●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●

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365失着点
喉がひどく乾いていたので、ヒカルは水を求めてアキラの手の
ミネラルウォーターのペットボトルに手を伸ばした。
アキラはヒカルに渡そうとはせず、自分の口に含むと再度口移しで
ヒカルに飲ませた。2度、3度と。ヒカルが「もう、いい。」と言うまで。
そしてヒカルはようやく眠りにつく事が出来た。
アキラが身支度をする気配で目を覚ますまで。
そんなに時間は経っていないはずだった。だが窓の外には明け方の光が
差し始めていた。
「ごめん、…起こしちゃったね。」ネクタイを締めながらアキラが
すまなそうに微笑む。
「今日仕事あったのか…。こんなに朝早くから…。」
「まあね。」
そう言ってアキラはいつの間に買ってきたのかテーブルの上の
コンビニの袋を指す。
「どんなものがいいのか良く分からなかったけど、適当に食べていって。」
「…悪いな。」
ヒカルはまだ、動けそうになかった。
「ゆっくり寝ていけばいいよ。ヒカル、これ…。」
アキラが差し出したのは部屋のカギだった。
「スペアを作っておいたんだ。…いつでもおいでよ。」