●おまえら男ならヒカルの碁のヒカル好きだよな?●

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383禁断の章
「経験済みなら、話は早いや。これからどうするかオレの行動は
把握出来てんだろ?」
たけしはニヤニヤと笑いヒカルの顔を覗き込む。
視線を感じたヒカルは目をおそるおそる開けた。
ヒカルの瞳にたけしの顔とたけしの勃起したソレが目に入る。
でかいソレは、越智の比じゃない。
覚悟していたが、急に恐怖が湧いた。
塔矢よりもでかかった。
塔矢・・・。
オレは越智に脅迫される前、塔矢と一度関係した。
いつものあいつの碁会所で。
検討に華を咲かせ、気づくともう20時を回ってた。
市河さんは、塔矢に戸締まりを頼み先に帰った。
塔矢はなぜか思い詰めてて、しばらく経った後に
思いを告白されたのだ。
オレは驚いてパニクってて奴をなんとか落ち着かせたくて、
おまえのことは嫌いじゃないむしろ好きな方だけど・・・
オレ達男同士だし、ライバルだし、第一オレホモじゃないから。
そこまで云って塔矢があまりにも悲しそうな顔をしたので
もう言葉をつなげられなかった。
しばらく沈黙していた塔矢だったが小さな声で出ていってくれないか・・・
と云った。
顔を見られたくないと今日のことは忘れてほしいとも。
オレは塔矢が今日オレに思いをうち明けたことに関して、これから先
ずっと後悔していくのだろうと思うと、心が痛んだ。
なんとかしたくて項垂れている塔矢の頭を抱き寄せた。
塔矢はびっくりしてたが、落ち着きを取り戻して離してくれと
か細い声を発した。
オレは聞こえないふりして、離さなかった。
なんだか離したくなかった。
塔矢は身体を強張らせていたが、意を決したようで腕を回してきた。
そしてオレを膝に乗っけると、唇をよせてキスをしてきた。
暖かくて優しいキスだった。