★「医者になる夢叶えたければ…」 裏口入学仲介料名目で3000万円詐欺
・「有名私立大学の医学部に裏口入学できる」と持ち掛け、東京都杉並区の50代の男性から
仲介料名目で現金3千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は28日、詐欺の疑いで、
住所不定、不動産コンサルタント会社役員、永江七三男(54)と、石川県白山市笠間新、
無職、藤島峰一(48)、東京都港区北青山、会社員、野沢仁(56)の3容疑者を逮捕した。
いずれも容疑を否認している。
同課によると、男性は医者を目指し十数年勉強していたが、医学部に合格できなかったため
裏口入学を模索。知人を通じて知り合った永江容疑者らから医学部系予備校の実質経営者に
引き合わせられ、裏口入学を持ち掛けられたという。
逮捕容疑は平成20年6月、男性に対し「私大医学部入学にはこの(実質経営者を通じた)
ルートしかない」などと言って、都内の有名私大医学部への裏口入学仲介料として3千万円を
永江容疑者の口座に振り込ませ、だまし取ったとしている。
実際にはこの実質経営者は裏口入学に関与しておらず、男性が20年12月に警視庁に
告訴していた。男性は別の男ら数人からも同様の手口で現金2千万円をだまし取られて
いるといい、同課が捜査している。
世界基督教統一神霊協会(統一教会)に入信させられ、献金や高額の物品購入を
強要されたのは国が規制を怠ったためだとして、元信者の女性(37)が3日、
統一教会と国に約4200万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
原告側によると、統一教会を巡って国を提訴したのは、鳥取地裁米子支部で係争中の訴訟に続き2例目。
訴状では、女性は2001年9月に勧誘されて高額の指輪を買わされるなどしたほか、
05年6月には勤務先を退職させられ、約4年間無償で働かされたと主張。
最高裁が1997年9月に統一教会の献金の勧誘を違法とする判決を出し、
その後も同様の司法判断が相次いでいたことから、「国が宗教法人法に基づく是正措置などを
講じていれば、被害に遭うことはなかった」としている。