A 級戦犯は日本の恥である。
日本は第二次世界大戦で敗北した。
歴代の陸軍・海軍大臣は敗戦の責任を取るべきであった。
責任をとったのはただ一人、阿南惟幾(あなみ これちか)陸軍大臣だけであった。
阿南陸軍大臣は 「一死以て大罪を謝し奉る」 との遺書を残し、
日本降伏の日 (昭和20年8月15日) 朝、敗戦の責任を一身に負って割腹自殺を遂げた。
誠に武士 (もののふ) に相応しい、あっぱれな最期であった。(享年58歳)
他の歴代の陸軍・海軍大臣はおめおめ、生きながらえて、
極東軍事裁判でつべこべ助命を嘆願した。
東條英機にいたっては連合国軍最高司令官総司令 (GHQ) の逮捕命令が出された同年9月11日に
装飾拳銃で自殺を図ったが、未遂に終わった。
焼け跡で疲弊・困窮の暮らしを強いられていた国民大衆は 「狂言自殺」 と嘲笑した。