無い!本棚が空っぽだ!
漏れの特撮怪獣コレクションが!
「ゴジラ対へドラ」が!「大巨獣ガッパ」が!
東宝・日活・大映、怪獣物は全巻、米国盤LDまで揃ってたのに!
漏れは頭の中が真っ白になるのを感じながら台所に駆け込んだ。
嫁の奴、テーブル一杯に小鉢を並べてなんか食ってやがる!
もずく酢、なまこ酢、膾、ヌタ、胡瓜と若布の...なんだぁ、みんな酢の物じゃねえか!
そんなことより漏れの怪獣コレクションだ!
「あぁ、あれ?売ったわよ。お金いるから」
嫁はこともなげにそういって、病院の薬袋を漏れの方に押しやった。
その袋には、「末永産婦人科」の文字が...大変だ!
「整形」「カット」「バイク便」でお願いします
740 :
整形・カット・バイク便:01/10/25 00:57
僕の彼女が整形をした。僕に無断で。
「ジュリア・ロバーツみたいでしょ」
そう言って微笑みかけた彼女の鼻は前よりも確実に高くなっていた。
僕は彼女の突飛な行動に腹を立てて、思わず手を上げてしまった。
バシッ!、という音だけが彼女の部屋にこだまし、彼女はその場に倒れこんだ。
居たたまれなくなった僕は彼女の部屋を飛び出し、自宅へと戻った。
家に帰った僕はベッドの上で丸くなり悶々としていた。後悔した。
彼女は精神が不安になるとリストカットをする癖があるのだ。
今回はかなりきつく言ったからもしかして・・・。
不安になり、彼女の携帯に電話をしたが、彼女の声は聞けなかった。
僕は無我夢中に家を飛び出すと近所のバイク便屋の事務所に向かった。
「すいません、届けてほしいものがあるんですけど」
僕は今、バイクの後ろで運転手の腰をきつく抱きしめている。
死ぬんじゃねぞ!と、心の中で叫びながら晩秋の冷たい風を感じている。
次のお題は「車輪」「スクイズ」「恋人」で。
#非常に短くまとめた。
とあるカップル、男の方が旧に「ちょっとトイレ」。
往来の真ん中でキョトンとする彼女・・・
向こうから別のカップルが、やってきて・・・
「ちょっと、あんた達ここで何やってんのよ!!」
男(1は一塁セーフ、かれは、車輪の陰から様子をうかがっている
男(2は、女二人にはさまれて「アウト」、 (スクイズかよ!
恋人たちのふくざつな関係は続く。
#お題、「ふぐ、落書き、CNN」
742 :
的 ◆SpLWlLC. :01/10/25 02:37
昔の人々はふぐを食すことに、それこそ命がけだったのだと思う。
いまではどんな毒か、またその対処は、安全に食うには?等の疑問に、
CNNまでもが答えるくらいの勢いで、「安全」で或るための情報が渦巻いていて、
素晴らしく嘆かわしい。過去に勇気を出した方々の功績が、今後はもう無いだろうと
単純に予測できてしまうからなのだろう。
そんなこんなで、僕はしなかったが自殺した友人の残した落書き帳の表紙の
タイトルを書いて終わりにしたいと思う。
“No” they cried in chorus. (『違う』と彼らは一斉に叫んダ)
#次御題は、「生理痛」「how to」「媒体」
743 :
「生理痛」「how to」「媒体」:01/10/26 07:30
電車の広告には、あいもかわらず、女子学生の自殺云々の記事があった。
ちょっと待て。どこかおかしくないだろうか。
彼女は思うのだ。
なぜ媒体は女学生の自殺を、とりわけ大きくとりあげるのか。
男子学生だって、おじさんだって、同じ人間なのに・・・
第一、全ての女子学生が、媒体が演出する様に美形ではないはずだ。
写真週刊誌にでてる様なのなんて、何十人に一人のはずなのに。
一体、雑誌にはガイドラインというか、新入社員のhow toもの教科書
みたいなものに共通の「お約束」でもあるのではないのか。
実は彼女も自殺を考える事がある。
しかし、仮にそうしたとして、媒体は決して、その真の理由を報道しないと思う。
彼女は、生理痛を苦に自殺を考えていた。
※3分で考えたらこんなの(汗)
次のお題は:「七福神」「八犬伝」「009」でお願いします。
たしか七福神は聖徳太子の書いた宝船の絵かなんかがはじめだったと記憶している
ただ、この中で純粋に日本の神様と言えるのは恵比寿様くらいだったっけか?
他の神様はちょくっと曰く付きで、実はシバ神だったり、中国の仙人だったり
しかも恵比寿さんも一度は、国籍不明になっていたりとワケガワカラン有り様である。
ちょくっと豆知識だけども、今のメンバーになったのは、江戸の初期、
滝沢馬琴が「八犬伝」書いてたころだろうか?
弾かれたメンバーには、
008:天の岩戸の前で裸踊りした神さま。
009:酒飲みの猿
などがいる。猿の方はほんとうにただの猿、
「しょうしょう」とかいう猿、
なんで猿なのかわからない。
#webで調べてもワカラン事が多かった、
#で、これは、小学生の時読んだ、教育漫画の知識をフルに使った嘘です。
#信用しないように・・・(しかしお題が凶悪)
# お題、「苦情、タイプライター、緊張感」
私はタイプライターを打つ。今ごろ同志が動いている筈だ。
時計を見た。時間は午後8時。電話が鳴る。
「はい、グ○コサービスセンターです」
また苦情の電話であった。さんざん罵倒され、電話を一方的に切られる。
私は舌打ちした。父の会社が倒産して以来、総務からこの部署に回されて二年になる。
執拗な苦情電話に応対する日々。正直、倦んでいた。
実家の会社が倒産したのも、元はと言えば自分の勤めているグ○コが合理化と称して取引を打ち切ったからだ。
タイプライターで総務へ回す報告書を打つ。なにげない苦情の電話でも、総会屋・暴力団関係者が出てくるトラブルになるかも知れない。
が、途中でそれをやめ、別の文章を打つ。
『おおさか婦警のあほえ わしら…』
不思議と捩れた感情は高揚する。
同志はこの会社から、今ごろ現金を受け取っている筈だ。
学生時代、共に権力と半端ながら闘った同志。
今度は業務用の電話がまた鳴る。
「もしもし。俺だ。あかん、警察がうようよいるから帰る」
同志がそう低い声で言い、電話を切った。
私は失望と安堵の息をつく。
部屋に総務の人間が入ってきた。
「こちらの方があんたに話をききたいそうや」
元の同僚は左遷された私へ不遜に言う。
隣の男は軽く手を上げ「大阪府警警備部の吉田と言います」
私の中で緊張感が奔る。柔和な顔だが、警察の眸は笑っていない。
私は2ヵ月後、大阪府警別館で上申書を公安の吉田に提出した。
同志を裏切ったのだ。動機は私怨、金銭目的。
「過激派くずれが」
吉田は嘲笑した。
だが、それから私は逮捕されることもなかった。吉田達が極秘で上申書の裏取捜査をしていたことも知っている。
私も覚悟し会社も辞めたが、逮捕されることはなかった。
次のお題は『焼肉』『カタルシス』『自衛隊』
746 :
730ではないが:01/10/26 23:51
>>735 遅レスだが「ミルク」は入っている。
イッペンシンデ ミル?ク サッテルヨ、ノウミソ。
ミルクと言えば、最近の和牛事情。肉好きの俺としては甚だ困惑している。
鉄板焼、肉まん、焼そば、お好み焼き。ああ、食いたい。
マニアではないので蝸牛考のようにつっこんだ分布などは分からないが、
まあ、大抵の事は語れるな。というか、語るし。水ギョウザでもつまみながらね。
でも、まあ、牛肉はちょっと、な……。
周囲の風潮に流されるのも馬鹿な話だが、如何せんデメリットが大きすぎる。
マスコミの掌で躍るのは勘弁と言いながら、その言動こそがマスコミの
術中にはまっているところが、現代大衆社会の罠。
まあコーンハウザーの指摘通りというか。
まあ、それを言えば今度の自衛隊派遣だってさ……(フェードアウト)
747 :
『焼肉』『カタルシス』『自衛隊』:01/10/27 08:08
狂牛病だから牛の焼肉は控えよう。
しかし、それで問題は根本解決しませんでした。
焼却場にも、自衛隊にも、医者にも手におえない問題。
それは、牛さん以外の「嫉妬」にありました。
なぜ牛さんだけが・・・
鳥にだって、豚にだって、植物くんだって狂う権利があるはず。
そんな想いは、妙な病気を生み出したのであります。
困ったのは人間です。
牛を控えるだけならできる、肉全般もまあまあできる、しかし・・・
「お母様!パンが空を飛んでる」
「こちらでは、シシャモが写経をしておる。机が狭くてかなわんな」
納豆までが「うははははー!」と奇声をあげて横断歩道を渡ってます。
ここまでくると一種のカタルシス、しかし、人間は何を食べればいのでしょうか。
もしや、既に人間が、真っ先に狂っていたのかもしれません。
※朝起きて真っ先にこんな事かいてるー。今日はいい天気(^^)
次のお題は:「タンポポ」「石焼き芋」「元老院」でお願いします。
748 :
タンポポ・石焼き芋・元老院:01/10/27 10:21
「元老院というのは、古代ローマにおいて・・・・」
教壇に立つ初老の男性は最前列に座る生徒にも聞こえないようなささやくような声を出して、
教鞭をとっている。しかし、既に卒業を目の前にした生徒にはこんな授業はどうでも良い事だった。
節分も過ぎもうすぐ草花も芽吹く時節。
校舎の裏でこっそり咲いているセイヨウタンポポの花を思い出し、
感慨深い面持ちになった。
もうみんなとお別れか・・・。
タンポポを見て、春が訪れる喜びと大切な人との別れを感じた。
片思いの彼女の顔が目に浮かんでは消えて行く。
あの時の石焼き芋おいしかったな・・・。
彼女と食べた石焼き芋の味が口の中でよみがえってくる。
しかし、別れの時は刻一刻と幸雄の背後から忍び寄ってくる。
ここで分かれると、一生後悔すると考えた幸雄は行動に移そうと思った。
告白してやる。
強い意思が芽生えた幸雄の胸は初春の陽光に照らされ、より温かみを増した。
「化石」「なす」「哀愁」でお願い致します。
749 :
「化石」「なす」「哀愁」:01/10/27 12:14
無人の地球に、無人ロケットが帰ってきました。
出発する時は有人だったのですが、帰ってきたのが数万年後だったので
乗組員を複製ロボットが乗っているのです。
「おかえり!」
「おめでとう(^^)」
何万台もの観客ロボットが、笑顔パターンを顔面に表示します。
別に感情があるわけじゃない。大昔に指示されただけの「賑やかな化石」でした。
二人の乗組員は、ロケットに、16歳の自分達をモデルの有機ロボットを残していました。
帰ってきた時、一番に、何をなすべきか。
それは何万年も前に、死を前にした二人によって設定されておりました。
「ああいうこと、こういうこと、したかったよなー!」
「うんっ(^^)」
二台のロボットは、プログラムされた台詞をしゃべりながら、遊園地に向かいます。
既に存在理由を失った哀愁そのものの遊園地は、それでも堂々たる風格でした。
観覧車に乗って冷えた地球を眺めながら、二台は遠い昔、自分達を造った者達の意図
を逆算したのでありました。
それは現在に至るまで、いまだ続いているのでありまふ。
*「なす」がなんとも・・・(汗)
次のお題は:「雨」「遊園地」「ペンギン」でお願いします。
一応名門と言われている美術学校を出て、その後師匠に付いたりもしてはみたものの……
この10数年間俺は何を描いてきたんだろう。
気が付いたらこうして遊園地の壁にペンキで絵を描いている。あ〜あ、ペンギンか。
結局、翔べなかった自分を描いているみたいだ。
もう、やめよう。
なんか全く別のことを始めよう。それがいい。
「ねえ、ママ見て。ペンギンさん」
「あら上手ねぇ」
「ボクも大きくなったら遊園地に絵描く人になりたいな」
よせよ。照れるじゃんか。
やば。雨が降ってきそうだ。
とりあえずこのペンギンを急いで描き終えて
人生考えるのは、その後にしよう。
750です。
次のお題書き忘れ失礼。
「フリーマーケット」「エンジンオイル」「粋」
にぎわう代々木公園。フリーマーケットだ。
洋服家具宝飾品玩具寝具車雑貨下敷と、ごった返す人、若者婆爺中年婆爺。
俺は目当てのデニム地のツナギを、
「あんちゃん、2002円。どう?」
「いやいや、そいたら、間とって2500.」
「って、俺の言ってる、2円の重みわかってくれんか?」
なんて、交渉して3000円を、どうにか負けろと騒いでいるそのとき。
「うあああああ。」
「わあああああああ。なにすんだこらあ」「ああああああ。なにしてんだてめええ」
と、同時に木霊するのを俺は聞いた。
はた、と振り返ると、そこにはエンジンオイルか、何かをびっしゃびっしゃと
踊り狂うかのごとき動きと、剣道の試合を彷彿とさせる悲鳴をあげながら、彼は
出展している店を選ぶことなくエンジンオイル缶に入った黄色い液体を
ふりまくのだった。
そこに、出てきた正義漢。一人二人。
怒声をあげつつ殴りかかる正義漢。三人4人。
入れ乱れ、品物はとび、オイルらしきは、飛び散り、うああああ、ぎゃああだの。
やかましいのである。
と、あんちゃんの持っている、俺の物になるはずのツナギ。オイルらしきで汚れが
ちらほら。
「なあ、やっぱ、2000円でしょう。」
「まさかあいつとグルか?粋じゃねえか」
後ろでは、相変わらず死闘格闘。茶は滅、苦は茶。阿鼻狂乱餓気地獄。
「2000円」
飛んできたティーシャツが肩にかかる。延々と響く絶叫、罵声。
日常の流れとは、本来、こういうものかもしれない。
「やるじゃねえか1500でいいわははは」
にっこり笑って振り返り、俺。一言。
「粋だねえ」
つぎ、
「腐敗」 「バリエーション」 「断髪」
おねがいします。
うわ!長い!気がつけばながい!
すみませんした。
お題は、
「断髪」「バリエーション」「腐敗」です。
でした。
754 :
名無し物書き@推敲中?:01/10/28 05:01
>>750氏
本当に上手いな、ため息が出るよ。
他にも上手いやついるが、まとまり方と
無理のなさではちょっとズバ抜けている。
755 :
「断髪」「バリエーション」「腐敗」:01/10/28 05:40
「ちっ、床が腐敗していやがる。踏み抜いちまった。」
「まあな、50年も海底に沈んでいれば木も鉄も腐るよ。」
「しかし、この船って巡航艦ってやつだろ、旧日本軍の。
今さらこんな船調査して何になるんだ?」
「この船には、国運をかけた秘密兵器が積んであったそうだ。」
「それ、おれも聞いたぜ。空や水中にぶっ放すというなんとか砲
ってやつ、・・・とにかくバリエーションに富んだ攻撃が
できたんだろ。」
「らしいな、もしこの船が撃沈されずにミッドウェーの応援に
駆けつけていたら、歴史が変わっていた、と上層部は言っているがね。
真偽のほどはわからない。」
「それが本当だったら、あれだな。残念だったろうな、船員は。
おれよ、学生のころ、応援団長やっていたんだけど、
一度だけ40度の風邪ひいて大事な試合に応援行けなかったのよ。
それでその試合は負けちまったんだがな。そのことは今でも悔や
まれてね・・・えっと、あれだ、"断髪の思い"ってやつだ。」
「ばか、それを言うなら"断腸の思い"だろう。」
「そうだった、"団長の思い"だ!」
次のお題は、「いわし雲」「バイオリン」「犬」ということで。
756 :
いわし雲・バイオリン・犬:01/10/28 06:07
僕は愛犬のゲンゴロウ丸を連れて河川敷に散歩に来た。
空を見上げるといわし雲がぽっかり浮かんでいた。
あの時止めなければ・・・
僕の心中にはいまだにバイオリンの道を諦めた事がくぐもっている。
大学まで行ってバイオリンを学んだのは何のためだったのだろうか。
憧れはあるものの、後悔はしていないと自分に言い聞かす。
彼女と結婚するためにその道を捨てたのだ。
彼女は今、バイオリニストとして世界に認められる存在だ。
だから、僕は影で支えるものにならなければならない。
「うををーーーーーーー!」
僕は叫びながら天空を見つめた。
悔しい思いを捨てるためにゲンゴロウ丸とに走りだした。
くそっ。
僕の足は絡まるほど回転した。体中のエネルギーと一緒に憧れを捨てるために。
#お次は「空白」「白」「猫」
757 :
名無しさん@XEmacs:01/10/28 06:44
夜が白んでくる。
玄関の電気はついたまま、
猫が空白の一日を作るたびに、
家族の一人が寝ずの番をする、
20世紀では、どこの家にでもあるような話だった
# ミジカー
# お題「制限、使用後、スタミナ」
よし、きた!
60分間無制限1本勝負で女とセックスしたあと、使用後のコンドームを水洗いしてもう1回戦するスタミナがおれにはある!
どうだ!
では、次のお題。
「制限」「使用後」「スタミナ」
「すみませんが、20歳以上と証明できる物を提示願います」
またか。ここ最近、どうも童顔に見られて困る。
酒も煙草も買えないではないか。あれか?身分証明が無いってことでも20歳未満
であるという事になってしまうんだろうか。いっそ、顔で制限したらどうなんだ。
自分を証明できなければ、大人でななく、酒は買えませんとなるのか。
くそう。そんな事を考えてる場合ではない。ここで既に四件目。
あとは三丁目のコンビニを残すのみだ。果たして俺のスタミナは持つのか。
いや、持ってくれ。
とにかく、走るしかない。家には俺の帰りを待つ酔っ払いどもが。
頑張れ!俺!と、自分にエールを飛ばした時、コンビニの自動ドアに映った俺の顔。
げっそりと落ちて重みを帯びた目のふち、だらんとした頬。もう何か、やり尽くした
という顔をしている。俺はダイエット食品のモデルか。
使用前、使用後の、使用後か。
ビーンと開いた自動ドア。
俺、ふふと笑って。夜のしじまを抜けて。
お題「マスク」 「売上」 「コピー機」
760 :
「マスク」「売上」「コピー機」:01/10/29 00:04
映画「コンビニ同時多発テロ・マスク男に狙われたコピー機売上」の
興行成績は最低だった。30分でたてた企画だから当然かもしれないが。
そんな作品でも、自主上映したいという申し出があった。
ファンとは有難いものである。
「売上なんて、どうでもいいじゃありませんか。入場料払う時は、客は作品を
観てないんだから」と言ってくれる。涙がでるほど有難い。
コピー機で刷った入場券と、公民館の「視聴覚室(大)」での上映。
監督も、もちろん観客に紛れて参加した。
念のためマスクで正体を隠したのは、自信の無さの表れかもしれない。
初回が終わった。観客席は、なんと寿司詰め一杯だった。アナウンスが入る。
「さて皆様、観客席に、今、ここまで我々の期待を裏切ってくれた監督が・・・」
両側に陣取る、屈強の黒服男に気付いたのはその時だった。
ファンとは・・・恐ろしいものである。
※ホントにこんな映画がでたらこわいよー(笑)
次のお題は:「手」「塚」「虫」でお願いします。
761 :
「手」「塚」「虫」:01/10/29 00:59
「「ブラックジャック」というマンガを知っていますか?」
手にした本を脇にかかえて、いきなり男は話し掛けてきた。
塚墓の前でうづくまっていた私は、呆気にとられた。
治まらない気持ち・・・飼い犬のレオの死が、私から正気を奪っていたこともある。
虫の知らせか、本能的にこの男から胡散臭さを感じ取った。
「「ブラックジャック」というマンガを知っていますか?」
男は同じことを繰り返した。
「ブラックジャックというのは獣医の名前です。彼だったら、
君の死んだ犬も生き返らせることが出来ます。」
・・・やはり、こいつは嘘っぱち野郎だった。何もかもが。
#次のお題は、「ドーナッツ」「遊歩道」「赤いくつ」でお願いします。
テニスプレイヤーの「ドキッチ」が突然世に出た頃。
ヒンギス戦だ。NHKでは、ドーキック、たしかそのように紹介していた。
なんで、ドキッチとドーキックをまちがえるのか?
オーストラリアの発音ではドキッチなんだろうか?
だったら、ドーナッツはドナッチ?、なんかいたいモー娘ファン?
そんなこと考えながら、遊歩道でぶらぶらしつつ。
欄干の上のきちんと並んだ赤いくつには気づきもしないのだった。
↑全然ダメじゃん!
それより早く、次の3語は?
#スンマセン、
#お題「3語、だめじゃん、全然」
765 :
名無し物書き@推敲中?:01/10/29 01:31
3語の標語をつくることになった。
交通事故で死ぬ子供や老人が増えたからである。
だが、さっぱり効果があがらず、かえって事故の犠牲者が増えた。
「全然、だめじゃん、これ!」
「スンマセンッす!」
会議室のテーブルに置かれていた標語の原本は、
『赤信号 クルマは急に 止まるかも』
766 :
『赤信号 クルマは急に 止まるかも』:01/10/29 06:00
「青信号 クルマは急に 走り出す」
会議室のテーブルに置かれていた標語の原本にはそうあった。
「あれ、この前と違うね。ダメということはいっしょだけど。」
「すみません、またダメですか。一応、直してみたのですが・・」
「って、この前の標語で事故増えたからって、対語を使えば減るものではないよ。」
「この標語に根拠がないわけではないのです。統計では、点滅状態から赤信号に
変わるとき急発進の車と接触するケースが目立つものですから。
そこに留意を呼びかければ、事故の増加が止まるかもしれません。」
「期待する。市民の安全と自分のくびを守りたまえ。」
#わたしは765とは別人です、念のため。
#次は、「明け方」「源氏物語」「レンガ」でお願いします。
デイヴは左手でピースサインを出しながら痛みに耐えた。
それでも右手で開いた角川ミニ文庫の源氏物語だけは目で必死に追っていた。
キウィはもう一度レンガの角で豆腐をかち割った。
世界は粘膜のように喜びにふるえる。
どういうわけか頭から血が出たが、もう明け方は近い。
コカコーラ ペニシリン タバコ
768 :
名無しさん@XEmacs:01/10/29 17:39
連合軍の支給したペニシリン入りの激マズなゼリーの落札が終り
本日のメイン
コカコーラの瓶が、競売にかけられた。
どう見ても、ノーマルボトル。
なんども、回収され、ロゴが刷りきれたただの国内瓶。
へビースモーカーの浮浪者にタバコの吸い殻入れに使われたり。
火炎瓶なんかにも使われたりした。(結局、われなかったが・・・)
この瓶、信じられないくらい固く、
これでドアノブをぶち壊したやつがいる。
フジツボなんかがついてもいるし、本当に国内の瓶かどうから怪しい
それ以上に海底からどうやって舞い戻ったのかも説明不能。
なんどか殺人にもちいられているらしく、
証拠品の倉庫からフイと消えては
死体のそばに仲よくころがっている。
で、ガタイの大きな男が、今しがた落札。
#お題「倉庫、草むら、踏み切り」
769 :
「倉庫、草むら、踏み切り」:01/10/29 18:23
廃線になった。
私はその線路に沿って歩く。
線路のすぐ脇はすごい草むら状態だ。
そこを通るのだからあっという間に草まみれになった。
生き生きと伸びる貧乏草の群れに混じって、
私はひたすらに歩いた。
ずっと昔、電車に揺られて通ったあのアトリエに行くのだ。
蒸し暑いあのアトリエ―アトリエと呼ぶのもくすぐったいぼろい倉庫。
あのひとに逢いに行くのだ。
そしてもう一度、私を描いて欲しいと頼むのだ。
私を確認するために。
お題「林檎、高校、白熊」
770 :
「林檎、高校、白熊」:01/10/30 00:58
今から数十年前、ここはアメリカのとある高校・・・。
「林檎なんて大嫌いさ。今までずっとそうだったし、これからもそうだろうよ。」
と言うとビルは手にもっていたリンゴを握り潰そうとした。
しかし、ひ弱な彼の腕は、主人の期待に応えられるほと屈強ではなかった。
「目の前に現われたら、必ず潰してやるんだ。白熊がペンギンの卵の殻を割るよう
にグッシャとね。」
窓に体をもたれさせ、(友人)に語るのだった。
「僕は将来、コンピュータのプログラマになる。君も一緒にやろう。」
窓の下からクラスメイトが声をかけて来た。
「おい、ゲイツ!また、(お友達)とおしゃべりか??」
どっと沸きあがる嘲笑。
ビルは唇をぎゅっとかみ締め、(友人)をかかえると、教室の奥へと入っていった。
クマは幸運の動物。だからテディベアは、ビル坊やの一番のお友達。
#粗末だなぁ・・・。失礼。
#次は、「窓」「汽車」「森」で・・・。
771 :
蒼薔薇のレェス:01/10/30 01:11
「窓」「汽車」「森」
がたたん、がたたん、と単調に揺れながら汽車は周りの景色を走らせていた。
窓から見える景色は一時間前と変わりはしない。
このまま森の中を突っ切って、そのうち空を走れば楽しいのに。
そうして星々の間を汽車が走るのだ。銀河鉄道みたいで素敵じゃないだろうか?
一人で窓枠に肘を突いてそう考えながら、彼はクスリと笑みを零す。
彼が降りる予定の駅にはあと三十分ほどで着くはずだった。
あーん、お目汚し失礼いたしました。
次は「木枯らし」「膝掛け」「うたた寝」で。
772 :
「木枯らし」「膝掛け」「うたた寝」:01/10/30 02:29
老人が眼を覚ましたとき、膝掛けが椅子の下に落ちていた。
「やれやれ、寝てしまったのか。いつまで待てば良いのやら・・・」
と言って膝掛けを拾おうとした時、小屋の扉が開いた。
そこには、一人の若い女性が立っていた。
「マルセル、ただいま。ずっと待っていてくれたのね・・・」
「ジョ、ジョセフィン、お前なんだね。ずっと待っていたよ。こんなに歳をとってしまったよ。」
老人は、立ち上がり女性に歩み寄ると、彼女の肩に手をまわそうとした。
女性は微笑んだ後、すっと消えてしまった。
老人はうたた寝から目覚めた。
窓の外をみると、木枯らしが舞っている。
老人はため息を一つつくと、暖炉に薪を放り込んだ。
次のお題は、「少年」「イルカ」「星」でお願いします。
「イルカは高度な“知性”を持ちながら、自然と完全に調和して生きている。その生き方から学ぶことに依って私達も、自然と調和する道を知ることができる。」
ジャック・マイヨールの言葉に憧れた少年は少しばかり歳を取り、
生まれたままの姿でカリブ海に飛び込んだ。
もっと深く。
もっと自由に。
もっと楽しく。
今度は薄暗くなるところまで潜ってみよう。
煩わしい心配事は全部脱ぎ捨てた。
今度こそ!
そんな僕をプランクトンの星たちが祝福してくれるはずだ。
次のお題書き忘れ失礼。
「ピクルス」「スマイル」「平日」
775 :
平和を我らに / ジョンレノン:01/10/30 04:00
ニューヨークの平日はいつものように人でごったがえしてる。
特にこの地域は最悪だ。私達はもう懐かしいあの日々を忘れてしまったかのようだ。
世界がネットで繋がれて新しい時代が来るのだと少しは期待していた奴らもいたっけ。
何も変わらない。悪夢のようなベトナムから、どれくらい時間が経ったろうか。
最近では目に見える戦争は起こらなくなった。
グローバル経済が未来の人類に戦争をしかけているのだ、と友人が言っていた。
ドラッグの規制も厳しくなった。私はレフトオーバー(残り物)と呼ばれている。
スマイルマークでサイケデリックなあの頃が今でも忘れられない。
酒と女とダンスに明け暮れていた懐かしい日々。
要領のいい奴らはヒッピーからヤッピーへと姿を変え、すっかり資本主義の権化と化した。
ヒッピーはすっかりファッションになった。
子供達はアップルコンピューターをヒップだって言う。
僕はといえば、しがないトラックドライバー。「調子はどうだい?」「悪くないね」
ピクルスをファーストフードチェーンに配送して回っている。気楽な仕事さ。
今日も天気がいい。私もすっかり歳をくっちまったよ。
ジョンのギブピースアチャンスを少し伸びたカセットテープで聴きながら空を見上げた。
しかしニューヨークの渋滞は最悪だ。このテープも、古くなったな。
ワールドトレードセンタービルが見えてきた。目的地まであと5分ってところか。
しかし、このテープは伸びきってるよ、そうさ、私は退屈な毎日に飽き飽きしてる。
大惨事でも起きればいいんだ。
776 :
次回のお題:01/10/30 04:04
マクドナルド トイレットペーパー 雪
777 :
マクドナルド・トイレットペーパー・雪:01/10/30 18:29
昨日、マクドナルドで昼飯食ったわけよ。
入ったら、そこのバイトの女の子がめちゃくちゃ可愛い子で。
肌は雪のように白くて、笑顔が可愛らしくて。
芸能人なんかよりよっぽど良かった。
神々しかったよ。天子がいるって感じたね。
そしたら、おいら年甲斐もなく緊張しちゃったわけよ。
それまで、こんなかわいい子としゃべった事なかったからさ。
顔真っ赤になって、手なんか震えが来て、舌も回らなくてさ。
やべ、どうしよう、って途惑った。
ようやく注文して、席についたら泣けてきちゃって。
そんな事で緊張している自分が悲しくて、切なくて。
頬を伝って涙がつー、と一筋の道を作ったのよ。
恥ずかしかったから、急いでトイレに向かった。
個室の中に入ったら嗚咽し出したよ。
堰がきれた様にドバドバ泣いて、もう号泣。
トイレットペーパーで顔拭いたら、それが顔中にくっついちゃって、又、号泣。
強くならなくちゃな、俺、って思う日だった。
#次のお題は「星」「高校生」「セーター」でいきましょい。
ある女子高生が網掛けのセーターを膝に寝込んでいる。
親になんて言うつもりなのか、星が輝き、車も跡絶えた。
寝姿が可愛かったので膝でもだいて暖めてやるかな、
とは思ったものの、浮気相手の家の前まできて・・・
この女、全くなに考えてんだよ!。
などと・・・男
#相変わらず短い、777とられて、とほほ・・・
#お題、「光明、教条、出版物」
#編みかけに訂正・・・
#さらに訂正、女子高生 -> 女子高校生、(スマン、出題者)
781 :
名無し物書き@推敲中?:01/10/30 23:08
そんな細かい訂正はどうでもいいよ、わかってるから。
もっと根本的に問題がある。日本語になっていないよ。
782 :
「光明、教条、出版物」:01/10/31 02:30
エコロジーという言葉は、現代人にはともすれば強迫観念であり「教条」ですらある。
確かにこの言葉が市民権を得たことにより、人々は環境問題に関心を寄せ、市民レベル
での活動につながった。
しかし、それに便乗した出版社は、「バイブル」として環境問題の出版物を大量に
送り込んだのだ。結果、そのほとんどの本は売れないで廃棄処分となり、新たなゴミ
問題を生み出すことになった。
この状態を打開する一つの提案として、資源を消費せずゴミも流出させず、多くの人間に
情報を流せるインターネットの利用を挙げられる。
例えば2チャンネルのような新たな大衆メディアが、環境問題に光明を与える媒体と
ならないだろうか。
#では、「砂漠化」「海面」「モデル」でお願いします。
783 :
名無し物書き@推敲中?:01/10/31 03:05
彼女とレストランに入り、注文を済ませると、
いつものように彼女から一方的に話し掛けてきた。
彼女は最近始めたモデルの仕事が面白いらしく、
最近の話題はもっぱら仕事の話で、今日も多分に漏れず仕事の話だった。
彼女は三日前、仕事のため海へ行ったときキラキラ光る海面を見ながら、
もし温暖化のせいで地球の地表全てが砂漠化したとき、
内陸に何百キロ歩いても砂浜と呼べるのではないのかと思ったそうだ。
彼女はこの話をまるで新しい発見でもしたかのように、得意そうに話した。
私は苦笑しながらこの話を聞いた。
#次のお題、「爆弾」「工事」「山」
囚人たちがストを起こした。ある地方でのことだ。
政府が強いた秘密厳守だろうか。
出所したばかりの健康な人間がバタバタと死ぬ。
ある手紙からそのうわさは広まり、暴動が発生した。
行政大管区から憲兵をひきつれた一隊がやってきたが。
当然のように、だれも山に踏み込もうとは思わない。
政府が原子爆弾を持つために・・・彼らはウランを採掘をしていた。
工場であれ、工事現場であれ、、彼らは一人づつに分かれ作業し
孤独に穴を掘る。あまりに非効率なのだが。
刑罰上ノ理由によって決められたことでもある。
謎の死はてっきりエメラルドか何かだと思ってくすね、
大事に身につけていた結果だった。
# ・・・(苦笑中)
# お題「ばなな、まぐま、謎歌」
785 :
名無し物書き@推敲中?:01/10/31 15:04
「チーズくさい?」
…ほらね、やっぱりまた聞いた。ピザやさんでバイトをしている年下のカレ。
カレと付き合うようになって1ヶ月がたとうとしている。季節が秋から冬に移
ろい始めているというのに、あたしたちの恋は、まるでまぐまだ。「マグマ」
じゃなくって「まぐま」。
なんかひらがなのほうがしっくりくる。やわらかい、曲線を描いた、地下の奥
深く眠る激しい感情。
その感情の波をあたしは持て余していた。もうすぐ26歳になるというのに、い
くつも恋をしてきたのに、もしかしたらあたしは、生まれてはじめて他人を好き
になっているのかもしれない、そんな思いが溢れ出しては押し寄せる。けれども
あたしはハタチじゃなくて、ジュウハチでもなくて。大人の振りして鍵をかけるのだ。
「5つも年下の男の子相手に、本気になってどうするの?もうすぐアナタは30になっ
て、いつかきっと、泣くのよ。」
もてあまし気味の気持ちを沈めるために、真っ白いノートに短歌を認める。
「ピザ−ラの バイクを見つけ 胸が鳴る そんな自分に 戸惑うばかり」
「食う?」
今日の差し入れはデザートピザ。チーズの乗っていない生地に、ばななやくりーむがトッピングされていて、パイみたい。ひとくち齧る。甘い。素直に甘味があたしに広がっていく。そうか、あたし、お腹がすいていたんだ。
空腹を、カレが満たす。からっぽな、意地っ張りなあたしを、カレが満たしてくれる。
継歌を。カレの見ている目の前であたしはノートに書き足した。
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お題は「こたつ」「波」「コードレス」で、おねがいします。
786 :
名無し物書き@推敲中?:01/10/31 17:42
妹がまたバカな買い物をしてきた。
「どう? このコードレスこたつ。なかなかいい買い物だと思わない?」
と、得意顔で話しながら、コードレスこたつの入っている箱をポンポンと叩いた。
妹はさっそく、私にコードレスこたつを組み立てさせ、自分は仁王立ちのまま、
指示を出していただけだった。
こたつが組み立て終わると、妹は私をこたつに押し込め、
「さあ、これが人類が英知と努力によって作り出したコードレスこたつよ」
そう慇懃に言うとリモコンのスイッチを押した。
だが電源がついたのはこたつではなく、テレビだった。
妹も私もこれは不良品であるという確信を一瞬にして持ったが、
妹はそれでもリモコンのスイッチを押した、すると今度はエアコンがついた。
「こいつはすごいな。もしかしたら空に向かってリモコンのスイッチを押したら
衛星が落ちてくるかもよ」
と言いながら、妹からリモコンを奪い空に向かってリモコンのスイッチを押した。
「うるさいわね! ただ単に周波数がおかしいとかいう初期不良でしょ!」
妹は露骨に厭な顔をしながらそう言うと、私からリモコンを奪い、
こたつの説明書に書かれている会社の電話番号を見ながら、
電話に向かって歩いていった。
私は苦笑しながら妹を見送った後、
どうすれば妹のバカな買い物癖を治せるだろうかを考えながらベランダに出た。
ふと空を見上げると、昼間なのにもかかわらず、流れ星が見えた。
#お題は「みかん」「流れ星」「冬山」でおねげします
787 :
名無し物書き@推敲中?: