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眞子さま親衛隊:
これからしたいことの一つ
秋篠宮眞子内親王
五年生の春休みに、家族と一緒に奈良県と京都府を訪れました。
正倉院で長く受け継がれてきた宝物、唐招提寺で東山魁夷画伯が鑑真和上の旅を
想いながら描いた障壁画、そして京都御所で中国の故事を題材としたものや
花鳥風月の襖絵などを鑑賞したことは、私にとって良い思い出になりました。
また、奈良鳥類研究所では上村淳之先生からいろいろな鳥についての楽しい説明を受けました。
先生は鳥を描くためにはその生態をよく知り、自分の心の中で鳥の様子を想像できるように
することが大事であるとお話しくださいました。
日本画を見ていると、描かれた時代の歴史、自然や生活などを知ることができ、
たいへん興味深く思います。
また、私たちが目にする多くの美しい古典絵画は、適切な修復を繰り返して
今日に伝えられていると聞いています。
現在の日本画の修復は、オリジナルの部分を尊重して、修復の計画と結果の予測を立てて、
伝統的な技術と最新の科学技術を使って進めるようです。貴重な美術品を大切に保存して、
修復することは、非常に大切なことではないでしょうか。
このように、私は日本画の制作、保存や修復の仕事、そして広く美術の研究にも関心を
持っています。そしていつか、今にも飛び立ちそうな鳥の絵を描きたいと思います。