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名無しさん@お腹いっぱい。:
瀬戸内海の離島で生まれた。
小学校に上がる年に、大きな街に引っ越した。
船に乗って隣の島に行き、そこからバスを乗り継いでその島の港まで行き、
また船に乗りかえてやっと本州に辿り着いた。
乗り換えの待ち時間まで含めると、これだけで3時間ほどもかかった。
どんどん人が島から離れていき、小学校の俺の学年は10人もいなかったらしい。
親父はこんな田舎では子供に充分な教育を受けさせられないと考えて引っ越した。
今では橋が架かったり道路が整備されたりして本州までの所要時間は1/4ほどにも縮まったが
過疎化はまだ続いてる。
島にいた頃は、親父に連れられて毎晩防波堤で夜釣りをしていた。
空を見上げると、いちめんに星が輝いていて、時々流れ星が流れていった。
夏の月夜も美しかったよ。
海面に月が映り、きらきらと輝いて見える。
目を閉じれば砂浜に寄せる穏やかな波の音が聞こえて眠りを誘う。
昼間遊んで日に焼けて火照った肌に潮風が心地よい。
親父に背負われて家まで戻る日も多かった。
優しいお父さんですね 幸せな思い出がいっぱいおありでしょうね
ご健在ですか?
親の肌のぬくもりを感じている思い出って いくつになっても忘れませんね
心の奥深く・・・ きっとそんなものが人間味の根っこみたいな物になるのかなあ・・・