●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●
ヒカルが緒方の部屋を訪れるのは、決まって佐為の夢を見た後だった。
勿論、緒方はそんな事情など知らない。ただ、佐為を恋しがって感情を持て余すヒカルが
最初に訪れたのが緒方だっただけだ。緒方はヒカル以外に最後に佐為と対局した棋士だった。
追い詰められたヒカルは緒方に、この寂寥感を埋める方法を、佐為の事は持ち出さずに
緒方に相談した。緒方は簡単だと言った。心の隙間は体で補えば良い。
「俺が教えてやるよ」
そう言った緒方の目は、ヒカルにはこの上なく優しく映った。
例えそれがどんなに非常識な事であっても、毎夜訪れる佐為を失った寂しさを忘れられるなら、
どんな代償も払えると。服を脱がされ、男として屈辱は快感に溶かされ、羞恥は快楽に飲み込まれて
いった。ヒカルは女を知る前にsexを緒方に教えられた。
それからは、事ある毎に緒方の部屋の前に立つヒカルがいた。
佐為の夢は口実なのかも知れなかった。緒方に、教え込まれた淫猥な行為を懇願するための。