1 :
子猫:
窓から見える夕焼けがあまりにきれいだったのでおもむろに外へ出ようと
した私に、夕食の仕度をする母が包丁を持つ手をとめこういった。
「すぐに帰ってきなさい。
今日はおばあちゃんの誕生日だからみんなで一緒に食べるのよ。」
母の言葉に軽く返事を返した私は海と夕焼けが見える丘へ走った。
この美しい夕焼けは、いままで私の中にあった夕焼けの心象とは
偏に違っていた。
夕焼けは美しかった。
かつての人間たちの偏見や差別によって生み出される冷め切った
非人間的な厭世感や、かつての人間たちの愚かしいまでの狭小とした
権力欲と無知な人間の誤った正義感がもたらす無益な戦争を
母性愛ともとれる慈愛に満ち我々に訴えかけんとするこのまなざしで
悲しく見つめつづけてきたのだ。
惜しみなく愛慕の光を与える夕日に私は涙した。
ふーん……
3 :
子猫:2001/07/18(水) 00:08
続きは? 中途半端に上手い文章で、コメントのしようがないよ。
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 00:14
なんかはじめは軽い乗りだったのに途中からがらりと文体が変ってる
6 :
子猫:2001/07/18(水) 01:39
ほとんど暇つぶしでやってみたんで(文章は結構力を入れたけど)
ストーリーはあまり深く作りこんでませんでした(見ての通り)。
だから軽い気持ちで読んでくれるだけでいいです。
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 01:46
>すぐに帰ってきなさい。
>今日はおばあちゃんの誕生日だからみんなで一緒に食べるのよ。」
なんていわれるような年齢の人間が後半みたいな言葉を使ったらやだな
あと厭世感を見つづけるってどういうこと?
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 01:47
暇つぶしで深く考えずに書いたもの載せて軽い気持ちで
読んでくれだと?
一体どんなレス求めてるんだ?
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 01:53
>>1 文体がいきなり変わると読みずらいですね。
きっと軽い文と重い文では脳みその使い方が違うのでしょう。
あと、個人的に、
「かつての人間たち」は「人間たち」にした方がいいと思いました。
「かつて」がつくとリズムが悪くなるし、
「偏見」「差別」「権力欲」は「かつて」じゃない人間たちにも当てはまりますよね。
……って俺なんか偉そうだな。厨房的指摘だったら御免。sage!
10 :
子猫:2001/07/18(水) 02:17
>>7 >あと厭世感を見つづけるってどういうこと?
確かにそこの文章変ですね。あまり文章を書くのがうまくないので
ちょっと無理するとすぐボロが出てしまうのが痛い。
>>8 自分でもわかりません。書いてみたら客観的にどういう風に見えるのか
知りたかったので、とにかく誰かに見せたかっただけです。
>>9 こういうレス好きです。
なんか向上意欲がくすぐられるのでとてもありがたいです。
11 :
マジ添削します。:2001/07/18(水) 04:43
>夕焼けがあまりにきれいだったのでおもむろに外へ出ようと
夕焼けの美しさに魅せられて外へ出るなら、おもむろって感じではないんじゃない?
もっと、気持ちが急かされる感じだと思うけど。
>軽く返事を返した
返事を返す、っていう表現は文法上おかしい。その前の軽くも浮いてるな、少し。
>夕焼けの心象
心象というのは、実際に見たことないもののイメージのこと。ここでは記憶って言えばいいんじゃない?
>偏に違っていた
この偏にも浮いている。最後の文章とメリハリをつけるためにも、全くって普通に言えばいいんじゃないかな?
あと、次の行で、夕焼けは美しかったというんだから、
前の行ではこの美しい夕焼けと言わず、ただ夕焼けっていったほうがいいと思う。
続ける?
12 :
8:2001/07/18(水) 08:03
あなたなんかいい人ですね。
キツい書き方してごめん。
んじゃ、これ読んで感じたことを。
これだけ短い文章の中に同じ言葉が何度も出て来るのは
ちょっと気になる。
あと、前半と後半がつながってない。
続きあるの?
13 :
子猫:2001/07/18(水) 12:07
>>11 ありがとうございます。
よく見てみると文章全体ガタガタでしたね。
つくづく自分が勉強不足だということを再認識させられます。
>>12 続きはないです。
書きながらストーリーを考えてたんで全体としてつながりのない
へろへろな文章になっちゃいました。勉強します。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 12:39
かつての階級闘争による、差別と搾取の構造や、
日帝や米帝の愚かしいまでの支配欲、権力欲が生み出す無益な戦争と、
断固たる決意と信念を持って、私たちの将軍様は戦ってこられたのだ。
この夕焼けは、私達の国旗と同じ、美しい赤、血の色をしている。
いずれ統一される祖国を想い、私は涙した。
かの国なら、後半こうなるかもしれない。
その場合は、全然違和感ないんだけどね。
日本人の若者が思う、というのであれば、言葉は柔らかい方がいいかも。
おそらく、このおばあちゃんは、かつての無益な戦争のただ中にいたのだから、
ここから、いくらでもイメージを膨らますことが出来るように思います。
15 :
11:2001/07/18(水) 12:57
>>14 うまいねえ。
なるほど、後半部分がダメなのは、
文章が下手とか語彙が少ないとか、文体が変わるとか以前に、
的確なイメージなしに何かを書こうとしているからなんだな。
1の文章には人間の愚かな歴史と書かれてるだけで、
そのきちんとしたイメージがない。
でも、14の文章にはそれがある。
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 15:09
何となく,この板の方向性が見えてきたかな.
誰かが文章をさらして,それをよってたかって批評する.
誰かまた文章書いて.
17 :
( ´∀`)厨房代表@SF板( ゚Д゚,,):2001/07/18(水) 15:14
勝手にリライトしたからおれのも叩いて。
夕陽だった。昼の風景がゆるやかに弾力を喪ってゆくなか、
わたしは外に出て行った。すぐ帰ってくるように、とうしろから母の声が聞こえた。
…今日はおばあちゃんの誕生日だから皆一緒に、と言う母に軽く返事をして、
私は海に沈む陽が見える丘へ走っていった。
赤から深青にかわってゆく空は美しく、私はたたずんで見入っていた。
人間は何回このような夕焼けを見るのだろうか。終わりの始まりと始まりの終わり
をくりかえしてゆく歴史のなか、私の感傷などまったく無関係に地球は自転を続けてゆく。
それでもいつのまにか私は泣いていた。小さな涙滴が光を反射しながら地面にこぼれた。
18 :
11:2001/07/18(水) 15:35
>昼の風景がゆるやかに弾力を喪ってゆくなか、
>終わりの始まりと始まりの終わり をくりかえしてゆく歴史のなか
>小さな涙滴が光を反射しながら
こういう陳腐な表現を文学的と考えているのかもしれないけれど、
もしそうなら勘違いだからやめたほうが良い。
それと、たたずんで見入るという表現はおかしい。
19 :
とりあえず表面だけ:2001/07/18(水) 15:37
>>17 とりあえず…は……と二個続けよう。一応お約束ってことで。
あと「かわって“ゆ”く」は口語だからちょっと引っかかった。
良しとする人としない人と分かれる話だとは思うけど。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 15:41
21 :
子猫:2001/07/18(水) 15:57
まあまあ
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 16:03
まさか1のリライトスレになるのか
23 :
( ´∀`)厨房代表@SF板( ゚Д゚,,):2001/07/18(水) 16:12
((\ パタパタ /)) ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
((\ヽΛΛ //)) |
>>18-19 「……」と「わたし=私」の統一忘れてたスマソ。
((\ミ,゚Д゚彡/)) < 「ゆく」と「いく」もまざってたなあ。「たたずむ」は一時的
ヽミっ ミっ . | な停止だから「見入る」とは合わなかったね、たしかに。
ミ ⊃ミ⊃ |
>>20 まあまあ。1が厭じゃなければこの文章のリライトを
∫ | 皆でくりかえすのもおもしろそうだよ。
.\________
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 16:55
虎の穴に出すのはチョト怖い…
って人が別の物を書いてもいいのじゃァ。
25 :
11:2001/07/18(水) 16:58
>>20 じゃあ、試しに書いてみます。
窓の外に広がる夕暮れの空を眺めているうちに、僕はたまらなくなって部屋の外へ飛び出した。夕食の支度をしていた母が手を止めて驚いたように尋ねた。
「何処へ行くの?」
「裏の丘に行って来る」
「そう、遅くならないうちに帰っておいで。今日はおばあちゃんのお誕生日だから、皆でお祝いしましょう」
僕は黙ってうなずいて、表へ駆け出した。
丘の天辺に上ると、目の前に夕暮れの海が広がった。
今まで見たこともないような大きな夕日が、水平線をにじませながら海へと溶け込んでゆくところだった。
今まで、一体どれほど多くの人々が、こんな風に夕日を眺めきたのだろう。長い一日の終わりに、どんな思いで海へ沈んでゆく夕日を見つめてきのだろう。
そのあまりに美しい光景の前で、僕はいつの間にか涙を流していた。僕の頬を、生温い涙が音も立てずに流れていった。
26 :
11:2001/07/18(水) 16:59
あ、改行失敗した。
読みにくかったらご免ね。
27 :
19:2001/07/18(水) 18:00
差し込む紅に目を上げると、窓の向こうはもう夕焼け空だった。
私は思わず外へ飛び出そうとしたが、台所の前の廊下を横切った
途端に母に見咎められる。
「どこへ行くの?」
「外に。ちょっとだけ」
「すぐに戻ってくるのよ。分かってると思うけど、今夜はおばあ
ちゃんの誕生会なんだから」
返事もそこそこに、私は海が見える高台へと走った。
息を切らして立ち止まる私の眼前に、鮮やかな緋色が海さえ同じ
色に染めて広がっていた。
夕焼けは何度見ても、今見ているものが一番美しいと感じてしまう。
この夕陽を今どれだけの人が見ているのだろう。同じように毎日
沈む太陽をこれまでどれだけの人が見つめたのだろう。
寝たきりでベッドから動けない祖母は、窓からこの夕陽を何回見つ
めているのだろうか。
いつしか涙が目に溢れていることに私は気づいた。まぶたを閉じる
と、そっと一筋の滴が頬を流れていった。
28 :
19:2001/07/18(水) 18:01
リライトってどこまで変えてもいいもんなのでしょか。
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 18:11
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 20:42
紅と緋は統一させたほうがいいと思う。
あ、でも海と合わせる事で主人公が感じ取る色が変わったんだね、
なるほど。
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 20:59
このまま行くと1000がノーベル賞とっちまう!!
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/18(水) 22:38
私も書いてみました。リライトって結構難しいですね。
ふっと窓の外を見ると、もう日が傾きかけていた。
まだ青い空から、赤へと続くグラデーション。
外に出て見たくなった。小さい窓に切り取られたものじゃなく、目の前に広がる夕焼けを。
それまでごろんと寝転んでいた私が、急に起き上がって玄関へ駆けだしたものだから、
母がびっくりしたように言った。
「出かけるの?今日はおばあちゃんの誕生日だから、早く帰ってきてね。みんな揃って
ないと、おばあちゃん可哀想でしょ」
靴を履きながら、ああわかってるよ、とぞんざいに返す。早くしないと、夕陽が一番綺麗な
時に間に合わない。
家の裏の道を抜けると、海が見える丘に出る。急がなきゃ。細い道を走る。
空はもう真っ赤だ。きっと、私も赤く染まっていることだろう。走りながら手のひら
をかざす、確かに赤い。
目の前が開ける。夕陽を映す海。思わず息をのむ。
見上げれば赤い光のかたまり、見下ろせば赤い光を受けた水。視界が赤に支配される。
意識して夕陽を見るのなんて久しぶりだ。でも、私が見ていなくても、毎日太陽は沈んでいる。
私が生まれる前から、そして、私が死んだあとも、美しい夕陽にかわりはないはずだ。
赤くなっているだろう頬が、なんだかくすぐったかった。
地面に落ちた雫。私、こんなに涙腺弱かったっけ?
夕陽は、海も、私も、私の頬に伝う涙も、同じように包み込む。
33 :
子猫:2001/07/19(木) 01:06
ただ何気に書いてみただけの文章がどんどん
ヴァージョンアップしていく・・・。
この調子だとホントに1000番目の人がノーベル賞とりそう。
34 :
寸評子:2001/07/19(木) 01:17
窓辺に取り付けている壁掛け時計の針が、まもなく夕食どきである
ことを示していた。私は時刻を見て少し驚いた。どっぷりと考え事にふ
けっていて、時間がたつのに気付かないでいたが、もう間もなく午後6
時になるところだったのだ。そういえば、狭い家じゅうに祖母の好物であ
るクリームソースの香りが香ばしく漂っている。
「今日はおばあちゃまの誕生日よ。ハルコもナツコも、今日はちゃんと
おばあちゃまをお迎えして、ご相伴して差し上げてね。」
今朝、母がやや高圧的に私たち姉妹に言ったことを、かすかに思い
出す。
そうか。今日は祖母が家にやってくるのだ。
窓の外に目をやれば、多分アメリカにつながっているはずの太平洋が
少しだけ見えた。がらんどうに広い、海だ。その手前には灰色の砂浜が、
夕焼けのオレンジをたたえて美しい帯のように広がっている。
毎日見ているはずの夕焼けが、今の私には、なぜか鮮やかに思えた。
たまらず海に向かおうとする私の背中に、ダイニングキッチンから「ちょっ
と、ナツコ? どこに行くの?」という母の声が突き刺さった。振り払うよ
うに玄関を出ると、路地の至るところが、橙色に眩しかった。
…ぐらいかな。一人称は書きにくいよ。何しろ主人公が知っている限りの
ことしか書けないからねぇ。
子猫さんも三人称で書く勉強をした方がいいよ。
それから、漢字や熟語、慣用句に凝るよりも、「正しい日本語」を操るこ
とができるようにするべきだね。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/19(木) 01:53
ウマー。口だけの人が少ない優良スレだぁ。
36 :
寸評子:2001/07/19(木) 02:14
私も含めてリライトした人がこんなにたくさんいてそれぞれにシチュ
エーションが異なるのはなぜか。
・主人公が何人(日本人、現代人、宇宙人など)か明記されていない
・主人公が何歳か、女か男か明記されていない
・「夕焼け」が見える「窓がある部屋」ということ以外、時節や場
所が明記されていない
…からです。
もっと深く書き込んで、例えば部屋の中にテレビがあったりアイド
ル(?)のポスターがあったりギャル(??)が着る服があったりすると
か、主人公の「脱色した髪に夕日が光る」とか、「右頬のニキビが
気になった」とか、「ラッシュの地下鉄にもまれて疲れた足を」と
か、修飾して主人公(なり登場人物なり)の身なり、心情を表現する
必要があるのだと思います。
何気に書いた、とのことですが「何気」なりですね。
せっかく文章を書くのがお好きなんでしょうから、頑張って書き込
んでください。
37 :
名無し達の午後:2001/07/19(木) 02:18
窓からの光に赤が混じる頃、私はペンを置いた。
こんなにも真面目に人へ意志を伝えようとしたのは初めてかも知れない。
口の端が笑みの形へと歪むのを感じて、噴き出しそうになる。
もう良い時間だろうか?私は窓から外を覗き見た。
玄関に下りると母の声が聞こえた。
「すぐ帰ってらっしゃい、今日はおばあちゃんの誕生日なんだから、みんなで一緒に食べるのよ」
「うん・・・」
私はおそらく母には聞こえないだろう声で返事をした。
玄関を出るとき一寸躊躇し、後ろを向く。
外へ出ると、夏のなま暖かい風が草木の香を運んでくる。
昔が懐かしかった、夏が夏休みだったあのころ。
丘に立つと、視界には夕日に赤く染まった空と海が広がっていた。
圧倒的な空間の広がりに私は竦む様にして深呼吸する。
ここに来たときに私が最初に受けるイメージはいつも想像とは違う。
孤独感、恐怖感、神経の混乱、もちろん爽快感もあるだろうが、
それは景色の良いところに来たから感じるだろうという脳が作り出す偽りの感情に思えた。
この場所が私に感じさせるその威圧的なイメージは負の方向は向いていない、
おそらく古代人が感じたであろう宙への畏怖そのようなものだろうか?
想像力が飛翔するとき、それは逆に爽快感を私にもたらす筈だ。
私は勇気をだして崖下へ向かってダイブした。私が見ることのない未来へ向かって。
自殺させてみました〜
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/19(木) 02:25
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/19(木) 05:46
>>25 が一番いいね。
ちょっとだけ削ってみました。
窓の外に広がる夕暮れを眺めているうちに、僕はたまらなくなって部屋の外へ飛び出した。夕食の支度をしていた母が手を止めて驚いたように尋ねた。
「何処へ行くの?」
「裏の丘に行って来る」
「そう、遅くならないうちに帰っておいで。今日はおばあちゃんのお誕生日だから、皆でお祝いしましょう」
僕はうなずいて、表へ駆け出した。
丘の天辺に上ると、目の前に夕暮れの海が広がった。
見たこともないような大きな夕日が、水平線をにじませながら海へと溶け込んでゆくところだった。
今まで、一体どれほどの人々が、こんな風に夕日を眺めてきたのだろう。長い一日の終わりに、どんな思いで海へ沈んでゆく夕日を見つめてきのだろう。
僕はいつの間にか涙を流していた。僕の頬を、生温い涙が音も立てずに流れていった。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/19(木) 14:32
情景描写が主眼でなくて、人間の営みの小ささに気づくこと、
戦争の愚かさ、とかが1のメインテーマと思う。
それに唐突に気づいた、心が動いたからこそ、
文章の体裁を気にしないぐらい、後半部でほとばしっているんだろう。
リライトする人は、その辺汲んであげてよ。
41 :
初挑戦:2001/07/19(木) 17:05
「ちょっと、どこに行くの」
おもむろに外に出ようとした私を、母の声が呼びとめた。台所からは
スポンジケーキの甘い匂いが漂ってくる。
「うん、すぐ帰るから」
私は軽く返事だけすると玄関のノブに手をかけ素早く外に飛び出した。
ドア越しに母の小言が聞こえる。今日は祖母の誕生日だ。誕生日の日に
は必ず家族全員で夕飯を食べるのがうちのしきたりだった。
路地に出た私を赤い夕陽が照らした。もう夕暮れ時なんだ。私はサン
ダルを鳴らし橙色の路地を走りぬけ、海の見える丘へと急いだ。
街外れにあるその丘には野生のコスモスが群生している。見つけたの
は偶然だったけど、そこは私だけの大事な秘密の場所だった。
土手を走りぬけ橋の下をくぐり坂道をのぼる。
ぱっと目の前が開けた。
赤だ。私は息をのんだ。地平線が見える。夕陽は線をぼかして海と混
ざり、雲一つ無い空は異様な雰囲気に覆われている。振りかえって視線
を落とす。夕焼けに焦がされた街並みはビルも通りも行き交う人も全部
おんなじ赤に染まっていて、私は吸いこまれるような眩暈を覚えた。
みんなこの夕陽を一緒に見ているのかもしれない、心地よい眩暈が私
を浸す。私はふと祖父を思い出した。
海岸に座ってキャンバスを置き、白い毛を生やした大きな手でゆっく
り筆を動かす祖父。祖父は絵が大好きだった。
いつだったか夕陽をスケッチしていた祖父に尋ねたことがある。ねえ、
どうして写真じゃなくて絵をかくの? 写真ならすぐにできるのに、と。
祖父は笑って、たくさん時間をかけて絵を描くのはね、たくさんの時間
を1枚の絵に描きたいからだよ、と云った。きょとんとした私の目を見
て、ちょっと難しかったかな、と筆を持った左手で私の小さな頭を撫で
た。そして肩から15センチくらい伸びた右手を揺らし、しわの刻まれ
た頬を緩めた。祖父は若い頃に右手を戦争で亡くしたらしい。祖父自身
が語ってくれたのか、母が教えてくれたのか、今はもう憶えていない。
祖父は3年前に亡くなってしまった。
50年前の夕陽も、やっぱり赤くて綺麗な夕陽だったのだろうか。祖
父の描く夕陽は壮大で、実物よりもはるかに実物らしかった。でも今日
の夕陽は何だか特別な気がした。祖父のキャンバスの中から飛び出した
ような、酷く美しい夕陽だった。
そのとき私は頬を流れる涙に気付いた。あれ? なんで泣いているん
だろう。私は何だか可笑しくなって、小さく声を出して笑った。それで
も瞳から流れる涙は止まらなくて、私はひとり慌てふためいた。そうだ、
夕日が沈む前にコスモスの花を持って帰らなくちゃ。左腕で涙をぬぐい、
私は丘の脇に植わったコスモスを8輪、優しく引きぬいた。
薄く赤に染まったコスモスを抱え坂道をくだる。家につく頃には、すっ
かり夕陽は沈んでいた。
42 :
初挑戦:2001/07/19(木) 17:09
ちょっと長すぎたかな。叩き大歓迎です。
43 :
11=15=18=25=26:2001/07/19(木) 18:37
>>41 文章のセンスは好きなんで、マジ叩きします。
>玄関のノブに手をかけ素早く外に飛び出した。ドア越しに母の小言が聞こえる。
おもむろに部屋を出て、家を飛び出すというのには違和感がある。
この主人公は、そもそも目的を持たず外に出ていくようなので、
飛び出すことに必然性もリアリティーもない。
それと、細かいことだが、ノブに手をかけ→飛び出すという表現は、
ありそうで実は書き手として非常に無責任。
これならば、ノブに手をかけ扉を開けた、で切って次の文章に続いたほうがよい。
それと、飛び出した主人公の耳に母の小声が届くというのも不自然。
あと、赤い夕日という表現は陳腐すぎるよ。夕日は普通赤いんだから。
続けますか?
44 :
43:2001/07/19(木) 18:43
あ、読み違えた。
主人公は、コスモスを摘むことを目的に家を出たわけだ。
まあ、だとしても、おもむろに部屋を出て家を飛び出すのは少し無理があるな。
45 :
43:2001/07/19(木) 18:54
続けます。
>スポンジケーキの甘い匂い
母親が料理中なのであれば、
ここはスポンジケーキを焼く甘い匂いとすると良いかもしれない。
> 橙色の路地
ここも、橙色に染まった路地、じゃないかなあ。
それと、大事な秘密という表現もくどい。秘密は普通大事だから。
海が見える丘から地平線が見えるというのはおかしいよね。
>土手を走りぬけ橋の下をくぐり坂道をのぼる。
ここの表現も、非常に無責任だな。
土手というのは堤のことなんだ。
土手を走っていたら、河原に下りなければ橋の下はくぐれない。
長くなりそうなので、いったんここで止めます。
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/19(木) 19:06
>>32のセンスが一番俺には合っている気がする。
結局文章表現なんて主観だからね。
>>40に言われてようやく人間の営みの小ささ云々ってやつに気付いた。
それがテーマか・・・。
リライトするなら1がテーマや物語の流れみたいなことを説明してくれ
ればいいんじゃないの?
47 :
43:2001/07/19(木) 19:08
> 雲一つ無い空は異様な雰囲気に覆われている
書き手として、こういう表現は一番いけない。
異様な雰囲気、なんて書き方はただの逃げだよ。
> 夕焼けに焦がされた街並み
夕焼けに焦がされるって、そんな灼熱の夕日はないんじゃない?
照らされる、にするか、もしくは焦がされるのまま使うなら、
それなりにもっと夕日を形容しなきゃ。
眩暈を二度出すのはくどい。
>白い毛を生やした大きな手
こういう表現もプロですらよく使うんだけど、
厳密にいえば生やしているんじゃなくて生えてるんだよね。
これが髭の形容ならばおかしくないんだけど。
長くなってもあれなんでここで止めるけれど、
全体的にどのリライトも日本語の使い方が、すごく杜撰だね。
みなさん一度、俳句を勉強するといいかもしれない。
48 :
43:2001/07/19(木) 19:14
>>46 僕も32の文章は好き。
かなり文章を書き慣れてる人だと思う。
49 :
蒼薔薇のレェス:2001/07/19(木) 19:41
私は机から目を離し、何気なく窓の外に目を向けた。
真っ赤に燃える景色に、見慣れた一つの影。
「……あれ?」
私は影が気になって宿題を途中で切り上げ外に出ようとした。
トントントン。
一階に降りると、母が包丁を使っている音が台所から聞こえてくる。
私が玄関に向かったのを見て、母は料理の手を止めた。
「ちょっと、何処に行くの?」
「外。すぐに戻るから。」
「早く帰ってらっしゃい。今日はおばあちゃんの誕生日なんだから。」
「分かってる。」
もどかしげにサンダルを引っかけながらそう言うと、私は外へと走っていった。
空も海も人の建造物も、全てが夕日に染まっている。既に半分ほど海の中に沈み掛けた太陽は、それを惜しむかのように尚も照り輝いている。
そんな中にぽつんと落ちている一つの影。
「おばあちゃーんっ。」
私は走りながら祖母に向かって叫んだ。祖母は私の姿を認めるとあらあらというような顔をしてゆっくりとこちらに歩いてくる。
祖母の元へ着くと、私は砂浜に腰を下ろした。祖母も同様に腰を下ろす。二人っ切りの長い影。
「どうしたの?もうすぐ夕飯だよ。」
「あら、そう。もうそんなに経ってしまったの。
ちょっと外に出てみようって思っただけなのにねぇ。お日様に引き留められてしまったわ。」
祖母はゆっくりとした口調で穏やかに言った。
「私が小さい頃はねぇ、こんなに真っ赤な景色はとても恐かったのよ。何時、自分が死ぬのかってそう思ってたわ。」
祖母が幼い頃は戦争中だった。何時空襲が有るかと思うと、毎日ぐっすり眠れなかった。戦闘機が爆弾を落として、空まで真っ赤に燃えていた。そんな話を祖母から聞くが、それを体験していない私には本当の恐ろしさが分からない。
「今も恐い?」
私は気になって祖母に聞いてみた。
「今はそんなに恐くないわ。綺麗ですものねぇ、娘の時にはおじいさんと一緒に見てたのよ。」
祖母はふふふと笑って夕日に視線を移す。
きっと私なんかよりもおじいちゃんと一緒に見たかったんだろうな。
そんな祖父はもういない。私が幼い頃に亡くなってしまった。
ふいに夕日が目にしみて涙が滲んだ。涙をこぼすまいとぐいと乱暴に手の甲で拭うと、私は勢い良く立ち上がった。
「帰ろう、もう夕飯の用意できてるよ。」
気が付けば夕日は殆ど沈んでいた。
空には星が小さな光を放っている。
50 :
蒼薔薇のレェス:2001/07/19(木) 19:46
ごめんなさい。乱入しちゃいました。
はー、それにしても皆さん上手ですよね。あやかりたい。
51 :
ハードボイルド風に(原型なし):2001/07/19(木) 19:51
日暮れ時。俺は机の前でぼんやりと窓の向こうの夕日を眺めている。西日の差し込む六畳一間のボロアパートで、もうどれだけ同じ夕日を見ただろう。この部屋から見える夏の夕刻の太陽は、街外れに建つ教会のちょうど十字架の辺りに沈んでゆく。何かを象徴するようなその光景が好きで、俺はヒマさえあれば太陽を眺めているのだった。
クソみたいに暑い日で、夕日の色は血のような赤だった。いやになるほど見慣れたその色に、しかし俺の心は不思議と落ち着いている。夕日を眺めるのは、仕事を始める前の一種の儀式のようなものだった。
ゆっくりと、気が付かないほどの速度で太陽は教会の陰に隠れてゆく。その形が半分ほど失われたところで、俺は机の前を離れた。時計を見ると、きっかり十七時三十分。
「行くの?」
女が言った。ベッドの上。いつのまに目を覚ましたのか、うつぶせになったまま眠そうな目をこっちに向けていた。俺は机の上のアタッシュケースを持ち上げた。答えには、それで十分だった。
「すぐに帰ってね。今日は……わかってるでしょう?」
「ああ」
声を出すのが面倒で、俺は可能な限りの短い言葉で答えた。そう、今日は特別な日だ。だが、その特別な日を過ごせるという保証は、誰もしてくれやしない。右手に提げたアタッシュケースが、やけに重かった。一体、どれだけの代物が入っているのか。
「すぐに帰るさ」
自分に暗示をかけるようにして、俺は呟いた。
あたしも32が好きー
53 :
41:2001/07/19(木) 20:08
>>11=15=18=25=26
ありがとう! ためになります。
特に地平線、雰囲気、眩暈は大失態。お恥ずかしい。
頭の中に創った映像を文にしている途中で気づかず気づかず説明がいい加減になってしまう。
文章を書きなれていないせいか。めげずに頑張るYo!
55 :
43:2001/07/19(木) 20:12
>>49 さわりだけ添削します。
>机から目を離し、何気なく窓の外に目を向けた
目を離すというのは厳密には意識的な行為なので、
そのあと何気なくと続くのは不自然。
>真っ赤に燃える景色
いきなりこれでは、火事場か何かのよう。
> もどかしげにサンダルを
自分がはいているのだから、もどかしく、でよい。
実は僕は某出版社で編集の仕事をしていますが、41や49のようなレベルの小説は、
公募の場合まず一次で落されます。話が少々面白そうでも、日本語がおかしいからです。
しかも、私が添削したような部分を、推敲の時点で見つけられない作者が以外と多いのです。
ですから、もし本気で作家を目指しているならば、文章を書くことも大切ですが、
良質の短文を沢山読んで、目を肥やすことをおすすめします。
56 :
55:2001/07/19(木) 20:15
以外とではなく、意外と、です。
ね、推敲って難しいでしょう?(ワラ
ホントに編集か?マージャンばっかやってんじゃないだろうね。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/19(木) 20:24
後半だけ。
夕焼けは、この海を、この丘を、ずっとずっと照らし続けてきたんだ。
この町の人達は、どんな気持ちで、この夕日を見送ってきたんだろう。
南に戦争に行ったまま、帰ってこない祖父も、港を出てゆく船の上から、
おなじような夕焼けを眺めていたのかもしれない。
見送りに行ったおばあちゃんも・・・。
そう思うと、急に祖母の顔が見たくなって、息を切らして家に帰った。
「あら、どうしたの。何か悲しいことでもあったのかい」
そう祖母に言われて、はじめて自分が泣いていることに気がついた。
59 :
55:2001/07/19(木) 20:26
>>57 最近の若い編集は、マージャンはしないよ(ワラ
合コンはみんな大好きだけどね。
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/19(木) 22:07
ほとんど原型がありませんが……叩いちゃってください。
いつのまにか眠っていたらしい。はっと気がつくと、すでに夕暮れ時だった。
変な時間に寝たものだから、体が重い。少し歩いて、血の巡りをよくしよう。夕焼けの
中を散歩するのも悪くない。
玄関に出ようと台所を通ると、テーブルの上にはいつもより豪華な料理が並んでいた。
「ちょっと出てくる。……今日のごはん、やけに気合い入ってるね」
「忘れたの?今日はおばあちゃんの誕生日じゃない。すぐに帰ってきなさいよ、もう出
来上がるから」
こっちを見もせずに母が言う。そういえば、昼間冷蔵庫を開けたら、ケーキの箱が入っていた。
せわしなく動く母の手。そこから生み出されるたくさんの料理。
……でもさ、お母さん。忘れたわけじゃないよね?去年、そうやって作った料理を、一つ
残らずひっくり返されたこと。
祖母は、私たちとは違う世界の住人なのだ。いつも目に見えない壁に回りを取り囲まれ
て、私たちと違うものを見ている。
奇声をあげて障子をびりびりに破いたかと思えば、楽しげに歌いだす。突然大声で泣き
出しては、祖父の写真を見て微笑む。
たまにものすごく調子のいい時は、小さい子にするみたいに私の頭をなでるけど、それ
以外のときは、ほかの人間の姿なんて見えていないようにふるまう。
母は、いい嫁でいたいのだろう。姑の世話を甲斐甲斐しく焼いて、弱音一つ吐かないの
は、すごいことだと思う。
そのぶんのイライラが私に向けられたとしても、誰も母を責めることはできないし、
私も責める気はない。
大きな坂の上、赤く染まった空が目の前に広がった。
夕焼けは非現実感に満ちている。朝からずっと色のない光を投げかけてきた太陽が、
急に真っ赤になるなんて。
祖母の目から見た私たちの世界は、こんなふうに非現実的なのだろうか。
自分を「おかあさん」と呼ぶ血のつながっていない女。写真でしか会えない最愛の人。
祖母の思う現実がどこにあるかはわからない。祖母が、私のことをどう思っているか
もわからない。
祖父が微笑む夢の中、私は二人の間にいるのだろうか?
考えが途切れた時、見上げた空は、すでに群青色だった。
はやく帰ろう。私が食卓にいないことで困るのは母なのだから。
もしかしたら今日は祖母の機嫌がよくて、喜んでケーキを食べるかもしれない。私が
誕生日おめでとうと言ったら、ありがとうと頭をなでてくれるかもしれない。
そうだったら、いいな。
夢の中に生きているのは、祖母だけではない。
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/19(木) 23:28
>>34-36に同意!!
しかも結構読みやすいんじゃないかなあ〜?
リライトの皆さん、絶対に三人称で書いたほうがいいですよー。
三人称は楽ですよお。
いや、一人称も非常に手軽で楽なんですけどね。。。
普段から日記をつけている人分かってもらえると思うんです。
日記って、第三者に読ませようとするとたくさん注釈が必要じゃないですか。
「あ、その田中君っていうのは中学のとき同じクラスで、一回だけ席が隣になった
ことがある人でさ、この日バッタリ会ったのが八年ぶりくらいかな。全然別人って
感じでビックリした、っていう話なのね」
「そうそう、その上司の佐々木さんっていうのが普段から超ムカツクの。臭いし、
スーツのこと『背広』っていうし」
…なんてね。
実は私も編集職(アングラ…)なのですが、上司に「お前が購読者全員の家を回って説
明できるんだったらいいんだけどな(w」と失笑されたものです。
あとから「こういうつもりで書きました」「こういう意味を込めてます」「それに
ついての説明は三段落目以降に出てきます」という言い訳が必要な文章ほど陳腐な
ものはありません。
三人称なら(書き慣れれば)読者が「ハァ?」となるような文にならないはずです。
一人称は新井素子に任せときなよ。
>>55 編集さんの性ですね、普段いやというほど校正してるのに。。。
>>61 一人称には一人称のよさがあると思うのですが…。
主人公の感じ取ったことを書き込みたい場合は、客観的に「(主人公)はこう思った」
と書くより「〜だから〜だよ」と本人の口で語らせる方が、生き生きすると思います。
三人称でも物事の説明を書かなければいけないのは同じですし。
って、これは語り部スレッドの話題ですかね。スレ違いっぽいのでsageます。
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/20(金) 00:22
<リライト>
地球の自転が魅せる数分間の奇跡。
窓に映える夕焼けはとても美しく、何かを訴えるかのように心に響く。
むずむずと湧き上がる感情に後押しされ外へ飛び出す。
今日は祖母の誕生日。母親が早く帰ってくるように告げる。
この丘に映える夕日は言葉にならない美しさをかもしだす。
海と同化するように沈み行く太陽。
海面に反射する幾条ものきらめきがとても眩しかった。
人々はこの夕日に何を見たのだろう。
安らぎと希望。ときには絶望といった感情をこの夕日に喩え、
明日への糧としてきたのだろうか。
父も、母も、そうして祖母もまた、この夕日を眺めて育ってきた。
ほんの僅か、気が緩んだその瞬間を狙いすましていたかのように、涙が頬を伝った。
不意打ちだった。だが心穏やかで清清しい涙だった。
夕日が完全に沈み、辺りに闇が広がり始める。もう帰らなきゃ――
>>61 編集者の割には文章が冴えねえな。
おまえも55に添削してもらえ。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/21(土) 19:01
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/22(日) 00:28
67 :
:2001/07/22(日) 04:25
68 :
:2001/07/22(日) 16:44
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/22(日) 16:47
↑これなに?
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/22(日) 17:46
↑唐揚げだよ。
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/22(日) 20:22
>>65-68
彼らの代弁をいたしましょう。
「僕もっと子猫ちゃんと遊びたいのに、編集者とか名乗る馬鹿が、
スレッドとは無関係な権威振りかざして、スレッド止めちゃったよ。
やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ」
とでました。
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/22(日) 22:40
うわ、いきなり失速したなこのスレ。
ここまで成長したことが驚きである。
以上
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/23(月) 03:37
ノーベル賞の夢はどうなるんだ!
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 02:06
だから、元ネタをもっと作りこんでくれないと。。。。
――すぐに帰ってきなさい。
母親の言葉に曖昧な返事で答えた後、私は家の外へと飛び出した。
屋根裏部屋の天窓は、それは見事な夕焼けで埋められていた。見慣
れた風景であったにも関わらず、それが今日は、いつにもまして強烈
だったのだ。
細い道の向こうには小高い丘があり、丘のてっぺんからは海が見え
る。陽が堕ちていくにつれ深まっていく海の青に、熟れたオレンジのよ
うな夕焼けの色。想像しただけで顔が自然とほころんでいく。田舎くさ
いこの界隈の眺めさえ、今日は何だか新鮮に思える。一気に丘の上
を駆け上ると、海が見えた。そして海の向こうには、ゆらゆらと美しい
夕焼けが揺れていた。
草むらに足を放り出し、じっと海と、そして空を見る。時が経つにつれ、
空の赤と海の青は混じり始めて、紫がかった不思議な色が、空を静か
に包んでいく。汐の香りを含んだ風は、剥き出しの肌を優しく撫で付け、
生え繁った雑草のぬくもりは私の心を暖めた。 暮れ始めた夕焼けと
戯れるように、隊列を組んだカモメは美しい弧を描いていく。この世の
全てがこんな景色で埋められていたならと、私はいつしか祈るような
気持ちで空を見つめていた。
ただ今この瞬間も、終わりの見えない争いが夕焼けの下で行われ
ている。出るはずのない答えを求め、戦い、そして憎しみあったまま
死んでいく。数千年も続いた人類の歴史の中で、全ての人間が穏や
かな気持ちで空を見上げたことは一度もなく、そしてたとえ誰かがそ
う呼びかけたとしても、ありえない夢だと嘲笑されるに違いなかった。
そう考えると夕焼けは残酷だった。夕焼けが空を彩り、やがて陰って
いくように、人間は終わりのない争いに終止符を打とうとし、挫折しては
歴史を繰り返していく。いつのまにか涙が頬をつたっていた。ぼやけた
視界に夕陽の赤は一層目に染みた。それでも決して拭う事はせず、私
はじっと海と空と、そして何かを見つめていた。
気が付くと夕焼けは姿を消し、流した涙は既に乾いていた。もう家に戻
らなければならない。甘酸っぱい感情を胸に抱えたまま、私は来た道を
重い足取りで引き返した。ただふと、もしかしたら、あの夕焼けは全てを
許しているのかもしれない、そんな事を思った。
#最後息切れ。。涙の意味が変わっちゃったからリライト
じゃないなぁ(゚д゚)
>>76 上手いですね。
最後、息切れしたそうですが、そんな感はありません。
むしろ生き生きとしていたような気がしました。
ちょっと全体に濃すぎる。
これが出出しだとしたらもっとセンテンスの長短のバランスを取ることと
修飾語の量を調節した方がいいんじゃないですか?
81 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/07 22:33
∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(,,゚Д゚) < なんとなく逝ってよし!
./ | \_____________
(___/
/
82 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/07 22:35
文字数を半分にけづってみようか
83 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/07 23:53
っていうか。
『夕焼け』『夕陽』という言葉がですぎだよ。
84 :
名無し物書き@推敲中?:01/11/09 22:15
85 :
名無し物書き@推敲中?:
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| なんとなくage |
|________|
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