50代の(´・ω・`)時事放談 6

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171名無しさん@お腹いっぱい。
安倍官邸、力関係は、重要事項、菅・麻生氏と―外交・安保、首相が主導。
2012/12/31 日本経済新聞 朝刊 2ページ
 第2次安倍内閣が26日に発足し、首相官邸の力関係が浮かび上がってきた。安倍晋三首相が
重要な人事など政権運営全般を相談する相手は菅義偉官房長官と、麻生太郎副総理だ。政策を
巡っては首相自らが外交・安全保障を主導する体制を固める。最優先の経済政策に関しては、財
務、経済産業両省が激しい主導権争いを演じている。
 首相は30日、首相官邸で菅長官と経済再生や危機管理の政府内の体制について協議した。
 閣僚・党役員の人事で首相の相談相手になったのは菅、麻生両氏だった。28日に発表した経済
財政諮問会議の民間議員を巡っては、首相や菅長官が望んだ竹中平蔵慶大教授の起用に麻生氏
が慎重だったため、竹中氏は日本経済再生本部の下の産業競争力会議に回った。
 首相は短命に終わった第1次安倍内閣を「肩に力が入りすぎていた」と振り返る。菅長官は自民
党の鴨下一郎国会対策委員長の国会内の部屋に気軽に足を運ぶなど、党への気配りを欠かさな
い。首相経験者の麻生氏の財務相起用は、予算編成と関連の国会日程を仕切る財務省への重し
になる。第1次内閣で浴びた「お友達」批判を跳ね返すため、人選を熟考した。
 反省が生かされていないとの指摘もある。首相は官僚機構を統括する事務の官房副長官に、各
省が順当とみた旧自治省経験者を選ばず、警察庁出身で71歳の杉田和博氏を任命した。第1次
安倍内閣では退官から15年以上たった旧知の的場順三氏を副長官に据え「不慣れで官邸の調整
機能が低下した」(経済官庁幹部)という経験がある。
 安倍内閣は官僚との「融和路線」を強調する。小泉内閣の首相秘書官として各省ににらみを利か
せた飯島勲氏や丹呉泰健元財務次官を内閣参与に招いた。
 首相は外交・安全保障に関しては、自身が主導しようと意気込んでいる。28日のロシアのプーチ
ン大統領ら6カ国との電話協議では、外務省が準備していなかった北朝鮮の拉致・ミサイル問題に
も言及した。
 岸田文雄外相には外交の経験はあまりなく、小野寺五典防衛相は初入閣。外務、防衛両省も官
邸を頼らざるを得ない。菅長官は各閣僚に「記者会見で歴史認識問題について聞かれたら『首相と
官房長官が答える』と言うように」と指示している。
 首相は政務秘書官に元資源エネルギー庁次長の今井尚哉氏を起用。新設した日本経済再生本
部を中心に、経済再生の戦略を練る方針だ。
 政府内には「首相は野田政権の後ろ盾となった財務省に冷たい」との見方がある。財務省は官邸
での影響力を強めようと意識しており、菅長官の秘書官には、福田政権の町村信孝、麻生政権の
河村建夫両官房長官の秘書官を務めた矢野康治主税局総務課長を再び充てる異例の人事とした。