●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●

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903敗着15
もみ合った後の乱れたシーツの上。
後ろで手を縛られたヒカルが全裸でうつ伏せに転がっていた。
肩で小さく息をして呼吸を整えながら、緒方は改めてヒカルの肢体を眺めた。

──うなじにかかる程度に伸びた黒い髪の毛。肩甲骨とそれに沿う筋肉。
  ネクタイを巻きつけた両腕と、その下の細い腰。
  しなやかな脚とその付け根には薄っすらと水着の跡があった。

(これは思わぬ拾い物だったな)
ヒカルの内腿に手を差し込み、ゆっくりと上へなぞっていく。
「!・・・」
無防備な状態になり、次に来ることを予感していたヒカルが身体を強張らせた。
「そう怖がるな・・・」
優しく言ったつもりでも、声が低くなる。
ヒカルの尻からその奥をまじまじと見つめ、ごくりと唾を飲んだ。
(─アキラより上玉かどうかを調べてやるか・・・)
蹴られないように注意をしながら、横たわっている体を仰向けにする。
泣いたのか、睫毛が少し濡れた大きな瞳が飛び込んできた。
「・・・オレはアキラよりは上手いぞ・・・」
殴ったことを少し後悔して、ヒカルの体に覆い被さるようにのしかかると
耳朶に口を寄せ弁解した。
耳から顎に沿ってキスをして、血の滲む唇に吸い付く。
鉄の味と、濡れた唇の感触。幼い反応。
「口を開け・・・」
催促するように小さいキスを繰り返していると
「誰がお前なんかと」と言わんばかりに顔を横に背け、強く目を瞑っている。
(ったく、手間のかかる・・・)
一体どうやってアキラとヤったんだ?
と訊きたいのを堪え、ヒカルの首筋に舌を這わせた。