吉原のティアラって風俗店使ったことある?

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245名無しさん@お腹いっぱい。
――昨日の夜。
 爪先から愛撫をはじめたアイツは、いつにも増してアタシを焦らした。
 何度も昇りつめるアタシを更に追い込んで、それでも服さえ脱ごうとしないアイツ。

 とうとう意地をかなぐり捨てたアタシは、もう抵抗しないから手枷を外してくれと懇願した。
 そのアタシに、アイツが言ったのだ。

(手枷を外して欲しかったら、早くオレのを挿れて欲しいって、おねだりしてごらん)

 冗談じゃない。
 怒り心頭に発っしたアタシは、もうメチャクチャに暴れまくった。
 もちろんおねだりなんて、するはずもない。

 我慢できなくなったアイツの方が根負けして、暴れるアタシを押さえつけカラダを繋げてきた。
 それだけで気を失いそうな快楽の中、アイツはまだ諦めずに煽ってくる。

(動いて欲しかったら、今度こそちゃんとおねだりしなくちゃダメだよ)

 二度目に根負けしたのは、アイツだったのか、アタシだったのか。
 やっと解放されたあと、アタシは気絶するように眠ってしまった。

 …という次第を思い出して、アタシは顔をしかめた。
 アイツのしたことも頭にくるけど、両方の手首に包帯だなんて、学校でどう説明すればいいのか。

「そのことは反省してます」
 なにかいい言い訳はないものかと考えていたら、アイツが言った。
 しおらしいアイツに、美琴が釘を刺す。

「道具を使うときは、ちゃんと相手の了解をとってから、だよ」
「はいはい」
 素直に答えたアイツの声は、笑っていた。

「……」

 いまさらだけど、このふたりはいったいなにを話してるんだ?
 ていうか、お兄ちゃんて誰?
 そもそもどうして、美琴がここにいるの?

 疑問の答えを求めて心もとない視線を上げたアタシに、笑顔を向ける美琴。
 優しい眼差しを当て、ほっそりとした指先でアタシの髪を梳きながら、あやすように言った。