●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●

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「何だ、また来たのか?」
昼間からウィスキーをあおっていた緒方は、突然のインターフォンに少々気分を害されは
したものの、来客…進藤ヒカルの姿に口の端だけ曲げて、揶揄するように言った。
その緒方の態度に、ヒカルは困ったように眉寄せて黙ったまま、玄関に突っ立っている。
「入れよ。運が良かったな、いつもは忙しい俺も今日はフリーだ…」
促されるままに靴を脱ぎ、勝手知ったるがごとく、遠慮なくヒカルは奥の部屋へと足を向けた。
「思う存分、お前に付き合ってやるよ」
その緒方の言葉に、ヒカルは落ち着かないように部屋を見まわしているだけだった。
「こんな昼間から飲んでたの?」
リビングのテーブルに置かれているウィスキーとグラスを見て、ヒカルが緒方に話し掛けると
緒方は喉の奥で「クックッ」と笑った。そんな事を言いにわざわざ来た訳ではあるまい。

「早く服を脱げ。そのために来たんだろう?」