●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●
ヒカルの身体から力が抜けた時、男は這っていた手をヒカルの竿に添え、優しく口内で犯した。
ねっとりと、くすぐるように柔らかい太股を擦りながら。男は美味しそうにしゃぶり始めた。
竿がビクビクと震えるたびに、ヒカルは恥かしさと屈辱で手を握り締めた。ヒカルは喘ぐ口を手の甲で押さえ、声を出さないよう、手の甲を噛み続けた。
目を閉じ、全てが終るのを待った。気持ち良い訳じゃない。良くなんかない。ただオレ、じっとしていたら、痛くない。痛くないから・・・
「あっ・・!ああっ」男がしゃぶりつく。手の隙間から漏れてしまう声。暖かい舌がオレをメチャメチャにする。佐為、助けてよ佐為・・!
「塔矢・・・」ヒカルは無意識に塔矢アキラの名前を呼んでいた。
「塔矢、塔矢・・・」塔矢の微笑む唇。涼しげな目。
振りかえらない真っ直ぐな背中、だけど自分を呼んでいる、振りかえらない背中。
塔矢の名を呼んだ途端、身体が熱くなった。荒くなる呼吸が止められない。握り締めた手が汗をかいている。
噛みつづけた手の甲から血の味が広がる。震える唇。伝う涙。堅くなった竿の先を指の爪で弾かれた。
「あっ!」身体が跳ねる。また暖かい物にくわえ込まれる。
「とう・・や・・とう・・あっ」白い射精を止められず、ヒカルは声を出して泣いた。
闇は立ち上がり、自分に接吻してきた。ヒカルは目を閉じその男の接吻を受けた。