競り負ける池田・潮田組。試合は0‐2のストレート負け=2012年7月28日(ゲッティ)
バドミントン混合ダブルス、集大成のメダルを目指した池田・潮田ペアがつまずいた。
世界ランキングでは格下のポーランド・ペアに不覚。池田は手をひざにつけて、がっくりと
うなだれ、潮田は「追いかける展開でプレッシャーを感じた。めちゃくちゃ悔しい」と、
表情をこわばらせた。
サービスが決まらず勢いが出なかった。象徴は池田が繰り返した反則。サービスの打点は
腰から下でなければならないが「高い」と指摘を受けた。がけっぷちの第2ゲーム。2点差を
追いつきジュースに持ち込んだものの、3度目の反則で万事休した。池田は「いつもと同じ」と
首をかしげたが、緊張感と焦りが手元を狂わせた。
試合前日、潮田は自身のブログに「大切な君へ」と題して投稿した。五輪は今回が最後と
決めている。名前は明かさなかった交際相手に向け「夢の舞台を明日に控えて想うことは君への
感謝の気持ち。私らしく精一杯戦ってくるよ」などと思い入れを記した。
決勝トーナメント進出には後がなくなった痛い黒星。試合後、潮田は「彼はここに来て
いないので素直に書いた。次も頑張れと言ってくれると思う」。次戦に向けて、懸命に
気持ちを切り替えていた。【小坂大】