>>391 ひょい、っと
姉妹スレから拾った言葉を使ってみるw
★「あ」と「い」のあいだにあるもの ★
そのあいだにあるもの、って何だろーね。
ずっと昔、「もっと光を!」って言い遺して逝った発明家がいたけれど
この世を去るときは、だんだん世界が暗くなっていくのかなと
子どものころにはちょっぴり怖かったです。
でも、ふと振り返ると
20世紀の最大の功罪って、「何にでも光を当てた」ことかと思われてくる。
世界は自由と民主主義の光によって闇を駆逐し
知られていなかった秘境をつぎつぎに開拓し、
科学は、原始的な因習や魔術を抹消した。
でも・・
そのサーチライトはそんなにも必要なものだったんだろうか?
わたしたちがもしもふだん、じつは闇を歩く者なのだとして、
怖れや不安やくるしみに耐えきれず
手に提げた懐中電灯であっちやこっちを照らし出すとき
光の当たるそこはつねに、ひときわ明瞭な存在を示し
それ以外の辺りを、より、深い闇へと暗転させる。
もしも
20世紀の人間にもうすこしの勇気があったなら
わたしたちは自分のチカラでサーチライトをときにはOFFして
しばらくすると闇に慣れてくるもの
この眼で、肉眼で
うっすらと浮上する「全体」とでもいうべき世界を見留めることのほうを選んだろう。
「あ」と「い」のあいだにあるもの。
それは、灯りを消して、うっすらと浮上するもの。
もうとっくに、21世紀だよ。
見えている者が、見えているほかの者とそっと目配せし、
おたがいに信じて安らえる世界へ。