これが制度化したら潰れる大学が出るぞ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020521-00000213-yom-soci 入学辞退者の授業料返還を、文科省が私大に指導へ
文部科学省は21日、合格後に入学を辞退した受験生から入学金以外の授業料や施設設備費などを徴収しないよう、
近く私立大側に求めることを明らかにした。「一般」や「推薦」など入試の方式に関係なく、
来年度以降の募集要項では「いったん納入した学費は理由のいかんにかかわらず返還しない」といった記載をしないよう指導する。
多くの私大では、入学前に徴収した入学金以外の費用について、国公立大の中・後期の合格発表時などを申し出期限に返還に応じているが、
期限がそれより早い大学も少なからずある。経営状況が厳しい中、私大関係者から反発の声も上がりそうだ。この問題については、大阪弁護士会の弁護士らが
「入学辞退で生じる損害以上を徴収するのは消費者契約法に反する」などとして、受験生112人から訴えがあった私大41校と専門学校19校に対し、
入学金も含む返還交渉や訴訟提起を準備している。徴収金額は70万―80万円が多いが、医学部で約940万円というケースもあるという。
文科省は、入学金については「手付金的意味もある」として返還を求めていないが、それ以外は「授業を受けない者から授業料等を徴収することは
国民の納得を得られない」との通知を1975年に出し、自粛を求めていた。
だがこの通知で「入学式の2週間前以降に徴収する配慮が必要」と例示したことが「2週間以内は徴収可能なルール」
と解釈されたうえ、推薦入学は通知の対象外といった「曲解」も広まったという。新たな通知などでは「入学式後に辞退するような場合を除き、
推薦入試等でも入学金以外を徴収すべきでない」との見解を明確にする。(読売新聞)
あたらしい憲法のはなし
六、戦争の放棄(
http://www.nginet.or.jp/box/newkenp.htm#sect6)
みなさんの中には、今度の戦争に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いで
しょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならな
かったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょ
う。いまやっと戦争はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをし
たくないと思いませんか。こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったでしょう
か。何もありません。ただ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではあ
りませんか。戦争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だか
ら、こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。この
まえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考え
ましたが、またこんな大戦争をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませ
んか。
そこでこんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのこ
とをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、
いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないので
す。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは、「すててしまう」ということです。し
かしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの
国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。
もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまか
して、じぶんのいいぶんをとそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだ
んをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっ
きょく、じぶんの国をほろぼすようなはめになるからです。また、戦争とまでゆかずと
も、国の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを
戦争の放棄というのです。そうしてよその国となかよくして、世界中の国が、よい友だち
になってくれるようにすれば、日本の国は、さかえてゆけるのです。
みなさん、あのおそろしい戦争が、二度と起こらないように、また戦争を二度とおこさ
ないようにいたしましょう。