●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●

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511光明の章
アキラは、ヒカルが毎週自分を避けている事に対して何の反応も示さなかった。
冷静というより無関心に近い。
廊下ですれ違っても目すら合わせることなく、あっという間に二週間が過ぎた。
ヒカルの方は、激しく自分を求めてきたあの晩とはまるで別人のようなアキラの態度に
面食らいつつも、あの様子ならこれ以上構われることはないと確信し、ホッと胸を撫で下ろした。
アキラとはもう前のような関係に戻れないかもしれない。
でもアキラがこのまま全てを忘れてくれれば、自分もきっと忘れられる。
そしていつかまた、笑って碁を打てるようになるはずだ。
その日まで、どのくらいの月日がかかるのかヒカルには想像もつかない。
辛い選択だけれど、ヒカルは耐えようと思った。