加賀はごくりと唾を飲み込んだ。
暴れる進藤、興奮して息を弾ませる男達。
一人が進藤の両手を頭の上で交差させ、両足を二人掛かりで
押さえつける。
こうなるともう進藤は動けない。
「やめろー!!はなせよ!!!」
進藤は拒絶の叫び声をあげるが、ただやつらを煽っているだけのようだった。
自分が何をされるのか分かっているだけに、恐怖でだんだん涙声になっていく。
「や・やめてくれよ・・・・」
連中はそんな進藤を見て、ニヤニヤと笑った。
押さえつけられていた進藤を、ただ見下ろしていただけのたけしだったが、
「ちゃんと用が済めば帰してやるよ」とゾッとするようなイヤらしい
笑顔を浮かべ云った。
そして押さえつけられた進藤の横に回り、そっぽをむいている進藤の顔を
自分に向かせ、進藤のかわいらしい唇を乱暴的に自分の唇に圧しあてる。
「ん!んんーーんんんー・・・」
歯列を割って侵入を試みようとする舌、だが進藤は意地でも抵抗し
口を開かなかった。
リーダーたけしは、おもしろくない。
自分の唇をいったん離すと、進藤の頬を一発平手打ちした。