●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?Part45○

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904学生さんは名前がない:03/10/01 20:11 ID:gEC6QTdl
あ、>901じゃなかったよ。ゴメンよ。
あらためて、
>902ふざけるな!
905学生さんは名前がない:03/10/01 20:41 ID:Dsy4Rt7y
ヒカルタン!!俺にもお茶クレ!!!
906学生さんは名前がない:03/10/01 20:52 ID:0dWgWtu1
  シンドウヲ ホカクサセテ イタダキマ〜ス
         /||||||,||ヽ            ▼〃ヾ
         |_(*゚∀゚)||        。・゚ ゚・(*>д<)・゚ ゚・。 ウワァア〜ン オチャヤルカラ タシケテ!
          ( つ つ           ⊂  ⊃
          ( ヽノ           (((_つノ
          し U               し'
カラダ♪ カラダ♪
907学生さんは名前がない:03/10/01 20:54 ID:gEC6QTdl
ヒカルタン!そのプリケツを若゛の目の前に晒すのはキケンだ!
こっちおいで、かくまってあげるよ(;´Д`)ハァハァ
908学生さんは名前がない:03/10/01 21:18 ID:0dWgWtu1
907ガ タスケテクレルー!
      ▼〃ヾ
     (;>д<)っ
     (っ ,r トテテテテテ……
      i_ノ┘

       〃ヾ▼
    ⊂(゚▽゚*)
     ヽ ⊂)
     (⌒)| テテテテテテ……
        三`J

     ▼〃ヾ 
     (*゚▽゚) タスカッタ〜 ミンナデ オチャシヨウゼ
     (つ つ旦旦旦旦~
     |  |━━━━━
      U U
909学生さんは名前がない:03/10/01 21:27 ID:gEC6QTdl
ヒカルタン…なんて可愛いんだ(;´Д`)ハァハァ
ところで、次スレは930とか950ぐらいかな?
910896:03/10/01 21:30 ID:eVPFqFkM

  ∧_∧
 ( ・∀・)  魔の手から助かってよかった、ヒカルたん。    
 ( ∪旦と   >900 のほうの冷めた茶をもらうよ(;´Д`)ハァハァ
 と__)__)   お菓子を置いておくよ。ドゾ。

         ◎ドーナツ ○クッキー ■チョコレート ●オハギ ▽ヤツハシ
911学生さんは名前がない:03/10/01 22:06 ID:+dS8sNx7
オレ、八つ橋。栗あん(゚д゚)ウマー!
この前、京都に行ってきたんだ。
912学生さんは名前がない:03/10/01 22:29 ID:0dWgWtu1

   〃∩ ▼〃 ヾ
   ⊂⌒ (*゚▽゚) >910
     `ヽ_つ●C ンジャ オレハ オハギ モラウゼ♪
       
913学生さんは名前がない:03/10/01 23:15 ID:+dS8sNx7
ヒカルタンがスレ立てするのか〜
ガンバレ〜
914学生さんは名前がない:03/10/02 00:29 ID:8Qu/nKaq
| |_
| ||||,||ヽ
| |∀゜)_| シンドウ ニガサナイヨ・・・・ 
| |⊂)   フフフフ
| |∧|   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
915学生さんは名前がない:03/10/02 01:17 ID:X7J26OFN
>910
漏れヽ(´ー`)ノ◎ドーナツ
916学生さんは名前がない:03/10/02 01:37 ID:VFyeKJPq
じゃあオレはチョコレート■ヽ(・∀・)イタダキマス
917学生さんは名前がない:03/10/02 01:39 ID:8Qu/nKaq
 
          |||||"||||ヽ
         (´∀`*)|| ヤパーリキミノナカハ イイ!!
         /)/ノ
     〃ヾ▼⌒⌒) ) )) カクカク
   ⊂(>д<;)つ∪ヽ アッアァ!トウヤッ トウヤァァンッ
918学生さんは名前がない:03/10/02 01:46 ID:urx/pfWO
○ー(゚Д゚;=;゚Д゚) ...クッキー イタダキマスタ
919学生さんは名前がない:03/10/02 01:47 ID:ykf/ALrd
クッキー(σ´ー`)σ○ゲッツ!!
>>917
終わったら俺にもマワして下さい。
920学生さんは名前がない:03/10/02 01:49 ID:ykf/ALrd
>>918
あっ!…遅かったか(つД`)
921学生さんは名前がない:03/10/02 02:04 ID:urx/pfWO
>919
Dー(゚д゚*)ハンブン ドゾー
922学生さんは名前がない:03/10/02 02:08 ID:8Qu/nKaq
     γ⌒ヽ
   /⌒)/ 人,ノ
  (,,ノ((((")) アキラクン オレニモ マワセ
   ((□Д□)
   ノ  つつ
 O(,, ヽノ⌒)
 ノ ,,ノ(_ノ''゙
(_ノ

923学生さんは名前がない:03/10/02 02:08 ID:WPeTDR7c

       〃ヾ▼   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     。(>Д<;)。  < オシリイテーヨ トウヤノバカ!
     ⊂しーJ⊃   \______
924学生さんは名前がない:03/10/02 02:19 ID:ykf/ALrd
>921
わーい、ありがd(*´∀`)つD
>923
さてと…次は俺の番か。
925学生さんは名前がない:03/10/02 02:26 ID:WPeTDR7c
〃 ヾ▼
(>д<*) マワサレルノハイヤダカラ タビニデテヤル サガスナヨ!
と、 つ
 ヽ _)⊃...
 (ノ...テテテ
926学生さんは名前がない:03/10/02 02:37 ID:urx/pfWO

         〃ヾ▼  
         。(゚д゚;)。     シパパパッ
≡((゚Д゚*)ノ ⊂しーJ⊃ ヽ(*゚Д゚)))≡
 ≡(((゚Д゚*)≡((*゚Д゚))≡(*゚Д゚))≡ガードシテミル テスト
927学生さんは名前がない:03/10/02 02:47 ID:ykf/ALrd
えっ…あ、嘘!マワすなんてもちろん冗談だよ、ヒカルたん!
だから行かないで(;ω;)

(;ω;)。○(くそっ…>926の野郎が禿しく邪魔だな。)
928学生さんは名前がない:03/10/02 02:48 ID:KFqvoWKL
ああ…ヒカルたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ営業で8時間は呑んだよ ハァハァ(;´Д`)
酔い覚ましに歩いて帰って来たら途中御苑の蚊にヤられたよ。
…オレはヒカルたんをヤりたい(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

で、新スレ案内が無いのかな?メイツよ!? ハァハァ(;´Д`)
929学生さんは名前がない:03/10/02 02:57 ID:urx/pfWO
>927
チト良い人ぶってみた。すまんな。

新スレまだのようなので立ててきます。
930学生さんは名前がない:03/10/02 03:02 ID:urx/pfWO
●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?Part46○
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/campus/1065031133/

立ちますた。
激しくヤマネコ待ち(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
931学生さんは名前がない:03/10/02 13:12 ID:WPeTDR7c

 ♪     (⌒-─⌒)
ヤマネコー♪ (・(ェ,,)・ )
     ♪   〃 ヾ▼
シンスレダ〜!  (゚▽゚* ) 丶 ワーイ♪
      ((⊂⊂ソ  .ヽo))
        . ヽ,  ,,ノ ♪
          し"∪

風は北から吹いている。
その乾いた風に、ヒカルの髪がぱらぱらと音を立てた。
川の音がサラサラと、心地よく耳元をくすぐる音を聞きながら、ヒカルは賀茂の
屋敷の方角へと足を運んだ。
かの屋敷は川に近い。そのせいか、目的の場所が近づくにつれて、空気が湿り気
を帯びてくる。
夕刻をすぎて、通りに人影はなく、紫色の空気の中を痩せこけた犬だけが一頭、
ゆっくりした足取りで家と家との間に消えていった。
家々の向こうに姿を現した川の水面は、夕闇を映し、さざ波だって、細やかな
唐渡りの布の刺繍のように、規則的で美しい波模様を織り上げている。
しかし河辺では、最近嫌な目にあったばかりなので、それに見入ることもなく
ヒカルは目をそらしたまま橋を通り過ぎた。
少し歩くと大きな楠の影に、築地塀が見えた。
そこがまさに目指す屋敷だったのだが、ヒカルは、その場所の異様な気配に
足をとめた。
この家は、以前からこんな空気をまとっていただろうか?
ヒカルは、賀茂の家の、まるで寺社の境内にいるような清浄な空気が好き
だった。その中にいると、まるで自分の感覚まで澄み渡る気がしたものだ。
だが、今は。
目の前にした門は、そこだけ紫の空から切り取られたように黒々と立ち、道に
どこか不吉な感じのする濃い影を落としている。
一丈の高さもないはずの門がひどく大きく見えた。
胸が騒ぐ。それはヒカルの中における、賀茂アキラの友人としての部分より、
検非違使としての…剣士としての部分の琴線を揺らして、ヒカルは無意識に
太刀の柄に右手を置いていた。
門の外から大声で賀茂の名を呼ぶが返事はない。
強引に門扉を押しあけようとすると不思議なことに、まるで中から誰かがあけたかの
ごとく、パタリとその扉が口をあけた。
闇が中からヒカルを招いていた。
どう考えても尋常ではない気配にヒカルは、胸を打つ鼓動の間隔が短くなるのを
感じながら、屋敷に足を踏み入れた。
空気が重い。信じられないほどに。
闇をかき分けるようにして、狭い庭をつっきり、建物にたどりつく。
建物は蔀戸がすべて降ろされていて、まるでそのまま誰かを閉じこめる檻のよう
だった。
ぎしりと音をさせて階(きざはし)から廊下へと足を踏み入れる。
もう一度、この屋敷の中にいるはずの友人の存在をたしかめようと、その名を口に
乗せようとした時だ。
暗い廊下の奥から、誰かがヒカルを見ていた。賀茂アキラではない。緑に光る
目が二つ。
それは、わずか一瞬だけヒカルと視線を絡ませると、家屋の奥の闇へと消えた。
まるで誘うように緑の光が光跡を描いた。
ヒカルは緑の光を追う。
途中、光を見失ったが、ヒカルがもたもたしていると、その緑の光はもどってきて、
「ニャア」とないた。
明らかにヒカルを待って、導いているのだ。
ヒカルは賀茂の家の廊下を、緑の宝石のようなそれを追って奔る。
賀茂の家の間取りは知っていたし、たいして大きな屋敷でもなかったはずが、
まるで夜中に知らない山中を延々とひとりで走っているような錯覚に捕らわれた。
いったいもうどれくらい走ったんだ、もう一里ほども来てしまったのではないか
と疑問に思い始めた頃、ヒカルはようやっと、賀茂アキラが普段使いしている
部屋にたどりついた。
馬鹿馬鹿しい! 入り口からここまでは五丈もないはずだ。
ヒカルが追ってきた緑の流れ星は光の尾を引きながらその部屋に入っていった。
躊躇することなく、ヒカルは目の前の 御簾をはね上げる。
「賀茂!」
目に入ったのは、真っ暗な部屋に立てられた白い絹の几帳と白い腕。
それは、この暗闇の中でぬめぬめと不気味に明るく浮き上がっていた。
その光景に一瞬だけ足を止めたヒカルだったが、すぐに自分をとりもどし、
几帳の向こうに回り込む。
案の定、そこに白い腕を投げ出して倒れていたのはアキラだった。
934学生さんは名前がない:03/10/03 01:02 ID:NAbE1YPv


│   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  _____
│   |        |  |゚  バー  ゚|
│   |        |  |。 ヤマネコ 。|
│   |,o       |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│   |        |
│   |        |
│______|_____|____
 ̄                   \               カイテンスルゾ〜
_________________l ̄ ̄ ̄''l         〃ヾ▼  
__|____,|__|______| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l       (゚ー゚*)
_|__|__|__|___._| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l     ,OO_ )
__|__|__|__,,_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l    l|__|,l
"""'''             """'''~"""'''""'''"""'''""し'`J'""'''"""'''
935学生さんは名前がない:03/10/03 01:06 ID:NAbE1YPv

日 凸  ▽ ∇ U
≡≡≡≡≡≡≡  〃ヾ▼   / ̄ ̄ ̄ ̄
 U ∩ [] % 曰 (゚▽゚*) <  オマタセ!!
________ (つ∽)_  \____

―――――――――――

 ━┳━   ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄
936学生さんは名前が無い:03/10/03 13:48 ID:zkx0MKCm
                  |||
  
                 ⊂ '⌒つ
                  ( ▼〃ヾ     ソコニタッチ!!!
                   (;゚Д゚)つ
                    ヽ,)  -☆
                 ゙゙゙゙゙゙゙゙"゙゙"゙゙゙゙
937俺は頼山陽 ◆ayayaIrdAw :03/10/03 20:19 ID:wTYpdU/Y
あああ
「おい!」
慌てて、彼を助け起こしたヒカルは、その体の冷たさにぞっとした。
氷のように冷えきった頬に、自分の体温を移すようにヒカルは何度もその
頬をさすった。
「賀茂、しっかりしろよ、おい、賀茂っ!」
目を閉じてピクリとも動かないアキラの足元には、ヒカルの追いかけて
きた猫がいる。
今、ヒカルが追ってきた緑の光は、こいつの瞳の色だ。
――否。それは猫ではない。
なぜなら、その生物の顔は人の形をしていたからだ。体は確かに尾の長い猫
だったが、顔は年を取った人の男の面相だった。顔はこちらを剥いて口の
端をあげて笑った。
「…くっ」
その表情がひどく気に障って、ヒカルは、袖を翻して太刀を抜き、その生物を
床に縫い付けるように串刺しにした……かに思えた。しかし刹那、猫の姿は掻き
消えて、太刀だけがタンっと音をたてて、床にその切っ先を突き立てた。
ヒカルは太刀の刃を返してもう一度、その猫のようなものに切りかかるが、
ひらりひらりとかわされる。
まるで風にまう落ち葉を斬り伏せようとしているようだ。
「ニャア」
上から声が落ちた。人の顔をした猫が、今度は梁の上から、黄緑色の瞳でヒカルを
見ていた。
「…の野郎!」
床に刃先をうずめたままの太刀を引き抜き、その猫に向かってもう一度構えを
とったヒカルの狩衣の後ろを何かが引っ張った。振り返って見れば、それは
黒と白のまだらの鶏――六本足の。さすがにゾッとして、部屋を見渡せば、
あちこちに何か白いふわふわした頼りなげな光のようなものがたゆたっていて、
更に目をこらしてその正体を見極めようとすれば、それらは、次々とあやふやな
中から異形の形を表して、ヒカルの事を見上げているではないか。
あるものは巨大な蟲になり、あるものは人面の獣となり。
さながら、百鬼夜行。
ヒカルが刀で振り払うと、彼らはするりとその場所から姿を消して、また違う
場所に現れてはヒカルをじっと見つめる。
なんともきりのない格闘を異形達と繰り広げながら、ヒカルは腕に抱いた
賀茂アキラの体を強く抱え込んだ。
(なんで、こんな事になってんだよ!)
さて、どうやって彼を屋敷の外に連れ出すか。
「俺が絶対に守ってやるからな」
誰も答えるはずがないと思っていた、その独り言の様な言葉に、意外にも
答えが返った。
「無理だよ」
ヒカルは、アキラの顔を見た。
暗闇の中、アキラが僅かに細く目を開けてこちらを眺めていた。青白い肌の
色が死人のようだ。
「君には無理だ」
アキラは声をたてて笑った。
940矢風者:03/10/03 22:53 ID:FYYjufO/
次スレよろw
941清秋 ◆8glbRKJZxQ :03/10/04 00:32 ID:ExM53d1o

 「とうとう、終わっちゃったか…」
和谷は鉢植えを覗き込んだ。青紫の小さな花が項垂れている。最後の一つがとうとうしぼんでしまったのだ。
 ヒカルが残していったリンドウは、夏の間、和谷を慰めてくれた。ヒカルに会えない
寂しさや苦しさは、この花を眺めることでずいぶん軽くなったと思う。
 和谷はマグカップにたっぷり水を汲むと、鉢の受け皿が溢れるほどそれをかけた。その時、
とびらをノックする音が聞こえてきた。
「どうぞ、開いてるよ。」
訪問者はわかっている。
「よお…元気か?」
伊角が手を使わずに靴を脱ぎながら、声をかけた。両手は荷物でふさがっている。その手に
下げられたコンビニの袋の中は、スナック菓子や日常品でいっぱいだった。面倒見のいい彼は、
いつも何かと和谷を気にかけてくれていた。
942清秋 ◆8glbRKJZxQ :03/10/04 00:33 ID:ExM53d1o

 伊角は台所の流しの前に立って、鉢植えの世話をする自分の側に寄ってきて、手元を覗いた。
「あーあ…とうとう、しぼんじゃったか…」
と、同じことを言う。
「……うん…」
和谷は、目を上げずに答えた。しぼんだ花や、枯れて変色した葉っぱを丁寧に取っていく。
「記念に押し花にでもすればよかったのに…」
本気とも冗談ともつかぬ口調に、和谷は苦笑した。
「そこまで、少女趣味じゃねえよ…」
和谷は手の中の花を流しの三角コーナーに捨てた。

 「コーヒーでいい?」
「ああ。」
ガスコンロにヤカンをかけて火を点ける。 火力を最大にしているので、すぐにわくだろう。
 和谷と伊角はそこを離れて、畳の上にあぐらをかいた。
「伊角さん、昨日手合いがあったんだろ?どうだった?」
「うん、勝ったよ。」
伊角は昨日の対局を話し始める。部屋の隅の碁盤を持ち出し、和谷の前に石を並べた。
 伊角の言葉に相づちを打ちながらも、どこか落ち着きのない和谷に伊角は石を置く手を
止めた。
「………進藤も勝ったみたいだよ…」
「伊角さん…!」
和谷はクッと息を詰め、そのまま俯いた。
943清秋 ◆8glbRKJZxQ :03/10/04 00:34 ID:ExM53d1o

 伊角も話の接ぎ穂を失って、黙り込んでしまった。 台所の方から、シュンシュンという音が
聞こえてくる。
「あ…いけね…」
和谷は慌てて立ち上がり、コンロの方へ急いだ。
 インスタントコーヒーを入れたマグカップに湯を注いでいる。その後ろ姿を見つめながら、
伊角は小さく溜息を吐いた。
 ふと視線を廻らせた先に、鮮やかな色彩を見つけた。赤茶けた壁の真ん中が、そこだけ青く
切り取られている。それが何なのか伊角にはすぐにわかった。

 「お待たせ…」
両手に一つずつマグカップを持って、和谷が戻ってきた。
 伊角は視線を壁に据えたまま訊ねた。
「和谷…これ…」
和谷は、小さな座卓の上にコーヒーを置きながら、チラリとそこに視線を向けた。だが、すぐに
壁に背中を向けると
「ああ…それ…キレイだろ?」
と、何でもないように答えた。
 青い空と蒼い海…白い大きな入道雲―――紙面いっぱいに描かれた葉書が画鋲で留められていた。
そこには「残暑お見舞い申し上げます」とたった一行だけ書かれていた。
944清秋 ◆8glbRKJZxQ :03/10/04 00:35 ID:ExM53d1o

 「誰から?」
「………知らねえ…名前書いてねえし…」
和谷は、コーヒーを見つめたまま素っ気なく答えた。
 同じ葉書を伊角も持っている。それにも差出人の名前はなかった。

 また、沈黙だ。
「お前さあ…好きな子いないのか?」
和谷は返事をしない。
「奈瀬とか可愛いじゃないか?」
何もヒカルじゃなくても―――と言う言葉を伊角は呑み込んだ。
 余計なお世話なのはわかっている。ただ、こんな和谷を見ているのは辛い。もっとも、
ヒカルに淡い思いを抱いている自分が言っても説得力に欠けるとは思ったのだが…
945清秋 ◆8glbRKJZxQ :03/10/04 00:35 ID:ExM53d1o

 「………オレ…進藤が好きなんだ…」
ポツリと呟いた。そんなこと伊角も分かり切っているだろう。彼は自分を心配しているのだ。
それはとても嬉しいしありがたい…でも―――これだけは譲れないのだ。
「今でも好きだ…毛虫みたいに嫌われてても、つばを吐きかけられたとしても………」
「それでも好きだ…」
いつか、ヒカルを忘れて他に好きな子ができたとしても――今はまだ………

 それきり、二人ともしゃべらなくなった。開け放たれた窓から、入ってくる風は少し冷たくて、
透明な空気の匂いがした。
「空がすっかり高くなったな…」
壁から窓へと視線を向けた伊角が話しかけるでもなく呟いた。
「………リンドウも終わりだしな…」
そう言って、コーヒーを呷った。
「来年、また咲くよ…大事にすれば、その次も…」
その時、ヒカルに返すことができればいいのに………
 半袖のシャツが少し肌寒くて、本当に夏は終わってしまったのだと感じた。

おわり
目が覚めると、誰もいない部屋にぽつんと取り残されていた。
「・・・・」
おきあがろうとすると全身に激痛が走った。
「い・・・た」
筋肉痛だ。ヒカルはその痛みに昨日の出来事をまざまざと思い出す。
(塔矢の手を・・・・いれられたんだ)
体の中心に、うずまくような鈍痛があった。
時計を見る、時刻は午後3時を回っていた。手合いがなかったのを
頭の中で確認すると再びベッドに沈む。がしゃりとドアの開く音がして
アキラが顔をあらわした。
「………塔矢」
声がしゃがれている。昨日叫びすぎたのだとヒカルは思う。
「進藤、起きたのか」
手に何か袋を抱えている。
「何、それ?」
「着替え、家には電話しといたよ、ボクの家に今日も泊まるって」
「ふーん、見せて」
アキラはベッドのへりに座ると、袋を差し出した。中身を確認しはじめた
ヒカルにアキラは聞く。
「メシ」
端的にヒカルは言った。
「じゃあ、ルームサービス頼もうか」
「ルームサービスはイヤだ!」
ヒカルは間髪いれずに、言ったがが視線はアキラの方を向かない。
しばらくの沈黙ののち、ぜかな慎重なアキラの声が聞こえる。
「………でも、歩ける?」
ヒカルは襲ってきた筋肉痛をだましだましおきあがると、そろそろと
足を動かし、たちあがろうとした。が、ほとんどベッドから転げるよう
にして倒れた。腰に全く力が入らない。
「し、進藤」
あわててアキラがヒカルの体を起こそうとする。しかしヒカルはその
手を振り払って、這った。
「進藤・・・」
「トイレいきてえんだよ」
床をにじる。にじっても筋肉痛があるのは変わらない、ほんの少しの
はずのトイレが遠く思えた。が、突然、胴体に手を回されたかと思うと、
ひっくりかえされ、体が床から浮いた。
「・・・」
「・・・」
肩の下と、膝の下に入ったアキラの手がヒカルを抱き上げている。
まるで、救助される女のように。軽々とかかえあげられてしまった。
無言でアキラはヒカルをトイレまで運ぶと便器のフタをあげて座ら
せ、ドアを閉めた。
しばらくすると再びドアをたたく。
「終わった?」
「うん・・・」
するとアキラはドアを開き、便器の上に座っていたヒカルの肩と足
の下に手を入れる。
持ち上げられる。
ヒカルはベッドまで素直に運ばれることにした。おろした後、ヒカルと
アキラの目が会う。
「・・・・・・」
アキラは目を逸らし、ヒカルから離れた。
「車椅子が借りられるかどうか聞いてくる」
ぽつんと座ったベッドの上で、ドアがバタンと閉まる音を聞いた。
車椅子・・・。
そんなたいそうな………、しかし、あるのか?ホテルに車椅子なんて?
そうおもいつつ、ヒカルは袋を引き寄せ。中身を確認する。
「うーん」
白いシャツと、変えの下着。
気が付くと自分はYシャツ一枚の裸だ、下着も何も身に着けてない。
入っていた下着はありがたく身に着けようと思ったが、体を動かそう
とするとものすごい筋肉痛が再び襲って来たのであきらめた。
「車椅子はないって」
言いながら戻って来たアキラの顔に下着を投げつけた。
「進藤・・・?」
「動けないんだよ、はかせろよ」
ヒカルは挑戦的に言った。
だが、オカッパ頭に乗っかった下着を無言で手にとったアキラは、何
も言わずに非常に紳士的な態度でヒカルにそれを穿かせた。ヒカル
の下半身を見てもエロいことひここと言うわけでもなく。それはそれ
は紳士的にヒカルの両足を持ち上げてわっかに足を通し、うやうや
しくゴムを上にあげたわけである。
……いつもはものすごい勢いでおろすわけであるが。
焦ったのはヒカルの方である、足をあげられた時に、消えかけた拘束
具の後がばっちり目に入り、この足をアキラにも他人にも晒したかと
思うといたたまれない気分になった。
あんないいように弄ばれて、腕まで入れられて。
なのに、なんで、どうして・・・。こいつは・・・。
「塔矢ァァ」
ヒカルは喚く。
「何?」
「ハラへったったらハラへったハラへったぁああ!!なんとかしろよ!!」
アキラは困った顔をする。
「でも、ルームサービスやなんだろ、食堂はいけそうもないし」
「……ラーメン食いてえ、コンビニで買ってきて!」
「コンビニ?」
「レジで湯入れてきて、ホテルに戻るまでにちょっとのびたのが食いたい
んだっ!!」」
「ラーメンってインスタントの?、レジでお湯というのはどういうことだ?」

・・・・・・・・これだからお坊ちゃんは!!!
「コンビニに行けばわかるよ」
そのあと、欲しいものの銘柄を細かく指定する。
「・・・・・・」
すかした顔を引き締めて、アキラは去ってゆく。
ざまあみろ。
あのぼっちゃんヅラがコンビニでオロオロラーメンの湯の入れ方を聞
いている所を想像しただけで笑える。
ベッドに沈むと再び筋肉痛が襲って着て顔をしかめた。天井が目に入
る。昨夜、喘ぎ声と涙の中でみあげたものと同じ天井、下半身の痛、い
やでも思い出す。
アキラの・・・手に・・・体の中心を割り開かれた。
アキラの手がヒカルの体の中心にまで入り、確かに動いていた……。
……………誰も見るものがいなったが、その時のヒカルの表情を見ると、
ひどく色っぽいと思っただろう。
アキラの手を入れられたその瞬間を思い出す表情を・・・。

そのホテルに結局もう一日滞在することになった。
ムリすれば動けないこともないのだが、なにしろ、トイレにもいけないよう
な状態だ
ヒカルがトイレというたびにアキラはヒカルを抱き上げて、トイレに
連れてゆく。
それ自体は、はっきり言ってしまうと、ちょっとよかった。
うつらうつらして目が覚めるたびにそばにオカッパ頭があるのもい
い。
そう、それはいいのだが。
気に入らないのはヒカルがじっと見詰めると、アキラが目を逸らすこ
と。
それに、抱き上げてはくれるのだが、朝からキスのひとつもしていな
い。
要するにあのような行為に走ったことに対して後悔モードに入ったら
しい。
………後悔するならなぜあのようなことをする。
本来プレイとして致したなら、よく耐えたと抱擁してすごくかわいかっ
たとべたべたに甘やかしてくれてもいいような気がする。
などと考えて、ヒカルは自分の考えの情けなさに、笑いがこぼれた。
そんなことを求めるとまるでアキラのSMプレイを容認してることにな
るではないか。
いや、容認っつーか耐えたのだ。好きだから。
953学生さんは名前がない
○●○「ヒカ碁」女体化妄想スレ第1局○●○
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065165493/

新スレでつ。せっかくの女体化スレなのに女体化ヒカルたんはまだでつ。女体ヒカルたんでも(;´Д`)ハァハァ書ける神の職人たんキボン。

      〃ヾ▼     オンナノコニナッチャッタ…
      (Д゜,*).
 (( ((  (っ⌒*⌒c  )) ))
      "(_/ ヽ_)