路線バスのLED行先表示器がついにカラー化 なぜこれまで存在しなかった?
http://trafficnews.jp/post/37120/ しかし路線バスの行先表示器は現在も橙色や赤色、緑色を使用した昔ながらのLED表示器ばかりです。
なぜ鉄道のようなカラー表示になっていないのでしょうか。
自動車の構造や装備品は、国が定める「道路運送車両の保安基準」という省令に準じ設計されており、
特に車外の灯具については色や装着できる位置が細かく規定されています。たとえばフォグランプの場合、
同時に3個以上点灯させることはできません。
路線バスのLED表示器が鉄道のようなカラー表示にならないのは、こうした法的な規制が原因なのでしょうか。
なぜ鉄道では普及が進んでいる2014年に、路線バスは「日本初」なのでしょうか。その理由を、開発したレシップに尋ねてみました。
「LED式行先表示器が登場した当時はLEDの価格が高く、比較的コストが抑えられる黄色(橙色)のLEDのみを採用しました。
しかし現在では青色LEDの実用化、量産化に伴ってLED全体の価格が下がってきたため、カラー化を実現できました。
あわせて近年、バス事業者様からカラー化のご要望をいただいたことが開発のきっかけです」
つまり路線バスでカラーのLED表示器が登場しなかったのは、単純にコストの問題が大きかったのです。
確かに路線バスのLED表示器は鉄道用よりサイズが大きく、コストがかかります。
しかし近年、青色LEDの普及に伴い価格が下がってきたこと、また路線バス事業者からの要望もあったことから、
ついに路線バス用のカラーLED表示器も登場したというわけです。
また法的な点についてレシップは
「バス車両に取り付ける際には、各地域のバス事業者様、国土交通局自動車局様と協議の上、本省令に順守してまいります」
としており、2015年度に年間3000個の受注を目指しているそうです。
http://trafficnews.jp/post/37120/2/