終戦の潮田「終わったんですよね」 スポーツキャスター転身?
2012.8.1 07:38
「イケシオ」は、高さと技巧を兼ね備えたデンマークペアの前に歯が立たなかった。
「実感はないけど、終わったんですよね」。1次リーグ敗退が決まった潮田はしみじみ
とそう口にした。
4年前の北京五輪。小椋久美子さんと組んだ「オグシオ・ペア」は、日本中の注目を
集めた。だが準々決勝で敗れると、この年限りでペアを解消。潮田は現役続行か引
退かで揺れたが、翌年に混合ダブルスを結成し、ロンドンで五輪の舞台に再び戻って
きた。
一時は五輪出場に黄信号が点っていただけに、ロンドンまでたどり着けた満足感は
大きいのだろう。「最高の舞台を味わえてよかった。寂しさはゼロじゃないけど、やって
きたことに悔いはありません」
試合前、母の睦子さんから届いたメールには「最後だし、4年間の集大成にするよ」
と返信した。
すでに、9月のヨネックスオープンを最後に現役を退くことを表明している。引退後に
ついては、スポーツキャスター転身が有力との報道もあるが、「決まっていないです。
ずっと走り続けてきたので、心と体を一度休ませて、自分が何をしたいのか、ゆっくり
考えたい」と話した。(細井伸彦)