229 :
じじー:
ずいぶん間をあけてしまいました
まず雛人形の事から話しましょう
但し、一度には話せないと思います、あの人形達のことを話すと何故だかひどく突かれるのです、ほんとにグッタリと
さて、あの一体だけ別に写真に撮りました三人官女、あれだけは永徳斎の作ではないのです
そうなんです、母の所持していました雛人形、何故か三人官女が四人いるのです
本来の三人官女、これはいずれも台の裏に、永徳斎の名と、また三人官女と書いた紙が貼ってあるのですが、先の一体には何も貼っておらず、台木の上に直接朱墨で「コト」と書いてあるのです
但し文字が随分掠れていまして、そう読めるだけのようにも思います
それから髪の毛、永徳斎の方は、糸?、少なくとも人毛ではないように思います
かたや四人目の方はもっと細く、おそらく人毛ではないかと
私も人形のことにはあまり詳しくありませんが、おそらく、誰でも実物を間近に見れば材質の違いが解ると思います
どのような経緯であの雛人形を母の実家が所持することになったのか、そして、いつからあの四人目が家に入り込んだのか