●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●

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882失着点・境界編
その夜はなかなか寝つけなかった。それでも目を閉じてジッとしているうちに
朝が来て、それなりに気持ちは落ち着いた。
今日は数カ所での指導碁の仕事がある。
ヒカルははっきりしない頭をどうにかするためにシャワーを浴びた。
そう、仕事のために浴びるのだ。アキラのためじゃない。
いくぶん熱めのお湯で両手で髪を梳き、顔を擦り、胸から腰へと流す。
(進藤…)
ふと、二人でシャワーを浴びながらもつれ合った時の事を思い出す。
SEXの後は必ず一緒に浴びる。
行為は暗い部屋じゃないと嫌だったが、シャワーの時はなぜか平気だった。
アキラの体はきれいだった。意外に肩幅があり、骨格はがっしりしている。
着痩せするタイプなのだろう。
そのくせ臀部は女の子のように小振りで丸いかたちで柔らかい。
「塔矢…、」
無意識の内にヒカルは片手で自分自身を握り込み動かしはじめる。
しばらくして小さく呻き、湯とともに白濁の体液を床に落とした。
塔矢の中は、おそらくこの何十倍も気持ちいいのだろう。
二ケ所目の指導碁の会場で和谷と合流した。
「進藤、今度の日曜日、空いてるか?」
会うなり和谷はそう尋ねてきた。
「別に何もないけど…?」
「なんかお偉いサンのパティーがあるらしいんだ。一緒に行かないか?」