1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
リレーで小説を書いていくスレです
目指せ芥川賞
主人公:私
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:15:26
あれは3年前の暑い夏のことだった。
我輩は大胆である
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:18:57
俺なんか
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:22:04
くれ
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:22:15
いぼ痔手術のときに一人の看護婦と知り合った
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:24:01
尻合った
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:30:36
あなたと別れた
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:31:40
別れても好きな人
10 :
煉 ◆REN.5JwE/c :2006/04/28(金) 01:32:43
だと思ったが、やっぱり嫌いになった・・・そこに
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:34:18
こにこにこ
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:35:37
やすだぁぁぁしねゃぁぁぅぁぁぁぁぁっぅぅぁ
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:36:32
いいなケツ〜!トモダチンコ〜!
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:37:09
と、 その時!!!!!
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:37:48
うんこブリブリ
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 01:37:51
ヤクルト安田猛22番投手
さて、ウンコでも喰うか
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 07:35:59
(中間評) ( ゚ー゚)y―┛~~ う〜ん、出だし斬新やね
読者を引き付けよる。
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 10:41:24
そして第二章が始まった
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 10:58:48
スパイをやれとおっしゃるのですか?
喉まで出掛かっている言葉を出す代わりに
事務員が出した安物のお茶を流し込んだ。
あちぃぃ。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:01:37
加藤茶
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:02:39
ぺ
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:11:39
喉に流し込んだお茶は加藤茶であった。
「すんずれいしますた」
と言いながら、肥桶をかつぐポーズを
止められなくなってしまった。こ・これは!
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:21:26
体内の加藤茶を早く排出してしまわなくてはならない。
この調子だと「タブー」が聴こえてきたら、
きっと僕はストリップを始めてしまうだろう。
彼女のネグリジェを纏ったまま、僕はそっと口にしてみた。
「ちょっとだけよ・・」
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:22:18
任務失敗。冷たい上司の声がこだまする。
住宅ローンがあと25年も残っているのに・・・
加藤茶。「あんたも好きね〜」僕の口から足をだして
ピンクのネグリジェがひるがえる。
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:27:13
そんな光景をみていた、いかりやの長さんは
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:29:34
「全員集合〜〜〜!」と、あの世から号令をかけ
ついでにあの世から荒井ちゅうまで出席させてしまいました。
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:30:41
肩を落とし頭を垂れている僕が目にしたものは
体操服を着た同僚の仲本工事であった
激しい大車輪をオフィスの天井を突き抜けて見ごとに決めている。
派遣社員も事務員も
フィニッシュを決めた仲本に
「ハイポーズ」とせがんでいる。さっきまでいた加藤茶の姿がない。
どこへ・・・
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:36:20
チョットだけよ・・・と
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:37:42
朝からpcに張りついて2chをやっていた プ
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:41:31
しかしあまりに痛いカキコばっかりだったので
見るにみかねた中本工事が
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:42:04
なんといかりやと新井注を下界に連れてきてしまった。
さっき聞こえた「全員集合〜〜」の声は空耳ではなかった。
僕は嬉しさに震える体を必死で堪えた。しかし、もう止めることは不可能だ。
ありったけの声で
「志村〜後ろ〜〜」と叫んでいた。
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:42:09
うんこちんちん
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:44:30
長さんの号令のお陰で、僕の飲んだ加藤茶は飛び出した。
こんなことをしていていいのか?
スパイ指令が出ているのに!
今や、新聞でスパイ募集する時代なのだ。
僕にだってスパイできるだろう・・・。
僕の横では相変わらずドリフが騒いでいる・・・
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:48:25
ドリフの横ではキャンディーズもピンクレディも狂った様に踊っている
ここはどこだ?
そうだスパイ行為。任務の内容を具体的に整理してみよう。
内容はこうだ・・・
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:50:42
思えば僕が好きだったのは
「見ごろ食べごろ笑いごろ」や「笑って笑って60分」だった。
ドリフよりは伊東四郎と小松政男だ。
そんな資質をもった僕が、大人になってスパイになる。
仕組まれたかのような運命に僕はひとり戦慄した。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:51:57
そしてスパイ指令の内容はこうだ・・・
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 11:54:09
そのまえにまずメシだ
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 12:03:13
大丈夫。飯が喰えるうちは。僕はまだいかれてない。
確信がよぎった。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 12:27:21
僕はさくら水産でお代わりのご飯をよそいながら考えた。
この任務に成功した暁には、さくら水産のランチともおさらばだ。
そうさ、600円の定食なんてクソ食らえ。
これからは毎日、和幸だ。生活習慣病になるほど上ヒレカツを食うんだ。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 12:32:11
現実には吉野家だが…
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 12:33:18
しかし和幸のキャベツは何故あんなに細い千切りなんだ。
いつもは食べられないキャベツがあそこのなら食べれる。おかわりだって
してやる。
ふと「喰わず嫌い」が頭を過ぎった。
もしや、さくら水産の上司のいかりやは僕にこれを言いたかったのか。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 12:51:24
千人斬り
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 12:53:58
もう刺身がなくなった。少なすぎる・・。
私は食べ放題の味付け海苔の封を切ると、残りの白米を口に運んだ。
確かに食わず嫌いはよくない。
しかし、私は断じて「オリエンタルラジオ」を認めるわけにはいかない。
スパイとしてテレビ局に潜入し、昭和の笑いの復権を目指す。
私は自らに課せられた崇高な使命に背筋が伸びる想いがした。
あ、おばちゃん。ポットのお茶がもう無いんだけど。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/28(金) 13:09:36
おばちゃんは無愛想に「お金の掛からないのが好きなんだね」
とポットを僕の目の前に置いた。
「チェ」お茶を注ぎながら口を付いて舌打が出た。
おばちゃんに聞こえなかったか心配だ。
僕は自分の小心加減が嫌になった。
昭和の笑い・・・
テレビ局に潜入・・・・
さくら水産の平社員の僕に術はあるのか。
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 07:17:22
術? 術とはなんだ、生きる術という意味か? と自問自答しているうちに眠くなった。
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 07:43:42
何の計画も無いまま連休初日の朝を迎えた。
コーヒーを飲みながら案を練る。
せっかくの休みに人に揉まれるのはいやだ。
競馬の予想を終わって途方にくれた。
かといってこのまま何もしないでいるのも
もったいない。
電話が鳴った。
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:09:45
懐かしいワンギリだった。
この前のワンギリは何時だったろうか?
俺はタバコを喰わえながら火も着けずそんな事を考えていた。
また電話が鳴った。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:17:07
もすもす〜わだすだっぺよー
元気でやっとるきゃあ〜
母の声であった。
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:19:20
俺は黙って、留守電を消去した。
また電話が鳴った。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:19:58
思わず電話を切ってしまった。
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:21:01
また電話が鳴った。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:21:21
また母だった。いや待て。母は6年前になくなったはず・・。
しかし電話の向こうの相手は私の個人的な情報をかなりつかんでいる。
「イタコ」という文字が脳裏を駆け巡った。
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:23:45
わたしー
ん〜もう今日来るって約束してたのにーもう!
ピンサロのあけみであった。
電話を留守電にした。
男は黙って、くわえた煙草に火を付けた。
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:24:38
被った、ww
56 :
名無しさん@お腹いっぱい:2006/04/29(土) 08:25:46
>>51 そして、再びTELのコール・・
私は、怖る怖る、受話器を手に・・
「もすもす、わだし詐欺に引っかかって、100万振り込んじゃった
どうしよ〜?」・・・
「悪いけんども、この口座に振り込んでこれっか?」
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:26:14
電話が鳴った。
俺は呟いた。「いい加減にしてくれ。着信音を変えよう。」
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:28:51
ぱっぱパラリラピーヒャピーヒャラ・・
なぜか踊るポンポコリンのメロデイにしてしまった。
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:31:18
電話を捨てた
これからは葉書、手紙、電報だ
60 :
名無しさん@お腹いっぱい:2006/04/29(土) 08:32:48
いや、飛脚だ・・
そう感じた・・・・
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:33:05
こんな電報を貰った記憶が蘇った。
「サクラチル」
目の前が白くなった。
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:37:33
目の前を白いワニが通り過ぎた
63 :
名無しさん@お腹いっぱい:2006/04/29(土) 08:39:46
急げ!脚力には自信がある!
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:43:04
あてのない旅に出るか。
4畳半フォーク世代だ。宿は安宿でも苦にならない。
1泊2万のホテルなんて勿体無くて眠れない。
そそくさと荷物をまとめ、気づいたら駅にいた。
何でもいい。行き先も見ず最初に来た電車に飛び乗った。
見慣れた街が遠ざかって行く。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:43:30
落ち着け。
俺はジッポーで火を着けたキャメルを捨てた。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:43:47
けど五月病でダリーや
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:45:20
腹の減った私は、名も知らぬレストランへ
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:46:23
そう、5月病、それは幼い子供の頃。
お母さん、僕の麦わら帽はどこへ行ったのでしょう・
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:48:51
捨てた筈の電話が鳴った。
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:49:19
>>64 安宿でも苦にはならないが、年齢を重ねるとさすがに限度がある。
せめて東横インにしようと思った。世間がなんといおうとかまわない。
おれは東横インのおにぎりに魅せられていた。
それにしても、さくら水産といい東横インといい・・
そう和幸だってご飯とキャベツと味噌汁がお代わり自由じゃないか。
いまさらながらわが身の儚さが身にしみた。
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:51:56
諸行無常流れ無視の何でも有りのスレだな・・・
と、溜息混じりの独り言
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:52:12
GWに映画を観る計画を立てたが
何を観るかは未定だった。
73 :
名無しさん@お腹いっぱい:2006/04/29(土) 08:53:07
wwww
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:55:11
そこへ易者が通りかかった。
アンタ、水難の相が出てるぞょ、歯槽膿漏ですな。
はっはっは。
妙な爺であった。
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 08:56:42
ドーピング検査で陽性反応が出た俺は、
腐った
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:00:29
春である。
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:01:16
頭に梅の花が咲いた俺は、北に向かった。
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:01:18
齢40になった春
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:03:10
来年はどんな歳
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:03:56
美輪明宏が振り向いた
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:04:41
レンタルビデオ屋に入ったらサイン会をやっていた。
知らないAV女優だったが可愛かったので握手してもらった。
82 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:05:43
街には失業したヒューマノイドが溢れていた。
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:06:44
しかし人間の無職は稀だった。そして私はそのひとりだった。
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:07:42
自分は何者か、何を求め、どこへ向かっているのか
彼らは知りたがっていた。
それは人間も同じなのだ。
85 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 09:09:56
失業ヒューマノイドの団体がデモ行進している。
86 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 10:08:57
失業して無気力な日々が続いているとヒューマノイドと変わらない無表情な顔の自分が嘆かわしかった。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 10:10:25
墓場へ向かう象の行進の如く
88 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 11:51:33
タップダンスを踊り始めました。
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 11:52:31
ゾーーーっとしました。
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 11:56:56
と道行く先にホリエモンの姿が・・
少しためらった後声をかけた。
「どこに行くんですか」
「動物園です」
「何しに?」少し驚く自分
「ついてくれば分かりますよ」
91 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 12:26:06
しかし動物園は休園日だった。
「休みみたいですね」私はいった。
すると彼は少しむっとしたように「想定の範囲内です」といって、
もときた道を引き返し始めた。
道すがら彼がつぶやく独りごとが聞こえた。
「これからは宇宙だ」
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 13:34:26
その時、NASA発臨時速報が発表された。
浮遊隕石が軌道を突如変え、地球に向かっている。だと
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 13:42:17
こここれはえれぇこっちゃ地球壊滅・人類の滅亡だ。
どこへ逃げたらいいのだ俺俺俺だけは助からねばならんのだ。
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/29(土) 13:52:50
流れる隕石を見ながら「これだー!」と叫ぶや
手にしたバットを壁にたたき付けると
「ジャコビニ流星打法の完成じゃー!」
と喜ぶアストロ球一だった
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/01(月) 15:47:51
いや、よく見るとキャプテン。墨谷二中の谷口キャプテンだ。
こんなことろで再開できるとは。俺は駆け寄ってキャプテンに
抱きついた。白髪頭を掻きながら
キャプテンは「俺、もう50代なんだ」と
乾いた笑顔を見せた。
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/01(月) 23:42:41
記憶の底に忘れかけていたキャラの元気な姿を見て
また
「生きていこう」と感じた
97 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/03(水) 23:59:05
そういえば腹が空いた。
おれは目についた寿司屋に入った。
おやじが
「いらっしゃいましたか?」
と言うので変だなと思いつつ
「はい」と答えて
「おすすめは」と聞いたら
「今日は意気のいいアゲが入ってますか?」
というので稲荷寿司を頼んでビールを流し込んだ。
98 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/07(日) 12:07:09
オヤジの頭もアゲだった。
99 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 04:39:18
寿司も飽きたので、サイコロステーキにした。
100 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 04:44:20
100
カウンター席に腰をおろすと、目の前でシェフが料理を始めた。
そして見事な包丁捌きで手早くステーキの肉を切り分けると、おれに訊いた。
「丁ですかい? 半ですかい?」
102 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 09:41:32
「半生!」
俺はそう叫ぶと、金も払わずに表に飛び出した。
103 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:11:30
ダイスきなサイコロだったのに。
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:18:44
涙と鼻水を拭いながら、走っていると
後ろからサイコロをたくさん投げつけられた・・
「このイカサマ野郎ーーー!!!」
と、その時
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:25:04
みちのくひとり旅から帰ってきた兄貴が言った。
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:34:30
♪ ここで一緒に死ねたらいいね ♪
107 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:45:15
何呑気な事言っているんだよー?!アニキ!!
オイラ、腹減ってんだよー
何か食わせてくれ!
お土産は?
108 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:57:08
土産はカラシ蓮根だった
109 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:57:13
土産なんてねぇよ。甘えんな、ボケ。
そう言うなり兄貴はまたひとり旅に出た。
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 10:59:59
辛かった。
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/14(日) 11:06:34
オイ!?アニキは二人いるんかよー?!
・・・と、我に返ったオレは「ボケてたのか??」
何だか口の中が辛い、ビールが飲みたくなった。
しかし近くに飲食店らしき店は見当たらない。
困り果てていると、どこからともなくミュージシャン崩れと思しき
50がらみの男が俺に近づいて来た。
メガネの奥に剣呑そうな光を湛えたその男は、
茶色くて太いビール瓶のようなモノをおもむろに股間から取り出し、言った。
「 栓抜きゃ、そこがビアホール!」
二人で公園のベンチに座り飲み始めた。
向かいで主婦グループが不審そうにこちらを見ている
のを気にもとめず、男は自らの生い立ちを語りだした。
男の話はそれなりに面白かったが、ためになる話というわけではなかった。
やがて男は唐突にギターで弾き語りを始めた。
その濁声からは想像もつかないような甘い歌声が、公園の一角に響き渡った。
あしたになれば
あしたになれば
あなたは口癖のように言うけれど
その日その日の すれすれ暮らし
私はいつでも天使じゃないわ……
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/19(金) 19:08:15
そして誰もいなくなった。
めでたし めでたし。
116 :
うまいモンはうまい ◆1xScF1fQr2 :2006/05/21(日) 02:39:09
突然、大声が響いた。
「じゃかわしいわい!今、何時と思うとんならぁ!」
男はぎょっとして、声のする方へ視線を向けた。
公園脇の木賃アパートの二階の窓から老人が怒鳴っていた。
アンタの方がよっぽどうるさいだろうに.....と私は思ったが、
男の反応は以外に冷静だった。ホテルの制服の襟を正して直立姿勢になり、
老人に向かって深々と頭を下げた。
「 もうーーーしわけございません 」