●おまえら男ならヒカルたんハァハァだよな?part2●
嗚咽が混じった、砂糖菓子のように甘いヒカルの悲鳴はアキラを十分
満足させた。
「くっ…ううんんっ!!」
アキラもまた、アゴをせり上げ激しく痙攣を起こしたように打ち震え、
3〜4度その状態を繰り返すとヒカルの上に倒れこんだ。
ほとんど目の焦点を失っているヒカルの顔にアキラの汗と黒髪が落ちる。
アキラ自身がビクリと痙攣するとヒカルの狭道がその刺激で痙攣し、
それによって狭道が狭まるとそれに反応してアキラ自身が痙攣する。
二人の体はそうしてしばらくの間一身同体で絶頂感を共有した。
互いの呻き声が呼応するように同調し切なく響きあう。
接合した部分はあらゆる体液が溢れて混じり合い濡れそぼっていた。
そんな状態でもなおもアキラはヒカル自身を扱き続け、
硬さが少しでも残っている間はヒカルの中で動き続けた。
行為を名残り惜しむように。
それに対して意識を失いかけているヒカルはただピクンピクンと物体のように
神経的な反射を繰り返していた。
ヒカル自身が起き上がる兆しは、もうなかった。
動きを止め、ようやく手を離したアキラはヒカルの耳元に唇を寄せて囁いた。
「大好きだよ、…進藤。愛してる…ヒカル…。」
夢と悪夢の境界線上のような渾沌とした意識の中で、ヒカルはそれを聞いた。