どれくらい勉強すべきですか?Part4

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694名無しさん@お腹いっぱい。
議論するよりも、やってみたらいい。
僕はいま、兼業ですが一応プロとして書いています。
持ち込みは、やりました。凄い体験が出来ます。
まず言えることは、新人賞の応募者は一応『人間扱い』ですが、無名の持込者は『非人間扱い』です。
ご想像にお任せしますが、ちゃんと電話で約束していても、三時間待たされた挙句に編集者に会えず、なんてことは普通です。もちろん詫びなんて一言もありません。
こういう体験は、大学から技術系で企業に就職した人や、公務員で教職をやっている人などには相当な精神的苦痛でしょう。持ち込みは<営業>以外の何物でもないですから。
小説を書く人はプライドが高い(=自尊心が低い)人が多いので、営業マンの苦痛みたいなものを体験すると、一回でめげる可能性は高いでしょう。僕もそうでした。
利点としては、出版社によってカラーが全然違うことが、持込をやると分かってきます。中には「面白ければ名前などなくてよい」という出版社と、「他の出版社において増刷実績のある、確実に売れるプロでなければ相手にしない」という社と、いろいろあります。
もちろん、後者のようなところは、相手にもしてくれません。

では希望はないのかというと、そうではない。世の中は厳しいけれど、捨てたものでもありません。それが世の中を一言で言い表せない不思議なところです。
いろいろ活動しているうちに、続けて動いていればいつかは何とかなるもので(といっても最初の持込から七年かかりましたが)、助けてくれる人も現れ、紆余曲折あった後にひっそりデビューしました。
紆余曲折は、具体的に書きません。
なぜなら持込には<マニュアル>はなく、かつ、真剣に動いている人には『その人なりの紆余曲折』が必ずやってくるものだと思うからです。
ついでに言うと、自分の本が一冊出たくらいで、生活も世界も劇的には変わりません。文庫本の印税一冊分なんて、宝くじの五等か六等に一回だけ当たるようなものです。ただ精神的に良かったこととして、「おれは何をしているんだ」という自己嫌悪が少し軽くなったのは良かったです。
持ち込みだったので、ネームバリューはまったくありません。複数社から出せるようになっても、いまだに書き下ろしの文庫本だけです。
新人賞の人がうらやましいのは、いきなりハードカバーを書かせてもらえる人がいることです。

この板は、デビューした後の新人も見に来ています。勉強になりますから。数冊出たくらいでは、いつ切られるか分からないので、ずっと勉強です。
言いたかったのは、持込についてのスレをやるならば、実際にやった後で『おれはこんな非人間的扱いを受けた』と体験を開陳し、互いに元気を回復しあうようなスレにしたほうが良い、と思うことです。