1 :
大人の名無しさん:
何のとりえもないくせに自己顕示欲が強くて、
寂しがり屋な俺になんか質問してくれ。
土曜の夜に退屈で死にそうだ。
2 :
1:04/02/01 02:42 ID:qRmuOnph
会社で深夜残業してたが、もう飽きてしまったのだよ。
でも、家には帰りたくないので2chで暇つぶしをしているのだが。
参
4 :
大人の名無しさん:04/02/01 02:58 ID:uqpzKM+D
いまから Amazon に行こうと思うんですけど
オススメの本かCDがあったら 教えてください。
独身男性板とかラウンジに立てるべきだったかも
未婚か既婚か、独立してるか親元にいるかくらい書けよ。>1
あと人妻との不倫をじょうずに隠れて出来る方法を
教えてください。マジで。
7 :
1:04/02/01 04:14 ID:o9BG3pS5
>3 ありがとう。
>4 お勧めの本は、クーロン黒沢の「マイコン少年さわやか漂流記」
元マニアな俺には、目頭が熱くなる一冊だ。
お勧めのCDは、「大西ユカリと新世界」もしくは、ZARD「揺れる想い」
>5 そうなのか。 知らなかった。 次の機会にはそうしよう。
>6
半年前に結婚した。 子供はなし。(今のところ予定も)
結婚といっても入籍だけで、何もしていないのだが。。。
人妻との不倫かぁ。
素人日本人女性を一人しか知らない俺には残念ながら答えられない。
申し訳ない。
つうか、うらやましいっす! マジで!
>1
いつ家に帰るんの?
てか、最初から家に居るだろうよ。
10 :
1:04/02/01 04:38 ID:o9BG3pS5
>8 たぶん6時ごろ。
>9 いや、まだ会社にいるのだよ。 家から徒歩20分程度だけど。
11 :
大人の名無しさん:04/02/01 04:41 ID:J84AXYTr
12 :
1:04/02/01 04:50 ID:o9BG3pS5
>11 行ってきたが、あそこもさみしいようだ・・・
13 :
大人の名無しさん:04/02/01 04:57 ID:J84AXYTr
>>12 こんな時間だしのぅ・・・
朝の6時まで暇ですか?
どうして家に帰りたくないのですか?
14 :
1:04/02/01 04:58 ID:o9BG3pS5
向こうでついつい、名前が「1」のままでで書き込みをしてしまった。
注意力が散漫だ。
さっき社内オナニーしたせいか?
15 :
1:04/02/01 05:00 ID:o9BG3pS5
>13
家に帰ってもつまらないし・・・でも眠くないし。
まだ仕事が少し残ってるし。
寒い中、歩いてかえるのもイヤだし。
>>14 だから・・・
解ってるって。。。
ナヌ?! ○ナニーしてたのか?
17 :
1:04/02/01 05:06 ID:o9BG3pS5
>16
あれ? 一人で深夜残業中の基本プレイではないのか?
俺は、さすがにリアルで公言はしないものの、
もう何年も、当たり前のようにやっているが。
>>17 そっか・・・基本プレイだったのか〜?見習おう・・・
ってあたしゃ♀だよ! ヽ(`Д´)ノウワァァン!!
19 :
1:04/02/01 05:18 ID:o9BG3pS5
おぉ、失礼!
レディーだったのか。
でも、俺の嫁さんは、会社で「スティック型の鼻毛カッター」を入れたことがあるっていってたよ。
ちなみにレディーの前でも俺の下ネタは止まることはないので、そこんところよろしく頼む。
>>19 そ、れでーだよ!
スティック型の鼻毛カッター入れるとどうなん?
毛〜 ξ ちぎれそうで痛そーじゃん。w
21 :
1:04/02/01 05:28 ID:o9BG3pS5
いや・・・さすがに挿入したのは、柄の部分だと思う。
興奮したと言っていた。
22 :
大人の名無しさん:04/02/01 05:31 ID:J84AXYTr
>>21 なるほど・・・
だったらちゃんとした物(ってなんじゃ?!)買ってあげたら?
つーか、貴方のモノより良かったって事?
落ち込むなよ!w
23 :
1:04/02/01 05:44 ID:o9BG3pS5
いや、俺と付き合う前の話らしい。
まぁ、俺の粗チンは折り紙つきだ。
かつて2ch独身男性板で、自分のちんこの画像をUPして、
しっかりと皆に評価していただいたから間違いない。
だが! 俺は自分の粗チンを悲観してはいない!
ある日、
自分の粗チンを「宿命」として受け入れた。
人前でも惜しげもなく晒した。
そのときから、スッと肩の力が抜けて、人間的に一回り成長したようだ。
50年後・・・
>>1は家族達に手を握られ微かに微笑んだ。
顔に刻まれた皺の一つ一つに喜びと悲しみの日々が刻まれている。
彼は今、幸せだった。
傍らには、長い年月を添い遂げ抜いた伴侶が優しく見守る。
彼女には会社で「スティック型の鼻毛カッター」を入れてオナった過去がある。
涙を浮かべる三人の娘達とその孫達もいずれ会社でオナニーをするに違いない。
それが時代を超え生きるという事なのだ。
少し眠くなった
>>1は、最後の休息の時を迎える。
家族達の嗚咽が段々遠ざかっていく。
そっと目を閉じようとした時、ふと、このスレを思い出した。
「ああ。あの日、そういやぁ無性に寂しくて、こんな糞スレ建てたっけ。
いくつか恥ずかしい告白もした。ウフフフフ。
だが! 今も俺は自分の粗チンを悲観してはいない!」
やがて、スッと肩の力が抜けて、
>>1は最後の眠りについた。
---------完---------
ところで・・・
やっぱりお前結婚してたのか。どうでもいいけど。
26 :
1:04/02/01 12:39 ID:KpqEUAZh
>24
うむ。詩的で美しいな。
なかなかいいじゃないか!
もうひとつ付け加えるなら、自分の顔も晒したことがある。
恥ずかしい告白とともに。
>25
リアルでは、ハナから独身と決めつけて、会話される場合が多い。
まあ、理由はだいたい理解してるのだが
1…童顔
2…落ち着きがない
3…オトコとしての貫禄が皆無
4…指輪をしてない
ビチ(`3´) ルン♪
28 :
大人の名無しさん:04/02/04 00:07 ID:pHqVeubx
ナニだッ!!
あれだよアレ
31 :
神のみそ汁:04/03/06 18:41 ID:pKTWd8yP
悪くないスレタイ、ここもアレだな。
深海魚のごとく海底散策
どうやら、ここは廃スレのようでございますな。
では、ちょっと使わせてもらいますよ。
P131
僕はもう一度街を見下ろした。眼下の灯りの一つ一つが、見知らぬ人の見知らぬ祈りに見えた。
P207
地面から立ち上る熱気が祖母の背中を揺るがせた。ゆっくりと歩いて行く祖母の背中に、いつまでも蝉の声が降りそそいでいた。
P112
荒木が勤務解除を告げた。強行犯担当以外は口々に、お疲れさん、と言ってはドアに向かった。
P147
脳裏に、病院のベッドに横たわる少女の姿が浮かんだ。
P250
今にして思うと、社会経験の乏しい、世間知らずの、お人好しで、おめでたい男の発想だったと思う。
P314
遂に、僕たちは双方に共通する人物を突き止めたのだった。
P45
引き受けたぜ──と又市は小声で言った。
行灯の火が消えた。
P217
醜女は、崩れた顔で哀しそうに梅を見返した。
P291
隠坊堀──。隠坊堀へ。するすると景色は変わり、夜陰が岩を包む。哇哇。哇哇。
潰れた左目に提灯の燈が滲んだ。
P101
──そしてすぐ、僕は行列の彼らが、事実、救いを求める者たちの群れだったのだ、と教えられることになるのである。
P183
──実際そこには雲一つなかった。目の及ぶ範囲はすべて、点描画のような光で埋め尽くされていた。雨の気配など、その時は微塵もなかったのである。
P331
──その時真理子の頭によぎっていたものを、僕が見極められるはずもなかった。
>>45 ISBN4-04-345105-9
ISBN4-7966-3843-1
読了
>>47 伏せ字になってますと、なんだか怪しい本のようでございますな。
P177
でも、こんなのイヤだと思いながら、たかがお金のために無理して続けるような、バカなことだけは絶対すまいときめている。
P238
○月×日
……泣きやみました。
ISBN4-334-72965-7
読了
P56
その翌日の新聞に、間崎翔太郎の死亡記事はなかった。そんなもんはなくてもいいと私も思う。
50は『美母太もも時間割』とみた。
P188
そういう事情でこの話は、オチもドンデン返しもなく、ここで終わるしかないのである。
非常に残念だ。
>>52 >>50 は、『恋は肉色(菜摘ひかる著/知恵の森文庫)』でございます。
で、ちょいと『美母太もも時間割』を検索してみたんですがね、該当する書名が見つかりませんでして。ですが『美母完熟の太もも』と『美母と息子相姦の時間割』てのがございました。
どうやら
>>52 サンは、この二冊を読んでおられるようですな。
そうですか。私ゃこの手の本にはとんと興味はないんですがね。いや、本当に。
負けてはおれません。
>>52 サンに対抗するために、読むことにするんでございます。
P265
ペルシアの底力というものなのかもしれない。
P79
手なんか、これから私がいくらでも握ってあげる。いつかまた、ママの手を握ってくれる男の人が現れるまでね。
上は『ペルシャの底力』とみた。
下は『美母完熟の手コキ』とみた。
ISBN4-06-273944-5
読了
P137
ねえ、澄子。私はあの人の、どこが好きだったのかしら。
P96
おそらくかれ自身が不審だったろう。ひとが自分をだますなどとは、夢にも思っていなかったにちがいない。
>>56 ひょっとして本当にそんなタイトルの本があるのかって、今、検索してみちゃいましたよ。見つかりませんでしたがね。
ブラック・ティー:山本文緒:ISBN4-04-197004-0
読了。
P183
なんのために自害したか、かれの場合もまた、当時の会津人になってみなければわからない。
P56
ぼくは深く、心の底から彼女に感謝した。
短い間だったけど、ぼくのそばにいてくれてありがとう。
[A]
P183
なんのために自害したか、かれの場合もまた、当時の会津人になってみなければわからない。
[B]
P97 L4-5
夜が明けて、昼過ぎ。手紙はこの街の消印が押され、早速、配達されてきた。それを受け取ったパパは、ひどく安堵していたとクニコから報告があった。
[C]
P88
そして、小さな手を伸ばし、お母さんの指をそっと握りました。
[A]
P231
綾子は、その後尼になったともいい、大和屋徳治の手代の妻になったともいわれる。
[B]
>>60 [C]
月の砂漠をさばさばと:北村薫:ISBN4-10-137327-2
読了
[D]
P39
ま、人間生きてるうち、いろんなことありますね(笑)。
もうそろそろ終演の時間じゃないスか?(笑)
[A]
>>61 [B]
>>60 [D]
P184
酒を飲むと酒乱になるひとが、しらふのときに酒乱を見るといやがりますから。それくらいいやなもんです、アレは。
[A]
>>61 [B]
P118 L1-2
「……今回は、割らなかったね」
栗林がほっとしたように言った。
[D]
P312
?あいたぁ〜あぁ〜 めでみぃ〜て〜ぇ 気を揉むぅ〜よりも〜ぉ いっそ〜ぉ めく〜らぁがぁ ましであろ〜お〜ぉ とくらぁ〜 へぇ〜え〜 とくらあ。
体内の脂肪は単純な分子が組み合わさった、比較的複雑な形で存在する。
最も重要なものをいくつかあげてみよう。
1.グリセロール 通称グリセリン。ねばねばした・・(p90)
[A]
>>61 [B]
P132 L10-11
書き終えると、クニコに渡した。郵便ポストに入れてくれば、次の日には菅原家に届くだろう。狂言誘拐の一日目はそうやって終わった。
[D]
P387
別にどうってこたぁないんですけど、ただ、正直な気持ちですよ。ええ。
[E]
P27
「クラゲでもいたんですか」
「ちがうよ」
[A]
P268
とすればお加代は命の恩人となるわけだが、その後の消息はわからない。
[B]
>>65 [D]
もひとつ ま・く・ら:柳家小三治:ISBN4-06-264791-5
読了。
[E]
P66
「聞いたかよ、リョースケ。六畳ぐらいのマンボウが──」
[A]
>>66 [B]
失踪HOLIDAY:乙一:ISBN4-04-425301-3
読了。
[E]
覆面作家の夢の家:北村薫:ISBN4-04-343203-8
読了。
[A]
P351
遺骸は、その意志により、多くの同志の枯骨が埋められている京都東山霊山の山腹に葬られた。九年ののち、夫人松子(幾松)も、その墓域に入った。年、四十四。
[A]
>>68 [F]
P121
どこへ、と小田桐が聞くと、トンネルの通路を顎で示しながら答えた。
「地下司令部だ」
[A]
>>68 [F]
P239
爆発が起こった。ワカマツは既に準国民本部の前で整列している分隊に交流し、ビルの谷間の静かな無人の闇へと駆け込んでいった。
[A]
P406 L2-3
たれかが、ぎらりと刀をぬいた。わっとみなで囃した。彰義隊の狂騒は、このときからはじまった。
[F]
五分後の世界:村上龍:ISBN4-87728-444-3
[G]
P61
木村の言う通り、自分で思ったよりもずっと肉親の死にショックを受けているのかもしれない。
[A]
P438
天野八郎──上野陥落後、本所石原の鉄砲師炭屋文次郎方に潜伏していたが、七月十三日、捕縛、十一月八日牢死。
[G]
P225
そうだ。確かに未来と過去は相似形なのだ。
この瞬間、たった今を変えなければ、同じような形の未来があるだけだ。
[H]
P153
俺は部屋にバッグやらリュックやら紙袋を置くと、ベッドに倒れ込み、晩飯を食わせようとするオフクロの使命を受けた妹がエルボースマッシュで起こしに来るまで、つかの間の安らぎを得た。
[A]
>>72 [G]
コンセント:田口ランディ:ISBN4-344-40180-8
読了。
[H]
P198 L9-10
くたりと朝比奈さんは、何かモゴモゴ言いながら目を閉じた。そして、すうすう寝息を立てながら眠り込んでしまった。
[A]
幕末:司馬遼太郎:ISBN4-16-710593-4
読了。
[H]
>>73
[H]
涼宮ハルヒの溜息:谷川流:ISBN4-04-429202-7
読了。
P182
その身分知らずをやるな、といわれた言葉はかなり印象に残った。しかしコロ助は、現在もなお、妾をもって敢闘している。その志は壮としたいが、路地の二階の四畳半は、荒んだ暗い空気に満ちている。
(再読)
雀鬼くずれ:阿佐田哲也:ISBN4-04-145959-1
(再読)読了。
P124
カプセルから脱出するためには、悪と破壊しかないとBJは言った。僕は絶対に脱出して、向こう側へ行く。
14 fourteen:桜井亜美:ISBN4-87728-692-6
読了。
P75
あんたが池袋にきて、おかしな音楽のかかっている果物屋を見つけたら声をかけてくれ。おれが店にいるときなら、五千円のメロンだって二割引だ。
まあ、それでもうちの店のぼろもうけなんだけどな。
P216
千秋の肩になびくシルクのスカーフは、春の風をはらんで限りなく軽い。空飛ぶスカーフに乗って、おれまでまだ見たことのないオアシスへ飛んでいけそうだった。
池袋ウエストゲートパーク:石田衣良:ISBN4-16-717403-0
読了。
n
a
84 :
大人の名無しさん:04/04/30 12:43 ID:Wx6zjfS4
サルベージしますよ。すんませんすんません
P129
穏やかに晴れた一月の空の下、誰かがゆっくりと、だが確実に自分のほうにむかってくるのを待つ十分間。そんな時間のすごし方も悪くない。
>>82-83 “N/A”ってことでございましょうか?
EXCEL でね、計算できないセルで表示されますな。“#N/A”ってぇの。うーむ。意味深ですな。
……と聞いたところで、書き込んだ方は二度と現れないんでしょう。
こうしてまた一つ、この世に謎が生まれたわけで。
>>84 もうね、age て頂いても全然構わないんでございますよ。
私的なことを毎回 age て書き込んでちゃあ、この板の方々にご迷惑だろうってぇだけの sage 進行ですので。
こんなスレに気を遣って頂きましてね、こちらこそ、すんませんすんません。
P231
おれはそれから十五分、なにもいわずにアツシの隣に座っていた。七月終わりの昼休み、ケヤキの木陰でもとうに気温は三十度を超えている。汗はまったくかかなかった。アツシの話がおれの身体を芯まで冷ましていたからだ。
精液が濃いのに子供が出来ません。
どうすればいいですか?
>>88 お悩みの相談はね、その、スレ違いなんですが。
……てね、廃スレを乗っ取っている奴が言うなってぇモンですし。
で、お答え致しますが。
いくら濃くったってね、それだけじゃあ、子供はできません。
取り敢えずね、アナタのお子さんを生んでも良いっていう女性の中に、その濃い精液をお出しなさい。
少年計数機:石田衣良:ISBN4-16-717406-5
読了。
P91
私は目礼した。そっと風が吹いた。
先生はゆっくりと、白い道を遠ざかって行った。
[イ]
P163
そういいつつも、ふと紅い冷麦と白い素麺がくるくると水引の形に結ばれる絵が浮かび、お似合いかもしれない、と思うのだった。
[ロ]
P74
「不思議な夢のようだな」
と、いつものようにそう思った。
92 :
大人の名無しさん:04/05/05 17:27 ID:35ouzHU0
バカだろお前ら
>>92 いきなり「バカだろ“お前ら”」とは、失礼な人でございますな。
このスレに莫迦なのが、私以外に誰が居るというのです?
94 :
大人の名無しさん:04/05/05 20:29 ID:i69yQ8Es
僕のアレが最近痒いんですが・・・(特に先端部)。
>>94 そうですか。
アレというのがどの部分か存じ上げませんが、そこを掻いたらよろしいんじゃないですか?
[イ]
朝霧:北村薫:ISBN4-488-41305-6
読了。
[ロ]
P122
こらえることなどできなかった。
「憑かれたな」と、節子は思った。
97 :
大人の名無しさん:04/05/06 17:49 ID:kLZvSVLe
わけわかんねーよお前ら
なんの会話してんだ
98 :
(・∀・)<今日はここまで読んだ:04/05/06 19:35 ID:x3z9Nueg
〔ロ〕
「和彦君。」
ふと、節子が遠慮がちにつぶやいた。
「背中のジッパー下ろしてよ。」
白いワンピースに包まれた節子の豊かな乳房が揺れた。
[ロ]
P174
それを見て新井春陽は「あった! こんな風景は前にもあった!」と叫び、行進曲に合わせてゲラゲラと笑い始めた。ゲラゲラゲラゲラと、壊れたオモチャみたいに、春陽は笑い続けたのであった。
>>97 そうですよね、判りませんよね。だって、私だって判りませんもの。
実は私、スレ主じゃあないんでございまして。
このスレ、放置されてずっと沈んでいましたのでね。不要だってんなら、私がちょいと使わせてもらおうと、こうして乗っ取っちゃっております。
……で、本当のスレ主さんが
>>1 で「質問してくれ」と書き込んでおりますでしょ?
パラサイトしておりますお詫びに、書き込まれたご質問にはスレ主さんに代わりまして私がお答えしようかと。
そういった次第でございます。
>>98 あのですね。何ページか書かれておりませんので、どこを引用して頂いたのか、さっぱり判りませんですよ。
ですからね、いや、そのなんですか、そう、もう少し文章が長いとね、うん、見つかるかもしれませんな。
……と言った訳で、申し訳ありませんが続きの部分をね、その、書き込んで頂けませんか?
くるぐる使い:大槻ケンヂ:ISBN4-04-184705-2
読了。
102 :
(・∀・)<今日はここまで読んだ:04/05/10 00:01 ID:Mko0zPZm
おい、テレビで観たけど菅さんの奥さんってきれいだよ。
それから、この間の浅田農産事件の時によく記者会見していた
農水省の次官(だったっけ?)。
最近のおばさんってどうしてあんなにそそるんだ。
あと、ついでに「NHK数学講座」神長幾子先生。
今夜もおかずになってもらうよ。3回はイッてもらうよ。イク子してもらうよ。
・・・でも同じおばさんでも高遠はいやだな。
P69
私は本を閉じ、テーブルに戻した。そこに暖かい日差しが降り注いだ。息子が目をさまし、もそもそと動き出した。私はカタツムリの縫いぐるみを、顔のそばに置いてやった。
104 :
(・∀・)<今日はここまで読んだ:04/05/10 14:03 ID:Mko0zPZm
P70
息子を口に咥えた彼女は死に物狂いで(と私には思えた・・・)それを吸い始めた。
荒々しいともいえるその行為は愛情いや、激情ともいえるそれであった。
お返しに私は彼女の生命の泉にカタツムリのような舌をたっぷりと這わすのだった。
「はあ・・・」
甘美なため息が暖かい日差しが降り注ぐ室内にかすかに響き渡った。
>>103 偶然の祝福:小川洋子:ISBN4-04-341005-0
読了。
P125
そう脳裏で素早く計算してしまう自分を心のどこかで悲しく思ったが、たちまちそんな考えも吹き付ける風と雨の中にふっとんでいき、頭の中は真っ白になった。
>>104 落語のね、三題噺のようで笑ってしまいました。なかなか文才がございますねぇ。
ここの板、サーバの移転があったようですな。
今使っている専用ブラウザ、“マカー用”ってぇのなんですがね、板一覧の更新がうまくいかなくていけません。
設定し直すのが面倒なんで、ここを放置して、また他の板へ移ろうかと思ったんですがね、もう暫くこのスレにパラサイトしますね。
P190
七人もの人間が血相を変えてどやどやとホテルの廊下を駆け抜けるのを、従業員たちが目を丸くして見送った。
P269
「不測の事態?」
優子は耳慣れない言葉にきょとんとする。
P322
動物虐待反対!
ダリオはついに我慢しきれなくなって頭をぐいと上に突き出した。
ドミノ:恩田陸:ISBN4-04-371001-1
読了。
P30
話を聞き終わって、僕は米石という奴に激怒した。そして初めて吉田君という人を知った。
オルゴール:中園直樹:ISBN4-344-40509-9
読了。
P87
ダサい。やっぱり全てが半端でなく、ダサい。センスとか、そういう問題ではなく、何か全てが狂おしく、絶望的にダサい。笑えないくらい、悲しくても涙が出ないくらいに、ダサい。
大丈夫か、こいつ。そう思いながら、私は爆音を立て、髪をなびかせて田んぼの前の道を改造原チャで走り去っていく彼女を見送るしかありませんでした。
P159
すっかり夜でした。私は何故か、そのやり取りを終えると無性に可笑しくなり、下妻の星空を見上げながら、道路に座り込んで意味なくゲラゲラと笑い続けました。
P223
いくら夏が近いからといって、夜だし、バイクで走ると、寒いじゃん。絶対に風邪を引きます。「限りなく透明に近いおバカさん」──と、私は託された特攻服を手にして呟きました。
下妻物語:嶽本野ばら:ISBN4-09-408023-6
読了。
116 :
健作して痴漢したいんだよ:04/05/23 00:52 ID:1fTbNyyX
お尻の周辺の毛が濃すぎて彼女に笑われました。
正直言って悩んでます。
どうしたらよいですか?
117 :
日本食研:04/05/23 00:54 ID:2Rg1zQKC
炙って毛穴殺せ
118 :
馬鹿ハッケソ:04/05/23 23:43 ID:fIzC6gS1
P157
飛行機は発着場をぐるぐるまわった。人間を追いまわしながら、燃料がなくなるまで走りまわっていた。
霊長類南へ:筒井康隆:ISBN4-06-136010-8
(再読)読了。
P199
あいつと結婚しよう、と自分でも思いがけないほど強く思った。そうすれば何もかもうまくいくような気がした。
122 :
健作して痴漢したいんだよ:04/05/27 01:33 ID:Y7fAhRnB
濡れよんチンちゃん・・・。
私はこの店名が好きだ。
うまい。うまい。巧すぎる。
先日日本語の神様、金田一氏が亡くなったが、
彼をして「日本語の真髄ここに極めり。」
と言わしめた(かどうかは知らないが)のも納得。
・・・。しかし、とは言っても高遠はいやだな。
間違いだらけのビール選び:清水義範:ISBN4-06-273159-2
読了。
>>122 >濡れよんチンちゃん
北海道在住の方でございますか?
そういえば例の高遠菜穂子さんも、北海道にお住まいのようで。
>>P81
唯一立ち寄ったのが平和記念公園だった。妻と並んで、資料館で展示物を見て過ごした。
P139
紅色が急速に濃くなっていく。白く霞む雲が、燃えるように紅く染まっていった。
「再発はしとらんよな……」
私はそう声をかけたい衝動を、懸命に抑え続けていた。
死にゆく妻との旅路:清水久典:ISBN4-10-118621-9
読了。
P80
僕は機械のように店の扉を開き、地下の部屋に通りの風をいれた。
P153
間。この世界の途方もない複雑さと同じだけの深さが、ただのセックスにあるのだという事実が、その夜ぼくを圧倒していた。
娼年:石田衣良:ISBN4-08-747694-4
読了。
P92
しかし自覚したからといって、私にはそれを避ける手立てはない。その時が来てそれが起き
るのを、ただじっと待つだけだ。額の上の×が消え去るのは、きっとそれが起きた後なのだろ
う……。
P38
哲学の道のあのカフェーは醜悪さを加速させながらも過剰なロマンチシズムの装飾を変えることはないでしょう。
眠りから覚めた僕はみっともなく、それでも君を待ち続けます。
>>131 どこにもない短編集:原田宗典:ISBN4-19-890710-2
読了。
P100
だけど僕はその才能を誰よりも評価し、愛します。君の才能の赴くままに進路を取れ
ば、二人は何時でも一緒にいられる。そうすれば、この世界の全てが二人にとっては
聖域になるのです。二人だけの聖域が欲しいだなんてもう、僕は君に決していわせま
せん。
P145
して正確に再生させる為だけに生まれてきたものなのです。嗚呼、君に早くそのこと
を知らせたい。伝えたい。耳から鱗を落とし、運命の拘束を解き放ち、僕達は必然の
第一楽章をスタートさせるのです。
カフェー小品集:嶽本野ばら:ISBN4-09-408014-7
読了
P81
ヴゥゥーン……ヴゥーン……
ヴォオオーン……
あの不気味な音は、耳がつんぼになりそうに強く、激しく、まっかな光の中で鳴りひびいてい
た。
P180
「よくわかりません……」リルアは、からだじゅうにはげしく光をてんめつさせながら答えた。
「この宇宙船が攻撃されているようです」
青い宇宙の冒険:小松左京:ISBN4-04-130812-7
(再読)読了。
140 :
(・∀・)<今日はここまで読んだぽ。:04/06/18 22:27 ID:5rpX9c3r
月曜日は元気にうんこ。
P108
疲れ果てた体のいったいどこに、こんな力が残っていたのだろう。このまま背中に翼が生
えて、鳥になっちまうんじゃないかと渡辺は思った。
霧が嘘のように晴れた真青な冬空に、状況終了のラッパが鳴り響いた。
[イ]
P182
わけもなく涙ぐんで目頭を押さえたとき、ああ俺もけっこう苦労してきたのだな
と、米山は思った。
[ロ]
P66 L1-2
やだね。世の中が良くなるのはけっこうな話だが、そのぶん人間は馬鹿になっち
まう。
[イ]
歩兵の本領:浅田次郎:ISBN4-06-273989-5
読了。
[ロ]
>>143 [ハ]
>P132
何かが彼の頭の中で弾けた。彼は身体の向きを変えると、ゆっくりとネクタイをほ
どきながら、作家の背中に近づいていった。
(解決篇 了)
145 :
(・∀・)<今日はここまで読んだぽ。:04/06/21 01:38 ID:HOHX3RAb
>>264 少し待ちたまえ。ケツ論を急がないで欲しいな。
火曜日は快調にうんこ。
146 :
(・∀・)<今日はここまで読んだぽ。:04/06/22 00:58 ID:jMGe3F+N
水曜日は小便シャーシャー。
147 :
大人の名無しさん:04/06/22 01:04 ID:XowXE/tm
その気がない亭主に、Hしたくなるようにしむけるにはどうすりゃいいのさっ!!
[ロ]
P132
もうこれで良がんすな。
腹切って死んでも、ようござんすな。お許しえって下んせ――。
[ハ]
P168-169
金子は大きく伸びをして、窓の外を眺めた。今頃小谷はまたあの『渋沢』とかいう
店で、五十歳過ぎのウェイトレスが運んでくるコーヒーを飲んでいるに違いないと思
った。
木曜日はモリモリとうんこ。
>>145 はいはい、そうですよねぇ。
>>264 慌ててはいけませんよ。
>>147 さて、困りましたよ。
その手のご質問をするにふさわしいスレは、この板にも多くございますのに。
取り敢えずは、旦那様の性癖を研究なさってね、その辺から攻められてはいかがでしょうか?
男ってのはね、一つや二つ“萌え”るポイントを持っているものでございます。
ああ、そうです。一つ言っておきますとね、巷では、「過激な下着を身に付けては?」という
アドバイスをされる方もおられますが、間違ってもそんなことをしてはいけませんよ。
アレはね、そういう類の下着が似合うような体型をしておりませんとね、もう逆効果ですから。
[ロ]
>>148 [ハ]
超・殺人事件 推理作家の苦悩:東野圭吾:ISBN4-10-139522-5
読了。
152 :
(・∀・)<今日はここまで読んだぽ。:04/06/25 17:11 ID:+VWXq5NZ
>>269 喪服、スチュワーデス、看護婦、セーラー服等
家庭内で制服を着用するのも良いかと思います。
昨年の国勢調査によりますと、日本の男子の
約9割がコスプレマニアだとの結果が出ております。
(ちなみに私は紺色系の事務服が大好きです。)
頑張ってください。
と、締めくくったところで 金曜日はキンタマ光り
[ロ]
P235
四百石取りの御高知と、二駄二人扶持の足軽とは天地乾坤の違えがあるとはいえ
ども、おのれの身を保たんがため同胞に死ね死ねとせっつぐのが、人たるものの道
にてござんすか。士道たるものでごあんすか。
お答えめされよ、次郎衛殿。
>>152 いや、
>>274 の方がいいかもしれませんな。
あの、「(・∀・)<今日はここまで読んだぽ。」さん。
貴方の書き込んでおられますレス番号のアンカーでなんですが、122 ほど進んでいるようです。
この書き込みのレス番号は、154 の筈なんですが。
「いや、オレは未来レスをしているんだ」ってぇことでしたらね、この私の書き込みなんざァ、
もう無視して頂いて、どんどん続けてくださって結構でございます。
[ロ]
P358
その夜、お命代を持って家に戻った原田左之助が、いったい女房子供とどんな別
れをしたのか――考えただけでも胸が詰まりますな。
[ニ]
P59
そうなったとき、はたして自分にハンカチを振ってくれる女性がいるであろうか。そんな
女性がいれば自分の植物化した老残の余生に終止符を打ってもらいたいと願うであろう。
[ロ]
壬生義士伝 上:浅田次郎:ISBN4-14-764602-1
読了。
[ニ]
>>155
157 :
(・∀・)<今日はここまで読んだぽ。:04/06/29 23:04 ID:BNSpy+VG
>>276 お、俺は未来レスをしていたのか・・・。(絶句)
は、はずかしししししいいしいいいいいい・・・・(と瀬名秀明風の文体できめてみる)
な、なさけえけけっけっけkない・・・(と北斗の牽風に言ってみた)
ど、土曜日はどっさりうんこ・・・・(やはり、これだぜ。)
P128
そうおもったとき、上下左右の隣人たちとさまざまなトラブルや迷惑を交換し合いながら
生活しているいまの住居の生活が快適におもえてきた。彼らは騒音やにおいやペットの公害
を撒き散らしても、殺人の共犯になることは決してないからである。
>>157(
>>279)
……。
なんだかよく判りませんが、なにやら元気一杯だってぇことだけは伝わってまいりました。
[ニ]
>>158 [ホ]
P105
ジャフはしゃくり上げる妻を、背後からそっと抱いた。
メイも立ち上がって、母の顔に頬をすり寄せる。
マージは、ロイドをうながして、そっとダイニング・ルームを出た。
[二]
>>158 [ホ]
P186
ボリスはその一人に目標の軌道を記したメモを渡すと、言った。
「では行こう。きつね狩りの時間だ」
[ニ]
花刑:森村誠一:ISBN4-575-50948-5
読了
[ホ]
ヴェイスの盲点:野尻抱介:ISBN4-15-030742-3
読了
P79
「あ、鳥飼君、いま、東京の警視庁の人が来て、君にあいたがっておられるよ」
と、係長が待っていたとばかり、机の前から立ち上がって呼んだ。
係長の横に、若い背広服の見知らぬ男が、微笑してすわっていた。
P202
「たしかに私はその飛行機に乗りました。間違いはありません」
百四十三人、異口同音に返事していた。
三原は目をむいて驚愕した。彼はふたたび、頭をかかえて懊悩した。
点と線:松本清張:ISBN4-10-110918-4
読了。
P51-52
二人は笑いを押し殺し、幸福に陶酔するマイクたちの邪魔にならないよう、忍び足で
部屋を出た。
そして安物の薄い扉を閉め、一枚の駄作と至福の音楽を閉じこめる……。
P190-191
彼は胸の前で享ける形に手を作り、舞台の上に笑みかけた。
彼と同じものを確かに受けとめた観客たちがやっと我に返り、大地を揺るがすがごと
き喝采がはじまった。
[ヘ]
P237
本当に静かだった。人の声も雨音もしない。ただ降り籠める雨の重みだけが狭い部屋
へと侵入してくる。
〈美の女神〉を包み込む優しい雨は、あと三時間で、熄む。
[ト]
P55
微笑む和美の目は微かに潤んでいた。わずかに染まった指先で、小さな丸い練り香
を弄びながら、彼女は遠くを見つめていた。
[ヘ]
P283
マシュー。君は今回のことをこれからの糧としなければならない。そのためには、何
度も何度も記録を呼び出し、繰り返し繰り返しそれを見るんだ。
女神の記憶の中でいつまでも響き続ける、移ろう森の輪舞曲、その永遠の価値に気づ
くまで。
[ト]
P104
塚原は、ほうっと息を吐き出し、しばらくの間、目の前の壁を見つめていた。それ
から、ゆっくりと有子の持ってきた紙袋に手を伸ばした。中から出てきたのは、塚原
が何日も寝ないで考え、有子に自分の思いのすべてを届けたいと祈りながら染めた着
物だった。それは、流れるような縄目模様と握り鋏が図柄として染められた、鈍色の
じの小紋だった。
[ヘ]
P330-331
孝弘は窓を開けて深呼吸をする。
美和子の乗ったシャトルは定刻通りに飛び立っていた。
銀色の小さな泡粒をひとつ浮かべ、空はまるで本物の海のようだった。
[ト]
P154
意識の最後で叫んだが、その声すらも、自分の頭の中に響くばかりだった。そして、
敬吾は沈んでいった。後には、細かいあぶくの弾ける音ばかりが、氷雨の降りしきる
ように続いていた。
[ヘ]
P379
女神と共に天上に住まい、しかし闇に惑う者の行く手には、実態のない憧れだけが、
ただ、輝いていた。
[ト]
P204
自分の声とも思えなかった。広樹はズボンのポケットの中でキサゲを握りしめたま
ま、灰色の絵の具をといたような空を見上げた。ツバメらしい鳥が、ついと飛び去っ
ていくのが見えた。
[ヘ]
永遠の森 博物館惑星:菅浩江:ISBN4-15-030753-9
読了
[ト]
>>171
[ト]
氷雨心中:乃南アサ:ISBN4-10-142536-1
読了
[チ]
P124
車は土手を遠ざかり、市街地に入った。車の流れのなかに入り込んだ俺たちに、もし、その
気があったなら、そういう注意をはらう気分になっていたなら、河川敷を離れたときから、一
台の車が見え隠れに尾けてきていることに気付いていたかもしれない。
でも、現実はえてしてそううまくはいかないものなのだ。
[リ]
P41
妻の何を見ていたのか。妻の何を知っていたのか。二十年という月日は、いったい
何を妻と自分に残していったのか。
後悔と呼ぶには苦すぎる痛みが体を縛ってゆく。手が震え、肩が震え、全身が震え
た。原田は初めて激しく泣いた。
[チ]
P151
これという理由もなしに、木原はその男に手を上げてみせた。そして目をそらし、暖かな日
ざしに包み込まれた。
[リ]
P152
洪一にはわからない。
本当のことなんて、何もわからない。
どうしていいのかわからない。
[チ]
P245
「何がなくなったんです?」
八重子はまた泣き出しそうだった。
「淳一の遺髪です」
[リ]
>>176
[チ]
パーフェクト・ブルー:宮部みゆき:ISBN4-488-41101-0
読了
[リ]
「今からそんな親ばかじゃ先が思いやられるわね」
真帆子の笑い声が頭上から降り注いでいる。
僕はただ腹の中に向かって、千秋の名前を何度も呼び続けた。
[リ]
ため息の時間:唯川恵:ISBN4-10-133427-7
読了。
180 :
(・∀・)恭子はここまで揉んだ:04/07/25 23:38 ID:nErnEW6T
無駄無駄モナアー。
貧弱新宿う。
ちんこ。貝われ大根。
ああ。ヒポクラテス。
虚無。
ノルウェイの森。
畜産科の加藤茶。水産科の田代まさし。栄養科の荒井注。(得意技 This is a pen.)
P60
それは近所のいたずら小僧どものしわざであったかもしれない。また、そうでなかったかもし
れない。わたしはいまだ、そのいずれであるかを知らないのである。
>>180 ♪泰ぜ〜ん自若なフリし〜てもぉー、お見ぃ通し♥
P130
掲示が吐き出すようにいった。
「自分で入れておいて、自分で捜し出すのだから、わけないや」
二郎が大きな声で笑いだした。
正太郎こそは、まさに御念の入った『犯罪者の愚挙』を演じたものに相違なかった。
人間椅子:江戸川乱歩:ISBN4-394-30107-6
読了。
P182
「ベルナ、幹太はやはり弟なんだね。いつも気がかりな存在なんだね」
ベルナは、そんなの当たり前だよというように、鼻の先で私をトントン
とつつくのでした。
ベルナのしっぽ:郡司ななえ:ISBN4-04-364201-6
読了。
P124
――子供の言い合いみたい。
そう電子的に干渉して告げたのを最後に、ディスプレイの電源を切った。ナプキンで
丁寧に指の赤い染みを取り、それからウフコックをチョーカーに変形させて身につけた。
クリスタルの中で、黄色いネズミが派手な赤い口紅を付けてウインクしていた。
P164
途端に、ドクターが、わかったような呟きをもらし、
「お前には無理だよ」
真面目な顔で言った。ウフコックはごろりとデスクの上に横になり、大きく溜め息を
ついた。その小さな身が、さらに小さくしぼんでしまうくらいに。
P205
「あとには、虚無を残すだけ」
ミディアムが言った。ボイルドはちらりとミディアムを見た。それから、この港に入
ってから初めて、うなずいていた。
P243
「虚構の部隊だ。目的も実績も、虚構に過ぎない。ただ、無意味な技術だけがあった」
そしてまた、感情のない目を、ディスプレイに向けた。
マルドゥック・スクランブル The First Compression―圧縮:冲方丁:ISBN4-15-030721-0
読了。
P70
青木が言葉に力を込めて言うと、美保子は初めて表情を動かした。筋肉が強張っている
ためにぎこちなく、とうてい笑みとはいえない表情だったが、それでも青木に対する励ま
しであることに間違いはなかった。それに対し青木は、大きく頷くことで応えた。
P167
この手紙が優馬自身が書いた物だということは認めざるを得ない。だがそれは、どこか
作り事めいた匂いを漂わせて、青木に違和感を覚えさせた。こんな手紙ひとつでは、優馬
の真意を知り得たとはどうしても思えなかった。
P226
「わかりました。約束します」
青木ははっきりと答えて、園田の遺書を畳んだ。遺書からは、言葉にならない子供たち
の叫びが聞こえるような気がした。
天使の屍:貫井徳郎:ISBN4-04-354101-5
読了。
P92
かくして全尾落着。これにて〆。めでたく重畳。
と、ゆきたいところだが、一週間後、「帝都日報」紙上につぎなる見だしが掲げられ、
はたして、両人、目にすることなくすぎたのは、幸たるや不幸たらんや、いかん?
――大崎禿坂のお化け屋敷――
家具が宙を舞ひ、人を襲ふ
打続く怪事に医師一家逃散
P132
折ふし、凛たる木枯らし、ひゅるるるる。
ちょろ万、「きャッ」と鳴いて、雲を霞と一目散。
P230
かくて、しかとたっせられたる、小さ子の予言に、ちょろ万、性になく、かく一心に
となえたり。
「つるかめつるかめ。つるかめつるかめ。……」
そればっかり。
[ヌ]
>>198 [ル]
P88
そして待っていた。いつものように。
すると待ち人が笑いながら現れた。いつものように。
信之は一緒に歩みだした。ふたたび闇の中へ向かって。
川べりの町は賑わしく、だれも信之たちを認める人はいない。
[ヌ]
P272
驚天動地の大迫力! 襲来せる大幻景!
暴走大列車!!
衝突大遊星!!
本日十八日ヨリ三十一日迄
〈浅草公園六區 ルナパーク〉
[ル]
>>199
[ヌ]
大東京三十五区 冥都七事件:物集高音:ISBN4-396-33166-5
読了
202 :
どうだ。おじさんのは太いだろう。:04/08/25 21:20 ID:pOEJaXBD
娘が生まれ,今月からパパになりました。
でも、こんなハンドル名乗っちゃった俺って馬鹿ですよね。
[ル]
P115
――海にだけうちあけて話してやろう――
海の中の母も聞くにちがいない。どう考えても照美に語ることではない。
そう決心したとき、背後に物音が響き、
「ごめんなさい。なかなか解放してもらえなくて」
照美の声がにぎにぎしく聞こえた。
[ヲ]
P75
そこで初めて、バロットは自分が全裸であることに気がついた。
慌てて衣服を探そうとするのへ、ドクターが自分の白衣を脱いで肩にかけてくれた。
「イヴは、己が裸であることを、急に悟った」
フェイスマンが、呟くように言った。
>>202 おや、そいつはおめでとうございます。
娘さんが十数年後、そのハンドルネームのままの台詞をですね、
どこかの狒狒親爺に言われるくらい健やかに成長されることを
願ってやみません。
[ル]
>>203 [ヲ]
P175
《ドクターは賭け事が好きなの?》
ドクターは指を立て、左右に振ってみせた。しかつめらしい表情だったが、ほころん
だ笑みまでは止められないようだった。
「そうだな、あれは実にスリリングな――知的ゲームであり、人生の美学だ」
バロットは呆れた。
[ル]
P171
母は自分に暗示をかけていた。信じていた。
――これだけ美しければ、土の中でしあわせに暮らしている。自分を恨んでいるはずがな
い、と――
そう思わせるにふさわしいみごとな黄の色である
[ヲ]
P208
「君にとっては遊びでも、周囲で見ている人間はそうは取らない。カジノにとって、勝
ちすぎる人間は天敵だ」
その言葉で、また頭上のカメラの存在を思い出した。
バロットは素直にコインを籠に入れ、ドクターとの待ち合わせ場所に行った。
[チ]
P38
「月です」
桃園寺老人は、とっておきの冗談を披露したように、微笑んだ。
「いかがですかな?」
御鳥羽と走也は顔を見合わせた。二人とも、何ひとつ言えなかった。
[ル]
コーヒー党奇談:阿刀田高:ISBN4-06-274827-4
読了。
[ヲ]
マルドゥック・スクランブル The Second Combustion―燃焼:冲方丁:ISBN4-15-030726-1
読了。
[チ]
P133〜134
「ありがとう。では、帰還の準備を再開しましょう。あ、その前に私の宇宙服を点検し
なくては」
そそくさと彭は宇宙服を脱ぎに行く。二人の日本人は、泣き伏した崔を無言で見下ろ
した。
[チ]
P218
二〇二五年十月一日、御鳥羽総合建設、エデン・レジャーエンターテイメント社、天
竜ギャラクシートランス社の三社は、共同で月面結婚式場「第六大陸」を建設すること
を、正式に発表した。
[チ]
P275
妙が横顔を走也に向け、走也が親指を立てる。泰は一緒になっってばちばちと拍手をし
ている。一同の顔を、記者たちの焚くストロボが白く染める。
まだミッションは終わっていない。だが、このときばかりは、日比木の怒声も少し遅れ
た。
[チ]
第六大陸1:小川一水:ISBN4-15-030727-X
読了。
[リ]
P47
ヒューズを交換するだけですむとも思えず、とすれば全部を修復するのに何日かかる
か、見当もつかなかった。
マージは軽いめまいをおぼえた。
やらなくちゃ……そう思った瞬間、マージの意識は遠のいていった。
[リ]
P127
シャトルに重力装置はないので、これからしばらくゼロGになる。操船をコンピュー
タにゆだねると、マージはミッドデッキに降りて、トイレの棚にあるヘアスプレーで髪
を固定した。
[リ]
P190
「次の星へ行くとき、片道分の燃料しか買えないぞ」
「経費のやりくりも仕事のうちだわ」
「よおし!」
ロイドは言った。
「考えようじゃないか――うまい嘘のつきかた、ってやつをさ」
[ヌ]
P69
「こっちの用が終わったら電話する。それじゃ、夜に」
小峰は立ちあがると素肌に開襟シャツをはおり、マンションの向かいにあるコンビニへ
おりた。生きているのが嫌な朝でも、腹だけは減る。
[リ]
フェイダーリンクの鯨〈クレギオン2〉:野尻抱介:ISBN4-15-030746-6
読了
[ヌ]
>>212
[ヌ]
P163
小峰とサルはそれでも週末の夜を三日分潰して、せっせと餌をまいていった。以前小峰
に尾行をつけた組織が、どこで耳を立てているかわからなかったからである。
[ヌ]
P255
「……ふざけるな……」
最後に小宮はそうつぶやいたが、男たちはその声を聞くと目だし帽のしたで笑い、意識
を失い力をなくした肉体を、さらに蹴り続けた。
[ヌ]
>>215 [ル]
P82
花山は、うんざりしたようなため息を一つついた。
「私なら殺しません。殺すもんですか」
花山は応え、電卓のクリアボタンを指先でぽんと叩いた。
[ヌ]
赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝:石田衣良:ISBN4-19-892013-3
読了
[ル]
>>216 [ヲ]
P34
ツバメとミユキは顔を見合わせた。
「知ってる?」張武伊は削岩機のように腰を振りながら、言った。「ほら、強姦魔
の?」
[ル]
P170
柳井がギアを入れ、アクセルを踏んだ。
下手な運転だ。車体は一度がくんと前のめりになったかと思うと、あっという間に駐車場
を出て、閑散とした幹線通りへと吸い込まれていった。
[ヲ]
P111
カイザーは男のスーツの内ポケットから携帯電話を取り出すと、拳銃をグイッと押
しつけた。それから、努めて平静に言った。「随行人員に変更がある旨、担当者に伝
えてください」
[ワ]
P50
――私、あなたを有意義に使う。もう二度と、あなたを裏切りたくない。
『ありがとう、バロット』
ウフコックの言葉が浮かび上がった。
『俺は良い相棒に巡り会えた』
[ル]
銀行狐:池井戸潤:ISBN4-06-274848-7
読了
[ヲ]
P180
ツバメの表情が険しくなった。
「い、いや、その、パスワードが違っていたら……という意味で」
「そんときは……」ツバメは肩をすくめた。所長の顔を横目でちらっと除く。「日常
に戻るさ」
[ワ]
>>218
[ヲ]
P253
ツバメとミユキはヨウの言葉を待った。
ヨウは煙と言葉を一旦肺に溜めた。それから、濃密な煙と一緒に、聞き覚えのある
名前をゆっくりと吐き出した。
[ワ]
P103-104
ウフコックからの文字は、常に、手袋の裏側に表示されている。文字は表裏が逆だし、
手を握り込んでいるから二重三重にわからないはずだ。にもかかわらず――そのときバ
ロットは、誰かにウフコックとの会話をのぞき見られた気がしたのだった。
[ヲ]
P337-338
休む間もなく叩き起こされたカローラは、自棄を起こしたような不機嫌なエンジン
音を引きずって走り出した。車体を傾けて、水溜まりを蹴散らす。まるでなにかに八
つ当たりをしているようだった。
[ワ]
>220
[ヲ]
>>221 [ワ]
P203
「このカードは、もはや関係ない。君の勝ちだ。完璧な勝ちだ」
その言葉とともに、二枚のカードの絵姿がバロットの視界に浮かび上がった。
スペードの、Aと黒い片目のジャック。
まるでこの男を象徴するかのような最強のブラックジャックが、バロットの目に鮮や
かに映っていた。
[ヲ]
P422
「いくぞ、ツバメぇ!」クラクションが爆発し、張の声が飛んだ。「なにもたもたや
ってんだ!?」
「選択をしたのは、あんた自身だろ?」ツバメは野崎を見下ろした。「生温い蝙蝠じ
ゃあ、朝鮮半島まで飛び切れねぇぞ」
[ワ]
P263-264
ちょうど検事にメールを送ったドクターは、バロットを振り返り、こう言った。
「裁判の日取りが決まったよ」
そうしてチップを手に入れてから一週間後、バロットは再び、法務局の前に立った。
この街の象徴である“天国への階段”の、最後のステップを踏むために。
[ヲ]
逃亡作法:東山彰良:ISBN4-7966-3986-1
読了
[ワ]
>>223
[ワ]
マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust――排気:冲方丁:ISBN4-15-030730-X
読了
P129-130
そこで私は、その方向へ歩いていった。
するとそこに、行列の最後尾があった。たくさんの人が、ずらりと列をなして並んでいた
のだ。どこまで行列が続いているのか、先のほうを見ることはできない。
私はその列のいちばん後ろに並んだ。全て順調に運んでいるようである。
[カ]
P179
「私としては、楽しんでいただけない本を売るのはいやなのです。あなたにはこれがピッタ
リなんです。ほら、西原理恵造の『ねばねば』」
酒田は荻野を制止するためにその方向へ歩きだした。
ノヴェル・フィッターはやめにするしかないな、と考えながら。
[ヨ]
P24
解決策はある。簡単な方法だ。
掃除のボランティアを探せばいい。
「ではこれで」
良子はおばさんに、にっこり笑って手を振った。
[カ]
P244
舞台もあり、カラオケ設備があり、二階にはマッサージ椅子の部屋もある。
碇沼の畔を掘っていたら、温泉がわいてしまったのだ。四十億円の建物は、栂根町ヘル
ス・センターというものになり、とても有効に使われているのであった。
[ヨ]
P74
「わたしは秘密ではないぞ」
秘密なんかじゃないって? なにが?
良子の記憶がとぎれる。平和な、ブラックアウトだった。
[カ]
世にも珍妙な物語集:清水義範:ISBN4-06-274845-2
(P317)読了
[ヨ]
>>228 [ワ]
P157-158
タートルはその電波のことを忘れて、再びゆっくりとアンテナを回し、全天走査を始
めた。
そのアンテナは天を向いていたため、四十分ほど後にエデンクレーター内から発振さ
れた、同波長の電波を捉えることはなかった。
[ヨ]
>>228 >>229[ワ]→[タ]
[タ]
P216
戸口に立ちふさがる保安部員を、輝一郎は手を振って止めた。壊れ物のように大切に
妙を運び出していく走也を、輝一郎は追うこともできずに見送った。
[ヨ]
P116
良子はバス停へ駈けだしながら言い、二人と一匹に手を振った。
マロくんが右手のトーストをぱくりとやり、あいたその手で、にぎにぎと指を曲げて
良子にこたえた。
[タ]
第六大陸 2:小川一水:ISBN4-15-030735-0
(P339)読了。
[ヨ]
>>231 [レ]
P85
やがてイケがいった。炎がちらちらと、古い木造校舎の壁に回りだしていた。
イケは革ジャンのポケットに手をつっこみ、ウラにいった。
「東京に帰るべ」
[ソ]
P45
雛子は振り返らずに、赤場承平の新しいトム・ソーヤ基地の前を、静かに通り過ぎた。
[ヨ]
>>231 [レ]
>>154 「お前、どうすんだ」
イケは首をゆらゆらと動かし、にやっと笑った。
「風呂でもいくわ」
[ソ]
>>76 叶恵は、レジの脇に作られた華やかな陳列棚に手を伸ばし、指先に触れたものを見もしな
いで掴み取ると下に落とした……叶恵にはもう必要のない、ヴァレンタイン・デー用に包装
された数個の小さなきらきら輝くチョコレートの包みが、支払われるあてのない値札のシー
ルをつけたまま、足元に置かれた紙袋の中へと、落ちていった。
[ヨ]
>>231 [レ]
P228
エレベーターの扉が閉まると、イケさんがにやっと笑った。
「勉強できても、こんなことはできないぞ」
[ソ]
P134
本当にあたしが損な役割を引き受けたのかどうかわかるには、まだしばらく時間がかかり
そうだ。
[ヨ]
>>231 [レ]
らんぼう:大沢在昌:ISBN4-04-167122-1
(P360)読了。
[ソ]
>>234
[ヨ]
>>231 [ソ]
P169
浮雲も、揺れた。
淋しかったら、ここにおいで、と、誘うように。
囁くように。
[ツ]
P44
夫が美佐子の肩に腕をまわした。
美佐子はかれの首に顔を押しつけて、雨音に負けぬほどの大声で泣き出した。
[ソ]
P205
だけどまあ、そんなことはどうでもいいことだ。
ただ、きっと潮時なんだろうな、と、ミル子は思った。
あたしもそろそろ、父親じゃなくて、恋人がほしいもの、ね。
[ツ]
>>236 [ネ]
P52
竹二郎が行くところは、おたかがいるところしかなかった。子供のときからそうだった。その
道は夜の底を縫って、ひと筋仄白く北にのびていたが、金ヶ谷の方角の空は遙かで、深い闇だっ
た。
[ソ]
>>237 [ツ]
P85
……まったく、あの言葉づかい、なんとかならないものかしら。
洗面所で硝煙のにおいを手から洗い落としながら、京子は吐息をつく。
娘たちの乱暴な言葉を聞くたびに、昔の自分を見るようで嫌になるのだ。
[ネ]
P112
渡島が呟いた。
雁の声がした。空は曇ったままらしく、夜の町にぶ厚くかぶさっている雲の気配があった。雁
の姿は見えなかった。
[ソ]
P244
揉み合い、倒れた彼女の額が大理石のテーブルの角にぶつかって飛び散った赤い血の色が、
奈美の目の前に蘇る。
切り取られた笑顔と共に写っていた、あの素敵なゴルフシャツと同じ、赤い色。
[ツ]
P127
淳一郎はトイレで排尿し、そのまま座席へ引き返した。
翌日の夜ふけに、列車はようやくベルリンに到着した。
[ネ]
P146
――あのような眼でみられるいわれはない。
七重は、憎悪を含んだ眼で自分を見つめてくる潮田の老母に、憤りを感じた。
風もない、穏やかな日射しの中で、二人の女は、なおしばらくきつい眼でお互いを見つめ合った。
[ソ]
猫と魚、あたしと恋:柴田よしき:ISBN4-334-73744-7
(P312)読了
[ツ]
>>239 [ネ]
P190
浅次郎は動かなかった。浅次郎は、その女の横顔に、一瞬塚本の妻佐江の面影を重ねてみた
だけだった。
耳に轟いて、題目の声が続いていた。
[ツ]
追憶列車:多島斗志之:ISBN4-04-369002-9
(P322)読了
[ネ]
雪明かり:藤沢周平:ISBN4-06-131539-0
(P352)読了
[ナ]
P84
たくさんの生きものが自分のまわりにいて、みんなぶんぶんいっているどうしてこん
なところを歩いているのか、さっぱりわからない。
[ナ]
P98
ツキコさん、よくご挨拶できましたね。えらいえらい。そう言って、わたしの頭を撫で
た。センセイに撫でられながら、わたしはゆっくりとお酒をすすった。
[ラ]
P88
また、この体の虜になった男がひとり増えた……麻奈美は眠っている裕太の額に軽くキス
し、「バイバイ、ベイビー」と心の中でつぶやいてからベッドを降りた。
[ム]
P66
〈彼〉は、のちの世に精神生命体ファントムと呼ばれることになった。
P70(解説)
猛省を求める次第である。
[ナ]
P174
それもいいですね。センセイは答えた。
雨が激しく屋根を叩く。わたしはセンセイの膝の上で、体を固くしている。センセイ
は静かにわたしの背中を撫でている。
[ラ]
女教師3 秘密の家庭訪問:真藤怜:ISBN4-344-40474-2
(P200)読了
[ム]
>>242 [ウ]
P56
「尾上さんの、今の電話番号、知ってる?」
藤堂がこちらを見る。ビバルディの『四季』は「秋」になっていた。
[ナ]
センセイの鞄:川上宏美:ISBN4-16-763103-2
(P270)読了
[ム]
>>242 [ウ]
>>243
[ム]
P126
「ほ、本当なのか……?」
そのとき、高野山の奥で棺が鳴動した。
「嘘じゃ、あほ」
P130(解説)
もし、自分が普通かどうか分からない、怖いもの見たさで読んでみたい、と思われる方は、
まずこの表題作を立ち読みすることをおすすめする。そしてもし万が一気に入ったら……あ
んた、変態ちゃう?
[ウ]
P96
ごく小さなビルだった。たしかにそうだった。だが今思い出せば、三十年の後だからこ
そ、ビルは百階建てのように高く、道路はコロシアムのように広く、音をたてて鳩が飛
ぶ。
[ム]
>>245 [ウ]
P147
「シールをしてるのが、ほんとうにたのしかったんだろうな、その人」
そうつづけた。
「うん」
みずうみのほとりの残像に、私ははじめてうなずくことができた。
[ヰ]
P81
「あなたの気の済むようになさって下さい」
光恵が闇の中で答えた。
それで気が楽になったかも知れない。五分もしないうちに、紺野は眠りに落ちた。
[ム]
>>245 [ウ]
>>246 [ヰ]
P185
「それにしても……」
紺野は台所の方に目を向け、苦笑した。開きかけた手土産の包み紙が見える。この夜ば
かりは飼い犬の立場がうらやましかった。
[ム]
>>245 [ウ]
P187
私が店を出ぎわにしかけてやめた質問の、答えがどうであっても、過ぎた時代の美し
い部分だけを集めたようなレストランで、明日も明後日も、あの乙女は替わらず純潔に
ランチを運ぶのである。
[ヰ]
P143
吉永にとって、芝山は森の中に逃げ込んだ狐のようなものだったのだろう。狐が狡猾で
あればあるほど、狩りの楽しみは大きくなる。ただ、それだけの存在だったのだ。おそら
く、獲物の目の輝きは、吉永にとって、氷や鏡が放つ無機的な光と同様だったのだろう。
つまり、太陽光線による単なる物理現象以外のなにものでもなかったのだ。
[ム]
>>245 [ウ]
ちがうもん:姫野カオルコ:ISBN4-16-767924-8
(P229)読了
[ヰ]
>>248 [ノ]
P68
そこにある素晴らしいものは、今日もみんな無料で、誰にでも開かれている。
[ム]
>>245 [ヰ]
P217
口下手な紺野には、まだ重要で厄介な仕事が残っていた。最も苦手な言葉選び、という
仕事だった。
[ノ]
>>249
[ム]
P153
マールス(火星)なり。大西郷、露西亜製の星間飛行船にて地球を脱し、マールスに渡
りて再決起をはかる証左なりとの意見あれど、科學小説に類する児戯に等しき風聞なれ
ば、みだりに取り上げるべからず。(明治十年八月八日「早読新聞」)
P158(解説)
まあその点から考えると「火星のナンシー・ゴードン」は田中啓文にとっては会心の作な
のではないだろうか。よくわからないけど。
[ヰ]
挙動不審者:佐竹一彦:ISBN4-04-345106-7
(P279)読了
[ノ]
>>249
[ム]
>>251 [ノ]
P159
店員がうさんくさそうな顔でおれを見るので店をでた。歩道にもどるとあたたかな春
の夜に全身をつかまれる。池袋駅前を吹きすぎる風は綿飴みたいにやわらかだ。
[ノ]
骨音 池袋ウエストゲートパークIII:石田衣良:ISBN4-16-717408-1
(P359)読了
[ム]
銀河帝国の弘法も筆の誤り:田中啓文:ISBN4-15-030658-3
(P285)読了
ワンピース 巻三十五“船長”:小田栄一郎:ISBN4-08-873667-2
(P185)読了
P56
そこには、一人取り残され、顔を赤くしてあたふたしている僕の姿があった――。
P145
会長さんは「三十億円の価値なんてウソ話だ」と僕らに伝えたけど、ウソ話じゃなくな
る日もいつか来るんじゃないかな――。
女子大生会計士の事件簿:山田真哉:ISBN4-04-376701-3
(P215)読了
P29
ぶちぶちぶちぶちぶち……。
眠りに落ちながら「ああこれが、闇の音か」って思った。
[オ]
P73
母が気にかかり、私は何度も振り向いてはハンドルを取られた。
そのたびに、母はいちごあめを抱えて笑う。
暗くなった山道を漕ぎながら、私はなぜかおろおろと泣いていた。
[ク]
P66
でも結局私は飯塚医師にそのことを話さないだろう。何故ならば、Kは飯塚医師の
妻であり、その妻は依然として行方不明のままであったからだ。
[オ]
P167
ひとには、みんなその人だけのバランスがあるね。
ああ、きれいな言葉だなあ。
バランス。
[ク]
>>258
[オ]
オカルト:田口ランディ:ISBN4-10-141233-2
(P261)読了
[ク]
>>258
たまにはチンコやまむこの小説をキボン
[ク]
プホンプホンと簑島はまるで遊んでいるようにトラックのクラクションを何度も鳴ら
しながらゆっくり雪道の真ん中に出ていくところだった。
>>261 お薦めはございますかね?
>>243 の[ラ]で「女教師3」ってのを読みましたが、
ハズレでした。
でもね、キボンされたところで、私がその本を読んで楽しいのは私だけでありまして、
あなたはちっとも楽しくないような気がするんですが。
>>263 いや、2〜3行の抜粋が想像力を掻き立てられるので。
[ク]
P243
私はけっこう肩にずしりと重い『科の木』を担ぎ、そんなことを考えながら、病院
の入り口へむかって静かにゆっくりと、歩いていった。
>>264 官能小説ってぇのは、ストーリーが単純ですので、一気読みしちゃったりしてね。
ですので、読み終わった最後の数行をメモすることなく、読了しちゃうかもしれませんなぁ。
[ク]
P292
所の奥に入っていった。その時、床に何か動くものがあった。白いタイルの上にそれ
は素早く全身をくねらせ、洗面台の下の隙間にもぐりこんでいった。それが何なのか
私にはまるでわからなかった。
[ク]
飛ぶ男、?む女:椎名誠:ISBN4-10-144826-4
(P352)読了
[ク]
飛ぶ男、噛む女:椎名誠:ISBN4-10-144826-4
(P352)読了
# この板はユニコードに対応しておりませんか……
[ヤ]
P114
「おまえなあ、本当にそんなのが来たら、シュレッダーなんかにかけるかよ。さあ、いつま
でも馬鹿言ってないで、もうとっくに巡回の時間だぞ」
私はそう言って、達也のくしゃくしゃの頭を拳でつついた。
[ヤ]
eの悲劇 IT革命の光と影:幸田真音:ISBN4-06-274760-X
(P224)読了
[マ]
P118
「ご自由に!」
後ろも見ずにそれだけ言う。法間が玄関に降りた時には、すでに姿はなかった。
どうやら、岩井雅穂は、鍵など無視して、開けっ放しで生きているようだった。
[マ]
>>272 [ケ]
P129
カズミが残した携帯のメモリーに登録された、五人の女の画像。うち三人はケイとナ
ミと、早紀自身。残りの二人から早紀が選んだのは、理知的でクールな印象を与える、
大人の女の画像だった。
↑[ケ]は官能小説なんでございますが……。
読んでひと区切りつけるところってのは、たいして面白くない文章になっちゃいますなぁ。
[ケ]
P63
ペニスをほお張る秘唇の内外を掻き乱すように撫でてみると、ケイの花芯はきゅん
きゅんと締まり、淫唇からは唾液のような愛液がねっとりと溢れ出す。
「あ、あ、あ」
>唾液のような愛液がねっとりと
唾液フェチ読者を考慮した描写ですね。
[マ]
古傷:東直己:ISBN4-334-73776-5
(P212)読了。
[ケ]
女体の刻印:安達瑶:ISBN4-331-61127-2
(P297)読了。
>>275 私、女教師とか女医とか秘書とか、普段は凛とした知的な女性が、何かのきっかけで
性に目覚めて乱れる……ってぇシチュエーションがね、とっても好きなんでございます。
そんな官能小説、ご存じないですかね?
[フ]
P89
私は今、お父様と演奏旅行に出掛けるための準備をしています。その旅行から帰ってきた
とき、あなたがライプツィヒにいてくれることを楽しみにしています。
一緒になぞなぞ遊びをしたいクララより
[フ]
P176
私はすっかり呆れて天に帰ったの。でも、とてもいい気分だった。だって、きっといつ
か、この売れ残り娘の役に立つ日がくるかもしれないと思うと、なんだか楽しみになってき
たんだもん。
[フ]
恋する音楽小説:阿川佐和子:ISBN4-06-274924-6
(P257)読了
[コ]
P81
和子が室川家へ行く前の晩、三楽夫婦の両親がいる千歳町で盆踊り大会があり、下町は
となりの婆さんと一緒に見物にいった。世話好きの三楽のおかみさんが与えた浴衣を着て、
崎山和子が踊りの和の中にいたそうである。
[エ]
P58
――また、〈ビーナス スポット〉に行ってみよう。そして麻理さんと、いろんな話を
してみたい……。
夕佳の官能の扉は、今、開かれたばかりだ――。
[コ]
P196
両国駅から、館野の遺体が運び出されるところだった。
悠さんは唄いまくっていた。
みんなが酔い、唄い、そして老いていく。
[エ]
P116
麻理店長が品物を入れてくれた紙袋が、奈緒子たち夫婦の思いを詰めたように大きく
ふくらんでいる。
――さあ、今夜はどんなセックスになるかしら……。
[テ]
P22-23
まさかその女性が公認会計士で、その恰好は仕事場でもやはり場違いである、とは誰も
思っていないであろう。
[コ]
>>282 [エ]
>>282 [テ]
>>282 [ア]
P57-58
スルタンは次々に妄想を膨らませ、やはり伊豆の旅館がいいと思ったらしく、再来週
の週末に二度目の貸し出しを申し込んできた。二泊三日の旅行だが、その間は先約がな
いから何の差し障りもない。二十五万円で手を打った。
[サ]
P100
私をまいたことで安心して買い物を楽しんでいるかもしれない。ならば、必ず見つけだし
尾行を再開してやる。ベンヤミンに言ったとおり、彼は尾行以上のことをやるつもりはなか
った。尾行を完遂すること。それが彼のプライドを守る一番の方策だった。
[コ]
>>282 [エ]
P191
この日から、紗耶はハイヒールを履かなくなった。
紗耶がいつまでも坂井の手をほどかない。町の雑踏の中を、二人は手を繋いだまま歩い
ていった。
[テ]
>>282 [ア]
>>283 [サ]
P200
「私も興味があるな。私はロシアン・マフィアがまんまと逃げる方に賭けるがね」
「賭にならないわね」
ファティマは、蠱惑的な笑みを浮かべた。「私も賭けるとしたら、ロシア人ね」
[コ]
>>282 [エ]
ビーナス白書:室伏彩生:ISBN4-331-61140-X
(P252)読了
[テ]
P141
僕のよろこぶ姿を見て、萌さんはヤレヤレといった感じでこう言った。
「せっかく、カッキーがお詫び料の一万円をもらったことだしね」
「……えっ?」
[ア]
P102
顧客はいよいよとばかり、虎皮を抜け出てわたしの上にのしかかってくる。わたしは
ブルーフィルムのくすぐりを性感に変え、ホモではなくヘテロの快感に没入した。
[サ]
>>284
[コ]
P233
野口弘治が東日本医大に合格したかどうか、岩瀬たちにはそこまで調べる責任はありは
しなかった。
[テ]
>>285 [ア]
>>285 [サ]
P249
その口調は、どこか差し迫ったような感じだった。二人の部下に命令を下しているようだ。
事態が動きそうな気がした。
[コ]
>>286 [テ]
女子大生会計士の事件簿 DX.2:山田真哉:ISBN4-04-376702-1
(P197)読了
[ア]
>> 285
[サ]
アキハバラ:今野敏:ISBN4-12-204326-3
(P309)読了
[コ]
>>286 [ア]
ボディ・レンタル:佐藤亜有子:ISBN4-309-40576-2
(P182)読了
[番外]
プラネテス1:幸村誠:ISBN4-06-328735-1
プラネテス2:幸村誠:ISBN4-06-328778-5
プラネテス3:幸村誠:ISBN4-06-328863-3
[コ]
下町探偵局 PART I:半村良:ISBN4-89456-615-X
(P340)読了
[キ]
P43
「ほんとですか。それは嬉しいな」
「今度の新作のタイトルは『Sは正体を知っている』です」
[ユ]
P63
不思議だ、とあなたが思い続ける限り、
続くだろう。
(あなたって、いったい誰なんだ?)
という声を無視して……。
[キ]
>>290 [ユ]
>>290 [メ]
P90
「尻に噛みついてやるからねっ!」
逃げるやつは追いかける。狂犬アリスの本能だ。
[キ]
>>290 [ユ]
P132
ぼんやりと、M大学のことを思い出すたびに、水柿くんは思う。
あの頃は楽しかったなあ、と。
最後に、一言だけ断っておこう。
あくまでも、これは小説である。
[メ]
>>291
[キ]
P119
おれは無言だった。無言だったが、ひどく得意で、思わず髭を三回、上下させた。
[ユ]
P190
四十七人の力士が、ちゃんこを囲んで、「終わりか」と言ったと思っていただきたい。
「おかわり」の聞き間違い、という説もある。
[メ]
>>292 [ミ]
P35
トラブルは避ける、我慢する、取り繕う、丸く収める、見せかけだけでも平穏なのが一番
が信条の俺が。
どうやら、クビは決定のようです。
[キ]
P215
「ありがと、猫さん」
江見が小さな声で言って、俺の頭に柔らかな頬を押し当てた。
どういたしまして、と、俺は鳴いて、ごろごろと盛大に喉を鳴らした。
[キ]
>>293 [メ]
P156
すると一人が言った。
「なぁに、新しい社長を造ればいいだけのことさ」
[ミ]
P119
そんなはずはと思っていると、生徒会長様はおっしゃった。
「人が大事にしているものを見ると、ついつい壊したくなるタイプ」
よけい悪いってー!
[キ]
P255
あたしにも、マタタビ、ちょうだいよ。
葉月は、飼い主に抱かれ、叱咤されている猫に向かって心の中で語りかけた。
涙がぽろっ、と、ひと粒だけ、こぼれて落ちた。
[ユ]
P247
「ほえぇ、凄い!」
リビングのソファにはいつも、のんた君が座っている。
耳は交換していないけれど、幸い、今はもう尖っていない。
[ミ]
P196
そうして、ナオはグランドを背にして歩き出した。
幼馴染みとすごした日々を、そこに残して。
[キ]
>>296 [ユ]
工学部・水柿助教授の日常:森博嗣:ISBN4-344-40588-9
(P318)読了。
[ミ]
>>296 [シ]
P69
そうして鳥雅は十歳で天涯孤独の身になるが、老婆の亡骸にすがって泣いているところ
を、小屋掛けの歌舞伎役者に拾われることになる。歌舞伎役者はまだ年のころ十五、六の、
色絹の鉢巻で前髪の剃りあとを隠した少年だった。
[キ]
猫は密室でジャンプする:柴田よしき:ISBN4-334-73797-8
(P336)読了
[ミ]
僕は瞳の中にいる:あさぎり夕:ISBN4-09-421406-2
(P246)読了
[シ]
>>297 [ヱ]
P63
賢司が熱い締めつけを感じたのと同時に、まゆみものけ反った。
「う、んあぁぁ――!!」
それは、これまで聞いたなかで、もっとも大きなよがり声であった。
[シ]
P143
「それじゃ三日間でいいわ。三日間のうちに仕事とアパートを見つけるから」
警官は顔を上げ、黙ってうなずいた。
[ヱ]
>>298
[シ]
P182
少女は家から一歩も出ようとしなかった。銭湯に行くことも嫌がったため、その身体か
らはすえたような匂いが立ちはじめた。鉄男はときどき目を覚ましては激しく泣きじゃく
り、少女の大きく張った乳にむしゃぶりついた。
[ヱ]
P173
それより何より、隠してある白衣とナースキャップ――まゆみはずっと着たま
まだったからシワになったし、愛液と精液でちょっぴり汚れてしまった――をど
うしようかと、賢司はしでかしたことの後始末に、密かに頭を悩ませた。
[シ]
ストリート・チルドレン:盛田隆二:ISBN4-7974-9074-8
(P262)読了
[ヱ]
P231
その舞の母と関係を持ったことを思い出し、賢司の胸は後ろめたさにチクリと
痛んだ。まゆみにではなく、ちゆに悪いことをしたような気になったのだ。
[ヱ]
新婚えっち:橘真児:ISBN4-575-50977-9
(P309)読了
[ヒ]
P63
だけど……
浜辺の高いところに立っている先輩、
静かに、海を見てるだけで、
男みたいに泣いていたよ。
[ヒ]
>302
[モ]
P119
上手な似顔絵を描ける画家を見つけ、彼の話からポトフの人相書をという案も出る。こ
れについても彼は二つ返事で応じた。
[ヒ]
>>302 [モ]
P184
これは軍隊もまた然りであると言える。優秀な軍人とは、長い時間をかけ熟慮の挙句に
結論に達する、と言うタイプではない。瞬間的にたとえ拙速でも最初の判断を示す、とい
う特性が要求された。こうした捜査の詰めの段階もまた同じでは、と御調は考えていたの
だ。
[セ]
P34
「AEを知らんのか?」マー部長は、鎮静スティックを口からはなして、おどろいたよう
に青年をふりかえった。「呆れたやつだな。AEってのは Artifical Existence ……“人
工実存”の事じゃないか!」
[ヒ]
>>302 [モ]
スーツケース一杯の恐怖:柘植久慶:ISBN4-89456-525-0
(P268)読了
[セ]
>>304 [ス]
P73
「金曜日」河辺はとっさに答えてしまってから、しまった、という顔をした。山下がにやに
やしている。
「じゃ、ゴミの日だ」おじいさんが言った。
「それがどうしたんだよ!」河辺が怒鳴った。
[ヒ]
P107
猫を抱いてやった。
馬鹿野郎。
ホントに軽くなってんの。
[セ]
>>304 [ス]
夏の庭:湯本香樹実:ISBN4-10-131511-6
(P208)読了。
[ヒ]
>>306 [セ]
>>304 [ン]
P88
「……はいっ」
小谷は小走りで名門に追いついてから。名門は小谷が着くのを待ってから。
そうして二人は歩き出した。
ゆっくりでいい。ゆっくりがいい。一歩ずつ一歩ずつ、過去がなくても現在を生きよう。
名門が隣にいてくれれば、それが叶う気がした。
[ヒ]
>>306 [セ]
>>304 [ン]
>>307 [Α]
P122
「気が付いたんだが、来月の十日はわが下町探偵局の創立記念日だ。ささやかな記念式典
でも催すか」
岩瀬は拗ねたように、フン、と言ったが、その実満更でもなさそうな目付きだった。
[ヒ]
P150
「和子ねぇ……」安藤は煙を吐きながら呟いた。「しかし……、今どき、珍しい名前だ
よな」
[セ]
P104
「としても……目標まで二十四、五年かかるわけか……」遠藤は宙を見つめたままつぶや
いた。「十年先のスタートとして……ほぼ半世紀仕事ですね……」
[ン]
>>307 [Α]
>>122
[ヒ]
>>309 [セ]
>>309 [ン]
>>307 [Α]
P235
下町は満ち足りたような感じの中で、なぜかそう思うのであった。昔の男が恋人に向か
って、ひと苦労して見ないかと口説いたのは、案外格好をつけるばかりではなく、本当に
前途のけわしさを思ってのことかも知れなかった。
[Β]
>>310
[ヒ]
>>309 [セ]
>>309 [ン]
P130
どこでもよかった。あのアパートでも、川の土手でも、長く続く道路でも、北四尾唯一のコ
ンビニでも――
だって、ここが私の居場所だから。
[Α]
>P311
[Β]
P91
小心者の几帳面さが、功を奏して奇跡をもたらすこともあるということを妻はわ
かってくれるだろうか。少しでもわかってくれれば、加納は妻に対してもう一歩、
歩み寄れそうな気がしてきた。今夜、この指輪を妻の指に通しながら、京の顛末を
告げられると思うと、加納は久々に満ち足りた気分になってくる。
[ヒ]
>>309 [セ]
P166
のは、一度消えて書きなおされ、あるものは、再末尾の桁のナンバーが、めまぐるしくか
わって行くのが、この巨大で、異様で、不可解な「物体」の状態に、変化が起りつつある
事を示しているだけだった……。
[ン]
>>312 [Α]
>>311 [Β]
>>312
[セ]
>>313 [ン]
P223
『ありがとう。大切にするね』
ああ、やっぱり太一くんにはありがとうの方が似合ってる。
小谷は改めてそう思いながら、五十九ページにペンを伸ばした。
[Α]
>>311 [Β]
>>312
[セ]
>>313 [ン]
最後の夏に見上げた空は:住本優:ISBN4-8402-2890-6
(P311)読了
[Α]
>>311 [Β]
>>312
[ン]
>>313 [Α]
>>311 [Β]
>>312 [Γ]
P71
はたはたと扇子を使いながら吐き捨てる。
ビールで躰中の疲れをいやす刑事たちの前に、焼きあがった皮焼きが差しだされた。
[ン]
>>313 [Α]
下町探偵局 PART II:半村良:ISBN4-89456-616-8
(P350)読了
[Β]
>>312 [Γ]
>>317
[ン]
虚無回廊 I:小松左京:ISBN4-89456-690-7
(P224)読了。
[Β]
>>312 [Γ]
>>317 [Δ]
P70
高速道路パトロールの車が、大道寺のセダンのすぐ後ろに停車した。大道寺圭はハンドル
に頭を載せ、気分が悪そうなふりをしながら、いまやうつろに視線をさ迷わせている〈トレ
イシー〉に片目をつぶって見せた。
「悪いな、〈トレイシー〉。俺の書くものはすべて実話なんだ」
[Β]
P128
死を前にして、生まれてきてよかったと言えるだろうか。愛する娘の死という過酷
な試練を与えられ、それでも、なおかつ幸福であったと言えるだろうか……。わから
ない。
だが、ほんのわずかずつ、そう言える自信がついてきたような気もするのだ。
[Γ]
>>317 [Δ]
>>319 [Ε]
P89-90
香緒里は呟いた。
学校はもうすぐだ。そして運命の時まで、あと十時間。
心には大きな迷いを抱えたまま、しかし香緒里は、しっかりとした足取りで、歩いていった。
321 :
亀頭辰夫:05/01/27 17:50:16 ID:fecITuAJ
いかくさい。ああ、いかくさい。
[Γ]
>>317 [Δ]
P190
大道寺圭は顔を離し、震えている照彦に向かってにやりと笑った。
「悪かったな。殺しても死ななくて」
[Ε]
>>320
[Γ]
>>317 [Δ]
死んでも治らない:若竹七?:ISBN4-334-73814-1
(P315)読了
[Ε]
>>320
ここのスレ主(家主ではない。)はどこへ行った?
>>326 >>1 さんに、ご用でもございましたか?
このスレが立てられてから既に 1 年も経ちますので、果たして
>>1 さんが
再び降臨なさるかどうか、これはもう非常に心許ないんですがね、ここは一つ、
スレを乗っ取ったお詫びも込めて、暫く私からも呼びかけてみますね。
[Γ]
P147
「なあ、堀江。このあいだ会った新宿の長部親分な。なぜ俺に協力してくれたと思う」
「さあ……」
「あいつはな、ヒーさんってデカが好きだったんだ」
しばらくしてから、付けたした。
「そして、俺もさ」
[Ε]
>>320 [Ζ]
P69
「きっと私が頭に浮かべている歌人と同じだな。七緒ちゃんもわかるだろう」
長峰の言葉にうなずいた七緒の口から、自然にその歌人の歌がこぼれる。
願わくは鼻の下にて春死なむ
そのきさらぎの望月のころ
西行
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>>325 にて、「俺は涙を流さない。駄々っだ。」様がお探しです。
[Γ]
>>328 [Ε]
レンテンローズ:太田忠司:ISBN4-8291-6160-4
(P228)読了
[Ζ]
>>328 ★☆★☆★ 連絡 ★☆★☆★
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>>325 にて、「俺は涙を流さない。駄々っだ。」様がお探しです。
[Γ]
刹那の街角:香納諒一:ISBN4-04-191106-0
(P262)読了
[Ζ]
>>328 ★☆★☆★ 連絡 ★☆★☆★
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>>325 にて、「俺は涙を流さない。駄々っだ。」様がお探しです。
331 :
大人の名無しさん:05/02/08 19:35:55 ID:JzJB7CFh
/''⌒\
,,..' -‐==''"フ /
(n´・ω・)η
>>1知らんがなーー
( ノ \
(_)_)
~"''"""゛"゛""''・、
"”゛""''""“”゛゛""''' "j'
:::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ ::(
:: ゝ :::::......ノ:;;..:::::::ヽ
[Ζ]
>>328 [Η]
P93
「もしお前が厭だと言っても、首に縄つけてでも連れていくからな、俺は」
言いだした時には考えてもいなかった台詞が口から飛び出していた。
だが、一度口にしてみると、自分は最初からそのつもりだったような気が野島にはした。
[Θ]
P77
夏休みが終わると同時に、夏が終わるわけではないのだ。
夏はあとしばらくは続くのだ。
UFOの夏だった。
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>>331 サルベージご苦労様です。
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[Ζ]
P142
厳重に広告紙で包装された包みを解くと、白いビニールでこれまた厳重に包まれた四角い
容器があらわれた。ビニールを慎重にカッターで切り解き、容器の蓋を取ると、
――……!
麹と辛子の入り交じった匂いが、ぱっと妻木の鼻孔に飛び散った。
[Η]
>>332 [Θ]
>>332 ★☆★☆★ 連絡 ★☆★☆★
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>>325 にて、「俺は涙を流さない。駄々っだ。」様がお探しです。
[Ζ]
>>334 [Η]
>>332 [Θ]
>>332 [Ι]
P92
「愚者の船」。
奇妙で、不吉で、滑稽で、物悲しい。はぐれ者の集団。
あれが現在の、おれたちの姿なのかもしれない。
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[Ζ]
>>334 [Η]
>>332 [Θ]
>>332 [Ι]
>>335 [Κ]
P109
そして私は、十七年前の、同じようなシーンを思い出していた。二十三歳の私が、すぐ下
の妹ミドリと二人で家出を決行した秘のことを。会社から帰ってきた母親に、アパートを借
りたことを打ち明けた夜のことだ。あの時、まだ五十代でパワフルに働いていた母親は、家
を出る話を始めたバカ娘に、猛然と怒りの鉈を振り下ろしたのだった。
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[Ζ]
花の下にて春死なむ:北森鴻:ISBN4-06-273327-7
(P272)読了
[Η]
>>332 [Θ]
P198
UFOの夏の空の下で、腰抜けの浅羽はひっくり返ったまま身動きもしない。一体いつまで
そうしているつもりなのだろう。風が凪ぎ、瓦はいつまでも背中に熱く、音楽室でブラスバン
ドが退屈なメロディを適当に奏で、グランドでは金属バットがボールを叩いた。
しかし、今の浅羽の耳に聞こえているのは、セミの声だ。
[Ι]
>>335 [Κ]
>>336 ★☆★☆★ 連絡 ★☆★☆★
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[Η]
>>332 [Θ]
>>337 [Ι]
>>335 [Κ]
P205
その日から私は、建築業者との細かい打ち合わせに、毎日のように東京に呼び出されるこ
とになった。ついでに、都心の賃貸マンションの家賃が下がっていることにも気がついた。
ワラビでのパチンコ生活から、そろそろ脱出すべき時でもあった。
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[Η]
>>332 [Θ]
イリヤの空、UFOの夏 その1:秋山瑞人:ISBN4-8402-1994-3
(P301)読了。
[Ι]
>>335 [Κ]
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[Η]
>>332 [Ι]
P193
龍生は泰生の手を取り、きつく胸に押し当てた。
「早く行け。おれはベッドに入って、ボケ老人のふりをするから」
泰生は。呵々と笑った。
[Κ]
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[Η]
P159
薄れていく意識の中で、なぜかあの淡路町の小さな事務所のひなびたたたずまいがぼんやり
と浮かび、亀田のすっかり柔和になった皺の目立つ顔が思い出された。
――もう一度、あそこを訪ねてみるか。
ふとそんな気がして、直後、深い眠りの中に坂本は落ちていった。
[Ι]
P235
良江は、俊成の手を引き、呆然と立ち竦みながら、幸司の姿を眺めていた。俊成は、
その良江の手を、指先が白くなるほど、しっかりと握りしめていた。
魚臭い湿った海風が、三人の汗ばんだ膚を撫でるように、駐車場を吹き過ぎていっ
た。
[Κ]
>>338 ☆★☆★ 連絡 ★☆★☆★
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[Η]
>>341 [Ι]
パーフェクト・プラン:柳原慧:ISBN4-7966-4452-0
(P409)読了
[Κ]
>>338 ☆★☆★ 連絡 ★☆★☆★
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[Η]
>>341 [Κ]
欠陥住宅物語:斉藤綾子:ISBN4-344-40599-4
(P326)読了
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[Η]
>>341 [Λ]
P71
そして遠くの水銀灯にほんのり照らされた黒い地面を蹴って、ゆっくりブランコを
こぎはじめた。
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[Η]
>>341 [Λ]
P198-199
「じゃあ、適当に話したらあんたに変わるからね。時間気にして話しなよ。今日って
日曜だし、パパが出るかもしれないね」
私はダイゴから高橋由伸のテレカを受け取ると言った。
「うん」
うなずくダイゴを見ながら、透明なプラスチックのフードに覆われた公衆電話にテ
レカを差し入れる。「3」だった残度数の表示が、すぐ「2」に変わった。
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[Η]
>>341 [Λ]
ルート225:藤野千夜:ISBN4-10-116431-2
(P302)読了。
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[Η]
>>341 [Μ]
P96
一〇月一三日土曜日の朝、この部屋を出て佐渡島に渡り、翌日の夜中にトキの棲
む飼育ゲージ内へ潜入する。中国から贈られたメイメイが佐渡トキ保護センターに
到着し、自身が運命を初めて実感してから一周年となるその日に、春生はユウユウ
を殺すと決心した。
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[Η]
>>341 [Μ]
ニッポニア・ニッポン:阿部和重:ISBN4-10-137724-3
(P178)読了
[Ν]
P46
「まあ、これじゃあ先が見えないわ」
葉那子はトーストを取り落としながら愚痴を言った。
「そろそろお役御免にしてもらってもいいかしら、お父さん」
それが美談の最後の一文になった。
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[Η]
>>341 [Ν]
>>348 [Ξ]
P89
叔母が再び、背筋を伸ばした。そして、歌いはじめた。きれいな澄んだ声が、伸弥の心を震
わせた。
この歌声は、叔母の慟哭なのだ。そう思うと、たまらなかった。
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[Η]
>>341 [Ν]
P114
ケンは茜色に染まっていくからっぽの家並みを眺めながら思う。
ハナのように眠ることのできる同胞はいったいどんな夢を見るのだろう、と。
眠れない自分たちは、長き夜、その刹那の幸せを永久に永久にと願うしかないのだけ
れど……。
[Ξ]
P141
「どうしたの? 伸弥、どうかしたの?」
母親の声も、遠くから聞こえてくるかのようだ。
「そんな……まさか……」
伸弥は、床に座り込んだ。
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[Η]
>>341 [Ν]
P223
「逝ってよし」
聞きつけたHANZが即座に返す。
「オマエモナー。って、もう死んでる死体に言っても無駄か。ちぇっ」
楽しげなコープスの笑い声で、膝の上のカズキチが眠りから覚めた。
ドギーは、べたべた可愛がってくれる理想のマスターの手を甘噛みしはじめる。
[Ξ]
>>350
[Η]
>>341 [Ν]
>>351 [Ξ]
笑う月:太田忠司:ISBN4-8291-6183-3
(P212)読了
[Η]
>>341 [Ν]
>>351 [Ο]
P99
惑星国家キビ防衛大学第七三期生有志の名義で購入され、自由護衛艦と仮称されることに
なった新造戦闘艦に、銀河ネットワークのTVスタッフが乗り込んできたのは、二三〇〇年
一月二二日のことである。
天文学的な購入代金の代償として、王国との戦闘を放送する専門チャンネルを立ちあげる
ために……
[Η]
>>341 [Ν]
>>351 [Ο]
スターシップ・オペレーターズ(1):水野良:ISBN4-8402-1762-9
(P221)読了
[Η]
>>341 [Ν]
P253
村の鎮守の神様は、いったいどこへお隠れになってしまったのだろう。間引き菜を慈
しみ、間引いた人を寛恕する神。残った作物を健やかに育て上げ、それを「恵み」だと
賛してくれる、あの優しい本物の神は。
[Π]
P92
「じゃあさ、あなたのその落ち着きは、落ち着きじゃなくて……」
「そう。ただのデブなんですよ」
熊男は無理におどけて手を広げる。私は大声で笑った。
笑っても笑っても体温は上がらず、頭の奥の方でしんしんと夜蝉が鳴いている。
男は、笑い続ける私を見て、途方に暮れていた。
[Η]
>>341 [Ν]
五人姉妹:菅浩江:ISBN4-15-030777-6
(P363)読了
[Π]
>>355
[Η]
>>341 [Π]
>>355 [Ρ]
P96
夕食のあと、私は大人たちと一緒におばあさんを訪ね、謝らされた。私にはおばあさん
がなぜそんなに気を悪くしているのか、少しもわからなかったというのに。わかっていた
のは「なんだあれは入れ歯だったのか」ということだけで、とにかく私はおばあさんの無
事にものすごくほっとして、でもやっぱりおばあさんは入れ歯なんかしない顔のほうがい
い、などと考え、それからなんだか損をしたみたいな気がして悔しくなり、あとはもうぐ
ったり疲れて、その夜はめずらしく夢も見ずに眠った。
[Η]
>>341 [Π]
>>355 [Ρ]
ポプラの秋:湯本香樹美:ISBN4-10-131512-4
(P231)読了
[Η]
>>341 [Π]
昨晩お会いしましょう:田口ランディ:ISBN4-344-40603-6
(P183)読了
[Η]
>>341 [Σ]
P151
ヨリにもよって最悪のタイミングだった。彼女が今、どんな気持ちでいるのかは容易に想
像ができる。
こんな精神状態で家族に説得されたとしたら――
サンリは間違いなく、この自由護衛艦から降りてしまうだろう。
[Η]
>>341 [Σ]
>>360 [Τ]
P100-101
あれ以来、ゆうこちゃんの家にいっていないから、やせた山羊みたいなあの男の
人に会っていない。私はときどき思いだす。ゆうこちゃんと二人で話をしていると
きや、おとうさんの実家を思いだした直後なんかに。おもちゃみたいに小さなキッ
チンと、窓からさしこむ銀色の光と、ここここんちは、という声と、ないしょねと
笑ったゆうこちゃんの顔を、全部いっぺんに。
[Η]
>>341 [Σ]
スターシップ・オペレーターズ(2):水野良:ISBN4-8402-1976-1
(P295)読了
[Τ]
>>361
[Η]
>>341 [Η]
キッドナップ・ツアー:角田光代:ISBN4-10-105821-0
(P198)読了
[Υ]
入江菖子は読みかけの『鞍馬天狗 地獄の門』をお尻の下に敷き、口をぽかんと開け、夢も
見ずに熟睡していた。大きな仕事が終わったばかりのいま、殺人だろうが戦争だろうが、彼女
の眠りを妨げることはできないのだ。
[Υ]
P153
窓の下に、誰かいる。
恵子はぎゅっと窓枠をつかみ、身を乗り出した。途端に大きな顔が視界いっぱいに広がって、
恵子は悲鳴をあげた。
[Φ]
P128
強制断絶された第三艦隊の全通信回線、データ回線はすべて回復している。艦隊としての機
能回復を確認して、ハウザー指令は指揮官席に腰を落とした。
「……統合参謀司令部が止まっただと? いったい、何が起きたというのだ」
[Υ]
P241
角田弥生は愛想よく微笑んだが、口調にはかすかに侮蔑の色が混じっていた。それが夫に向
けられたものなのか、それとも間抜けな刑事二人組に向けられたものなのか、一ツ橋はいぶか
しんだ。
[Φ]
>>365
[Υ]
P317
「盗み聞きも可能、ということですね」
「朱美さんがそれに気づいていたとすれば」
菖子は意味ありげに言葉を切った。
[Φ]
>>365
[Υ]
ヴィラ・マグノリアの殺人:若竹七?:ISBN4-334-73373-5
(P432)読了。
[Φ]
>>365
おや?
若竹七海
若竹七?
[Φ]
侵略会社の新戦艦 ARIEL 番外編 1:笹本祐一:ISBN4-257-77054-6
(P242)読了
[Χ]
P77
聞こえない、俺には何も聞こえない。泰彦は耳をふさぎたくなった。
こんなに風が強くて山じゅうの笹が揺れているのに、俺には何も聞こえない。なぜなら、
俺はたったいま別れを告げているところなのだから。最愛の女性と、最愛の友人とに。
[Χ]
P171
しかし、記実子は忘れてはいなかった。彼女たちが見た夢の内容を。亜希子もそうだ。彼
女も、本当は忘れていないのだ。忘れたいと願い、忘れたふりをしているだけ。夢は彼女の
中に深く沈み、その日まで浮かび上がることはない。十年ののち、時の準備が整い、二人が
再び出会うその日まで。
[Χ]
光の帝国 常野物語:恩田陸:ISBN4-08-747242-6
(P272)読了。
[Ψ]
P87
人気のないグランドに走り出る。夏で、昼休みで、まるで卒業式のような晴れ晴れとした寂
しさがあって、夕子はその場で両腕を広げて踊るように一回転する。
わたしも彼氏作ろっと。
[Ψ]
>>374 [Ω]
P82
みんな勝手なスコアを弾いているが、肚をくくって指揮台に上り、タクトを振ればともかく
音楽になる。それですべてが丸く収まる。
「ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン」
牛刀を握って俎板に掌を置いたとき、さて右にしようか左にしようかと、圭二は少し迷った。
[Ψ]
>>374 [Ω]
P146
足元から花が巻き上がった。
団地のなかぞらにふわりと浮き上がったとき、房子は住み慣れた部屋を振り返って、ひとこ
と、「さよなら。ありがとう」と言った。
[Ψ]
>>374 [Ω]
見知らぬ妻へ:浅田次郎:ISBN4-334-73135-X
(P279)読了。
[Ψ]
P179
しかし、榎本の姿だけが、どこにもなかった。
夏の夜。まるで真夜中の遊園地のようなグランドの、そのほとりにある二階建ての部室長屋
の屋根の上に浅羽は立ちつくす。ゆるい風が吹く。虫の声が降り注いでいる。
[壱]
P139
仲間に入れてもらえたガーランドも幸せそうです。テレビの画面なんか
何もわからなくても、ガーランドは大満足なのです。なんと言っても、お
母さんとお兄ちゃんとに挟まれて、かわいい妹になれたのですから。
[Ψ]
>>378 [壱]
ガーランドのなみだ:郡司ななえ:ISBN4-04-364202-4
読了。
[弐]
P72
「たいがいにせえよ」
オレはヘルメットを腕に掛けて、朝高とは反対側にバイクを急発進させた。
バックミラーを見る。
朝高と鼻血たれのチビの朝中は別段慌てた様子もなく、平然とこっちを見ている。
「クソッ、余裕ぶっこきやがって」
[Ψ]
イリヤの空、UFOの夏 その2:秋山瑞人:ISBN4-8402-1973-7
(P318)
[弐]
>>379
[弐]
P177
街はすっかり夜になっていた。
「ほしたらオレは病院に戻って単車で帰るけぇ」
「縁があったら、また」
「アホかっ」
金子は赤井の父ちゃんに殴られた時に口の中を切ったらしく、くちびるの端に血がにじ
んでいた。
[弐]
ハード ロマンチッカー:グスーヨン(具秀然):ISBN4-7584-3092-6
(P285)読了。
[参]
P83-84
あのときの父親の笑顔が、温かい声が、大きな手が大輝の中で鮮やかな色を付ける。
――上手に描けたな。
[肆]
P49
しかし、ぼくはかまわずに入った。そんなのにかまっている場合じゃないんだもの。
穴のなかは大きかった。ぼくはそこに入り、からだを丸めて小さくなり、目をつぶっ
た。耳は押えなかったが、女の子の声や笛の音などが、なぜかしだいに聞こえなくな
った。
しばらくたった。そとのようすを見ようと、ぼくはそっと目をあけた……。
[参]
P161
ありがとう
もう、離さないから
離せないから。
[肆]
>>383 [伍]
P82
さもありなん。
今や半分以上、ぼくの身体はりすかのものだ。
[参]
しにがみのバラッド。:ハセガワケイスケ:ISBN4-8402-2393-9
(P313)読了
[肆]
>>383 [伍]
>>384
[肆]
>>383 [伍]
ブランコのむこうで:星新一:ISBN4-10-109815-8
(P203)読了
[陸]
P44
教えられた電話の番号をプッシュしてみた。受話器から流れてきたのは「現在、お客
さまの都合で、電話はつながっていません……」という素っ気ないメッセージだけだっ
た。
[肆]
>>383 [陸]
P163
翌朝、都内にいるらしい教授から北見に連絡が入った。
「作戦は大成功だ。至急迎えにきてくれ」
北見はパイロット・スーツをひっつかむと教授を迎えにヘリコプターで飛び立った。
[肆]
>>383 [陸]
P283
剛太はそばまでやってきて、ぼくの耳元で
「宇宙港の場所は話していないよ。問題なんてないじゃないか」とささやいた。
ぼくはため息をついた。剛太、そんな問題じゃないんだよ、そう言いかけてやめた。
[肆]
>>383 [陸]
夏のロケット:川端裕人:ISBN4-16-766201-9
(P385)読了
[肆]
P156
それを思うと少しばかり憂鬱だった。
湿っぽいのは好みじゃない。
[漆]
P89
人間は自分を棚にあげるのが得意な動物だ。生きていれば、彼も同じことを言ったに
ちがいない。
生き延びるんだ。それしかない。
[捌]
P48
まいとおばあちゃんのつくったジャムは、黒にも近い、深い深い、透き通った紅だっ
た。嘗めると甘酸っぱい、裏の林の草木の味がした。
[肆]
>>390 [漆]
P191
「いいのかな。私の船への招待状なんだけど」
『船ってのは――』
「大きいのをひとつもらったの。太陽系でいちばん速いやつを」
[捌]
>>140 ひどい疲労感がまいを襲った。
「マイ・ディア」
おばあちゃんはテーブルの向こうから手を延ばしてまいの頬をなでた。
[肆]
>>390 [漆]
太陽の簒奪者:野尻抱介:ISBN4-15-030787-3
(P302)読了
[捌]
>>391
[肆]
>>390 [捌]
西の魔女が死んだ:梨木香歩:ISBN4-10-125532-3
(P221)読了
[玖]
P86
これでよし。
晶穂は己が仕事の出来ばえをながめ、あは、と笑う。清美が「やっぱり加奈ぶーだ! 加奈
ぶー加奈ぶー!」と連呼して大喜びしている。伊里野は恥ずかしそうにうつむいていたが、や
がて、恐る恐る視線を上げて、
右の鼻の穴にぽっちを詰めた顔で、笑った。
[肆]
新本格魔法少女りすか:西尾維新:ISBN4-06-182381-7
(P242)読了
[玖]
P155-156
あごヒモをぶらぶらさせながら二階の廊下を見上げ、伊里野はこう言って浅羽に笑いかける。
「だいじょうぶだいじょうぶ、へいきへいき」
そして伊里野は一階へと降りていき、浅羽の視界から姿を消した。
消えずに残ったのは、真っ白な髪に縁どられた、精一杯の強がりの笑みだけだった。
395 :
ちょっと悪いが:2005/04/21(木) 13:14:34 ID:oJu+XE57
○ンコ漏れそうなんで、このスレ借りるよ。
(約1分キバる。)
ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり。
「ふーーーーーーーーーーっ。」
(安堵のため息)
じゃあな。また来るぜ。
[玖]
イリヤの空、UFOの夏 その3:秋山瑞人:ISBN4-8402-2173-1
(P304)読了。
>>395 用を足したあとに紙とか使って始末しない主義――の方ですか?
[拾]
P163
浅羽はうつむく。伊里野がその顔をのぞき込む。
「――先坂、なんで泣いてるの?」
記憶の退行が行き着いた先には、一体何があるのだろう。
自分は一体、何を失おうとしているのだろう。
[拾]
イリヤの空、UFOの夏 その4:秋山瑞人:ISBN4-8402-2431-5
(P331)読了
[А]
航介は思った。これこそが真実なのだ。これまでは、長い長い知らない世界の夢を
見ていたのだと。地球に生まれ育ち、惑星探査を続けていたという夢……。これが本
当の世界なのだ。
死に似ている眠りもある。だが、生そのものの眠りもあるのだ。
[А]
>>400 [Б]
>>P96
昇太は二、三歩歩いてからそれに気づき、歩調を緩め、少女とならんだ。
太陽が落ちるのはまだまだ先だ。これからずっと真昼の道を歩き続けなければな
らない。
昇太は桜並木を抜け、日盛りの道にでた。
[番外]
ケロロ軍曹2:吉崎観音:ISBN4-04-713344-2
ケロロ軍曹3:吉崎観音:ISBN4-04-713396-5
[А]
P193
視野から消える瞬間、アーロンは、あの男女が、これから永遠にあのように浮かび
続けているのではないかという予感を持った。
と同時に、自分が何故、シャガールを愛するのか、その理由を悟ったような気がし
た。
[Б]
P174
昇太ははげしく抗い、早目の腕のなかから逃れようとした。一歩も動けなかった。
男は炎につつまれながら、自分の身にいったいなにが起こっているのかわかっていな
いような不思議そうな顔つきをして昇太を見つめつづけていた。
[番外]
キリン 29巻:東本昌平:ISBN4-7859-2534-5
[А]
スカーレット・スターの耀奈:梶尾真治:ISBN4-10-149008-2
(P255)読了
[Б]
>>402 [В]
P48
「ちゃんと、なってる。うちは、何でもよく冷やすのが好きなの。家族揃ってね――
でも、恋愛は別よ」
客室乗務員が前の方の座席から何かを配り始めている。晶世は悪戯っぽい笑みを浮
かべて、松井の白い顔を見つめていた。
[番外]
ケロロ軍曹4:吉崎観音:ISBN4-04-713455-4
[Б]
>>402 [В]
P92-93
ははは、敦行さんは大馬鹿よ、私を選んでおけば、あの時、考え直すことだって出
来たのに、私は、チャンスを与えてあげたのよ。二人揃って、大馬鹿だわ!――痛い
ってば、放して――馬鹿野郎っ、あんたたちなんか、大っ嫌い!」
[Г]
P123-124
止まっていた涙が再びあふれ出し、小谷は今度こそ何も言えずに泣き続けた。虫の鳴き声に
かき消されそうなくらいか細い小谷の嗚咽を、名門だけがただ静かに受け止めている。
頭上には満ちた月が浮かんでいた。
気まぐれに分かれた道が再び一つに戻るのを、ただ静かに見守っていた――
[Б]
>>402 [В]
>>404 [Г]
P154
「……はい……」
返事は毛布越しなのでくぐもっていた。折りたたみ式のローテーブルを広げて、粥の入った
椀を置いたが、小谷は一向に毛布から出ようとしない。
粥から上る湯気の向こう、ぴくりとも動かない小谷を眺めながら僕はさらに首をひねった。
――変な奴だな、と。
[Д]
>>58-59 会議室を出る時に、処理作戦のことが気になって、その村について知りたくなった。その
問題の村には名前があるのですか? とコウリーは聞いた。ヤマグチがドアを開けながら答
えた。
「ヒュウガ村だ」
[Б]
>>402 [В]
>>404 [Г]
最後の夏に見上げた空は2:住本優:ISBN4-8402-3024-2
(P328)読了
[Д]
>>407
[Б]
>>402 [В]
>>404 [Д]
P174-175
ウィルスに勝てますか、とコウリーは聞いた。
「実際に戦うのは免疫系の細胞だ、われわれはできることを一つ一つやっていくだけだ」
その後、オクヤマは英語でびっしりと書き込まれたメモを眺めて、かすかに首をひねり、
呟いた。
「出現ウイルスは何かを象徴してるはずだ、こいつは何を象徴してるんだ?」
[Б]
事故係 生稲昇太の多感:首藤瓜於:ISBN4-06-275024-4
(P398)読了
[В]
>>404 [Д]
>>407 [番外]
ケロロ軍曹8:吉崎観音:ISBN4-04-713613-1
[В]
>>404 [Д]
ヒュウガ・ウィルス 五分後の世界II:村上龍:ISBN4-87728-585-7
(P258)読了
[Е]
P57
黄色い砂が舞っていた。どこを見ても、砂ばかりだった。大草原だった場所が今ではすっか
り砂漠になっている。変わらないものは、山頂に薄く雪をかぶるリューン山だけだ。そして、
民兵たちが駐留していたベレリアンド城塞は、崩れ落ちて廃墟と化していた。
乾いた風がまた砂を巻き上げた。画面は黄砂のグラデーションに覆われ、何も見えなくなっ
た。
[番外]
ケロロ軍曹9:吉崎観音:ISBN4-04-713651-4
[В]
>>404 [Е]
P111
〈あなた様が探されるのは、古の大魔法使いのひとりであり、一の創造主。かりに何かを知っ
ていたとしても、わたしの口からその名を語ることはできませぬ。あなた様がご自分で探すの
です〉
GEOは言い終えると、穏やかな微笑みを浮かべた。そして、背景の壁に溶け込むように消
えていった。
[Ё]
P150
そこには、昨夜一瞬だけBNNニュースで流されたという、被害者の名前が書かれて
いた。
十五歳の女子。その名前が。
〈綾小路麗々子〉と。
[В]
>>404 [Е]
>>410 [Ё]
推定少女:桜庭一樹:ISBN4-7577-1995-7
(P278)読了
[В]
P175
ふと気づくと、思わず呟いていた。いつの間にか、またもや自分のすぐ隣に立って
いた滝口が「え」と小さくいったのが聞こえた。また、強い風が吹き下ろしてくる。
芙沙子は、一つため息をつくと、何気なく、かじかみ始めた詩文の手を見た。指先に、
長く茶色の髪の毛が一本、絡みついていた。わずかに指を動かしただけで、真っ直ぐ
なその髪は、するりと芙沙子の指からすり抜け、風に飛ばされて、闇の中に消えてい
った。
[Е]
>>410
[В]
夜離れ:乃南アサ:ISBN4-10-142539-6
(P254)読了
[Е]
>>410 [Ж]
P53-54
しかしその後土屋と話すこともなく別々に仕事をしているうちに、あのときに感じたわだかまりは
いつのまにか薄れていった。
その数ヶ月後には三崎も課長になり、そしてその翌年には若干三十二の若さで土屋が第一営業部の
部長に昇進した。
異例の大抜擢だった。
[Е]
>>410 [Ж]
P151
今度、彼女に土屋を紹介しよう。一度後輩として紹介したことはあったが、今度はこれからのパー
トナーとして。
そんなことを考えながら、土屋に口付けた。
二人の関係は始まったばかりだった。
[Е]
P196
その体にはHIVが巣くう。やがて、この少年も逝くのだろう。己の不能により幹線を免れ
ることで、重雄はラームのように死という物語に殉じることすらできない。
重雄はエドの隣に身を横たえた。そして、目を閉じて、出血する傷口から、痛みが痺れのよ
うに這い上がってくるのを感じていた。
[Ж]
>>414
[Е]
P279
「ええ、ボクはeGODです。でも、ぼくだけ、というわけではないのです」
「あなたに提案があります」と彼女は重々しく言った。
[Ж]
>>414
[Е]
The S.O.U.P:川端裕人:ISBN4-04-374801-9
(P448)読了
[Ж]
>>414
[Ж]
契約不履行:義月粧子:ISBN4-344-80208-X
(P235)読了
[З]
P132
「横田に母校を見せられなかったな」
マリーの瞳から、涙が溢れた。山崎は無表情に横田の血まみれの横顔に視線を落とした。
いつのまにか、季節はずれの蠅がたかって血を舐めていた。
[З]
P212-213
良江の帰りが遅くて、待ちわびて、いらついて、シャブを射ったことが頭を掠めた。良江はも
う戻る気がなかったのだ。
飛田は眼を閉じた。顎がはずされているので、唇の端にあきらめの笑いをうかべることはでき
なかった。
[И]
P88-89
誰もが言葉もなく、その様を見つめている。
返り血にその白い毛皮を斑に染めた猫が、弔いの踊りを踊り続ける。
[З]
笑う山崎:花村萬月:ISBN4-396-32637-8
(P330)読了
[И]
>>420 [Й]
P105
「ちょっと待ってください。そんなこと急に言われても……」
有利子は、目の前の青白い顔を見つめて、立ち尽くしていた。
[И]
猫の地球儀 焔の章:秋山瑞人:ISBN4-8402-1388-7
(P246)読了
[Й]
>>421
[Й]
P242
「いや、きっとそうだ。あなたは、あのときの財前さんのお嬢さんなんだ。だから、だか
らこの僕を……」
駆け寄って、両手をとってきた小津田の顔から目をそむけて、有利子は必死で頭を振り
続けていた。
[Й]
投資アドバイザー 有利子:幸田真音:ISBN4-04-378501-1
(P323)
[К]
P50
そして、それらの船が集まって出来た、振動しつづける、村や町……
いつの間にやら、まどろんでいた。
[К]
P159
それがすむと、こんどは女が、男の体をふく番だ。男は眼をとじ、ゆっくり女の髪
をなでながら待っている。髪はこわばり、ざらついていた。
けいれん��同じことの繰返し……いつも、別なことを夢みながら、身を投げ入れ
る相も変らぬ反復……食うこと、歩くこと、寝ること、しゃっくりすること、わめく
こと、交わること……
[К]
砂の女:安部公房:ISBN4-10-112115-X
(P268)読了
[Л]
P168
となりで皐月が、夜空を見上げた。片頬で笑い、
「……ほんとだ。星だ」
「生きてるって楽しいね」
わたしがつぶやくと、皐月がブッと吹き出して、「おめー大丈夫か」と言った。
[Л]
赤×ピンク:桜庭一樹:ISBN4-7577-1283-9
(P280)読了
[М]
P72
「でさ、サッカーとアメフトって何人でやるスポーツ? この前の連中だけで足りる?」
ハルヒのハレーションを起こしそうに明るい笑顔を眺めながら、俺はどっちのほうが先取が
少なくてすむのだろうかと考えていた。
[Н]
P40
でも。
魔法の扉は、こよみが生まれるはるか以前に、どうやら閉じてしまったようだった。
駅に着くまで、こよみは、三回転んだ。
[О]
P44
「なるほど。でもそれ、向こうにきちんと伝わったかな」
エルメスが聞くと、キノは微笑んだまま、きっぱりとこう答えた。
「さあね」
[М]
P179-180
それとも。俺たちを巻き込んだのは長門の希望だったのだろうか。殺風景な部屋で何年も暮
らす宇宙人製の有機アンドロイド。無感情に見えるだけで、やはりこいつにもあるのだろうか。
一人でいるのは寂しい、と思うことが。
[Н]
>>429 [О]
>>429 [П]
P61
あたしはユメミを追って大気圏を脱した。向かう先は月と地球の重力共鳴点。ここから
一番近い、地上世界と精霊世界を繋ぐ亜空間通路の入り口がある空間だ。そして最終目的
地の天上界《水の都》は、そこから更に約半日ほど亜光速移動した場所にある。
[М]
涼宮ハルヒの退屈:谷川流:ISBN4-04-429203-5
(P303)読了
[Н]
>>429 [О]
P77-78
「人聞きの悪い。だましてなんかないよ。物は試しなら、どっちに行ったっていいじゃないか。
違うかい?」
「ずるーっ! だからって右に行くことはないじゃんかぁ!」
エルメスの正当な抗議を無視しながら、キノはアクセルをさらに開けた。
[О]
>>430 [Р]
P53
カブトムシの鈎爪が、頭にしっかり食い込んでいたけれども、やがて――。
「飛べ、わたしの虫(バグ)!」
カブトムシは月と流れ落ちる星に彩られた空を、高く高く舞い昇っていった。
[Н]
P136
友人の体重が肩に重たい。
「森下……魔法ってやつ、あたしも信じてもいい気になってきた」
くちびるをひきしめ、こよみは、こっくりとうなずいた。
[О]
P165
「わたくしがたとえ逆立ちをしても、あなたを導くことはできません。シズ様」
陸がきっぱりと言い放った。
「そうだね」
とつぶやいた。そして彼はもう一度だけ、森の向こうにあるはずの国を見た。
[П]
>>430 [Р]
>>431 [С]
P38
俺だけが困惑の中で立ちつくし、呆然としたまま世界に取り残されることになったのだ。
そう、やっと俺は気づいた。
十二月十八日の昼休み。
形を伴った悪い前兆が、教室のドアを開いた。
[Н]
よくわかる現代魔法:桜坂洋:ISBN4-08-630163-6
(P314)読了
[О]
>>432 [П]
>>430 [Р]
P102
整ったきれいな顔をしていました。冷たい感じはしない類のきれいな顔です。瞳がとても大
きく見えたからだと思います。度の強い眼鏡をかけていたけれども、目は大きく見えました。
そうゆう強い印象を与える目でした。
だから、彼女の第一印象は――』
[С]
>>432
[О]
キノの旅:時雨沢恵一:ISBN4-8402-1585-5
(P236)読了
[П]
>>430 [Р]
P148
『んー、そうだな、この際、文章はどうだっていい! せっかく口紅を買ってやったんだから、
キスマークぐらいつけておけ! 男なんて、それだけで騙される。すべて水に流しちまうんだ
よ!』
わたしはバイクを降り、バックミラーをのぞき込んだ。
もちろん、手には口紅を持って――。
[С]
P102
「なんてこった」
吐いたセリフが白い息となって散っていく。
俺はハルヒに会いたかった。
435 :
祝!スレ立ち1年4ヶ月記念:2005/06/06(月) 22:39:08 ID:jTjN2HZ1
おチンチンびろーん
∩___∩
| ノ ヽ/⌒)
/⌒) (゚) (゚) | .|
/ / ( _●_) ミ/
.( ヽ |∪| /
\ ヽノ /
/ /
| _つ /
| /UJ\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
[П]
>>430 [Р]
P200
『聖痕(スティグマ)』
わたしは、帽子の鍔の焦げ跡を、ふたたび指でなぞった。
――聖痕。
声に出さず、わたしはつぶやいた。
[С]
P159
「まるで――」
まるで真夏の気温だった。
つまり、現在の俺が思うべき疑問は一つだけだ。
今は、いつだ。
>>435 お祝い、誠にありがとうございます。
――とは申しましても、このスレ、私が立てたワケでは御座いませんが。
しかしながら、1 年 4 ヶ月もの間このスレを維持してきたのは、ひとえに私の努力の賜です。
今後とも生暖かく見守ってくださいますよう、お願い申し上げます。
[П]
>>430 [Р]
ポストガール:増子二郎:ISBN4-8402-2115-4
(P245)読了。
[С]
涼宮ハルヒの消失:谷川流:ISBN4-04-429204-3
(P251)読了。
[П]
P158-159
テレビ画面に突如テロップと風景写真が現われ、夕食時の予報番組が中断になった。
画面が風景写真に変わる寸前、岸尾氏が屈強そうな二人のガードマンに羽交い締めにさ
れ、退場する場面が映っていたのよね。
これは目覚めが悪いわ……。
[Т]
P85
「ではノーレートで」
そしてそんな時に限って、しなくてもいいのに俺はバカ勝ちした。ロイヤルストレートフラ
ッシュなんて初めて見た。
もう一度この日をやり直す機会があったなら、掛け金の設定を是非とも覚えておくことにし
よう。
[П]
P221
それでも流石は職人のアナウンサー。精神的に疲労困憊の状態にあっても、決して職務
を疎かにしないんだ。
だけど、画面が退場させられる岸尾氏の姿に切り替わってしまった。
(このお天気番組って、ひょっとして岸尾氏の退場が売り物なのかな?)
[Т]
P180
その予想が大間違いだったと判明したのは、それから一ヶ月後、クリスマスの押し
迫った師走の半ばのことである。
涼宮ハルヒの存在を見失ったとき、俺はそれを悟ることになった。
[П]
正しい台風の起こし方:清水文化:ISBN4-8291-2757-0
(P294)読了
[Т]
涼宮ハルヒの暴走:谷川流:ISBN4-04-429205-1
(P323)読了
442 :
祝!スレ立ち1年4ヶ月記念:2005/06/11(土) 11:33:23 ID:mZGDe4JY
志那虎もびっくり。クマー怒涛のローリングサンダー
∩___∩
| ノ ヽ/⌒)
/⌒) (゚) (゚) | .|
/ / ( _●_) ミ/ おチンチンびろーん
.( ヽ |∪| /
| _つ /
| /UJ\ \
| / ) )
∪ ( \
∩___∩
| ノ ヽ/⌒)
/⌒) (゚) (゚) | .|
/ / ( _●_) ミ/ おチンチンびろーん
.( ヽ |∪| /
| _つ /
| /UJ\ \
| / ) )
∪ ( \
∩___∩
| ノ ヽ/⌒)
/⌒) (゚) (゚) | .|
/ / ( _●_) ミ/ おチンチンびろーん
.( ヽ |∪| /
| _つ /
| /UJ\ \
| / ) )
∪ ( \
443 :
うぶな32歳:2005/06/11(土) 19:36:30 ID:b5qbmE+P
今日は暇だった
明日も暇だろう
虚しい・・・
444 :
8:2005/06/11(土) 19:43:14 ID:wIstwWtM
じゃ、死んじゃえば。マンドクセだろ生きてるの?。
と手伝ってみる。www
[У]
P141
平介は布団にもぐりこんだ。だが眠気はすっかりどこかへ消えてなくなっている。そ
のうちに直子のほうから規則正しい寝息が聞こえてきた。やはり子供は寝付きがいい。
平介は冴えた頭で闇を見つめながら、俺は娘と妻のどちらを失ったのだろうと考えて
いた。
[Ф]
P30
「こんなの……」
流実子は本を手にしたまま呟いた。
「こんなの、ありなの」
>>442 この板が 30 代板である事からして、あなたが 30 歳以上だと仮定しますとね、
土曜の真っ昼間にね、どういう場所で、どういう状況で、どんな表情して
その書き込みをしたのか……なかなか興味深いですな。
>>443 小説を読みましょ。いいですよ、小説。
まぁ、どっちにしろ時間の浪費には代わりありませんがね、
ぼーっとテレビ眺めてたりするよりも、
何となく有意義な時間を過ごせた気になりますから。
>>444 死ぬに当たって、死ぬ決心したり、死ぬ方法を考えたり、死に場所を決めたり、
身辺整理したり、周りの人たちがそれなりに納得する理由を作ったりと、
それはそれは面倒な事でしてね。
私なんかね、死ぬのが面倒臭くって、で、生きている人でございます。
[У]
P249
丸く切り取られた写真を文也に渡した。
「梶川さんは一時だってあなたのことを忘れたことはなかったと思いますよ」
「そんなことは免罪符にはなりません」平介の言葉を断ち切るように、若者は一回鋭く
首を振った。
[Ф]
>445
[У]
P320
平介は全く動けなくなっていた。声も出せない。
キャンプファイヤーの炎が激しく燃え上がり、直子と相馬の顔を真っ赤に照らし出し
ていた。炎がめらめらと動くたびに、二人の影も揺れた。
[Ф]
P102
愛しいという思いは、すべてをチャラにしてしまう。侑里はただその手で抱きしめら
れるそとだけを欲していた。
今から始まるであろうさまざまなトラブルと、引き替えにしてまでも離したくない手
だった。
[У]
秘密:東野圭吾:ISBN4-16-711006-7
(P440)読了
[Ф]
>>447
[Ф]
P206
早く帰ろうと思った。渋谷はもう自分の来る街じゃない。特に五時を過ぎたらいけな
い。自分の残像を探してしまいそうになる。映画なんか観なければよかった。侑里は早
足で駅に向かった。
[Ф]
恋人たちの誤算:唯川恵:ISBN4-10-133423-4
(P334)読了
[Х]
P100
僕は死なない。これから先、どのように複雑で困難なことが待ち受けていようと、君が
いる限り、僕は死なない。僕は受話器を持っていない方の腕を使って、ブラインドを開け
ました。
眩しい昼の光が部屋中に差し込んできました。
[Ц]
P62
モデル並に可愛い女の子のムチャクチャ形のいい鼻、ニーキックで潰した罰なら何
がふさわしいんだろう?
私はそれを自分で選べるんだろうか?
[Х]
>>452 [Ц]
P156
あのスレ見てここに来たの?反応早。
違う。
マキは江戸川区に住んでいる。
アルマゲドンが起こっているって知って、そんでその騒ぎに紛れて、ここに来たんだ。
こわ。
そんで金槌。
[Ч]
P175
タニやんさんは、テラダさんと話した後、ボクに「がんばれよ!」と声
をかけて、すっとどこかに消えてしまった。
でも、いいことをおしえてもらった。これから、ボクはこの東京にある
〈病院〉を探して歩こう。きっと、そのどこかにヤマダくんがいるはずだ。
もう少しだ。きっとヤマダくんに会える!
[Ш]
P119
幾層にも重なったボードは火花を散らして、焦げた匂いがせまいコクピットに充満した。
わたしが目を向けたとき、モニターはすでになにも映さず、暗くなっていた。
天窓には、まだ月が留まっていた。
「さよなら、いってらっしゃい!」
月を狙って、私は二発目を撃った。
天から落ちてきた狐、イナリの魂をあるべきところに還すために。
[Х]
エミリー:嶽本野ばら:ISBN4-08-747818-1
(P214)読了
[Ц]
P209
あの時からずっと、陽治しか見てなかった。でもこの恋がかなわなくってホント残念。
この世に、陽治しか、欲しいものなんてなかったのに。
バイバイ。
あーあ。このまま空の上まで落ちて、わたしは一体、どうなるんだろう?
[Ч]
いぬのえいが 小説・ポチは待っていた:竹内清人:ISBN4-04-378401-5
(P300)読了
[Ш]
P167-168
石に腰かけて、微笑むわたしのすがた。
身につけているのは、麦わら帽子だけの、裸のわたし。
絶対に見せるもんか!
[Ц]
P274
と言い、それに合わせて、私の後ろにいたヘイドナの体が、私の頭をぐいと下に押
し付け、オッレの口に、私の顔を入れました。
怪物の頭の一番上で、私はオッレにパクパクと食べられ、飲み込まれていきました。
[Ш]
P222
月に連れて行って欲しいって、私はグラムに囁いたけど、それはキスをねだるんじゃな
くて――ごめんなさいってこと。
[Ц]
阿修羅ガール:舞城王太郎:ISBN4-10-118631-6
(P367)読了
[Ш]
>>455 [Щ]
P48
それは、ぼくに黙認しろという意味を含んでいる。夜の海風に吹かれて、しばら
くためらった。だが、やがて否とも応ともとれるほど曖昧に頸を振って踵を返した。
走り去る健を呼びとめて真意をただす必要を感じなかった。ぼくは、自覚している
以上に昼間の七月の態度に憤っていたのかもしれない。家へ戻っていくらか悔やん
だが、もう遅い。健は口にしたことを、滅多に覆さない人物だ。
[Ш]
ポストガール2:増子二郎:ISBN4-8402-2438-2
(P272)読了
[Щ]
ぼくはこうして大人になる:長野まゆみ:ISBN4-10-113951-2
(P174)読了
[Ъ]
P57
テーブルに置いてあった煙草入れに手を伸ばしながら、ポウはまた天窓を仰いだ。十角形に切
り取られた夜の片隅に、ぼんやりと浮かぶ黄色い月……。
角島、十角館。薄暗いランプの灯が、周囲の白い壁に若者たちの影を描いて揺れる。
漫然と、彼らの夜は更けていった。
[Ы]
P53
要約する。
UN大学を出たばかりの新米、十九歳の辻本司がキツネザル星人に捕まった理由はつま
り、ソビエト人がボストークを飛ばしたせいである。
459 :
俺は涙を流さない。駄々っだ。:2005/06/25(土) 00:10:07 ID:noJcWcSs
君は今熱く生きているか?
[Ъ]
P148
彼らは勿論、知る術もなかった。
いくつかの街と、海とを隔てた小さなその島を舞台に、殺意の爆発点は間近まで迫っていたの
である。
[Ы]
P134
「……いつまでだ」
「この草原を森が覆うまで」
チチュワが顔を上げる。
「燃やした森が戻る日まで。それが空の上まで見えるようになる日まで」
そう言って、チチュワは預かり人の消えた空を見上げる。
>>459 私の場合は、生まれてこの方熱く生きた事などございませんよ。
これからの人生もまた、熱く生きるつもりなんか毛頭ありません。
[Ъ]
P224-2225
そろそろと椅子から腰を浮かせながら、ヴァンが云った。
「ああ。一錠でいいぞ、よく効く薬だから。――エラリイは?」
「必要ないさ。自力で眠れる」
やがて、テーブルのランプが消され、十角館のホールに闇が下りた。
[Ы]
P218
「女物の尾飾りを持ち歩くわけにはいかんだろう」
「ああん?」
リェデイは妙な顔をする。キチォルは黙々とタラグをさばき続ける。よく切れる。生涯
使おうと、丹精込めて打ち直したかいがあった。
チチュカに渡された尾飾りを。
[Ь]
P49-50
しょうがないので俺も走る。
何故かって?
ハルヒの手が俺から離れるには、まだ時間がかかりそうだったからさ。
[Ъ]
十角館の殺人:綾辻行人:ISBN4-06-184979-4
(P366)読了
[Ы]
>>462 [Ь]
P94
何をやろうと言い出そうが、どれだって同じような末路が待ちかまえているだけかもしれな
いし、まあ、それもこれもそん時までにSOS団がまだここにあったらの話だ。
……あるのだろうか?
今度、未来人に訊いておこう。それが禁則事項に該当しないことを願いつつ、俺はそう決意
するのだった。
[Ы]
導きの星 I 目覚めの大地:小川一水:ISBN4-89456-943-4
(P311)
[Ь]
>>463 [Э]
P32-33
砂漠のなかにいるみたいな彼らに手をふりかえして背を向け、肌寒くなりはじめ
た街の中へ駆け出して、ついさっき山中さんに聞いた、次回の場所と日時を忘れて
しまったことに気付いた。けれどあたしは公園には戻らず、きっともう、学生新聞
で彼らの広告を探すこともしないだろう。そしてあるときふっと、ある時間一緒に
バスに乗り合わせた人々を思い出すに違いない。幻の学校の、幻の同級生を思うみ
たいに。
[Ь]
>P240-241
ハルヒの号令に従い、俺たちは深々とお辞儀をして口々に決まり文句を放った。
毎年代わり映えのしない、でも代わったとしたら寂しくも思えるだろう、五・五・五からな
る定型句を。
[Э]
P111-112
「なんだ、おまえら。ひょっとしておれもてもて?」私たちは笑う。手をつないだ
まま、惜しみのない陽射しを受けて、背をまるめ、声をあたりに響かせて、この一
瞬、世界じゅうで一番幸福な家族みたいに笑い続ける。
[Ю]
P34
『悪魔』と呼ばれたその存在は、少し寂しそうに言葉を続けた。
「今度こそは、とも思ったのだがな」
『悪魔』の声はもう聞こえない。そこには、無限とも錯覚できる闇が広がるのみだった。
そして、時は流れる。
[Ь]
涼宮ハルヒの動揺:谷川流:ISBN4-04-429206-X
(P297)
[Э]
>>465 [Ю]
P157
「安心しろ。ただ、マフィアと喧嘩になるかもしれんからな。その為の道具を作っただけだ。
用が済んだらとっとと『食う』つもりだしな…。それとも、お前らにギャングと潰し合って勝
てるほどの体力があるのか? ならば、お前らにやってもらうまでだが」
老人達は、それ以上何も言わなかった。
[Э]
だれかのいとしいひと:角田光代:ISBN4-16-767202-2
(P212)読了
[Ю]
P204
血の匂いを吹き散らすかの勢いで、ベルガの咆哮が建物を震わせた。
「殺してやる……誰だって構うかぁ! 絶対ぶち殺してやるからなぁああッ!」
警察官が多数いる中の『殺人宣言』だったが、咎める者は誰もいなかった。
[番外]
げんしけん:木尾士目:ISBN4-06-321144-4
[Ю]
バッカーノ The Rolling Bootles:成田良悟:ISBN4-8402-2278-9
(P310)
[Я]
P127
「また合おうね。……ニュースに出るようなことは、やっちゃダメだよ」
岬ちゃんはスタスタと歩き去っていった。
五月の午後のことだった。
[а]
P30
ホスピスを立ち去る前、もう一度病室をのぞいた。母が運び出されたあとのベッドは、
きれいに整えられていた。モスグリーンのベッドカバーが掛けてあった。女の子と風車と
鼻の刺繍がしてあった。女の子はかわいらしい髪飾りを付けていた。
[б]
P95
杏色のスカートの下でゆっくりと動く指、力強い男の腰の動き、女のどこまでも広がり
ゆく歓喜、体を寄せ合って佇む男女、男の手の甲を撫でる女の指、テーブルに音楽を伝え
る男の指、そして私は、自分の太腿の奥でもひとつのリズムが生まれはじめたのを感じて
いた。
[Я]
>>468 [а]
>>468 [б]
13のエロチカ:板東眞砂子:ISBN4-04-193208-4
(P283)
[Я]
NHKにようこそ:滝本竜彦:ISBN4-04-374702-0
(P321)
[а]
刺繍する少女:小川洋子:ISBN4-04-341004-2
(P224)
[в]
P116
「おばさん!」少女は不安げに叫んだ。「みんなが言うわ。おばさんは死んじゃうの?」
カリヤ総統は悲しげに微笑んだ。「いいえ。わたしは償うのよ」
[番外]
げんしけん 2:木尾士目:ISBN4-06-321151-7
[в]
>>471 [г]
P96
「いや、ちょっと。人間の持つポテンシャルの高さと、低さについて悩んでるとこ」
「ふーん……」
エルメスの深刻なつぶやきに、キノは生返事を返した。
モトラドは、沼の脇の道をのんびり走っていった。
[в]
>>471 [г]
キノの旅 II:時雨沢恵一:ISBN4-8402-1632-0
(P242)読了
[в]
P257
お母さんは純一郎君のことを完全に、そして永遠に忘れてしまいました。
そして、オーバードライブに入り、旅立っていきました――人類未到の希望の地に向
かって。
[в]
海を見る人:小林泰三:ISBN4-15-030797-0
(P370)読了
[д]
P93
秋は、無意識のうちに、胸ポケットに入っている、加藤から託されたカギを押さえた。
ほてった頬に、ぽつりぽつりと雨があたり始めた。
長い梅雨が始まったのだ。
[д]
六番目の小夜子:恩田陸:ISBN4-10-123413-2
(P323)読了
[е]
P100
「はあ? 当たり前の事云わないで頂戴! 気味悪
い奴ね……。ああもう、私は何も悪い事してないで
しょう? あんたの妹なんか見た事もないわ。赤の
他人よ。私とは関係ないのに! もう……サッサと
私を自由にしなさいよ!」
「…………」
[е]
P161
すると姉はニッコリ笑って、潰すなら三匹だけに
しなさいと窘めた。その言葉に少なからず驚いた僕
が何故三匹だけなら良いのかと質すと、姉は更に笑
い、勇敢な者はいつだって三匹なのよと答えた。
今なら判る。
判ったと錯覚できる。
遂に……本格的な殺意が湧いた。
[е]
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人:佐藤友哉:ISBN4-06-182196-2
(P283)
P98-99
瓜生は息を詰まらせた。酸欠の金魚のように口をパクパクと開けたり閉じたりしながら、頭
はなにもまともに考えられず、たったひとつの言葉がぐるぐると回転していた。
万事休す。
P212
一番近い店をめざした。前の店と同様に、最上階まで上がり、階段を駆け上がった。屋上へ
出るドアのノブに手を掛けて、自分の勘が当たったことを知った。
鍵穴が、銃痕でつぶされている。
生唾を飲み込み、思い切ってドアを外へ開いた。
夏休みは命がけ:とみなが貴和:ISBN4-04-427901-2
(P325)
P90
二人で結んだ果たせなかった約束。
唯は、その約束の小さなかけらが、どこか悲しそうに瞬きながらきらきらと光るのを、
いつまでも、いつまでも見つめていた。
P164
唯の報告書では壊せなかった物、もの。
寄り添って暮らした歳月の重みが、唯自身は夫と結ぶことのできなかった絆の痛みが、
唯の額に浮かんだ汗を、そっと冷やした。
観覧車:柴田よしき:ISBN4-396-33226-2
(P317)読了
P154
「何よ、何? 何か解ったの、悠有? 何か感じたの? 何か見え――」
「そうじゃなくてね。えーと」
悠有はひどく恥ずかしそうだった。
「明日は、お兄ちゃんのお見舞い行ける日なんで、実験はお休みにしたいんだけど……だ
め?」
[ё]
>>487 [ж]
P109
四日後に、ツオ巡査がプジョーでやって来た時、老人の家から出迎える者はいなかった。
老人は竹のベッドの上で、息を引き取っていた。町からやって来た医師は、老人は心臓麻
痺で死んだと診断した。警官は、ふと思い出して東の砂浜を見に行ったが、そこにはあの
生物の死骸があった痕跡は何も残っておらず、彼はやがてそのことを忘れてしまった。
[ё]
>>487 [ж]
P227
洋助がキャシーの胸の中で、必死で嗚咽の声をこらえていた。その洋助を抱きしめなが
ら、キャシーは対岸のライライ島の浜に、いくつかの明りが蠢いているのを目の隅で捕え
ていた。
[ё]
サマー/タイム/トラベラー 1:新城カズマ:ISBN4-15-030745-8
(P316)
[ж]
>>489
[ж]
遠い海から来たCOO:景山民夫:ISBN4-04-173606-4
(P333)再読・読了
[з]
楽しかった。
楽しかったのだ。浮かれていたのだ。
それはおそらく本当のことで、それに間違い、あるわけがない。
――こうゆうのが、いつまでも続けばいいなぁ。
そう思った。
そう思ったさ。
[з]
ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ:滝本竜彦:ISBN4-04-374701-2
(P288)読了
P78
電話機からは保留の電子音旋律が聞こえる。命短し恋せよ乙女、赤きくちびる褪せぬ間
に。旋律を合わせ口内で歌う。遅いわね、霞さんとかいう人。なにしてんの、早く出てき
てよ。
P154
星野は切符売り場で言った。
「でも、きっときみのことがすごく好きだったんだよ。自分の心の占有率が大きくない女
相手には困らないんだからさ」
「ありがとう」
私は星野の顔を短くないあいだ見て、言った。
P205
「短い手紙でしたが、心がざわめきました。ものすごく美し手文字が便箋の上でかがやい
ているようていした。僕は返歌を作れませんが、力石さんは今お書きになっているような
小説を書くべき人ではないと思いました」
「…………」
私は霞からのFAXをやぶった。霞さん、どうして、こんなことを書くの?!
「字なんか、字なんかほめてくれなくていいッ!」
レンタル(不倫):姫野カオルコ:ISBN4-04-183509-7
(P316)
P147
俺は、
晴れわたった青空の中、ゆっくりとまた回り始めた、萩原さんのルーレットが見える気が
した。
そしてその青空いっぱいに、仲間たちのルーレットが、
止まる事だけを拒み続ける、俺達のルーレットが、
幾つも、幾つも、回っているのを、見た気がした。
青空のルーレット:辻内智貴:ISBN4-334-73617-3
(P252)読了
P116
実りを盗む鳥を偽りの身で欺き、追い払うもの。
そして、魂をついばむ不安を偽りの言葉で欺き、追い払うもの――案山子。
わたしはメイルバッグから社のロゴ入りの便箋を取り出した。
目を閉じて、呑んでしまった虫が紡ぐ言葉を手繰った。
ポストガール3:増子二郎:ISBN4-8402-2689-X
(P303)読了
P157-158
永遠も無限もないはずの、この宇宙で。どこまでも、どこまでも。
でも、どこまで往くんだろう。ぼくの中で同じ言葉が反復する。反復するうちに、少
しずつそれは別のものへと変わってゆく。彼女はどこまで往くつもりなんだろう。ぼく
らをおいて。この街をおいて。あらゆるものを置き去りにして。
そしてその時、ぼくは何をすべきなんだろう?……
Test
[и]
>>502 [й]
P79
わあっとみんなかけた。鳩をおどかしてはいけないので、徳治だけ、そっと物干しにあ
がった。徳治がトラップをあけてやると、キンタロウはすとんと身軽に小屋にとびこんだ。
徳治は下でまっている四郎たちに大声でさけんだ。
「キンタロウがかえってきたでぇ!」
[番外]
げんしけん4:木尾士目:ISBN4-06-321162-2
[и]
サマー/タイム/トラベラー2:新城カズマ:ISBN4-15-030803-9
(P317)
[й]
>>504
[й]
P205
芸は身をたすける、小谷先生はそのことばをかみしめた。知らず知らずのうちに笑いが
こぼれてくるのをおさえることができなかった。
鉄三がはじめて大声でおしゃべりをしてくれた、そのことがなによりも小谷先生にはう
れしかった。
[й]
兎の眼:灰谷健次郎:ISBN4-04-352001-8
(P331)
楽園のつくりかた:笹生陽子:ISBN4-04-379001-5
(P153)
P134
私はこれ以上何かを失くしたりしない。
誓ったっていいよ、教授。
ありがとう。
六月十五日 倉持麻美?U
さげ
ちょっと保守いたします。
512 :
age:2005/09/27(火) 06:52:43 ID:SLrBHg1y
さて、どうしたもんだか……
あたまは、まだ、だいじょうびかね。
意味不明な羅列のオンパレード。本の一説なんだろうが、
レス番と行頭の番号らしき記号が不可解。きんも。
>>514 >だいじょうび
>きんも。
うわぁ、やっちゃいましたねぇ、貴方。
だいじょう“び”て……。いや、単なるタイプミスならいいんですが。
あとね、今どき煽りで「きんも」を使うってのもねぇ。しかも微妙に間違ってますし。
516 :
† ◆SKULLqR12M :