★市教委、文科省にいじめの報告せず 大津・中2自殺
・大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題で、市教委が、
いじめに関する正式な報告書を作成せず、県教委を通じて文部科学省に提出して
いなかったことがわかった。市教委は「怠慢と言われれば、その通りだ」と不備を
認めている。
文科省によると、学校の生徒に自殺などの重大な事案が起きた場合、いじめとの
因果関係がはっきりしない段階でも報告書の提出が必要とされる。同省児童生徒課は
「大津市から自殺に関する報告はない。背景がわからず、データを提供できなかったのかも
しれないが、報告が必要だった可能性がある。再調査には指導、助言していく」という。
市教委学校教育課の担当者は、取材に対し「生徒の自殺後、県教委には口頭や書類で
説明してきた。自殺の背景を隠す意図はなく、どう報告しようかと想定しているうちに
時間がたった。怠慢と言われればその通りだ」と説明。県教委学校教育課は、書面による
報告がなかったため、文科省に口頭で報告したという。今後、市教委に正式な報告書の提出を
求めるかどうか検討したいとしている。