼女を見たのも久しぶりだったので、僅かに頬の筋肉が緩んでしまいそうなのを必死に堪えることとなった。
「だからお兄ちゃんがバカなのが悪いって言ってるの」
「それは違う。お前が優秀すぎるんだよ」
「それはそうかもしれないけど……」
 ってそこ、あっさり認めちゃいますか。それはあまりに自信過剰というものではないでございましょうか。恐れ多くも私、ジト目で睨ませていただきます、はい。
「何よ、その目つきは……」
「いえいえ、続きをどうぞ」
「ふん……どこまでも勘の悪いお兄様のために、もう一度丁寧に説明してあげるとね、実は私、今年度からこの学校で教授として研究させてもらうことになったの」
 無表情のまま、彼女は確かにこう言った。
「はい?」
「まだ何か不満があるの? ああ大丈夫よ。授業評価は贔屓にならないように正当に評価してあげるから」
 こ・い・つ、こっちの話を全く聞きやがらないでごわす!
「あのな、久しぶりに再会したかと思えば、よくもまあそんな冗談が次から次へとぽんぽん出てくるなぁ……お兄ちゃん、感心しちゃうよ」
 これでも彼女をからかったつもりだった。だって、ありえないよ? 俺は一応留年とかしてないからストレートで進級してきて、まだ卒業していないって言うのに、それを差し置いて実の妹の方が先に大学を卒業して、しかも教授職になんて就いてるはずがないじゃない!
10学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:54:04 ID:m1uC+Vbw0
「ああ、早坂先生、こちらにいらっしゃいましたか」
「せ、せんせぇ……?」
 ちょっと待て。
「あら、副手の神埼さん。何かご用ですか?」
「はい。来週末の学会の資料を刷り終わったので、お届けに参りました」
「あ、どうも〜♪」
 かなり待ってくれ。冷静に現状を整理しようか。
「あの、神埼さん、こいつとはどういう知り合いなんですか?」
「はい? ああ、早坂先生のことかしら?」
「そうです。ってかその先生って何ですか?」
「ん? だって先生は先生じゃない?」
「そうかもしれませんけど! いやいや! そうではなくてですね……」
「ああ、そういえばあなた、早坂先生のお兄さん、なんでしたわね?」
「え、ええまあ……」
「なら、しっかり面倒を見てあげてね」
「は、はぁ……」
「それでは失礼いたします」
「ふぅ……」
 と二つ息が漏れた。もちろん一つは俺のもの。もう一つは妹のものだった。
「と落ち着いてるとこ悪いんだけどさ」
「何よ?」
 彼女はさっきまで見せていた作り笑顔を解き、非難がましく俺の顔を覗いてきた。俺は何とかそれをかわしながら話を進める。
11学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:55:10 ID:m1uC+Vbw0
「さっきの話、どこまで本当なんだ?」
「全部よ」
「全部って、今年からお前がここの先生になって、俺の授業を受け持つかもしれないってことか?」
「そう」
 彼女はきっぱりと肯定した。そこで漸く自分の置かれている立場や状況といったものが頭の中で理解されてくる。
「というわけでよろしくね」
「運命を、ただ黙って受け入れるしかないのか……」
「そうそう。素直に喜んでよね!」
「お前っていつも勝手だよな……」
「何か言った?」
「何でもないよ……」

「はぁ……」
 本日何度めになるかもわからない溜息をバイト先のバーでついていた。
「おはよぉー」
「あ、峯倉先輩、おはようございます」
この女性はこのバーでの先輩。妙に間延びした語尾が特徴的だけど、たまに鋭く俺の変化を嗅ぎ当ててくるのだった。
「ねぇー、何かあったのぉー?」
「べ、別に何でもないですよ……」
「まあまあぁ。そうカリカリしないでぇ〜? これでも飲んで、元気出してねぇー?」
「いや、本当に何でもないんですけどね……」
12学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 16:56:44 ID:m1uC+Vbw0
 仕方ない。とりあえず出されたコーヒーをいただいておくか。それを口に含むと、ほんのりと甘い香りが……ん?
「うわっ、しまっ……たぁ〜」
「たぁ〜♪ うふ」
 こいつを飲んでしまうと、その催淫効果によって、しゃべりたくないことまで全部吐き出してしまうことになる。入りたてのころはよく飲まされてたっけな。
絶対ばらしたくないようなことまで先輩に知られていたのがそれが原因だったことに気づいたのは2週間くらい経ってからだった。
「ふぁ〜おねえしゃまぁ〜」
「そぉそぉー。ちゃ〜んと素直な子でいてくれると助かるんだけどなぁ〜」
「ふぁ、ふぁひぃ〜」
 この時点で俺の意識は完全に自分のものではなくなっていた。
「それでぇ、何があったのかなぁー?」
「実はですねぇ……ふぅ……」
 どこかの大臣みたく、意識が朦朧とする中、俺は今日起こった全ての事情を先輩に話したらしい。
「ふ〜ん、それはまあまあぁ。面白そうなことになってるのねぇ〜。私も久しぶりに通学しちゃおうかしら〜あは」
 そして翌日。大学構内で峯倉先輩を約半年ぶりに見かけた。というのも彼女は気まぐれで休学していたのだ。何か特別な理由があるとも思えないけど、その辺は自己管理するところだと判断したので、これまでその事実に敢えてつっこまないでいた。
 その彼女が復学したとなると、事態はより混迷を極めるわけで……。

続く
13学生さんは名前がない:2009/04/10(金) 19:29:57 ID:IaSBMOBrO
あげ
14学生さんは名前がない:2009/04/11(土) 09:20:13 ID:ghHiazuQO
はげ
15学生さんは名前がない
あげ