汗でピアスの金属が溶け皮膚障害の恐れ 愛知県が警告
汗をかくときにピアスをするのは危険−。県県民課の消費者保護・商品テストグループは20日、
一般に売られているピアスに汗がつくと金属が溶け出して耳を傷つける場合があると警告した。
同グループは近年、ピアスが女性だけでなく男性にも多く見られるなど愛用者が広がる一方、
皮膚障害が増えていることに注目。消費者への情報提供のため調査した。
名古屋市内で400円から2500円程度のピアス20品を購入。表面に人工汗を浸した布を1週間接触させ、
外観上の変化を肉眼や電子顕微鏡などで調べた。
結果は、20品ともさびなどの変化はなかったものの、蛍光エックス分析検査で
1品から微量の銅が溶け出していたことが判明。
別の1品からニッケルが溶け出していることも確認した。
また、同市内の女子大生273人にピアスに関するアンケートを実施。
半数以上の153人がピアス経験者で、約9割が15歳から19歳までに初めて着けていた。
経験者のうち67%の102人がかぶれや化のう、アレルギーなどの健康被害を受けたと答えた。
複数回答可で内訳を聞くと、102人中96人が化のうや炎症で、22人がアレルギーだった。
このため、同グループはスポーツなどで汗をかく時はピアスを外すことや、
異常を感じたときは使用をやめて医者に相談するよう呼びかけている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020823-00000010-cnc-l23