1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
というわけで、皆、自分の人生を反映させた私小説アンド純文学
にチャレンジしようぜ。で、オレから。
タイトル「坂の上の地平線」
第一部 手のひらからこぼれ落ちる砂
武彦はどこにでもいる42歳の会社員。
金曜の夜、妻子が寝静まってから一人バーボンウイスキーを
飲むことがささやかな楽しみだった。
20代の時に読んだ小説を気まぐれに手にとってめくっていたら
一枚の手紙がはさんであるのを見つけた。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:01:00
その手紙には
『2げっと!いぇい!』と書いてあった
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:10:39
りして、と苦笑しつつもその古びた便箋をあけてみた。
玲子からのものであった。
「懐かしいなぁ。あいつの字だ」
玲子は大学時代付き合っていた女性で、今、どうしているか
武彦は知らない。
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:14:43
玲子は玲子でもレーコーではないことを俺はしっている
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:15:51
レーコーは関東弁なのか関西弁なのか俺は悩んでしまった
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:28:36
出だしからしてつまらなさ滲んでくる。
終了
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:30:17
再開
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:32:07
レーコーという耳慣れない言葉を初めて聴いたのは玲子からだった。
玲子は神戸の生まれで、実家は材木商を営んでいた。
関東の大学入学を期に東京での一人暮らしをやっと許された、
いわゆる箱入り娘であった。
武彦は1年先輩で、珈琲研究会という
同期の仲間と冗談で作ったサークルの部長をしていた。
玲子は、祖父の唯一の道楽であった珈琲の香りが子供のころから大好きで
サークル紹介の隅にあったこの会に興味が沸かずにいられなかった。
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:32:13
1が書いてる時点でどういう展開を望んでいるのか
どう流れて欲しいのかとか解りすぎてつまんねと思った。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:33:56
玲子と不倫とか三流な流れはヤメロよ
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:37:21
手紙が小さい時に書いた将来の俺へのものとかだと面白いかも♪
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:38:10
宝の地図とかもいいね
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:44:49
手紙には「T 20 k 18 s 18.5 13:00」と書かれていた。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:46:38
そんな事はさておき、武彦は以前から机の引き出しに仕舞っておいた
沢山の風船のことを思い出した。
心地よいバーボンの酔いがそれを誘ったのか、ふと思いついてしまった。
「そうだ、これをいっぱい膨らまして空が飛びたい」
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:50:11
風船おじさんキタワ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n`∀`)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・*!!!
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 17:51:02
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 18:03:55
一方、オサムといえば職も無く只生きているだけという生活を半年も続けていた。
古ぼけたオサムのアパートには2002年のカレンダーが、掛けられていた。
「 1600→1580 k 13:00」
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 19:58:18
「オサム、オサム。居るのか。」
戸が壊れそうな勢いで叩く奴がいる。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 20:11:13
オサムが戸を開けると、
「オサム、おー寒!」と言いながら奴が入って来た。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 20:13:53
奴は下駄を鳴らして入って来た。
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 20:14:12
「ダンダダーン!」
段田暖だった。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 20:16:26
なんだ、いなかっぺ大将かとおもいきや
段田くんか!
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 20:18:21
オサムは腹が減っていてか細い声で答えた
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 20:34:37
「うp・・・・・・」
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 21:44:54
「つまらん 終了」
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 22:18:59
頭の中で児玉清
あったく
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 22:21:10
そして夜が明けた
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/30(月) 22:56:09
メモ開けた。
眠りにくい夜が続いていた。オサムは毎晩、闇の中で仰向けになって、
閉じたまぶたから力を抜くように努める。
そして、かつて乗っっていたタンカーの揺れを全身で思い出そうとする。
ロールを思い出し、ピッチを思い出す。
横たわった体が頭から脚まで一気に上下に運ばれる。
そんな揺れも思い出す。呼吸が穏やかになっていくのが、わかる。
まどろみの中でオサムは誰もいない深夜のデッキに立っている。
冷たい手すりの感触を思い出す。ペンキ塗りのあつぼったい湿り気。
風は強く、心地よさを楽しむ余裕など与えてはくれない。
それでも、オサムは満たされている。
眠りが、やってくる。
そしてようやくやってきた眠りを押しのけるようにして、
望まぬ朝がやってきた。
先ずやることと言えば、キッチンへ行ってコーヒーを落とすことである。
そして、顔を洗って歯を磨く。
テレビでニュースを見る習慣は三年前にテレビが壊れてからなくなった。
寒くても窓を開け、新鮮な空気を室内に入れる。
近隣の音に耳を澄ます。
「ウム、少なくとも半径五十メートルで生命に危険を及ぼすような事件は起きてない
ようだ・・・」
その頃、首都圏ではテロ事件があいつぎ、
オサムが隠れるようにして暮していたこの北関東の田舎町も
決して安全とはいいきれない状況にあった。
できればテレビも新聞もあったほうがいいのは分かっていた。
だがオサムは倦んでいた。何もかもに倦んでいた。
今日は墓参りに出かけるつもりだった。女の墓だった。
年に1度訪ねることにしていた。今日行けばもう5回目になる。
「母ちゃん!!」
来年は7回忌だった。
その女は確かに戸籍上は母だった。
父の後妻だった。自分よりも3つだけ年上の女を母と呼ぶことは難しい。
しかし彼はその女をあえて「母ちゃん」と呼んだ。
彼女は彼が一種のあだ名のような意味でそう呼ぶのだと思っていた。
だが彼にとっては少し違った。
そうとでも呼ばなければ崩れてしまいそうな自分を感じていた。
初めて会ったときから彼にとって彼女は女に他ならなかった。
オサムは考えた。
「武彦は今どうしているのだろう」と
「この流れは、どこを目指しているのだろう」と
しかし
しかし武彦に連絡をとることはためらわれた。
墓参りの帰りに寺の近所に住んでいる彼に会うのは自然な気がした。
むしろ、すぐ彼の自宅の近所を自分が黙って訪れたことを知ったら
彼は残念がってくれるだろうとも思う。
だが、職を失いあてどない日々を送る自分に気を使う武彦を想像すると
オサムの気持ちは塞いだ。武彦はそういう男だった。
彼は武彦に連絡することを保留したまま、横浜へと出かけた。
武彦はオサムの3期下の優秀な右腕であった。
横浜に向かう途中、あの日にことを、思い起こした。
それは、東京地検からの1本の電話であった。
「もしもし、・・・・」
この先を続けられるのは私しかいないわね。
そう、冴子はほくそえんだ。
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
一方その頃、徳川幕府は凶悪な賊の群を容赦なく取り締まるため火付け盗賊改め方という特別警察を設けていた。