【D.C.S.S.】 白河ことり萌えスレ 【アイドル】

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待たせたな。バイトから帰った後、風呂やら飯やらで遅くなってしまった。

※暦先生のお見舞いに行った帰り、公園でのシーン。暦先生のお腹には
旦那さんとの子どもがいる。

ことり「なんだか、ホントに赤ちゃん欲しくなっちゃったかも」
純一「作る?」
ことり「もう、すぐそういうことを言うんだから」
純一「冗談だよ、冗談。でも、確かに俺も子どもって
   いいかもしれないって思ったな」
ことり「結婚して、子どもを生んで、親子仲良く、素敵な家庭」
俺とことりは、クレープ屋で、バナナプリンクレープを2つ買って、
近くのベンチに腰を下ろす。
純一「もし、もしだよ。ホントにもし」
ことり「うん」
純一「もし、俺たちがこのまま、ずっと付き合って」
ことり「そんなに、もしもし言うことじゃないんじゃないかな……」
純一「いや、でも、もし、ずっとこのまま付き合って、
   け、結婚することになってさ」
ことり「う……、うん」
純一「たぶん、子ども生まれるだろ?」
ことり「生むんじゃないかな……、たぶん」
俺も、しどろもどろに喋っているが、ことりもなんだか
もじもじと喋っている。
純一「子どもさ、ことりは何人ぐらい欲しい?」
ことり「いっぱい、欲しいかも……」
純一「子ども達だけで、サッカーチーム作れるくらいの?」
ことり「えっ、えっ、さすがに25人もいらないよぉ」
……サッカーは11人です。
ことり「とりあえず、最初は女の子がいいなぁ。それで
    男の子と女の子の双子とか」
純一「そういうのもいいな」
6660:2005/09/02(金) 01:08:42 ID:YEaUTRaV0
ことり「いいよね。いろんなカワイイ服とか着せたりしてみたいな」
純一「やっぱ、小さい頃から、計画を立てて、いい幼稚園行かせて、
   いい小学校行かせて、いい中学校行かせないといけないん
   だろうな…」
ことり「そうかな。別にそんなことはないと思うけど」
純一「でも、よく言うじゃない。いい将来を歩ませるには、
   幼稚園の頃から教育を始めないとダメ、みたいな」
ことり「私は、子どもは自由に育てるべきだと思う」
純一「自由に育てるのもいいよね。音楽家にするとか、画家にするとか、
   学者にするとか……、あ、でもそういうのも専門学校とか
   必要なのか」
ことり「朝倉くん、どうして、そういうことばっかり言うの?」
純一「え?そういうことばっかりって?」
ことり「朝倉くん、さっきからいい将来とかいい学校とか、
    結局子どもを縛ってるよ?」
純一「そうかな……。でも、やっぱり、ちゃんとした学校とか
   行かせないと、将来が心配じゃないか」
ことり「大切なのは、子どもの意志だもの。子どもは
    親の所有物じゃないんだからね」
純一「でも、親には子どもをきちんと育てる義務があるんだ」
ことり「どっちにしても、押しつけはよくないよ」
純一「押しつけじゃないってば。子どものことを考えてさ」
ことり「子どもにしてみれば、そんなのわかんないでしょう?」
純一「動物飼うのとは訳が違うんだから、好き勝手にさせる
   訳にはいかないって」
ことり「好き勝手にさせるって言ってるんじゃないよ。
    子どもの意志を尊重した育て方をしなきゃ、ダメ
    なんじゃないの、って言ってるんだよ」
純一「俺だって、尊重しないって言ってないだろ?
   ただ、親は子どもの将来まできちんと考えて
   育てていかなきゃいけないんじゃないかっての」
6760:2005/09/02(金) 01:09:40 ID:YEaUTRaV0
ことり「今日の朝倉くん、ヘンだよ。いつもは私の言ってる
    こと、ちゃんとわかってくれるのに」
純一「わからないのは、ことりだろ?別に俺はことりの
   言うことを無視してるわけじゃないんだしさ」
あー、なんでこうなっちゃったんだろ。
たぶん、お互いは間違ったことは言ってないのに。
考えてることだって、ホントはお互い同じなのに。
ことり「もういいよ。今日は、もう帰ります」
純一「何も、そんなに怒んなくったって」
ことり「怒ってませんてば」
純一「怒ってるよ」
ことり「怒ってません」
純一「いーや、怒ってる」
ことり「もう!怒ってませんてば!絶対、絶対、絶対、
    怒ってませんてば!」
6860:2005/09/02(金) 01:10:40 ID:YEaUTRaV0
ことりが、すっと立ち上がる。その勢いに彼女の
長い髪が、ぶわっと乱れる。
ことり「今日は、送ってくれなくてもいいです。一人で
    帰りたい気分になりました」
純一「おい、ことり」
ことりは、つーんとわかりやすいふてくされ方をして、
つかつかと歩いていく。
純一「ことりってば」
ことりは、俺の方を振り向くことなく、帰り道の
方へ向かっていった。
純一「やれやれ。かったるいなぁ……もう」
わしゃわしゃと、髪の毛をかき回す。
わしゃわしゃやっていると、なんだか余計に気が
立ってきて、さらにわしゃわしゃと頭をかき回す。
まあ、二人でずーっと一緒にいれば、この程度の
ケンカは何度もする訳で、たいてい次の日になれば
俺もことりも機嫌は直っているものだ。
だから、今日はもう帰ろう。