●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●

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546敗着6
「だったらどうだと言うんだ?お前も楽しんだ。
 アキラくんも楽しんだ。何か不満があるのか?」
口の端で笑い、再び上体を沈める。
ヒカルは怒りが込み上げてきた。
軽くあしらわれたからではない。
こいつが─、塔矢と─。
「アキラくんは─、」ふと部屋の隅のドアの方に目をやる。
「物覚えがいい。」
と、ヒカルの方に向き直ったところでヒカルが立ち上がった。
「てめえ─!」
怒りで肩が震えている。
「・・・言っておくが、アキラとはお前よりも付き合いが長い。
 そして、アキラも拒まなかったとしたら─?」
「え・・・」
いきなり我に返った。
そうだ、塔矢だって─、という考えが一瞬頭をよぎった、が
(進藤)
朦朧とした意識の中で何度も呼ばれた自分の名前。
(塔矢─、オレ)
「塔矢に、あんなことするなよっ!」
言い切った。