●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●

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490光明の章
関係を持ったあの日以来、ヒカルはずっとアキラを避けてきた。
アキラに触れられるのはもちろん、見つめられることさえ疎ましかったからだ。
机の引出しの中には、アキラの部屋のスペアキーがいまだに眠っている。
捨てようと思ったことは何度もあった。
だが、引出しに手をかける度にあの夜の出来事が鮮明に思い出され、ヒカルを苦しめた。
キーを捨てたからといって、あの夜の忌まわしい出来事が全て消えるわけではない。
──そんなに簡単じゃない。そんなに簡単に断ち切れるような関係じゃないんだ、オレ達は。
ヒカルは唇を噛んだ。