【決算】キヤノンの1〜3月期は純利益10%増
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20050427/104302/ キヤノンは,2005年度第1四半期(1月〜3月)の連結決算を発表した。
売上高は8434億円(対前年同期比6%増),営業利益は1433億円(同7%増),税引前利益は1495億円(同10%増),純利益は931億円(同10%増)と増収増益を記録した。
デジタル一眼レフは40万台出荷
「光学機器及びその他」部門の売上高も,同10%増と堅調。
半導体用露光装置や液晶用露光装置が好調だった。
営業利益は127億円(同8%増)で,営業利益率は10%。
半導体用露光装置の出荷台数は44台(前年同期は33台),液晶用露光装置の出荷台数は29台(同35台)だった。
「カメラ」は同2%増。
2005年3月に発売したデジタル一眼レフ機「EOS Kiss Digital N」などが牽引役となり出荷台数は増加したが,コンパクト・デジカメの単価下落が響き金額ベースでは小幅な伸びにとどまった。
営業利益は238億円(同18%減)と,事業部門別では唯一減益を記録している。
それでも営業利益率は15%を確保している。
EOS Kiss Digital Nをはじめとするデジタル一眼レフ機の出荷台数は40万台だった。
通期純利益を80億円上方修正
同社は第1四半期の業績発表に併せて,2005年度通期(1月〜12月)の連結業績見通しを上方修正した。
売上高が3兆6500億円,税引前利益が5930億円,純利益が367億円。
期初見通しに比べ,それぞれ200億円,130億円,80億円の上乗せである。
同社では第2四半期以降も,「全般的には堅調に推移する」とみている。
デジタル一眼レフ機やネットワーク機能付きのカラー複合機,液晶用露光装置などが堅調に推移すると予測している。