(前略)
タイムが落ちてきた水月を心配してきた茜に、水月が周りの人のために泳ぐのに疲れた、
みたいなことを言ってました。学校のプールで慎二にあった場面です。
慎二「何か落ちたぞ、指輪か?」
水月「な、何でもないわよ、そっ、それより、どうしたのよこんなところに?」
慎二「さっき、お前と茜ちゃん、偶然見ちまってな。」
水月「そっか、聞いてたんだ。」
慎二「悪いとは思ったけどな。」
水月「でっ、怒りに来たの?それとも、茜みたいに説得でもしに来たのかな?」
慎二「うそだろ?」
水月「えっ?」
慎二「茜ちゃんにお前が言ったことだよ。うそなんだろ?」
水月「な、何を言い出すかと思えば、はは、、理由は茜にいった通りよ。
他人のために泳いでいるのがいやになっちゃったの。ただそれだけ。」
慎二「速瀬、、、」
水月「慎二君だから言うけど、ほら、私、地元期待の美少女スイマーでしょ、
だから私がやめたいって言っても周りがやめさせてくれないのよ。だからさ、
タイムを落として期待を裏切って、周りにあいつはもうだめだって思わせないとさ。」
慎二「ここのところの成績は、わざとだって言うのか?」
水月「ご、ごめんね、いやな性格で。でも、もう疲れちゃったんだ。
これからは昔みたいに水泳を楽しんでみたいの。」
慎二「もういい!よせ!」
水月「あっ」
慎二「周りの連中はともかく、見損なわないでくれ。お前が泳いでいたのは自分のためだろ?
だから絶対に髪も切らなかった。そうじゃないのか?」
水月「はぁ、」
慎二「孝之のことが気になって仕方ないんだな。」
水月「た、孝之は関係ないわよ」
慎二「お前が一番大事にしていた水泳よりも気にかけること、と言ったらそれしかないだろ?」
水月「はぁ、、」
慎二「水泳も、学校の仲間も、自分の将来さえも、すべてを捨てて。このことを知ったら、孝之はどう思うかな?」
水月「し、慎二君、、、」
慎二「すべてを失って、そうまでして孝之を支えて、どうなる?あいつが立ち直って、
そこにお前の居場所はあるのか?いつになったら、あいつはお前の気持ちに答えてくれるんだよ?」
水月「な、何を言ってるのよ!」
慎二「、、好きなんだろ、孝之のこと。」
水月「やめて!」
慎二「速瀬、お前の気持ちは分かるけど、、、」
水月「そうじゃない、そうじゃないのよ!」
慎二「孝之は涼宮の、、お、おい、速瀬、、」
水月「うっ、ううっ、、違うの、すべてを壊してしまったのは私。全部私のせいなの。」
慎二「速瀬?」
水月「うっ、、あの日、遙が事故にあった日、私の誕生日だったの。」
慎二「え!?」
水月「遙が事故に会う前、孝之は私と一緒だったの。」
慎二「お前と孝之が?」
水月「うっ、わたし、わたし、デートに行く前の孝之を引き止めて、待ち合わせしてるの分かってて、
誕生日プレゼントが欲しいってわがまま言って、それで、それで、、、」
慎二「じゃ、さっきの指輪が?」
水月「慎二君の言うとおり、孝之が好きなの。遙の恋人だって、ダメだって分かってるのに、、
どうしようもないんだよ。うぅ、、」
慎二「速瀬、、」
水月「、、最後のけじめのつもりだった。最後にひとつくらいわがまま言っても許してもらえると思ってた。
ひっく、、それなのに、そのせいで、、遙は、、あぁ、、」
慎二「孝之が遅れたのは?」
水月「私のせいなの!! 私のせいで、、だから、私は孝之を支えるの。支えなければいけないの!
遙の代わりに、支えなければいけないのよ! あ、あぁ―っ、、あぁ――っ、」
慎二「速瀬、、それでいいのか?」
水月「ひっく、、たった一度のわがままが、こんなことになるんだったら、私は二度と言わない。
どんなことがあっても隠し通すだけ、本当のことを言わない。ううっ、、」
慎二「速瀬、、、」
水月「うっ、あぁ――っ、、」
ドラマCD Vol.2 第6章:禁じられた言葉 より
これの前あたりの孝之の壊れっぷりを見てたら、きついもんがあるだろうな。
>>190 この辺ですよね。
>>191-193を書いてたら190のレスがあった。(w