【虎の穴−作者の戯言】

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288退屈
いろいろ感想ありがとうございます。
しゃらさんも、お忙しい中、リクエストにお答えいただき感謝!です。

「退屈」は、自分としては少しひいて見ることができる気がしています。
そもそもこれは、十数年前、大学の卒業制作のために書いたものだからです。
年齢で言うと22歳の時です。(現在は33でもうすぐ34)
卒制と言う性格上、それなりの人々に読んでもらい、感想・批評もいただき、
あるていど、この文章に対する位置付けも、自分の中で確定しています。
また当時と今とでは自分自身がかなり変化しているし、
今となっては、こういう文章を書く気もありません。

なぜそんな文章を虎の穴に投稿したか。
それは「虎の穴の読者ってどんな人たちなのか」に興味があったからです。

投稿した頃、虎の穴に関してひっかかっていたことがあります。
特に、おそらく若めの書き手の作品に対して、
なにを還元できるか、という読み手が少な過ぎるのではないか?
その楽しみを知らない人が多いのではないか?と。

そういうわけで、若手の初投稿ぶって
あえて誤解されやすい形での投稿をさせてもらった、というところもあります。
・WEBで読むには適さないと思われる分量。
・連載にはあまりにアンバランスな構成の文章を、連載する、と言い出す。
・「連載するな」と言われて『あわてて』章をまとめて投稿する弱気さ。
 章はまとめても結局は分載投稿をする強情さ。
・慇懃無礼な、作者からのメッセージ。

読者の傾向として見てみたかったのは
・数十枚の作品(ここでは八十枚)を、読む集中力はあるか。
・好き/嫌い、を越えて、文章そのものと向き合おうとする人はどれだけいるか。
・文学(とくに日本文学)以外の文化・風俗への造詣
そんなところでした。

結果、だいぶ自分の中での虎の穴像が明確になってきました。
ただ、しゃらさんが嘆いていたような現状では、
あまりに無意味ではありますが。