932 :
G:2010/11/02(火) 11:07:41 ID:WmIOnJOr
>>929さん
「最近また評価されている」
おお、そうでしたか、知らなくて失礼しました<m(__)m>
長谷川伸の「瞼の母」は、本は読んでないけど、映画を見て感動したな。
源氏鶏太については、こんな思い出があります。
古本屋に通い始めた中学生の頃、本屋のオヤジと客のオヤジが話していた。
客「どうだい、ゲンジは最近、出るかい?」
本屋「いやあ、さっぱりだねえ」
客「最近の長いのは、あまり、よくないねえ」
本屋「ああ、ゲンジのは、初期の短編がいいね」
客「味があるね、最近のはだめだな」
おれは、ゲンジは「源氏物語」のことか思い、どうも違うなと感じて
客が帰ってから、本屋のオヤジにおそるおそる聞いてみると、
それが源氏鶏太の事だと判明。
「ケイタのものは、子どもには分からないよ」
と言われて逆に発憤しw、恥ずかしいので別の古本屋で探して読んだが、
(多分「三頭重役」か?)なるほど、何が面白いのが分からない。
数年たった学生の頃、たまたま「たばこ屋の娘」とか言う短編を読んで、なるほど「味」があると思った。
こういう「もののよく分かったオヤジ」というのが、
昔は確かにいて、いろいろ勉強になったなあ。
933 :
G:2010/11/02(火) 11:46:10 ID:WmIOnJOr
>>930さん
そうですねえ、春陽堂文庫は、歴史があるだけにいろいろあっておもしろい。
昔のやつは、小さい字で文庫二段組みなんてのもあったと思う。
高校の頃かな、江戸川乱歩を読み始めたが、まだ、講談社の全集が出る前。
新刊で出ていない作品も多く、そんなものは、
春陽堂文庫の古い版で読むしかなくて、随分古本屋を探したもの。
934 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/02(火) 12:34:52 ID:NXODUhmz
源氏鶏太 久しぶりに聞いたよ。 なつかすいねぇー!
935 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/02(火) 12:37:13 ID:+3GS2rH+
源氏鶏太はオヤジの本棚から勝手に持ってきて読んだなw
オヤジに「もっと高級なものを読め」と怒られた
って親父あんた…w
石坂洋二郎、獅子文六とか通俗小説の人はやっぱ死ぬと忘れられるのかな
川上宗薫、梶山季之とかほとんど見なくなったしw
937 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/03(水) 22:45:54 ID:DmmqnVct
↑ 唄もおんなじ。 つまらんやつは ドンドン忘れられていくんだね。
938 :
G:2010/11/04(木) 16:27:48 ID:w4yiM2st
>>935さん
「荷風伝」って、源氏鶏太の著作なんですか?
見あたらないのですが、正式なタイトルをご教示下さい。
>>936さん
「川上宗薫、梶山季之」
なつかしい。
中間小説というのか、小説現代とか、問題小説とか
雑誌を古本屋で買って、こっそり読んでいたことがある。
もちろん、エロ場面が目当てでw、中高生のころは、あれで興奮した……
そういえば、「エロチカ」という、ちょっと高級な?エロ雑誌がり、
田村隆一が訳していた「私の生涯」みたいな小説が面白かった。
「エロチカ」自体、アメリカや北欧の「性解放」といったバックボーンがあったようだ。
それにしても、あの時代の「北欧、カルフォルニアは、フリーセックスだ」
といった幻想が会ったみたいに感じるな。
実態は、ちがったけど。
939 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/04(木) 16:46:02 ID:LmWr+lRt
940 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/04(木) 16:56:58 ID:cA0fMqGr
↑踊り子の楽屋に入り浸り??
荷風伝って佐藤春夫じゃないの?
>>927 松浦理英子小川洋子はずっと追いかけている。
二人ともデビュー作だけで判断しないでほしいと思う作家。
こういう感覚が合わないなら残念ですが。
>>936 川上宗薫とか梶山季之、オレはまだ読んでるぞw
しかし、世間の評価がそんな感じなら、古本屋で見かけたら買っておくべきかな・・・。
川上宗薫の「肌ぐるい」は、今読んでもチンコびんびんになる傑作だと思うよ。
ゴーゴーバーとかコークハイとかコールガールとか、単語がいちいち古いけどw
943 :
G:2010/11/05(金) 10:09:47 ID:fWDTEDLC
>>939さん
>>941さんがご指摘の通り、佐藤春夫に「永井荷風伝」というのがありますが
源氏鶏太にも、同様の荷風の伝記があるんでしょうか?
探したんですが、検索の仕方が悪いのかな。
>>941さん
小川洋子は「博士」、松浦理英子は「P」を読んで、まあおもしろかった。
作家に対する感想は、同じだな。
でも「下品」というのは、作風のことで、批判でも、拒否でもないですよ。
例えば、山ア豊子の「しぶちん」とか、かなり下品(下世話か)と思うけど、
すごい名作だし、大好きな部類。
>>942さん
「肌ぐるい」はしらなかった。
おれって、馬鹿な自慢をするみたいだけどw、
ある時期までの川上宗薫と、大藪春彦は、すべて読んでいたww
大藪なんて、ブックオフでついでに買って、半分くらい読んで
「おや、この話は、読んだことがあるな」
と思って本棚を見ると、昔買ったカッパブックスの本がちゃんとあったりする。
まあ、大藪のは、クルマと火器の名前で覚えていないと、内容はおなじだからなあ。
>>943 趣味が合うなw
大藪は男のおとぎ話だからなー。
今でも枕元に数冊転がっているよ、大藪春彦。
「肌ぐるい」(に限らず官能小説)も、男のおとぎ話みたいなもんであるね。
延髄を抉ったりしないけどw
基本的に、新任の美人教師とヤりまくる高校生の話。
その教師の友人ともヤったり、妹の友人と(妹の見ている前でw)ヤったりするという・・・。
うん、やっぱりおとぎ話だなw
祥伝社の新書サイズ(カッパブックスと同じサイズ、あの判型は何ていうの?)で持ってたけど、
紛失(´・ω・`)
ところが数年前に、祥伝社文庫で出ていて大喜びで購入したのであったw
今でも、比較的楽に手に入るんじゃないかなー。
川上宗薫といえば、セックスの味に目覚めた女が、野外オナニーだか立ち小便だかしている池
沼の男を目撃、あまりの巨根に好奇心がムラムラして、誘惑・・・って話を、子供の頃に雑誌で読
んだ記憶があるんだが、ありゃ何だったんだろう?
さすがに、内容的に単行本化されてないのかねー・・・?
945 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/05(金) 11:57:33 ID:+rQwmrZT
↑ くだらん 工事艶でも よみなはれ!
946 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/05(金) 12:39:06 ID:Bq5MH/xd
荷風に関する伝記物は今でも新刊が出続けているから心配すんな
947 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/06(土) 02:20:38 ID:DoV+Bu7K
『荷風全集』(岩波書店) 刊行中。
岩波は復刊商売がうまいね。 基本出版に集中投資するんだろうけど、
でも、「全集の筑摩」 との経営格差はどこからくるんだ?
筑摩の 『柳田國男全集』 は第22巻が数年ぶり(じゃなかったか)に
出たから、途中放棄の危惧からは解放されたけれど、それでも油断できない。
マラルメを完結させた筑摩書房の良心と誇りを信じることにして、
まぁ必死に読むさ・・・って、必死の思いで買ったんだぞ、クソッタレ!
¥12,600って、ザけんじゃね〜ゾコノ野郎。しかも、包みやがってからに・・・。
立派な本を読んでいても、
その言い草じゃ、学問が身についていないようだ。
>>948 あなたかなりズレてますよ、943さんのは「心の叫び」でしょうが。
本音を使い分けされてるから、ここで吐き出しておられると思いますよ。
それをそんな風に揶揄されるとは・・・あなたは、
立派な本を読んでいて知識はあるけど智慧が身についていないようだ。
と、私がレスしても怒りませんかねぇ?
950 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/06(土) 11:43:30 ID:KlBw5y55
慎重45
立派な本を読んでいる人が必ずしも立派な人にあらず。
人の値打ちとは、そういうもので決まるものではありません。
952 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/06(土) 16:08:23 ID:SFZaM3X8
立派な本を書いた人が、必ずしも立派な人でなくとも
本の内容が立派なら、それでよい。
書いたヒトと作品の相関は、無関係の関係です。
953 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/06(土) 17:54:47 ID:KlBw5y55
↑ 無関係ってことは ないけど 全てではない。
954 :
949:2010/11/06(土) 19:17:23 ID:0bvxDs55
>>948が「立派な本」と書いていたから、自分もそうレスしたけど
そもそも「立派な本」なんて言い草は、本好きからは出ないよなぁ。
いい本、面白い本、為になる本 賞賛するのなら、こうだよ。
「本の内容が立派」等、あまりにも下品。充実しているとか、読み応えがあるとか
読書スレなんだから、ちゃんとした日本語を使用して欲しい。
お説、ごもっともです。
しっかり勉強いたします。
956 :
949:2010/11/06(土) 20:40:30 ID:0bvxDs55
957 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/06(土) 21:07:14 ID:3mmlZ2UP
価値観の問題もあるな。
何を持って立派とするのか?
立派とは、派を立てることだから、小沢さんとか中曽根さんとかは立派なのです。
958 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/07(日) 09:32:30 ID:N9Dn3QZs
退職後リサイクルやゴミで千冊処分したけど、まだ3千冊ある。
貯金も蔵書も歳相応に、計画的に減らしたいナー …
959 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/07(日) 11:29:20 ID:+Xz2dKaP
井上雄彦の「バガボンド」
吉川英治の原作を大きく逸脱して独自の展開
漫画と侮ることなかれ
人物をすべて筆で描いていることに一幅の書を観るが如し
960 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/07(日) 20:24:50 ID:mntXuO5V
小沢さんとか中曽根さんとかは立派なのです。
↑ どこが?????
961 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/07(日) 22:34:14 ID:DSQ5huhe
自分で派閥を作ってその長に収まることを立派というのです。
田中派、中曽根派、小沢派はあるのに、菅派も鳩山派もない。
自分の手足となって働く兵隊もまとめられる人が立派なのです。
962 :
G:2010/11/08(月) 11:01:12 ID:S+WHq/Dw
>>944さん
若いときにお世話になったエロ作家には、今でも頭が上がりませんねw
後年、たまたま川上宗薫の普通の小説?を見たことがあって、
そうしたら、びっくり。この人は、もともと純文学作家志望だったんですね。
なんとか賞がとりたい、とか、しつこく書いてあって、哀れを感じました。
よく覚えてないけど、1960〜70年代のエロ系の中間小説の作家の中で、
川上宗薫と、梶山季之は、ちょっと図抜けた存在か?
その後、団鬼六とか千種忠夫とかも愛用したけど、どうもSM系は体質に合わないな。
>>945さん
この「広辞苑よめ」話がよくでてくるけど、確かに今の団塊世代くらいまでは、
岩波書店は、一つの権威だったんだろうな、と推察します。
中学の時、先生が
「分からない言葉があれば広辞苑でたしかめなさい」
と、うやうやしく、広辞苑を掲げていたことを思い出す。
あれは、青い表紙の第二版がでた頃じゃないかな、なつかしい。
遅ればせながら白川先生の三部作などひもといていますが、
例えば「学統」などは「読む」と言うのが相応しい。
しかし「広辞苑」は、むしろ「引く」のではないか?
あれは、読める本ではない。二版の頃は、間違いも多かったし。
>>949さん
ご忖度、感謝いたします。
もちろん、おれ程度に「学問」がないのは、その通りですが、
「立派な本」といった、権威主義は、嫌いですねえ。
963 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/08(月) 14:17:32 ID:ulujcRIN
>>962 川上宗薫の普通の小説って「流行作家」ですね。
私も読みました。
自分と思われる人物のことを、自嘲的に書いていましたね。
川上宗薫も本当はエロ小説なんか書きたくなくて
悩んでいたことがわかりました。
梶山も普通の小説しか読まなかったな。
黒の試走車とか赤いダイヤとか
これらは面白かったです。
964 :
G:2010/11/08(月) 15:00:35 ID:S+WHq/Dw
>>963さん
そう、そう「流行作家」という本でした。
詳しいですね。
やっぱり、昔の純文学作家というのは、独特のステータスがあったんだと思います。
20代のころ、1時間くらいの電車通勤していたことがあり、
物理的にも、精神的にも重たい本は手(頭も)が疲れるので、
主にカッパノベルズを1日1冊のペースで読んでいたことがありました。
梶山季之をはじめ、松本清張、藤原審爾、佐賀潜とか、なつかしい。
その後の赤川次郎、西村京太郎は、どうも肌が合わず、しばらく遠ざかってました。
おれの極私的印象では、昔のエンタメ系の生島治郎、結城昌治なんかは、
結構おしゃれで、ハヤカワのポケミスマニアのおれとしても、普通に読めた。
でも、三毛猫や、特急○殺人は、なにか演歌ぽくてなじめませぬ。
山村美砂読むなら、エド・マクベインの方がずっといいし。
新宿鮫が出て、久しぶりにカッパを買ってますが、
あのシリーズは、紙が軽くていいなあ。
965 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/08(月) 21:43:44 ID:kzJYhurH
白川 静 「字統」
966 :
G:2010/11/09(火) 11:00:17 ID:HQ34/ZEZ
>>965さん
おお、その通り。
おれの間違いでした。
ご指摘、多謝。
白川先生の著書の「字」を間違っちゃ、しょうがないなw
967 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/09(火) 20:51:21 ID:Us4XVd0L
↑ どなたはんも 間違いはあるもんですね。 ただし 気が付けばそれでよし。
968 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/11(木) 20:10:01 ID:QVDlel1Y
「大漢和辞典」 諸橋轍二 これって よみでがあるね。
969 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/12(金) 11:28:19 ID:0KFpwLe5
諸橋大漢和を持っている人がいることのほうが驚きだ
個人で持ってるのは、研究者くらいじゃないかと思ってた
970 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/12(金) 12:35:07 ID:7571tqZx
↑ 普通は 図書館じゃないの?
971 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/12(金) 19:16:15 ID:VQ+ZwFYF
すごいね〜 みんな本読んでるんだ
ず〜っと読み続けているのは尾田栄一郎の「ワンピース」と
20年間ず〜っと読み続けてまだ読み終えないのが
G.I.グルジェフの「ベルゼバブの孫への話」
>>971 ワンピースを理解できる50代は尊敬してしまうよ。
‥話の筋や内容以前に、コマの続き具合からよくわからんw
ドラゴンボールもワンピースも毎週見ていれば嵌りますよ。
夜には竜馬伝とNHKスペシャルを見るけれど、それと同じ感覚です。
要は慣れの問題です。
974 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/13(土) 21:51:52 ID:W5B9Okz0
例によって
何を読むかよりも如何に読むかでしょう
でも最近老眼が…
975 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/13(土) 22:02:23 ID:Xeg+FTT4
↑ 歳とると ホント 目が疲れるよ。
アイストレッチ、お勧め
977 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/14(日) 19:01:29 ID:ytZ7IhOQ
「理科年表」
978 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/15(月) 00:05:48 ID:L5t2IBe4
「金持ちの嘘に騙されるな」宝島新書
「丸腰国家コスタリカ」扶桑社新書
は最近読んだ中では強烈に面白かった。
国際競争力?憲法第9条改正?
これは全て金持ちが仕組んだ出鱈目世論なのだな、と。
大体、国際競争力を上げたからと言って、円が1円上がればすっ飛ぶんだよね。
また、軍隊が絶対に必要、なんて考え方もコスタリカの国民の行き方を見ると全く馬鹿らしくなってくる。
979 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/15(月) 11:58:26 ID:whpiimdg
↑ 理科年表 わしも便所において 座りながら読んでる。 飽きないね。
980 :
G:2010/11/15(月) 14:38:36 ID:D9r9ETu/
>>978さん
「丸腰国家コスタリカ」
たまたま、友人がこの本を読んで熱っぽく語ってくれたのが印象に残っている。
聞き語りで失礼だが、おれの印象では、子ども頃、左翼の先生などが言っていた
「非武装中立平和国家スイス」
等に似たような感じだ。
スイスはその後、実は重武装国家だと分かったがw、環境の違いを無視したのは同じ。
コスタリカは途上国レベルで、援助や国債を外国に買ってもらって国が成り立っている。
人口は500万程度で、「平和憲法」にもかかわらずアメリカのアフガン、イラク戦争を支持ている。
日本で言えば、国や県の補助金でやっている山間の過疎村が、
「警察官廃止、核兵器廃止平和宣言」
を出したようなもので、少人数の「むら」なら、警察官はいらない(消防団で充分か?)
「反核」も、もし援助金をちらつかされれば、すぐ引っ込める、
といった状況だろう。
コスタリカのような、アメリカの衛星国的な小国があり、
補助金漬けの無責任さでテキトーなことをやっている、という事例紹介には、いいだろう。
しかし、それを日本の「モデル」、「平和国家」の目標、
といったレベルで語るとなると、とんでも本の部類に属するのではないか。
自分で読んでいないのに、コメントして失礼。
SMスパイナーですな