>>741 まあ、「貧乏」であることは一向にかまわないのさ。
でも「貧乏性分」は、チトまずい。
おいらの家の場合なんか、悲しいことに物価ですべての価値が決まるという風習があった(両親ともに)。
たとえば食べ物なんかでは嗜好がひとりひとり違っていて当然だと思うのだが、
これを全て金銭的に判断してしまうために、「値段の高い食品ほどいいもの」というヘンテコリンな「ブランド志向」みたいな考えに捉われてしまっている。
…たとえば、おいらはにぎり寿司ではハマチが最も好物であって、トロよりもハマチのにぎりが好物だ。
それを知った母は、「この子、本当に物の価値がわからんねー、情けない。 ハマチよりもトロのほうが値段が高い、つまるトロのほうがおいしいというのに…」
とボヤいていたものだった(自分が小学生の頃)。
今だって、トロよりもハマチ。 そりゃ、トロだって嫌いではないがw
つまり、「好きか嫌いか」の判断が物価に完全比例していないことをもって「変わった子供」「値打ちのわからない子供」だというのだ。
これ、まさしく貧乏人根性!
こんな発想をする香具師を、おいらは今だってものすごく軽蔑する。
物価に、無理に自分の嗜好を合わせようとすることなど、実におこがましいことだと認識している。
そもそも、物価は常に変動してゆくもの。 それに無理矢理嗜好を合わすというのは貧乏人か成り上がり者の発想。
…もっとも、仮においらがハマチよりもトロのほうが好物だったとしたら、さて、母は何と評したことだったろう?
きっと、「まったく。 この子は本当に贅沢なんやから!」
そう言って怒り出したに違いない。
つまり、どっちに転んでも母に批難されることとなっていたわけでもある。
いわば「両刀論法」を以ってして。 「ジャンケンの後出し」よろしく。